最近ではスマートフォンだけでなく、タブレットもパソコンもSIMフリー派!
こんにちは、ライターのまきはらです。
スマホにあったSIMカードを用意すればWi-Fiなどを気にせず、場所も関係なしにデータ通信ができるのはSIMカードがさせる機器ならではの強い魅力ですね。
そしてそのSIMカード選びの幅をより拡げてくれるのがSIMフリー製品。
私がSIMフリー製品を優先的に購入するようになった最大の理由はこれ、ともいうことができます。
日本のキャリアが取り扱う機種においても、2015年5月以降に発売されたモデルは購入から6ヶ月が経過すればSIMロックを解除し、SIMフリー製品として使用することが可能です。
今回はNTTドコモにて購入したAppleのタブレット「iPad mini 4」が購入から6ヶ月が経過したので、こちらでSIMロック解除の手続きを行ないました。
今後忘れたないためにも、手順を写真付きで整理しておきますね。
NTTドコモでのSIMロック解除条件
はじめにNTTドコモ(以下、ドコモ)で購入した商品のSIMロック解除に必要となる条件を押さえておきましょう。
ドコモでは発売日が2015年4月以前の製品についても、もともとSIMロック解除のサービスを提供していました。
そのため、発売時期を条件としてSIMロック解除の条件が変わってきます。
今回試してみたiPad mini 4(2016年3月26日購入)を含む、2015年5月以降発売のドコモ製品の場合は、次の5つすべての条件を満たすことでSIMロック解除が可能ですよ。
- ネットワーク利用制限、おまかせロック等の各種ロックがかかっていない
- 利用料金の支払実績が確認できる
- 契約者本人の購入履歴がある機種である
- 分割払いや端末購入サポート適用で機種を購入した場合、端末購入日から100日が経過している(一括払いでの機種購入時は日数の条件なし)
- すでにドコモを解約済みの場合、解約日から100日以内である
上の条件を満たしていれば、以下3箇所からSIMロック解除の手続きを行なうことができます。
- My docomo:手数料無料
- 電話:手数料3,240円(税込)
- ドコモショップ:手数料3,240円(税込)
自分でスマホやタブレット、パソコンから手続きが申し込める会員専用ページ「My docomo」を利用すれば、SIMロック解除手数料も無料。
もちろん今回もこのMy docomoからの手順で試してみました。
なお、ドコモ製品のSIMロックの解除について押さえておきたいポイントは大きくふたつ。
ひとつめは、SIMロックの解除ができる製品は自分で”ドコモにて”購入した製品に限られるということ。
最近ではAmazonなどで未使用の端末単体、いわゆる「白ロム」製品も購入できますが、2016年5月以降発売の製品に対しては、白ロム購入などで入手した製品にSIMロック解除を行なうことはできません。
ふたつめは上記SIMロック解除条件の4項目に追加されている備考。
ドコモのサポートページを読むと「ただし対象回線におけるドコモでのSIMロック解除実績があり、かつ前回のSIMロック解除受付から100日以上経過している場合は、端末購入日から100日経過していない場合でもSIMロック解除の手続きが可能」とされています。
これは例えば、今使っているドコモの製品をSIMロック解除してから100日が経過していれば、その後に機種変更で購入した製品は購入と同時にSIMロック解除も可能(!)という意味です。
購入と同時にSIMロック解除できるなんて、なんだかすごいですよね。
ドコモの回線を使い続けるけれども、出張などで定期的に海外へ行く。
そんな方にとっては新しい機種を購入してもすぐに現地のプリペイドSIMで使うことができるありがたい内容になっています。
ドコモ製品でSIMロック解除するために準備するもの
今回はMy docomoのページから、iPad mini 4のSIMロック解除を行なってみます。手続きするにあたり、事前に準備したものがこちらです。
- SIMロックを解除する製品本体(iPad mini 4)
- SIMロック解除後に使用するSIMカード
SIMロックを解除してみる
では早速、SIMロック解除にチャレンジしていきます。
今回説明に用いるのはこちらの「iPad mini 4(セルラーモデル)」。
SIMロック解除の手続き操作も含めて、すべてこのiPadのみでやってみたいと思います。
IMEIを確認する
はじめにやることは、タブレットに割り当てられたIMEI(端末識別番号)の確認です。
ドコモだけに限らず、キャリアが用意しているSIMロック解除サービスを利用する場合にはこのIMEI情報が必須となります。
今回は音声通話機能のないタブレットということで、IMEIは設定画面から確認することに。
▼【設定】画面を開きます。
▼【一般】→【情報】の順にタップしてください。
▼【情報】の画面が表示されたら【IMEI】の項目が見つかるはずです。
この番号がこのあと必要になりますので、メモしておくようにしましょう。
なおスマートフォンや音声通話機能の付いているタブレットの場合は、通話発信のダイヤル画面で「*#06#」と入力することでも、IMEIを確認することが可能です。
ネットワーク利用制限を確認する
続いて、SIMロック解除を行なう際の条件にもなっているネットワーク利用制限を確認していきます。
余談:ネットワーク利用制限とは?
少し話がそれますが、ここで聞き慣れない単語「ネットワーク利用制限」が登場しました。せっかくですので簡単に補足しておきますね。
ネットワーク利用制限とは、盗難により不正に入手された端末や携帯料金の支払い滞納されている端末など、そのまま使われてしまうと困るケースに対応する管理方法としてキャリアで使用されている機能。
SIMカードを差すことができる端末であれば必ず割り当てられているIMEIをキャリア側でシステムに登録しておくことで、上記のような万が一のケースに通話/通信機能に制限をかけることができます。
端末もキャリアショップなどで購入し、毎月の携帯料金もきちんと支払う。
こういったことが普通にできていればほぼ耳にすることはない単語ですが、なんとなくでも覚えておくとスマホ関係の話は少し理解しやすくなるかもしれません。
さて、話を本題に戻しましょう。
▼ネットワーク利用制限はネットワーク利用制限携帯電話機確認サイト)で確認できます。まずはこちらにアクセスしましょう。
▼【製造番号】の欄にはIMEI(15ケタ)を、【画像認証】の欄には表示されている画像の数字を半角で入力。【確定する】を選択します。
▼すると【製造番号】【結果】【検索日】の3つの項目が表示されます。このうち【結果】の欄が「◯」になっていれば、SIMロック解除のネットワーク利用制限に関する条件は満たしていることになります。
もし「◯」以外が表示される場合は、画面下にそれぞれの状態が示す意味が書かれていますので確認してみましょう。
SIMロック解除申請をする
ネットワーク利用制限も含め、冒頭に書いた5つの条件すべてを満たしていることが確認できたら、My docomoからSIMロック解除の申請を行なっていきましょう。
▼dアカウントのIDとパスワードを使い、My docomoにログインします。
▼【ドコモオンライン手続き】の項目を選択します。
▼【ドコモオンライン手続き】の画面が開いたら、画面をスクロールして下へ進みます。
▼手続きやサービス、プラン別の手続き画面へのリンクがずらりと現れます。
▼一番最後のほうに【その他】というグループがあります。この中の【SIMロックロック解除】を選択します。
▼SIMロック解除の申込画面が開きます。
▼上から順番に【SIMロック解除を行なう機種】【SIMロック解除を行なう機種のIMEI】を入力します。
▼【SIMロック解除を申し込む】にチェックをつけ、その下の注意事項を確認。確認したら【SIMロック解除の注意事項に同意する】にもチェックをつけます。また手続き受付確認後のメールアドレスも指定しましょう。
▼ひととおり入力を終えたら画面下部にある【次へ】を選択します。
▼今入力した内容の確認画面が表示されます。
▼内容に問題がないことを確認したら【手続きを完了する】を選択します。
▼「お手続きが完了いたしました。」のメッセージが表示されたら、SIMロック解除の手続きは完了です。
▼先ほど指定したEメールアドレスにも、確認のメールが届きましたよ。
SIMカードを差し替える
SIMロックの解除が完了したので、早速SIMカードをドコモ以外のものに差し替えてみましょう。
▼ドコモのSIMカードを差した状態では、画面左上に「docomo」の表示がありますね。
▼SIMカードを取り出します。
▼今回は手元にあったソフトバンクのSIMカードで試してみることに。
▼SIMカードを差し込むと、初期設定のときに見かける画面が表示されました。
iPad mini 4をアクティベートする
▼日本語で挨拶が表示されているときに、画面の支持に従い、ホームボタンを押します。
▼Wi-Fiネットワークの選択画面に。接続先を選んでも、選ばずにスキップしても構いませんので【次へ】を選択します。
▼するとiPadのアクティベート(認証)がはじまりました。
▼盗難防止機能としてアクティベーションロックの表示がでました。問題が起きていない(ロックする必要がない)ことを認識させるため、iPad使用時に設定していたApple IDとパスワードを入力します。
▼必要な項目を埋めたら、画面右上の【次へ】を選択。
▼きちんと認証されれば、このようにSIMカード差し替え前と同じホーム画面が開きます。やりました!
▼左上の表示を改めて確認してみると「SoftBank」に切り替わっていることもわかりますね。
これでドコモ製品でのSIMロック解除手順の説明は完了です。
なおAndroidスマホ・タブレットのSIMロック解除手順は、SIMカード差し替え後の設定がやや異なり、APN情報を手動で設定する必要があるかと思います。
さいごに
今回はドコモのiPad mini 4にて、ドコモSIMロック解除の手続きを試してみました。
SIMロック解除を行なうための手順は決して難しくなく、事前に必要な情報としてIMEIだけ確認できていれば、慣れない方でもひとりで行なうことができる作業内容だと思いましたよ。
ドコモ製品はドコモの設備を利用する多くのMVNOではSIMロックを解除すること無く利用できますが、海外渡航時に現地のプリペイドSIMカードを利用する場合などは基本的にSIMロック解除が必要です。
My docomoを利用したオンライン手続きなら費用も無料ですので、条件を満たしているのであれば、まず一度SIMロック解除にチャレンジしてみるというのもありかもしれませんね!