阪神電車回数券カード・3種類の使い分けや乗り越しなどでのお得な使い方を鉄道マニアが解説

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【阪神電車の回数券は2022年9月30日をもって発売終了となりました。9月中に購入した回数券は2022年12月31日まで利用できます。】

こんにちは、普段から阪神電車を利用している西宮市民の山﨑謙です。

確かに普段から阪神電車を使って移動することは多いのですが、同じ区間を定期券を買うほどまでには乗っていないので、回数券をよく使っています。

ここでは私が普段からよく使っている阪神電車の回数券の買い方、そしてお得な使い方を紹介しますね。

阪神電車回数券カードの買い方・使い分けやお得な使い方を解説

阪神電車の回数券の特徴

阪神電車の回数券の特徴は次の3つです。

  • 金額式なのでどの駅からでも利用できる
  • 有効期限は購入月から数えて3ヶ月目の月の末日まで
  • カード式なのでかさばらない

金額式なのでどの駅からでも利用できる

回数券には使える区間が決められている「区間式」と、使える金額だけが決まっている「金額式」の2種類があります。

区間式は全国のJRをはじめ、関東の私鉄に多く見られる方式で、券面表示された駅間でしか使えません。

▼区間式の回数券の例(JR西日本)

区間式の回数券

一方の金額式は東京メトロ・都営地下鉄・東急などの関東の私鉄と関西の私鉄に多く見られる方式で、使える区間の金額のみが表示されています。

改札機を通してはじめて乗った駅が印字されるので、どの駅からでも利用ができるのが特徴です。

▼金額式の回数券の例(南海電鉄)

金額式の回数券

阪神電車の回数券も金額式となっているので、どの駅からでも乗ることができますよ。

有効期限は購入月から数えて3ヶ月目の末日まで

回数券の有効期限はぴったり3ヶ月間としている鉄道会社が多い中で、阪神電車の回数券は購入月から数えて3ヶ月目の末日までが有効です。

たとえば10月7日に購入した回数券は、ぴったり3ヶ月の1月6日を通り越し1月31日までの利用可能日に使えますよ。

ということは月初に買えば、まるまる4ヶ月間使えるので、ムダなく使い切れそうですね。

カード式なのでかさばらない

阪神電車の回数券はカードで発行されるのでかさばりません。
そしてそのまま自動改札に通せばOKです。

もし複数人数で使う場合は、使用する当日に券売機できっぷタイプのものと引き換えができますよ。

ただし、引き換えたきっぷタイプの回数券は引き換えた当日にしか使えないので注意しましょう。

▼券売機で引き換えたきっぷタイプの回数券

券売機で引き換えたきっぷタイプの回数券

阪神電車の回数券には3つの種類がある

阪神電車の回数券の特徴をお伝えしたところで、次は種類について紹介しますね。

阪神電車の回数券には以下の3つの種類があります。
順に詳しく説明していきますね。

  • 普通回数券
  • 時差回数券
  • 土休日割引回数券

普通回数券

阪神電車の普通回数券

時間や曜日の制限を受けずに使用できる回数券です。

10回分の価格で11回、よく使う人用に20回分の価格で22回使える2種類が販売されていますよ。
割引率は9.1%です。

時差回数券

阪神電車の時差回数券

平日の10時〜16時までの入場と土休日ダイヤの終日に使える回数券です。

10回分の価格で12回、5回分の価格で6回使える2種類が販売されていますよ。
割引率は16.6%です。

土休日割引回数券

阪神電車の土休日割引回数券

土休日ダイヤの終日に使える回数券です。

10回分の価格で14回、5回分の価格で7回使える2種類が販売されていますよ。
割引率は28.5%です。

使う時間帯・曜日に応じて使い分けるといいですよ。
うまく使い切るポイントは買い方の後に紹介しますね。

阪神電車の回数券の買い方

阪神電車の回数券は青色の自動券売機で発売されています。
支払い方法は現金のみで、クレジットカードでの購入はできません

▼回数券が買える青色の券売機

回数券が買える青色の券売機

▼左側のメニューにある「回数券」を押す

阪神電車回数券の買い方1

▼買いたい回数券を選ぶ

阪神電車回数券の買い方2

▼買いたい区間を選ぶ

阪神電車回数券の買い方3

▼お金を入れる

阪神電車回数券の買い方4

▼発券される

阪神電車回数券の買い方5

うまく使い切るポイント

さて回数券の種類と買い方がわかったところですが、「普通」「時差」「土休日割引」と3つの種類の回数券があり、それを使い分けましょうと言われても「そんなに回数券ばかり買ってしまったら、余らせちゃうやん…」と思いますよね?

でもうまく使い切れるコツがあるので、私こんだけ回数券持ってます…。

阪神電車の回数券カード5枚

使い分けすぎてどんだけ持ってんねん状態ですが、これでもムダなく使い切れているんです。

そのムダなく使い切るポイントとなるのが、「ハーフ時差回数券」「ハーフ土休日割引回数券」の存在です。

これも順番に説明していきますね。

「ハーフ時差回数券」と「ハーフ土休日割引回数券」

回数券の種類の説明部分で「時差回数券」は10回分で12回、「土休日割引回数券」は10回分で14回と紹介した後に、「5回分で6回」「5回分で7回」でも発売されていることも紹介しました。

この「5回分」で売っている回数券が「ハーフ時差回数券」「ハーフ土休日割引回数券」です。

▼「ハーフ時差回数券」と「ハーフ土休日割引回数券」

ハーフ回数券

有効期限が最大4ヶ月あって、6回・7回乗車だと1月に1往復すれば使い切れる回数。

なので私も普通回数券をベースにしつつ、ハーフの時差回数券・土日割引回数券を買っています。

阪急阪神回数券引き換えサービスは2022年9月30日で終了

それでも使い切る自信がないという場合は、阪急電車と阪神電車の同じ金額の区間であれば、双方の回数券として引き換えができる「阪急阪神回数券引き換えサービス」がオススメでしたが、阪神電車の回数券発売終了とともに2022年9月30日をもってサービスが終了しました。

おまけ:乗り越しと乗り捨て

それでも使い切れない場合は乗り越しもしくは乗り捨てしましょう。

阪神電車の回数券は表示されている金額の区間を超えて使っても、実際に乗った金額との差額を乗り越し精算機で払えばいいシステムになっています。

たとえば、270円の回数券で大阪梅田から320円の神戸三宮まで乗り通した場合、320円から270円を引いた50円を乗り越し精算機で精算すればOKです。

また表示区間より短い区間の駅で降り(乗り捨て)ても改札機のゲートは閉じません。
さいごの1回分をどうしても余らせてしまうようであれば、もったいないので区間が短くても使ってしまいましょう。

阪神電車の回数券は2022年9月30日で発売終了

すでにJR各社や私鉄の一部事業者で回数券の発売を終了するところが増えていますが、阪神電車の回数券も2022年9月30日に発売終了となってしまいました。

代わりとなるのは、スルッとKANSAIのICカード後払い式「PiTaPa」の利用回数割引とJR西日本の前払い式ICカード「ICOCA」による「阪神電車ICOCAポイント還元サービス」です。

「PiTaPa」の場合は登録の必要はなく自動で割引、「ICOCA」の場合はポイント付与したい月の月末までに駅の券売機で登録をすればあとは自動でポイント計算し、翌月の15日までにポイントを付与してくれます。

しかしどちらも10回目までは割引なし、11回目以降の乗車分は10%の割引とポイント還元となっていて、時間帯や曜日に応じての割引率のアップはなし。回数券に比べるとかなり割引率は悪くなってしまいました。

しかも対象は1ヶ月となってしまい、これも最大で4ヶ月弱使える回数券と比べると条件が厳しくなっています。

2022年9月中に購入した回数券は、2022年12月31日まで利用できます。

さいごに

阪神電車の回数券の買い方とお得な使い方を紹介しました。

「普通」「時差」「土休日割引」と種類が多いですが、ハーフ時差回数券・ハーフ土休日割引回数券をうまく使うことで上手に交通費の節約ができますよ。

残念ながら発売は終了となってしまいましたが、まだ持っていて「買い込んだけど、使い切れない…」という場合はぜひ活用してみてください!

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この記事を書いた人

「豊かな移動」を突き詰める移動自体を楽しむ人。小学生のときにゆうちょの定額貯金の存在に気づいたわりには、その後お金の使い方に苦労。今はさまざまなクレジットカードや予約サービスを活用し、移動費の節約や料金をかけずにゆったり移動する「豊かな移動」を志向。2023年からは「移働家」として家なし生活してます。