砂町銀座商店街は、都営地下鉄新宿線西大島駅から徒歩15分のエリアにある下町情緒豊かな商店街です。
おいしいお惣菜が食べられると聞いて、ランチの時間帯に訪れることもあると思います。
しかし、お店が多くてどこのお店に行けばいいか迷いますよね。
そこでこのページでは、限られたランチの時間に、効率よくお店を回れるように、砂町銀座商店街を存分に楽しめる歩き方を紹介します。。
砂町銀座商店街までのアクセス
砂町商店街の最寄駅は都営地下鉄新宿線の西大島駅。
商店街まで徒歩だと15分かかりますが、都バスに乗ると大幅に時間短縮できます。
以下のバスで「北砂2丁目」で下車すれば5分で到着しますよ。
- 両28 葛西橋行き
- 都07門前仲町行き
- 亀29西葛西行き なぎさニュータウン行き
ちなみに、地下鉄半蔵門線とJRが通る錦糸町駅から、都07門前仲町行きのバスに乗れば15分。
地下鉄東西線の東陽町駅からは、都07錦糸町行きのバスに乗れば12分で到着します。
駅からは遠いですが、このようにアクセス方法は多いです。
車の場合は首都高の錦糸町ランプ出口を東陽町方面に走り、新大橋通りとの交差点を左、明治通りとの交差点を右に行くと「砂町銀座入口」と書かれた信号の看板が見えますよ。
砂町銀座商店街といえばまずはここ!「海幸」でコスパ高いランチを楽しむ
砂町銀座商店街入口の右側には、魚屋「魚勝」が経営するお寿司屋さん「海幸」があります。
まずはここから攻めてみましょう。
駐車場は有料の民間駐車場が周りに点在していますが、商店街入口にある「海幸」の並びにある駐車場がおすすめです。
朝早く来たら、ぜひ10時過ぎから数量限定で提供されるランチの列に並んでみてください。
握りのセット(820円・2019年2月現在)と丼(820円・2019年2月現在)のコストパフォーマンスが素晴らしいそうです。
私たちは乗り遅れたので通常のランチメニューになりました。
メニューにあったのは以下の通りです。
- 一番コスパがよさそうな握りの「パール」
- 人気の「エメラルド」と「ルビー」
- 特別な日に食べたい「ダイヤモンド」
- 魚の切れ端を使用したお得な「ばらちらし丼」
- 大きな切り身がたっぷり乗った「プラチナ丼」
たいていメニューの画像に「写真はイメージです」と書かれていると、「この写真よりも盛りが小さいんだろうな」と想像するものですが、この「海幸」さんの場合は実物の方が盛りが大きい傾向にある気がします。
握りのセット「パール」を頼んでみました
まず1,350円の「パール」を注文してみました。
お箸と比較してみると、お寿司一貫のサイズが大きいことが分かると思います。
この日提供された寿司は白身魚、サーモン、ぶり、まぐろ、甘エビ、いわし、穴子、卵、湯葉、ねぎトロなど計10貫。
そこにあおさの味噌汁がセットでついてきます。
全体的にネタが大きく長く、ねぎトロもたっぷり盛られていて充実のセットでした。
丼のセット「ばらちらし丼」を頼んでみました
そして次に届いたのが1,400円の「ばらちらし丼」。
サーモン、ぶり、まぐろ、いか、とびっこ、オクラ、万能ネギ、そして一番上には大きなエビが乗っています。
(卵アレルギーのため、卵は別盛りにしていただきました)
またお箸を一緒に置いて撮ってみましたが、写真よりも実物は更に立体感があります。
食べかけで失礼します。
この断面をご覧ください。確実にごはんよりも、寿司ネタの方が多いのです。
食べきれる自信をなくしかけていましたが、授乳中であることもあってペロッと完食してしまいました。
東京都江東区北砂4-1-13
03-3646-0165
水曜・月2回不定休
入口手前にあるお寿司屋さんだけで満足してしまいそうな砂町銀座商店街。
でもここからが始まりなのです。
歩きながら満腹になれる旅、スタートです。
砂町銀座商店街はゆっくり歩いて食べ歩き&買物がおすすめ
手作りのお惣菜を扱うお店が多く見られる砂町銀座商店街。
食料品店、食材店、飲食店、露店、服飾店など、180以上の店舗がずらりと軒を連ねています。
中でも毎月10日の「バカ値市」は店頭にお買い得品がズラリと並びます。(一部店舗では20日と30日も実施しています)
なお、この「バカ値市」の日は商店街が1日中混雑しています。
その賑わいを楽しむために突撃するか、空いている別日を狙うかは作戦を立てた方がいいですね。
それでは、商店街を活気付かせている店を少しづつ紹介していきましょう。
やきとり 肉の中島
商店街の最初の角の左側に店を構える「やきとり 肉の中島」
こちらはいかにも「立ち食いでどうぞ」といった風情のお店です。
入り口には店内で飲食する用のお皿と、テイクアウト用の大きなカゴがあるので、それらにお好みの焼き鳥を入れてレジへ進みます。
テイクアウトの場合は焼き鳥を袋に詰めてくれ、店内で飲食する場合はお皿をレンジでチンして温かい状態で提供してくれます。
写真は、ほたて、レバー、ささみ明太子、鶏皮、鳥モモ。
温め直しなので「美味しい!」と驚くほどではありませんが、お祭りや買い食いの楽しさが味わえました。
東京都江東区北砂3-1-36
03-3648-0165
月火木金 13:00~19:00
土日祝 11:00~19:00
水曜定休
梅むらの塩うどんとそば
砂町銀座商店街の老舗のひとつ、うどんそばと甘味処の「梅むら」は朝7時から開店しています。
お店の前にずらりと商品が並んでいたので、店内の奥でイートインできると知りませんでした。
特に塩うどんや塩そば、おいなりさんが有名なのだそうです。
江東区出身の友人から「砂町出身者のほとんどはここの塩うどんを食べて育っている」と聞いて驚きました。
甘塩っぱいつゆに柔らかいうどんの麺が癒されるのだとか。
イートインは370円から。テイクアウトもありました。
東京都江東区北砂3-30-9
イートイン営業10:30-15:00
テイクアウトは7時から16時まで
魚といえばここ!「魚勝」1号店と2号店
魚屋の「魚勝」は、商店街入口に1店舗目があり、そこから50mほど進むと2店舗目が見えます。
築地ではなく、わざわざ砂町銀座商店街の「魚勝」まで魚を買いに来る人も多いと聞いたことがあります。
業者さんも買い出しで使っているため、朝早くから大変賑わっているお店です。
店内には店員さんの威勢のいい声が響いていました。
特売日は祝日を除く毎週月曜日。
なんと言ってもこの「魚勝」のすごいところは新鮮な魚が安く手に入ること。
写真中央は、まぐろのぶっかき(400円)です。
よく、まぐろの肋骨の間の肉をスプーンで削いているシーンをテレビで見ますよね。
他にもでっぷりとしたバナナ海老がパックのギリギリまで詰まっていたりと、豪快な売られ方をしていました。
そして切り身は「家に帰って切り直さなきゃ」と思うほどの分厚さで販売されています。
2店舗目ができてからレジまでわかりやすい動線で商品が陳列されるようになり、ずいぶん買い物がしやすくなりました。
東京都江東区北砂4-6-18
03-5690-5800(明治通り沿い)
03-3645-0620(砂町銀座内側)
11時半頃から16時頃(無くなり次第終了)
日曜日、水曜日、祝日休み
煮玉子で有名なお惣菜屋さん「松ばや」
TVで砂町銀座商店街の特集があると「煮玉子」というキーワードでよく取り上げられている「松ばや」。
松崎しげる色に煮られた美味しそうな玉子が山積みになっています。
うちは子供達が卵アレルギーなので買って帰ることはできませんでしたが、5個で220円とかなりお手頃な価格!
「晩御飯のおかずにあと一品何かあるといいな」と思ったときに活用できそうですよね。
我が家では玉子の代わりに玉こんにゃくを買って帰りましたが、味が染みてて美味しかったです。
どのおかずもだいたい220円でわかりやすく「あれもこれも」と買っていく人が目立ちました。
松ばや
東京都江東区北砂4-7-19
03-3649-2551
11:00-19:00 不定休
種類豊富な肉まんが揃う「上海肉まん」
1個130円から手包みの自家製肉まんが買える「上海肉まん」。
寒い季節には行列ができる人気店です。
小麦粉からつくった生地に具を包み、店頭のせいろでホカホカに蒸し上げていました。
私たちは調子に乗って食べ過ぎて「水飲んで詰め込んでも入らないよね・・・逆流性食道炎に気をつけて歩こうね・・・」というレベルだったので買えませんでしたが、前回来たときには、あっさりとした味わいのきゃべつ肉まんを食べました。
他にもえびチリまんや、豚肉焼売、ごま入りあんまんも美味しそうです。
野菜肉まんは冷凍販売されているので持ち帰りにおすすめですよ。
東京都江東区北砂4-9-8
03-6458-6762
10:30~19:30
水曜定休
中華料理「永昌園」といえばシャーピン!店内で食べるなら麻婆豆腐
「永昌園 」は神田に本店がある老舗の中華料理店です。
広々とした店内はゆったりと座れる造り。
江東区出身の友達いわく「麻婆豆腐が美味しい」とのことです。
子供が食べられる辛くない麻婆豆腐もあり、他の料理もオールマイティーに美味しいのだとか。
テイクアウトができるのも助かりますね。
店頭で販売されているのは、平べったいブーメランのような形の小麦粉料理「餡餅(シャーピン)」。
砂町銀座商店街の新しい名物のひとつとなっています。
私たちも買ってみましたが、直径15cmくらいの焦げ目がついた皮の中に、餃子の具のようタネがぎっしりと詰まっていました。
寒い日も熱々が食べられるのはうれしいですね。
東京都江東区北砂3-36-19
03-3258-3225
平日11:00~15:00/17:00~23:00
土日祝日11:00~23:00
月曜定休
国産牛ならここ「肉の金井」
「国産牛を安く」というテーマのもと営業する「肉の金井」。
肉の日は霜降り牛や牛肩ロースなどが激安になり、バカ値市ではさらに安くなります。
野菜の値段も「負けず嫌いなのかな?」と思うほど、他の八百屋と競っていました。
東京都江東区北砂4-26
03-5677-5876
砂町銀座で美味しい味噌といえばここ 亀戸の味噌屋「佐野みそ」
砂町銀座商店街で味噌屋といえばこちらの「佐野みそ」です。
本店は亀戸にあり、こちらは支店になりますがみそパンや漬物、調味料類も豊富に取り揃えられています。
オリジナル味噌だけでなく全国の味噌も全て300gから、100g単位で量り売りしてくれます。
何種類か買って食べ比べしても楽しいですし、ご贈答品としても喜ばれますね。
東京都江東区北砂3-36-18 1F
03-3647-8249
10:00~18:00 基本無休
砂町銀座商店街の真ん中にある「やきとり おか田」
商店街中ほどにある「やきとり おか田」の焼き鳥は1串100円とリーズナブル。
このお店でも買った品を店内で食べることができます。
それにしても砂町銀座商店街では焼き鳥率が高い気がするのは気のせいでしょうか。
サクッと食べて次に進むのにちょうどよい雰囲気のお店でした。
東京都江東区北砂3-38-15
03-5683-3936
12:00~19:00 水曜定休
創業50年の焼売と餃子の店「手づくりの店さかい」
テレビ番組「孤独のグルメ」でも紹介されたマグロメンチが有名な「手づくりの店さかい」。
マグロメンチは手のひらサイズの大きさですが、魚なので意外にもさっぱりとした味わいです。
お店の人によると「わさび醤油で食べるのも美味しい」そうです。
PayPayも使えますし、餃子と焼売はネットショップでも購入できますよ。
東京都 江東区北砂5-1-33
03-3646-5670
不定休
公式サイト
おでん種専門店 増英蒲鉾店
入り口から商店街を歩いていると、やがてもうもうと蒸気が立っているのが見えてくるはずです。
蒸気の出どころは、この「増英蒲鉾店(ますえいかまぼこてん)」。
普段は行列が絶えないお店ですが、この日は平日の昼過ぎのため空いていました。
店先で美味しそうに煮込まれているおでんに、吸い寄せられない人の方が少ないのではないでしょうか。
出汁の匂いに誘われて気付いたら「大根ください」と口走ってしまいそうです。
1つ100円以下のおでんもあり、お持ち帰りもリーズナブルで選べるのがワクワクしますね。
夜ごはんがこのおでんだけで済む!と主婦の心もときめきます。
テレビ番組「孤独のグルメ」では「中華揚げ」と「焼売巻き」が紹介されていました。
こちらのおでん種は「うずらの卵を包んだ揚げ」と「焼売巻き」以外、卵不使用だそうなので、軽度の卵アレルギーの人も食べられるそうです。
我が家は野菜揚げと中華揚げ、生姜揚げとカレー揚げを購入。
素材が活きたやさしい味が楽しめました。
東京都江東区北砂4-24-5
11:00~18:00
月曜休み
おせちも揃ってしまう総菜店「染谷食品店」
「染谷食品店」は商店街の中央にあるお惣菜屋さんです。
地元の人に人気のこのお店は、「きんぴら」「うの花」「ひじき」「切り干し大根」など、昔ながらのおふくろの味が堪能できるお惣菜がたくさん売られていました。
手作りの漬物のラインナップも圧巻。
店内にはメイン、副菜、箸休めまで豊富な惣菜が並びます。
年末は「空の重箱を持っていけばおせちを詰めて売ってくれる」という頼もしいお店でもあります。
一人暮らしの方も家族連れも大助かりですね。
東京都江東区北砂4-18-15
03-3644-8478
疲れたら図書館でひとやすみ「砂町図書館」と「北砂公園」
商店街の真ん中で、子供がグズリだしたり「おしっこ!」と言い出したりしたら、とても困りますよね。
私たちは商店街の突き当たりにあるファミリーマートへ連れて行ったのですが、トイレを待つ人の列が長くて「ダメだ!間に合わない!」とスリリングな体験をしました。
大人でも食べ歩きの旅の真ん中で「ごめん、お腹いっぱい。ちょっと休みたい」というときがあると思います。
そんなときは、図書館や公園で静かにひと休みしてはいかがでしょうか?
なお砂町図書館は、砂町銀座商店街の中ほどの道を横に入ったところにあります。
東京都江東区北砂5-1-7 砂町文化センター
03-3640-4646
火-土 9:00-20:00
日曜祝日 9:00-17:00
あさり料理が絶品!「あさり屋さん」
ここ「あさり屋さん」は、砂町図書館の近くにあるあさり専門のお惣菜屋さんです。
浦安に行商に来ていた今の店主のお母さんが、2005年に念願のお店を構えたのだとか。
佃煮やフライもありますが、特に青柳やあさりがたっぷり入った「あさりの炊き込みごはん」は人気の品として広く知られています。
「ワカメの磯風味と相まって、具沢山ですごく美味しい。絶対買って帰って」と友人に勧められていました。
意気込んで行ったのに、私たちは売り切れと定休日で、まだ一度も出合えたことがありません。
それでも今回は、下ごしらえ中なのかお店の前に大量のあさりが積まれていたところを見ることができました。
佃煮のみならオンラインショップで購入することもできますよ。
東京都江東区北砂4-25-5
03-6666-0481
10:00-20:00 不定休
公式サイト
肉厚でボリューミーな焼き鳥を堪能「やきとり 竹沢商店」
外観が「業務用」というような雰囲気をまとっている「やきとり竹沢商店」さん。
ホルモン焼きやモツ煮込みの鍋もあり、焼き鳥と合わせてその場で食べることもできます。
どれもお酒が進みそうなメニューだからか、後ろから「ビールがあればなー」という声が聞こえてきました。
焼き鳥は他のお店と比べて、肉厚でボリュームがあります。
焼きたてを提供してくれるので、この商店街内のやきとりの中では一番美味しく、行列ができていました。
店内には手を拭くティッシュも置いてあり、心遣いも感じるお店です。
東京都江東区北砂4-40-11
03-5634-3248
月曜定休
さいごに:砂町銀座商店街を巡ってみての感想
「お惣菜天国」と呼ばれる砂町銀座商店街。
細長い道の両脇に約180もの店舗連なっているため、往復すると3時間ほどあっという間にたってしまいます。
自動販売機の飲み物さえ80円や100円で「今はいつの年号の日本なの?」と思ってしまうほどの安さ。
買いすぎてしまうことを考えて保冷バッグやエコバッグを持参していった方がよさそうです。
帰るのに時間がかかる場合は、かさばりますが保冷剤もあった方がいいかもしれません。
特に毎月10日に行われる特売日の「バカ値市」は、たくさんの人でごった返しています。
小さい子がいる場合は迷子にならないよう、抱っこをするか手を繋いで歩いた方が安全です。
また、通りの張り紙に書かれていたのですが、砂町銀座商店街は現在食べながら歩くことは禁止されているそうです。
食べるときはなるべくお店の脇で食べて、少しずつ進みましょう。
私たちも久しぶりに買い食い気分が楽しめ、夕食のおかずまで揃ってしまい一挙両得の旅でした。
住所:北砂4-18-14(商店街振興組合)
問合せ先:03-3644-5854(商店街振興組合)
交通:JR・東京メトロ半蔵門線「錦糸町」駅より都営バス門前仲町行約15分、北砂2丁目から徒歩すぐ