会社に勤めていると、あるタイミングで源泉徴収票という、名前が少し難しい書類をもらうときがあります。
源泉徴収票は正社員だけではなく、アルバイトやパートでも発行され、もらうことができるんですよ。
もらう時期が一番ハッキリしているのは、年末調整後ではないでしょうか。
ただ、どのタイミングでもらえるのか、年に1回のことなのでよくわかりませんよね。
このページでは、前職の給与課で全従業員約250名分の年末調整をひとりで処理していた僕が、年末調整後の源泉徴収票がもらえるタイミングや種類について紹介していきますね。
源泉徴収票はいつもらえる?
源泉徴収票は、どのタイミングでもらうことができるのか気になりますよね。
▼以下の2パターンあります。
- 年末調整後
- 退職時
実は年末調整後だけではなく、退職時にも源泉徴収票をもらうことになるんですよ。
それぞれ、いつもらえるのか次から詳しく紹介します。
年末調整後にもらう源泉徴収票はいつになる?
年末調整後に源泉徴収票がもらえるとわかっても、どのタイミングでもらえるのかが気になるところ。
▼年末調整後にもらえるタイミングは、以下のとおり。
とくに、何月何日という区切りはありません。
会社の担当部署の年末調整処理速度によりけりです。
たとえば、12月中に年末調整の計算がすべて終わり、あとは源泉徴収票を渡すだけという流れの場合は、12月中に戻ってくることも。
でも、12月25日くらいに冬の賞与(ボーナス)が支給された場合、これも年末調整の計算に含まれるので、源泉徴収票を渡すのが遅くなることもあります。
だいたいの日付でも知りたい場合は、会社の担当部署に問い合わせてみましょう。
なお、会社で年末調整をしてもらえなかったとしても源泉徴収票は発行されるので、受け取ります。
退職後にもらう源泉徴収票はいつになるのか
次に、退職後の源泉徴収票はいつもらえるのかです。
今の時代、1つの会社に長く勤めていることは少なくなってきましたよね。
転職などで退職することだってあり得ます。
源泉徴収票は、次の会社へ入社するタイミングで提出しなくてはならない書類です。
いつ自分の手元に届くのか知っていれば、安心できますよね。
▼退職後にもらえるタイミングは、以下のとおり。
たとえば、退職日のすぐ翌日にもらえるわけではありません。
僕が実際、前職で源泉徴収票を発行し、郵送していたスケジュールは以下のとおりです。
内容 | 日付例 |
---|---|
給与の締め日 | 11月30日(月末) |
給与支給日 | 12月20日(毎月20日支給) |
源泉徴収票発行・郵送 | 12月20日以降 |
退職日が含まれている月の給与を計算して、もろもろの事務作業を終えてあとに発行していました。
その理由としては、退職した日までの給与を源泉徴収票に載せなければならないからです。
結構時間がかかるイメージがしますよね。
実は退職日によって、届くまでの期間が違ってきます。
退職日 | 源泉徴収票が届くまでの期間 |
---|---|
11月1日 | 1ヶ月と20日 |
11月30日 | 20日 |
月初に退職した場合は源泉徴収票が届くまでの期間が長く、月末に近づくにつれ期間が短くなっていきました。
こういったタイミングは、担当部署が把握しているので、問い合わせてみることをおすすめします。
また退職時に、人事などから「源泉徴収票は〇〇日中にお届けします」などの案内がない場合も、聞いたほうがいいですよ。
なぜなら、退職後すぐに次の会社へ転職する場合、すぐに源泉徴収票が手元にないためです。
「前職の担当部署に聞いたところ、源泉徴収票は〇月〇日くらいに届くとのことなので、手元に届けばすぐに提出します」
このように、伝えることができると印象がいいですよね。
源泉徴収票はいつからいつまでの給与が載っている?
源泉徴収票には、たくさんの数字が載っています。
主なものは以下のとおりです。
- 支払金額
- 給与所得控除後の金額
- 所得控除の額の金額
- 前線徴収税額
これらは給与のことに係る数字。
その場合、いつからいつまでの分が載っているのか気になりますよね。
▼年末調整の源泉徴収票の場合の期間は以下のとおり。
▼退職の源泉徴収票の場合の期間は以下のとおりです。
たとえば平成30年(2018年)の場合は、2018年1月1日~…となりますね。
源泉徴収票の再発行はできる?
源泉徴収票を発行してもらったあと、もしかしたら紛失してしまうことだってありますよね。
この場合、会社は再発行してくれるのか気になるところ。
大丈夫です、安心してください。
源泉徴収票の再発行はできますよ。
僕が実務をしているなかで、年末調整の時期が近づいてくると、退職したひとからよく「なくしたので再発行をお願いします」とよく頼まれていました。
会社として当たり前に発行する書類なので、手数料は基本的にかかりません。
現実的には担当者が再発行する手間、用紙代や印刷代、電気代がもろもろかかります。
でも、請求したとして未入金だった場合に、退職者を追いかけるのはさらに手間がかかることです。
費用対効果を考えると、手数料を取るところはあまりないかと思われます。
さいごに
源泉徴収票をもらったあとに、ひと手間手続きが必要なときもあります。
代表的なのは、確定申告時に提出したり、収入を証明する手続き(保育園の入園)などに使います。
いつもらえるのか知っていることで、焦らなくてもいいですよ。
何かわからないことや、どうしても早めに発行してほしいときは、担当部署に問い合わせてみましょう!