料金後納郵便と書かれている郵便物を一度は受け取ったことがあると思います。
ただ、その意味までは詳しく知らないという場合もあるのではないでしょうか。
後納と書かれているので、受け取ったときに「料金を支払うの?」と少しドキッとしてしまいますよね。
私も、普段何気なく見ているものの、料金後納郵便について深く考えたことはありませんでした。
意味を知っているのと知らないのでは、料金後納郵便の扱い方も変わってくると思います。
このページでは、料金後納郵便の意味や手続きの仕方、出し方について詳しく説明していきますね。
料金後納郵便とは?
料金後納郵便は、郵便料金の支払い方法のひとつ。
「郵便物の料金を翌月に払いますよ」という意味を持っています。
この場合、料金を支払うのは郵便物の差出人になるので、受け取る人がお金を払うことはありません。
料金後納と書かれていても、お金を払うのは差出人なので心配しなくても大丈夫ですよ。
普通の郵便と同じように受け取って構いません。
切手のかわりに料金後納のマークをつけるので、送る側としては切手を貼る手間が省けるのもうれしいところ。
ちなみに料金後納郵便を出した場合は、口座振替か指定口座への振り込みで支払う形になります。
それぞれの支払い日は、以下の通り。
- 口座振替…翌月20日
- 指定口座への振り込み…翌月末日
ゆうパックの場合は、差出個数などによって月額で割引がきくこともありますよ。
料金後納郵便マークの違い
料金後納郵便は、マークによって多少意味が違ってきます。
よく見てみると、差出事業所名と料金後納郵便の間にある線の本数が違いますよね。
料金後納郵便のマークの意味は、それぞれ以下の通り。
- 線が3本…7日程度の送達余裕を意味する郵便物
- 線が2本…3日程度の送達余裕を意味する郵便物
- 線が1本…上記以外の郵便物
線が1本なのが普通で、2本以上ある場合は「遅くなってもいい」という意味合いが強くなります。
▼こちらは線が1本しかないタイプの料金後納郵便の封筒。
▼こちらは線が2本あるタイプの料金後納郵便です。
ちなみに、料金後納郵便のマークにはそれぞれ使えるサイズが決まっていますよ。
マークごとに使えるサイズは、以下の通り。
- 円形マーク…直径2~3cm
- 四角形マーク…縦・横2~3cm
差出事業所名と料金後納郵便の間に2本線がある場合は、1mm~2mmの間隔になるようにと決められています。
料金後納郵便の手続き・出し方について
料金後納郵便を出したいと思ったとき、どのように手続きするのかが気になりますよね。
まず最初に、料金後納郵便を出すには毎月まとまった枚数の郵便を出すということが条件です。
郵送方法ごとに、条件となる枚数は変わってきますよ。
それぞれの方法ごとに必要となる枚数は、以下の通り。
料金後納郵便として出したい場合、月に出す郵便物の合計金額を2倍にした額の担保が必要になります。
担保といっても、そう難しく考えることはありません。
1通110円の定型郵便を50通出すとしたら、11,000円以上払えることが確認できればOK。
担保は、現金だけでなく有価証券なども使えます。
ちなみに、料金後納郵便の手続きをする流れは、およそ以下の通り。
- 料金後納郵便として出したい郵便物を用意する
- 取り扱い郵便局の承認を受ける
- 一ヶ月に出す郵便物の2倍以上に相当する担保を用意しておく
- 郵便物に後納郵便物等差出票を添えて、郵便局に持っていく
料金後納郵便を持っていくときは、必ず承認を受けた郵便局に持っていくようにしましょう。
また、近くのポストに差し出すことができる後納ポストインというサービスもありますよ。
いちいち郵便局に行く手間が省けるので、手軽に出したいという場合は後納ポストインがおすすめです。
複数の郵便局で料金後納郵便を出したいときは、後納郵便物等の他局差出制度を使いましょう。
この場合、手続きをした郵便局で料金を一括で支払うことができます。
口座振替にするのであれば、ゆうちょ銀行の口座を持っておくと手数料無料で引き落としできるので便利です。
せどりをしている場合や、店舗の運営でモノを送ることがある場合は料金後納郵便の手続きをしておくことで送料を安くできますよ。
料金後納郵便が送れる場所
料金後納郵便が送れるのは、基本的に手続きをした郵便局になります。
手続きしていない郵便物をまとめてコンビニのポストなどに入れても、料金後納郵便にはならないので気をつけてくださいね。
料金後納郵便を送る方法をまとめると、以下の通り。
- 料金後納の承認を受けた郵便局で送る
- 後納郵便物等の他局差出制度を使う
- 後納ポストインを使ってポストに出す
郵便局での待ち時間を減らしたいのであれば、後納ポストインを使うのがおすすめ。
近くにあるポストに24時間いつでも出せるので便利ですよ。
後納ポストインの利用条件は、以下の通り。
- 料金後納を利用している
- 後納郵便物が出せる郵便局がポストの取集を担当する郵便局になっている
- 利用する郵便局が配達を担当する地域に住んでいる・住所がある
また、後納ポストインを使って料金後納郵便を送る流れは以下の通り。
- 料金後納の承認を受けた郵便局で後納ポストインの利用申込書を提出する
- 専用ケースに料金後納郵便を入れる
- 近くのポストに出す
- 郵便局に引き渡される
郵便局で引き受けが完了すると、専用ケースを届けてもらえます。
専用ケースは、3個まで無償で貸し出してくれますよ。
ケースに入れたまま料金後納郵便が出せるので、郵便物が汚れる心配もありません。
料金後納郵便の請求書はいつ届く?
料金後納郵便は翌月に一括で支払いをしますが、請求書はいつ届くの?という部分も気になりますよね。
口座振込の場合は、利用翌月の10日ごろに料金後納請求書が送られてきますよ。
請求書にそって必要な金額を振り込みましょう。
料金後納郵便の返信用封筒に切手は必要?
料金後納郵便としてきた郵便物の中で、返信を求められるものもあるかと思います。
この場合、返信用封筒に切手は必要なのかという部分が気になりますよね。
料金後納郵便の中に返信用封筒が同封されている場合でも、料金後納と書かれていないのであれば、切手を貼って出す必要があります。
もちろん、自分で封筒を用意して出す場合も、切手を貼って出す形になりますよ。
どんな切手を貼ればいいのかわからないときは、切手を貼らない状態で郵便局に封筒を持っていきましょう。
郵便物の送料+切手料金を支払うだけで、あとは郵便局の人が手続きしてくれるので簡単ですよ。
ちゃんと計算してくれるので、切手料金が不足してしまった!ということも防げます。
不安なようであれば、切手を貼らない状態で郵便局に持っていくのが一番ですね。
さいごに
料金後納郵便について説明してきましたが、お金を払うのは差出人になるので、受け取るときは支払いについて気にすることはありません。
ただ、料金後納郵便できていても返信封筒を自分で用意して送り返す場合、切手や送料は支払う形になるので注意してくださいね。
もし料金後納郵便としてまとめて郵便物を出したい場合は、後納ポストを利用するのがおすすめですよ。
切手を貼る手間や郵便局で並ぶ必要もないので、時短にもなります。
口座振替で料金後納郵便の料金を払う場合は、ゆうちょ銀行の口座を持っておくと便利。
自動引き落としができる上、手数料もかからないので節約にもなりますよ。