自転車を運転中に車と接触事故したときの過失割合や車の修理費はいくら?

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こんにちは!保険会社の損害サービス部門で事故対応をした経験があります、朝子です。

自転車は徒歩よりも早く、バイクや四輪車(以下、車)よりも自由に移動ができる交通手段として、重宝されていますよね。

でも、交通事故にあうことも多く、実際にわたしが損保で働いていたときも、毎日のように自転車と車との事故報告が入っていました。

自転車は車と比べると立場が弱いため、過失割合などの面で優遇されます。
でも、100%車が悪くなるわけではありません。

事故の状況によっては、自転車側が車の修理費を負担しなければならないこともあるのです。

今回は、自転車を運転中に車と接触する事故にあい、車の修理費を請求される理由について解説します。

自転車と車の接触事故の過失割合や車の修理費

自転車は車両の一種。車の修理費や運転手の治療費を請求されることがある!

「自転車を運転中に車と接触する事故に遭った。自転車の修理費用1万円をもらったが、自分は車側に3万円の支払いをしなければならない」

自転車と車の事故では、実際にこのような請求をされるケースがあります。
車よりも立場の弱い自転車のほうが賠償する額が大きくなっていますよね。

交通事故の賠償金額は、以下の流れで決まります。

  • 事故状況をもとに過失割合が決定
  • 双方の損害額(修理費用・治療費など)を算出
  • 自分の過失割合に相手の損害額をかけた額が相手への賠償額

「車同士の事故で、5:5の事故として処理された」という話は聞いたことがあるかもしれません。
それとまったく同じで、自転車と車の事故でも事故状況から過失割合が決まり、自分の過失割合に相手の損害額をかけた額を相手に支払う義務が生じるのです。

それでは、よくある事故を例にして解説していきます。

【自転車側に一時停止(止まれ)の標識がある交差点での自転車と車の事故】

自転車事故の過失割合

このような事故の場合、ほかに考慮すべき状況・修正する要素がなければ、自転車側に40%の過失が生じ、車側の過失は60%です。

道路交通法では、自転車は軽車両という車両の一部とみなされますが、事故の際は車>バイク>自転車>歩行者というように、立場の強いほうが過失が大きくなります。

これが、車同士の事故なら、一時停止側の過失割合は80%と認められるので、自転車はかなり優遇されていることがわかりますね。

そして、賠償金額は大まかにいうと以下のような計算式で算出します。

【自転車の過失が40%で相手車の修理費用が10万円のとき】
自転車の過失割合40% × 車の修理費用100,000円=40,000円

自転車の運転手は相手車の修理費用40,000円の賠償責任を負う

ですので、今回のケースだと、自転車の運転手は相手車のドライバーに40,000円支払わなければなりません。
逆に、自転車の修理費用も相手車のドライバーに請求できます。

【相手車の過失が60%で自転車の修理費用が1万円のとき】
車の過失割合60% × 自転車の修理費用10,000万円=6,000円

相手車のドライバーは自転車の修理費用6,000円の賠償責任を負う

このように、双方に相手の修理費を支払う義務が生じた際は、お互いの賠償額を差し引きして支払手続きをします。

今回のようなケースなら、自転車の運転手が相手へ支払う40,000円から相手車のドライバーが自転車側へ支払う6,000円を引いて、自転車の運転手が相手車のドライバーに34,000円を支払うというものです。

自転車は交通弱者とはいえ、自転車と車では修理費用がまったく違うので、実際に自転車の過失割合が小さくても、負担額が大きくなってしまうことがよくあります。

突然の事故で急に相手車の修理費用を請求されても困ってしまいますよね。
そんなときに、サポートしてくれるのが自転車保険個人賠償責任保険(特約)です。

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自転車に乗るなら、自転車保険や個人賠償責任保険への加入は必須

自転車保険や個人賠償責任保険は、自転車事故で相手へ損害賠償責任が生じたとき、その費用を補償してくれます。

自転車事故のときに自転車保険や個人賠償責任保険で補償される対象の例

  • 相手の治療費
  • 相手の休業損害
  • 相手の通院交通費
  • 相手車の修理費用
  • 相手の所有物の修理費用

これは、相手が車だったときに限らず、相手が歩行者・自転車でも同じく補償されます

また、保険会社やプランによっても異なりますが、これらの保険は保険会社が相手や相手の保険会社との示談交渉を代行してくれることが多いので、難しい話や無理な要求などがあったときにも安心して対応を任せられますよ。

交通事故は、想像しているよりも解決までに時間がかかることが多いです。
自転車に乗る機会のある人は、必ず自転車保険や個人賠償責任保険に加入するようにしましょう。

まとめ

ここまで説明してきましたが、自転車と車の事故で車に傷が付いても、車側は自転車の運転手に修理費用を請求しないこともよくあります。

それは、自転車の人がケガをしていたり、相手が学生や子ども、お年寄りだったりすると、これ以上強く言えない…という思いや、事故の解決をこじらせたくないという希望によるものです。

ですが、近年は自転車にも交通事故の過失責任は生じるということがだんだんと認知されてきています。
そのため、これまでよりも自転車が損害賠償を負うケースは増えていくでしょう。

自転車保険や個人賠償責任保険に入っていなければ、金銭的負担だけでなく、精神的な負担も大きいです。
もし、まだ保険に入っていないという方は、できるだけ早く加入することをオススメします。

また、自転車保険や個人賠償責任保険の補償範囲やサービス内容は各保険会社によって異なりますので、加入中もしくは加入を検討している人は、一度ご自身の保険会社に詳しい保険の内容を確認すると安心できますよ。

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この記事を書いた人

朝子

北海道に住む、Webライターで一児の母。ライターを始める前は損害保険会社に約8年勤務しており、損保関連の記事執筆を中心に活動しています。個人ブログ「あさこのゆ」もゆったり更新中。

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