2016年10月から新しいサービス「子育て支援パスポート事業」が始まりました。
子育て真っ最中だと、「もっと子育てしやすい世の中になってくれないかな」と思うことがありますよね。
そんなときの選択肢の1つにしたいのが今回紹介する「子育て応援とうきょうパスポート」です。
子育て応援とうきょうパスポートを使うと、いろいろとお得になることが多く、割引などもありますよ。
さっそく試しに使ってみたので、このページで詳しく紹介していきますね。
内閣府の少子化対策のひとつ「全国共通コソダテ」マークとは
内閣府のページを見てみると、少子化対策の項目に「子育て支援連携事業」というものがあります。
そこを見ると、店先で見たことがあるカタカナの「コ」のイラストのマークがありますよ。
ですが「これが一体何を示すものなのか?」というのは、これまで意識したことがありませんでした。
これは、日本各地で実施されている「子育て支援パスポート事業」のサービスを、全国の他の地域でも受けられるようにするものだそうです。
子育て支援を活性化しようと、東京都でも2016年の10月から新たに「子育て支援パスポート事業」が始まりました。
東京都でも始まった「子育て応援とうきょうパスポート」とは?
子育て応援パスポート事業とは、子育て中の世帯を応援する協賛店や企業が、商品の割引や優待サービスを実施したり、子供の職業体験を実施してくれる事業です。
まだまだ協賛店は多くありませんが、少しずつ増えてきているようですね。
こちらの店舗検索から、どのお店でどんなサービスが利用できるかを簡単に検索できます。
また、2018年2月からはアプリも出てきましたので、より使いやすくなりましたよ。
「子育て応援とうきょうパスポート」の使い方
まず、公式サイトへ行き「利用者登録」を押して情報を入力して、メンバーとしての情報を登録します。
▼そうすると、トップ画面の右側がこのような表示になりますよ。
▼ここから一番上の「パスポートを表示」をクリックすると、一番下の年齢の子の誕生日が表示されたパスポートが表示されます。
これをブックマークしておくか、印刷して携帯して各施設で提示するとサービスが受けられるそうです。
どんなサービスがあるか、さっそく調べてみました。
「子育て応援とうきょうパスポート」はどんなところで使えるの?
「子育て応援とうきょうパスポート」が使えるところを調べてみると、区によってかなりバラつきがあります。
その中でもだいたい同じなのは、以下の通り。
- マクドナルド(「ハッピーセットのチーズバーガーセット(チーズバーガーとポテトSとドリンクSとおもちゃのセット)を特別価格でご提供)
- うさちゃんクリーニング(クリーニング品20%オフ《Yシャツ・特殊品を除く》)
- コープデリ(1歳未満のお子さんがいる方は、母子手帳を持参するだけで出産おめでとうプレゼント(産後に使える便利グッズ)。また、フレフレ子育てCLUBの新規加入者特典(クーポンあ子育て応援BOOKなどをプレゼント)あり。こちらは妊娠中から小学校入学前のお子さんがいる方対象で、母子手帳を持参すればサービスを受けられます。)
- すたみな太郎(バイキングレストラン)粉ミルクのお湯の提供、オムツ替えスペースあり、ベビーカー入店可能、に加えてお食事代5%割引(飲料除く)
これらは店舗数が多いため、どの区の情報を見てもほぼ載っている印象を受けました。
ですが、中には「それってパスポートを使わなくても良いんじゃないかな」というサービスもあります。
たとえば、モスバーガーやドコモショップなどに掲載されていた「ベビーカー入店可」「粉ミルク用のお湯の提供」「オムツ替えスペースあり」といったサービスです。
パスポートを使わなくてもお湯を提供してくれる場所や授乳室がある場所は、実は結構あります。
確かにありがたくはありますが、それはパスポート特典とは違うのでは・・・という印象を受けました。
対して、「これは助かるかも」というサービスもあり、その代表は小児科オンラインのオンライン医療相談サービスです。
利用時に問診票に「パスポート利用」と記載をすれば、会員登録後1週間無料で使えるそうです。
そして、ノマド的節約術というサイトにふさわしい情報として、やはり「これはお得かも」というサービスをお伝えしたいところですね。
たとえば、資格の学校で有名なLECは、ベビーカー入店が可能になります。そして中野校のみではありますが、全通学通信講座が一般価格から20%割引が受けられるとのこと(他の割引との併用不可)。
このように、いろいろ見てみると、素敵な心遣いを感じられるサービスがいくつかあることが分かります。
実際に登録して使ってみましたが、使い方はとても簡単でした。
あとでその実例を紹介しますね。
マクドナルドで使えるのが魅力の1つ
子育て応援とうきょうパスポートのことを知る上でおさえておきたいのが、マクドナルドで使えること。
先ほども少し紹介しましたが、ハッピーセットのチーズバーガーセット(チーズバーガーとポテトSとドリンクSとおもちゃのセット)を特別価格で購入できますよ。
実際に「子育て応援とうきょうパスポート」を使ってみた
先日、友人家族に会いに練馬区の光が丘へ行く用事があり、調べてみたら駅ビルの光が丘IMAで、この「子育て応援とうきょうパスポート」をフル活用できることがわかりました。
- ミスタードーナツで商品定価価格からドーナツ10個まで20%オフ
- アシックスウォーキング、名歌ひよ子でポイントの付与
- 靴下屋、アイシティ、北海道うまいもの館、ミルフローラで3,000円以上購入の場合、または森田園で500円以上購入の場合レジにて5%オフ(対象外あり)
- ポートランド、丸山園、プランドヴィー、TAKA-Q、そじ坊、サンマルクカフェ、TAKEYA、杵屋10%オフ(除外品あり)
- しゅーずローマでお買い上げ金額の10%分の当店利用サービス券を付与(税込1,000円以上購入の方)
- ベリテで2,000円(税抜)以上の品10%オフ(除外品あり)
- ドトールで税込500円以上買うと、インスタントドリップカフェを1pcプレゼント
- 福寿で食事ご注文の方のみ、平日限定ソフトドリンク一杯サービス(他クーポンとの併用不可)
- イタリアントマトカフェJr.でコーヒーor紅茶1杯サービス
- マクドナルドでハッピーセットのチーズバーガーセットが特別価格に
基本的にすべての店舗でベビーカー入店可能でした。
光が丘IMA、なかなかの充実度です。
ですが、これらのサービスを全部使うために散財するわけにもいかないので、「お昼ごはんはIMAで探してみようか」という意見に落ち着きました。
とりあえず散策してみます。
焼肉屋さんの福寿は食事をするとドリンクがつくそうで、夫が「焼肉食べたい」と言っていましたが、「やっぱり会計金額が割引される方がうれしいかな」と思い直したため今回は取り止めました。
サンマルクカフェは10%割引で良さそうですが、我が家には卵乳製品アレルギーの次女がいるのでパス。
けれど幼子を抱えてノマド作業をしなければならない時や、ママ友達とちょっとお茶したいという時には良さそうですね。
マクドナルドには、小さな子供の親にとっては大きなトラップになる「ハッピーセット」がありますね。
こちらではその「ハッピーセット」の「チーズバーガーセット」(チーズバーガーとポテトSとドリンクSとおもちゃのセット)が特別価格で購入できます。
次女も「ジュウオウジャー!」と叫んで欲しがりましたが、残念ながらそのおもちゃが配れれる期間は終わっています。
当時は任天堂のマリオグッズになっていましたが、次女はそれには興味はないはずです。
(むしろ夫の方が「キノコのおもちゃを選ぶと1upの音を好きな時に聞けるんだね」と惹かれていましたが、それは華麗にスルーです)
おもちゃ以前に、マクドナルドに入っても次女が食べられるのはおそらくコーンくらいですので、次のお店を見てみることにしました。
ミスタードーナツは商品定価金額から20%オフになるとのことです。
ちょっとしたおやつにお得かもしれませんが、我が家にはアレルギー持ちの子が・・・(以下略)。
ですので、次の候補へ行ってみましょう。
実演手打うどんの杵屋にも、「子育て応援とうきょうパスポート」のステッカーが貼られてあります。
「ここなら堂々と使えそう!」と思い、入店しようとしたのですが、こちらのうどんには卵が使用されているとのことでした。
アレルギー持ちの次女は入れなさそうなので、ご紹介のみとさせていただきます。
我が家は結局、そじ坊さんへ行くことにしました。
こちらもお会計の合計金額から10%割引になります。
食べたものは「まぐろとかけそばのセット」「カツ丼とざるそばのセット」「うめおろしそば」などでした。
そじ坊は、ざるそばを頼むと生わさびをつけられるオプションを選べます。
今回はざるそばを単品で頼む人がいなかったので、勇気を出して店員さんに聞いてみたところ、生わさびは単品でも150円で注文できるそうでした。
使ったあと、この生わさびをお持ち帰りするための袋も用意されています。
お会計して確かめてみましたが、ちゃんと10%割引されていましたよ。
子育て応援とうきょうパスポート、使えました!
おまけ:「とうきょう子育てスイッチ」もスタート!
「子育て支援パスポート事業」ではないのですが、同じ機関が運営している「とうきょう子育てスイッチ」という、子育て当事者と子育て支援者を結ぶ情報サイトもありました。
イベントカレンダーを見ると、平均して週に2回くらいのイベントが催されているようです。
「都内行政サービス」の検索もできるので、たとえば子供を預けなくてはいけない用事がある時には「子供を預ける(臨時)」を見ると、どこへ電話したら良いかなどがわかりやすく書かれています。
まだ新しいサイトのようではありますが、これから徐々に作り込まれていきそうです。
子育て世代がより良い情報を簡単に探しやすくなることを願っています。
さいごに
「子育て応援とうきょうパスポート」と名前が長いので、こちらから使えるかどうか聞くのがためらわれますが、このようにレジ前でそっとパスポートを提示すれば、ちゃんと使えることがわかりました。
その都度「どこのお店で使えるのかな?」と検索するのが面倒ではありますが、最初に自分の行動範囲の加盟店をパスポートの裏にメモしておけば使いやすいかもしれません。
新しい制度は使うことで広まっていくと思いますので、子育て支援の輪をもっと広めるためにも、どんどん活用したいです。