数日はおかずに困らない!塩豚の仕込み方・作り方とすぐできるレシピ3つ

森山愛美夏の画像

小さな子どもがいる共働き家庭は、安心安全な時短料理のレパートリーを増やして、少しでも子どもとの時間を持ちたいところです。

そんな時、一品あればいろんな品数を網羅できる、スーパーおかずがあったら便利ですよね。

今日ご紹介する「塩豚」は、常備菜にもラーメンのつゆにも使える、頼れるおかずのひとつです。

一度仕込んでおけば、数日分の献立が組み立てられます。

今回は、その作り方とアレンジ方法を、流れに沿ってご紹介しますね。

塩豚の仕込み方とすぐできるレシピ

まずはコレから!塩豚の仕込み方(洋風と中華風)

塩豚の作り方はとても簡単です。

基本的には、肉の重量の3%の量の塩をすりこんで、ラップで包んで冷蔵庫で寝かせるだけ!

砂糖を降る前の塩豚

ですがコクや風味を加えたいという場合は、以下の手順で仕込みをしてください。

まず、ハチミツかてんさい菜糖を、小さじ1〜2すりこみます。甘みを加えるとコクが出まるからです。

この時、塩よりも先に、必ず糖類を最初にすりこんでください。そうすることで、甘味が浸透しやすくなります。

それから塩を肉の重量の3%、たとえば600gの肉に対してなら18gの塩と、お好みのハーブをふりかけて、またすりこみます。

たとえばうちの定番は、脂身の多い肉の消化を良くする作用がある山椒と、生姜をほんの少しずつ、そして黒胡椒をしっかりめにすり込むのが基本です。

そして洋風の料理に使う場合は、作りたいものに合わせて上記にさらに必要なハーブ(タイムやローズマリー、セージなど)を選んで、隅々にまでしっかりすりこんでから、ローリエと一緒にラップにぴったり包みます。

一方中華風の料理に使うなら、長ネギの青い部分と生姜のスライスとともにラップに包んで、完了です。

包むときは、こんな感じでぴったりと、空気を入れないようにしっかりと包みましょう。

ラップに包まれた塩豚

仕込んだ後の手入れについて

このまま冷蔵庫で一晩以上寝かせます。夜に仕込んだら、6時間後くらい(翌朝)ラップを取って水分を取り、もう一度しっかりラップに包みなおします。

そして、また夜にも水分を取って、再度包みなおします。

最初の一日は朝晩と二回包みなおしますが、翌々日からは一日一回で大丈夫です。

うちでは他の献立とのローテーションの都合で2~3日までしか寝かせたことがないですが、しっかり水分を取れた状態でなら1週間でももつそうです。

これならたっぷりブロック肉を買いだめしても、「冷蔵庫にいつでも塩豚が眠ってるから、いろんな料理にアレンジできる。しばらく食べるものに困らないわ」」と心安らかでいられますね。

それに、もし管理に困ったら途中で冷凍してしまえば良いのです。

仕込んだ塩豚を使う時には?

寝かせておいた塩豚を使う時は、どれだけ塩が染み込んでいるかによりますが、だいたい15分くらい塩抜きをします。

塩抜きする塩豚

塩抜きのやり方は、ただひたひたの水に入れておくだけでOKですので、とても簡単です。

仕込んだ塩豚でカンタン&すぐできる3品とスープ

次に、仕込んだ塩豚でカンタンに作れるおかずを、3品ご紹介します。

塩豚をスライスして焼いただけのサムギョプサル風

こちらは、塩豚をスライスしてただ焼いただけのカンタンメニューです。

サムギョプサル風

サムギョプサルのように野菜と一緒に食べられます。

本格チャーシューとポトフを同時調理

サムギョプサル風にした塩豚の残りを2つに分け、フライパンに移し、表面に焼き色をつけます。

表面に焼きいろをつけた塩豚

この時、上下だけでなく、横も焼き色をつけておきましょう。ここからは「ポトフ」と「チャーシュー」を2品同時に作っていきます。

ポトフの下ごしらえ

まず先に、ポトフ用の肉の下ごしらえをします。

2分割した塩豚の肉の片方を圧力鍋に入れ、水をひたひたになるくらい注ぎます。ローリエもここに一緒に入れて、加圧します。

塩豚仕込み

写真では活力鍋に入れて二品一気に仕込む「一石二鳥クッカー」を使っているので、底上げする部品を鍋の中に置いています。

2分割した肉のもう一方でチャーシューとスープを作ります!

もう1つの肉は、チャーシューと、ラーメンやうどんに使えるスープになります。「一石二鳥クッカー」に入れて、青ネギの青い部分と生姜を一片を加え、ギリギリから1cmくらい下まで水を注ぎ、蓋をします。

ネギと醤油を入れた鍋

写真は1段目の肉の上に「一石二鳥クッカー」にセットした状態です。

一石二鳥クッカー

圧力鍋のフタをして、圧力がかかったら弱火にして15分くらい置いておき、さらにピンが下がるまで放置します。

チャーシューの方は、これで完成です。

圧力鍋で煮詰めている間に、ポトフ用の野菜を切っておきましょう。この時は玉ネギ、ニンジン、ジャガイモ、そしてセロリの葉にしました。

ポトフの肉が柔らかくなったらあと少し!

1段目のポトフの肉の下ごしらえできたら、圧力鍋に野菜を加えてもう一度加圧します。
今度は圧力がかかってから弱火にして、1~2分だけ煮詰めればで大丈夫です。

ポトフを煮込む前

再びピンが下がるまで放置して、塩コショウで味を調えたらできあがりです!

スープはあえて多めにしてあるので、ポトフとして具を器によそったあと、タッパーに入れて冷蔵しておきます。

完成したポトフ

チャーシューは汁ごと冷ましてから取り出す

一石二鳥クッカーの2段目は、チャーシューを作っている段です。

こちらは圧が下がって冷めるまで脇に置いておきます。「冷ましてから肉を取り出す」のがポイントです。熱いうちに取り出してしまうと、肉が固くなってしまいます。

スープとチャーシュー完成

汁ごと冷めたらフタをして、冷蔵庫で冷蔵保管しておきましょう。

ポトフ

この日の夕ごはんは、ポトフつくったばかりのポトフをいただきました。

完成したチャーシュー、スープ、ポトフの管理方法

チャーシューは切り分けて、その日の食卓に並べない分は、小さな琺瑯容器に入れておきます。

ホーローに入れたチャーシュー

冷蔵しておいたチャーシューの段は、表面に豚肉のラードと呼ばれる脂身がびっしり! 白いのが全部ラードです。これを丁寧に取り除きます。

ラード

取り除いたラードは、野菜炒めなどの他の料理に使いまわすと、味にコクと深みが加わります。

ですが、うちでは夫が健康診断でメタボ候補生と認定されてしまったため、ラードは使いません。

ラードを取り除いたあとは、こんな感じになります。スープが透き通っていますね。この状態にしてから、ようやく他の料理に使えます。

ラードを取り除いたスープ

ネギと生姜と一緒に加圧した豚のスープは、塩胡椒で味を整えるだけで美味しいスープになりますよ。

タッパーに保存しておいたポトフスープにも、ラードがぎっしり付いています。これも取り除いていきます。

ポトフのラード

ラードを取り除いたあとは、こんな感じになります。こちらは洋風の風味がついた豚のスープで、コンソメいらずのやさしい味に仕上がります。

ラードを取り除いたあと

塩豚のゆで汁で作るラーメンスープ(塩ラーメンと味噌ラーメン)

塩豚と、チャーシューを作るときにいっしょに作ったスープで、塩ラーメンができます。

ラーメンスープの配合は毎回変わりますが、基本は塩豚のスープを温めて、ごま油をひとたらしし、すりおろしニンニクと塩こしょうで味を整え、最後に白ごまをパラリ、でOKです。

必要なら鶏がらスープ粉末を加えても良いと思います。この日は小葱を買い忘れるという痛恨のミスがあり、具はチャーシューとメンマとほうれん草のみの塩ラーメンになりました。

塩ラーメン

こちらは塩豚とスープを使った、味噌ラーメンバージョンです。

ネギを少量みじん切りにして、すりおろしにんにくと、すりおろし生姜とともにごま油で炒めます。

子ども用なら味噌と白ごまペーストだけでOKです。

大人用ならそこに豆板醤をプラスして混ぜながら火を通し、温めた塩豚スープと合わせて、めんつゆ少々と塩胡椒で味を整えたら、本格味噌ラーメンのできあがり。

めんつゆを少し加えると味が立体的になるのでオススメですが、なければ醤油少々と砂糖ほんの少しでも大丈夫です。

味噌ラーメン

味噌ラーメンはコーンが入ることが多いですが、うちは子どものとうもろこしブームが完全に去ってしまった後なので、この日は塩ラーメンと同じ具になりました。

好みによっては、バターをひとかけ落としても濃厚な味を楽しめてイイかもしれません。

冷凍保存しておいたスープで作る、塩豚うどんとカレーライス

使い切れなかった分の塩豚スープは、冷凍保存しておけばいつでも使えます。

そしてこちらは、そのスープで作ったうどんです。

塩うどん

湯切りしたうどんに、わかめと塩豚チャーシューを入れて温めた塩豚スープを注いで、塩こしょうで整え、青菜を乗せただけでできあがります。

さらに、残って冷凍保存しておいた洋風の塩豚スープは、カレーになりました。

カレー

カレーのスパイスから作るのもいいですが、毎回そこまで時間があるわけではありません。

この日は玉ネギと生姜、それからニンニクを炒めてから他の具を軽く炒め、塩豚スープを注いで煮込み、カレーのルーを溶いただけの時短カレーでした。

同じ手間なしカレーでも、塩豚スープを温めてカレールーを溶いただけのものに、別に蒸した野菜とカリッと焼いた肉を乗せるのも、また美味しいのでおすすめです。

塩豚は、スープまでフル活用できるから便利!

塩豚を作ったゆで汁で、スープを作って食卓に並べることもできます。

ですが、健康的に脂分を減らしたい場合は、一晩冷蔵して、丁寧にラードを取り除いた方が良いでしょう。

一度仕込んでみると、塩豚の活用法は幅広く、とても便利です。

「豚肉を何日も加熱せず置いておくのが怖い」という場合は、一晩で作ってみても良いでしょう。

子どもと過ごす時間をしっかり確保するも、手間なく作れる夕ごはんレシピは、何度もリピートしたくなりますよ。

この記事を書いた人

CM音楽、作詞作曲、歌手、翻訳、ライター、料理講師。 卵乳アレルギーの8歳と1歳の母。出産を機に自分も同じアレルギーを持っていたと知り、卵乳製品を使わない料理やマクロビオティックを実践。中医学(薬膳)も学ぶほぼベジタリアン。作詞作曲業、執筆業のかたわら、さまざまな自然酵母のパンと焼き菓子、妊娠出産授乳期の食事、菜食と肉食ごはんの同時レシピ、アレルギー対応食などを専門としている。