圧力鍋は調理の幅を広げてくれる便利な調理器具です。
ですが、加圧時間は短くても「圧が下がったあと料理を出して、洗い直してもう一度違う別の料理をする」となると、なかなか面倒ですよね。
そんな時、活力鍋のオプションとして販売されている「一石二鳥クッカー」がとても便利ですよ。
2つのクッカーに入れて圧力鍋に入れるだけで、一度に2品できるスグレモノなのです。
- メインと副菜
- ごはんとメイン(肉じゃがや煮魚)
- たっぷり蒸し野菜2段調理
- スープとメイン
- 玄米と小豆あん
- カレーと白米
- お弁当用のごはんと朝食用の野菜スープ
……などなど、さまざまな組み合わせの料理が一度に作れます。
一石二鳥クッカーって?
一石二鳥クッカーは、下の写真の形のものです。
活力鍋の大サイズ(5.5Lタイプ)に入れて使う、お弁当箱のような2段調理器です。
また、高さの違う2種類の三角脚がついており、品目数や料理の内容によって使い分けます。
通常は、活力鍋に水を入れ、その上に材料を入れた一石二鳥クッカーを2つ重ねて圧力をかけます。
そうすることで直火や水に直接触れることなく、高温高圧の蒸気で包み込むように加熱できるのです。
また、直接活力鍋に一品分の材料を入れ、その上に材料を入れた一石二鳥クッカーを1つだけ乗せることでも同時調理ができますよ。
この時、活力鍋にで調理をする方はクッカーに入れた材料より煮くずれしにくいものを入れるのがコツです。
もしくは、ポタージュの材料など煮くずれすること前提のものにしても良いかもしれません。
炊飯器炊きではない圧力炊きのもちもちご飯が食べたい時は、クッカー1個につき3合までのご飯を炊くことができます。
一石二鳥クッカーを使った簡単お料理例!
2つの一石二鳥クッカーを一度に重ねて使うコツは「圧力をかける時間が同じメニューを選んで作ること」です。
これさえ守れば何でもいけます。
今回はサムゲタン風スープと秋刀魚の生姜煮を作りました。
それでは、便利な一石二鳥クッカーの使い方を見ていきましょう。
2つのクッカーを使う場合1段目:秋刀魚の生姜煮
秋刀魚の生姜煮を作るのに必要な材料は以下の通りです。
- サンマ:3尾(下ごしらえして3分割したもの)
- 生姜:1かけ(スライス)
- 酒:100cc
- 水:80cc
- 醤油:大さじ3
- みりん:大さじ2
- 甜菜糖:大さじ1
2段目:簡単サムゲタン風スープ
簡単サムゲタン風スープを作るのに必要な材料は以下の通りです。
- 鳥手羽元:7本(時間があれば入れる前に表面だけ焼いても良い)
- ごぼう:5-10cm(斜め切り)
- ニンジン:中1/3本(斜め切り)
- 長ネギ:1/3本(斜め切り)
- 水:400ml
- ニンニク:2かけ(スライス)
- 生姜:1かけ強(スライス)
- 鶏がらスープ粉末:大さじ1
- 塩胡椒:適宜
もしあれば入れたいものはこちらです。
- 甘栗:5個
- なつめ:1~2個
- 銀杏:5個
- クコの実:小さじ2
- 松の実:小さじ1
まず、活力鍋に低い三角脚を入れて水を入れます。
その上に秋刀魚の生姜煮の方の一石二鳥クッカーをセットしてください。
そして中強火にかけてピンが触れたら弱火にして13分。
あとは圧力が下がるのを待って、蓋を開けたらできあがり。
もし照りやとろみが欲しいなら小鍋に移して少しだけ煮詰めれば完成です。
小鍋に移して煮詰める一手間が面倒なら、一段調理の時に使うのがおすすめですよ。
1つのクッカーを使う場合
続いて、一石二鳥クッカーを1つだけ使用する時の作り方も見てみましょう。
今度は、活力鍋に直接秋刀魚の生姜煮の材料を入れていきます。
そこの高い方の三角脚を入れて、一石二鳥クッカーを置いて蓋をして、同じように圧力をかけましょう。
この時は翌日のビーフシチューのための、牛スネ肉の下ごしらえをしました。
牛スネ肉と生姜1かけと、長ネギの青い部分、それから酒と水をひたひたになるくらい入れます。
出来上がりは上の写真のような感じです。
これをホーロー容器に入れて冷蔵保存しておきます。
牛スネ肉はトロトロとまではいかない状態まで下ごしらえしておけば、翌日「ビーフシチューよりやっぱり和風にしたい」「ポトフもいいな」と思った時に献立の自由度が上がりますよ。
一石二鳥クッカーを使う時の注意点
食材や調理方法にもよりますが、組み合わせ次第で2つのクッカーの中身の匂いが、微妙に干渉してしまうことには注意しておきましょう。
また、完成して圧力鍋を開けた時に、水蒸気がクッカーの上に溜まっているので、お湯を拭いてから取り出した方が安全です。
料理の時間をもっと楽しくしてくれる一石二鳥クッカー
活力鍋は、ずっしり重いため、女性にとってはちょっとした料理に使うときも「大きい、重い、めんどくさい」とためらってしまうこともありますよね。
それでも一石二鳥クッカーを使えば、2段加圧調理で一気に2品できますし、活力鍋本体を1度洗うだけでいいのもラクです。
翌日出かける用事があっても、前日の夕食を作りながら下ごしらえや常備菜を仕込んでおけば、外出先でつい外食しそうになっても「冷蔵庫にあのストックがあるから」と、グッとこらえることができると思えます。
下ごしらえができていて、常備菜があると幸せな気持ちになりますよね。
日々料理をする人にとっては、フル活用することでもっと料理の時間が充実すること間違いなしです。
お肉や魚を柔らかくするだけでなく、野菜もたっぷり摂れる料理を、試してみてください。豊かな気持ちになれますよ。