こんにちは、灯台もと暮らし編集部のタクロコマです。
ぼくは大学時代に写真部に入り、これまで4台のカメラを使い、2台目以降はいずれも愛着の湧くカメラを選ぶことができました。
写真について初心者だった頃にとても使いやすいカメラを選べたから、今も写真生活を楽しめていると実感しています。
このような「初心者が扱いやすいカメラ」を選ぶための、4つのポイントを紹介します。
1. 「用途」を満たしているか
長野県戸隠へ旅行したときに撮影
引用:【今日の一枚】小鳥ヵ池の紅葉合唱団|長野県戸隠
用途を満たすカメラは扱いやすいです。
「カメラを欲しい!」と思うきっかけとなった動機を確認しましょう。
カメラが欲しくなる動機の例
カメラが欲しくなる動機の例を挙げてみますね。
いずれかに当てはまるのではないでしょうか。
- 旅行で思い出を綺麗に撮りたい
- カメラサークルや部活に入りたい
- 仕事で使いたい
- スマートフォンよりも綺麗な写真をSNSでシェアしたい
- 本気の趣味でカメラを使ってみたい
- きっと本気にはならないけど、かっこいいカメラがほしい
このような「いいカメラで、よりよい写真を撮りたい」と考えるに至った動機が明確になったら、その目的を満たす要素に優先順位をつけて、カメラを選びましょう。
目的を満たす要素に優先順位をつけよう
たとえば「旅行の思い出を綺麗に残したい」という目的であれば、ぼくだったら以下の優先順位で、要素を満たすカメラを選びます。
「軽さ > 色の好み > 機能としての画質 > モノとしての好み」
要素は4つあります。
- 軽さ(大きさ):シャッターチャンスを逃さない。いつでも手元にある
- 機能としての画質:綺麗に撮れる
- 色の好み:ただ綺麗に撮れるよりも、自分が好きな色合いで、写真の雰囲気や余韻を楽しみたい
- モノとして好み:デザインや重厚感、レトロさなど、機械という「モノ」としての魅力を味わいたい
さて、ぼくが写真部に入部して2台目に買ったカメラは、富士フィルムの「FinePix X100」という機種です。
目的は、「カメラサークルや部活に入りたい」。
ぼくが優先的に選んだ要素の順は、「色合い < 軽さ < 画質 < デザイン」です。
結果的にレトロなデザインが際立つカメラを選ぶことになりましたが、フィルムを生産していた富士フィルムだからこそできるフィルムの色を再現する「色合い」を第一優先しました。
2. 持ち歩ける「軽さ」か
カメラは日常生活において、スマートフォンと違って必須の所有物ではありません。
ですから「軽い」と使い手に感じさせるだけで、扱いやすいカメラです。
たとえ立派なデジタル一眼レフカメラを持っていても、「重い」と持ち出さなくなってしまいますから。
シャッターチャンスを逃してしまったら、本末転倒ですよね。
ところが、「軽い」カメラは人それぞれ違います。
どのくらいの重さのカメラがあるのか、軽めのコンパクトデジタルカメラ・ミラーレス一眼レフカメラ・デジタル一眼レフカメラに分けて、それぞれの重量を確認しましょう。
コンパクトデジタルカメラの重さは缶コーヒー1缶分【100〜200g】
軽いコンパクトデジタルカメラは、缶コーヒー1缶分(190g)に近い重量です。
日常的に持ち歩ける重さですね。
サイバーショット DSC-WXシリーズは、大きさのイメージはキーケースの大きさ。
とても薄くて軽いのが魅力。DSC-RX100シリーズは小さなボディにSONYの技術を注ぎ込んだ、高級コンパクトデジタルカメラに分類されます。
- 137g:iPhone6sの1台(143g)分:サイバーショット DSC-WX350
- 213g:缶コーヒー1缶分:サイバーショット DSC-RX100
ミラーレス一眼レフカメラは350mlの缶ビール1本分【250〜350g】
軽めのミラーレス一眼レフは、リンゴひとつ分または缶ビール1本分の重さと心得ておきましょう。
取り上げた2種ともレトロ調のデザインが可愛らしいですね。
OLYMPUS PENは背面の液晶画面を可動できる「チルト&リバース式液晶」が付いているので、ローアングルからハイアングルまで自由自在に撮影できるのが初心者に優しいポイントです。
- 約274g:リンゴひとつ分の重さ:LUMIX DMC-GM1SK
- 約325g:350gの缶ビール1本分:OLYMPUS PEN Lite E-PL6 EZ
デジタル一眼レフカメラはフルグラ1袋分【500~800g】
デジタル一眼レフカメラの入門機は、500mlの清涼飲料水の重さと考えてよいでしょう。
ペットボトルを常に手で持つ、肩から・首からぶら下げて持つことになります。
デジタル一眼レフカメラの中級機であるCANONのEOS 70Dは、755g。
カルビーのフルーツグラノーラ800gと同じくらいですね。
1リットルの牛乳1本分を少し軽くした程度の重さ……と例えるほうがイメージしやすいかもしませんが。
- 約470g:500mlの清涼飲料水1本分:NIKON D5500
- 約755g:カルビーのフルーツグラノーラ一袋分(800g):CANON EOS 70D
各種類において「軽いカメラ」を紹介しました。
おおよそのカメラの重さをイメージできたでしょうか?
「このカメラは軽いです」と断定はできませんから、自分の感覚で「軽い」と思えるものを選びましょうね。
3. 思い描いた「雰囲気」を撮れるか
引用:もうすぐ、今を変える風が吹く。【岩手県遠野市】特集、はじめます。
綺麗な写真を撮れることも、扱いやすいカメラを選ぶ上で大切です。
多くの写真初心者にとって「綺麗な写真」の定義とは、「遠近感を強く感じる写真」なのではないかと、ぼくは考えています。
「遠近感を強く感じる写真」とは、その場に漂う雰囲気を写真に収めやすいです。
なぜなら遠近感は写真を立体的にするから。
目で見た光景そのままを描写するのです。
「その場の空気感」を表現できる写真を手軽に撮るなら、ミラーレス一眼レフカメラ、デジタル一眼レフカメラがよいでしょう。
「一眼レフ」と名前が入るカメラはレンズが交換できます。
写真の写りはレンズ次第でもありますが、はじめてカメラを買う場合は「一眼レフ+単焦点レンズ」の組み合わせにするのがおすすめです。
基本的に単焦点レンズはピントが合う範囲が狭いので、撮影した写真には遠近感が生まれます。
35m〜50mの標準域の単焦点レンズが人間の視野の範囲に近いと言われているので、はじめてのレンズはどちらかを選ぶとよいでしょう。
4. SNSで「シェア」しやすいか
引用:Instagram
4つ目の扱いやすいカメラのポイントは、SNSでシェアしやすい「Wi-Fi機能を搭載している」ことです。
ぼくがカメラをはじめて購入したときにはなかったWi-Fi機能は、日常生活で写真を撮るなら、大いに活躍してくれるでしょう。
写真や動画を撮ったその場で、カメラからスマートフォンやタブレット、パソコン、Wi-Fi対応プリンターへ送信できます。
カメラからSNSへ写真をアップロードもできますよ。
Wi-Fi機能は簡単かつスピーディーに、家族や友人と写真を共有できるのがいいですね。
下記のカメラ最大手2社のコンパクトデジタルカメラ、およびデジタル一眼レフカメラにもWi-Fi機能が搭載されています。
2015年以降の製品には、基本的にWi-Fi機能が搭載されていると考えて大丈夫です。
- コンパクトデジタルカメラ:PowerShot G7 X
- デジタル一眼レフカメラ:Nikon D7200
パソコンやスマートフォンと同じように、カメラの機能も日進月歩です。
Wi-Fi機能は便利ですので、なるべく新しいカメラを選びましょう。
写真を撮影したらInstagramなどのSNSで、友人や家族に向けてシェアするのが楽しくなりますよ!
Instagramは月間アクティブユーザー数が4億人を突破し、日本国内でも810万人いるそうですよ。
カメラの選ぶ4つのポイント
あらためて振り返ると、自分にとって扱いやすい「いいカメラ」は、以下のようなポイントを満たします。
- いつでも持ち歩ける軽さ
- 思い描いた雰囲気の写真が撮れる
- SNSにシェアしやすいWi-Fi搭載機能がある
- 写真を撮りたい!という動機を満たすカメラ
ぼくが考える初心者がカメラの選ぶ4つの秘訣、愛着の湧くカメラを選ぶために知っておきましょう。
カメラを買いたくなったときの参考にしてみてくださいね。