今回は、「介護ライブラリ」という介護の情報サイトを運営している山本由美子(やまもとゆみこ)さんにインタビューさせていただきました。
山本さんと知り合ったのは2012年2月。
その頃は、松本家の家計がどん底に近く、そろそろフリーランスをやめた方がいいのではないか、そんな状況でした。
最初はセミナーで知り合ったのですが、そのあとも定期的に会う機会があり、うちの妻ともすぐに仲良くなって、いろいろお世話になったこともあって、松本家にとっては恩人の一人でもあります。
運営されている介護ライブラリ、すごくいいサイトですよ!
私は、介護ライブラリを始めたきっかけの話を聞いているし、想いの強さも知っているので、もっと多くの人に知ってもらいたいと思っています。
いつもは山本さんと仕事の話をすることが多かったのですが、今回は仕事だけではなく、育児・家計の話なども含めて、山本さん個人についてお話を伺ってきました。
それでは、このあとのインタビューを楽しんでいただければと思います!
山本さんインタビュー
インタビュー日:2015/9/29
── 今日はよろしくお願いします。
山本由美子(以下:山本):
よろしくお願いします。
── まずは、自己紹介をお願いします。
山本:
はい。山本由美子です。
「介護ライブラリ」という介護の情報サイトを運営しています。
── どんなサイトですか?
山本:
今、介護をしている人だったり、これから介護をしなきゃいけない人達に向けて、介護の情報を発信をしています。
自分自身が介護で困った経験があったので、介護で困っている人に向けて、何か役に立つことができればと思ったのがきっかけです。
── どういうことで困られていたんですか?
山本:
おばあちゃんが認知症だったので、認知症の人に対してどう接すればいいかわからなかったんですね。
あとは、デイサービス・介護施設に通いたいけど、どうやって選んだらいいのかが分からなかったりすることがあったので。
それを少しでも解決できればと思っています。
── デイサービスの情報とか、介護のお役立ち情報とかですよね。
山本:
そうですね。基本的にはそんな感じで自分の分かる範囲で書いています。
── 僕も介護ライブラリを読んでいます。
山本:
ありがとうございます!
でも、まだ介護はされてはないですよね?
── 僕は何もしてないですが、おばあちゃんが車いす生活で親が介護しています。
山本:
そうですね。まだ孫世代って感じですよね。
そんなお孫さんでも、おばあちゃんにどう接したらいいのかなぁとか、どんなことを話題にしたらいいのかなぁとか、そんな記事も書いていますので、よろしければ…!
参考:おじいちゃんおばあちゃんと何を話したら良いかわからない人へ – 介護ライブラリ
── 何ができるかと思うと、すぐには思い浮かばないですね。うちは子供が2人いるんで、会いに行ってあげるのが一番かなって思います。
山本:
そうですよね。ひ孫さんに会えるとか幸せですね。
ひ孫を連れていくっていうのは、一番、喜びますよね。
── うん、喜ぶ。記念写真を撮って、送ってあげるとか、そういうのは年に1回はやってますね。
山本:
うちもやってます。
ひ孫の写真と、あと、おばあちゃんは歌が好きですね。
歌の歌詞カードを、大きな字でWordで打って。
こんな歌今度歌ってみたら?っていう感じで送ったりしてます。
── いいですね。そういうところからコミュニケーションが生まれますよね。
メリハリのある子育てでストレスをためないようにしている
── 山本さん、今は子育てがメインですよね。
山本:
そうですね。
この間出産したところ(2015年5月31日)なんで、今は子育てでいっぱいいっぱいになってますね。
介護ライブラリの運営も細々と続けながらですが。
── 仕事と子育ての比率はどうですか?
山本:
やっぱり、子供といる時間が一番長いです。
正直、産むまでこんなに大変だと思わなかったですね。
── 実際子育てしてみるとってことですね。
山本:
大変って聞いてたけど、みたいな。
── 今の表情を見てると、あんまり大変そうに見えないですけどね。出産前と雰囲気が変わらない感じなので。
山本:
そうですね。そうかもしれないです。
最近、少しずつ前の感覚が戻ってきました。
産んでから2〜3ヶ月はずっと子供を見てましたから。
自分の世界も狭くなってたんじゃないかなと思いますね。
── その頃はずっと家にいたんですか?
山本:
家にいましたね。でも比較的に外に出るようにしてた方だと思います。
1ヶ月過ぎたころから、ちょっと散歩に出るようにして。
出産後2ヶ月過ぎたら、児童館に行ってみたりしてました。
── あー。早い。
山本:
早いですね(笑)
家でじっとしてるのが苦手なんやって、子供を産んで、初めて気付いたかもしれないです。
── 今までもそういう性格ではなかったですか?外に出てるのが好きなイメージがあります。
山本:
そうかもしれないですけどね。
自分の中では半々だと思ってたんですけど、意外に家でじっとしてるのは耐えられなかったです。
── ストレスが溜まるのでは?
山本:
溜まります(笑)
最近は、週のほとんどで何らかの予定を入れてますね。
小さな予定でもなるべく入れるようにしています。
友達と会うとか、実家に帰るとか、遠くのスーパーに行ってみるとか、図書館に本借りに行くとか、子育てイベントに行ってみるとか、予防接種も含め、ほんと小さなイベントですね。
小さい予定を毎日入れて、必ず一回は外に出る工夫をしています。
── ハリが出そうですよね。
山本:
そうですねー。
その方が子供の成長を考えた時にもいいかなと勝手に思っています。
── 成長が早そうですよね。
山本:
そうかもしれないですね。親の都合ですけど(笑)
── いいと思います!(この日はお子さんも一緒だった)
山本:
前までは介護が気になってたんで、街の中で高齢者ばっかりに目が行ってたんですけど、今は子供やベビーカーとかに目が行くようになりました。
── そうですね。自分がそういう立場になると。子連れの人ばっかり見かけるような感じにならないですか?
山本:
うんうんうん。どこが少子化やって思いますね。子供ばっかり。
子育てに関する夫婦での役割分担について
── 夫婦での子育ての役割分担はありますか?
山本:
そうですね。主人はなんでも協力してくれる方だと思います。
── すごい優しそうな方ですもんね。(何度かお会いしたことがあります)
山本:
とはいえ、私もどうなるのかわからなかったです。
ところで、「産後クライシス」っていう本知ってます?
── 産後クライシスという言葉は聞いたことがあります。本があるんですね。
山本:
その本を読んでびっくりしました。怖い本やなと思ったけど。
「産後クライシス」と「たまご絵日記」の2冊を主人に読んでもらって、子育ての大変さと、その時期に協力してくれないと、どんなことになるかっていう…
── ちょっと脅しが入ってる感じですね…。
山本:
そうかな?そうかも。
読んでもらったおかげなのか、妊娠中から協力体制になってもらってました。
出産後は、こっちが思っている以上に手伝ってくれましたね。
── 良かったですね!
山本:
最初は、「赤ちゃんに近い方に寝る」とか言ってましたからね。夜寝る時に。
── 大好きですね。
山本:
私はもう起きないでいい、みたいな。
── そんなにですか!めっちゃ優しい。
山本:
夜泣きしたときは自分が抱っこしてあやして、どうしてもおっぱいでなければダメだ!ってなったら起こすから。
みたいなことを言ってくれたりしましたね。
まぁ、実際のところは…
── 結構きついと思うけどなぁ。
山本:
実際のところは、ホルモンのバランスで、母親の方が起きるんですよね。
ちょっとくちゃくちゃ言い出したくらいでも、泣かなくても起きちゃいます。
主人はやっぱ起きられないですね。
── 泣く前にサイン出しますからね。
山本:
そうそう。そのサインで起きちゃうんですよ。
でも、主人はそれじゃ起きられないから。
結局、私の方が起きることになるけど、でも、そう言ってくれる気持ちが大事だなと思って。
── 気持ちがうれしいですよね。同じ結果だとしても、言うのと言わないのでは違いますからね。
山本:
うん。今もおっぱい以外は一通りやってくれる感じですね。
── あー。それは心強い!
山本:
助かりました。本読んでもらった甲斐がありましたね。
── ありますね。うちも見習わなきゃな。僕全然やってなかったから。
山本:
ほんまですか?
やってそうなのに。
── 2人目の時は、ほとんど何もしてないです。1人目の時は会社辞めた直後で時間あったのでいろいろしてましたけどね。
山本:
へぇー!そうなんだ、意外。
ずっと家にいるから、子育てに大きく関わってるものだと思ってました。
── だいたい家にはいますけどね。子育てもいろいろありますね。
もともと仕事が嫌いで、ずっと遊んでいたかった
山本:
そうですね。
うちは主人が働きに出てて、私が家で介護ライブラリしてる感じですけど。
── 共働き的な?
山本:
共働きとは言えないですね。主人におんぶにだっこですね。
介護ライブラリは、収入の面ではまだまだ全然。
それならパートに出る方がよっぽどいいです。
── メディアは、なかなか収益源が難しいこともありますからね。
山本:
そうですね。
だから、その関連でお仕事をもらったり、介護のセミナー講師や、ソーシャルビジネスをしてます。
── ソーシャルビジネス?
山本:
地域や社会などに貢献するビジネスですね。
それをしてることもあって、これからソーシャルビジネスを始めたい人達に対しての講演に呼んでもらって、お話しさせてもらったりとか。
── すごいですね!
山本:
私でいいのかなとか思いながらですが…。
── 活躍の場を広げてますよね。
山本:
そうですね。
話すことは好きなんで。そういうお仕事はうれしいです。
家でじっとしてるより、講演などで話してる方が楽しいですね。
そういう時はこの仕事やっててよかったと思います。
── 介護ライブラリを始めてから、今までと変わったことはありますか?
山本:
もともと私は、仕事するのが嫌いなんですよ。
ずっと遊んでいたいんです。
でも仕事好きな人もいるじゃないですか。
仕事に生きがいを見出して、みたいなタイプじゃなかったんですよね。
それが、今の仕事をやりだして、自分でものを作っていったりとか、自分のやりたいことを選択して仕事することができるようになって、仕事自体が面白いものなんだな、って気付けました。
── いいですね!それって、仕事の感覚じゃないのでは?
山本:
かもしれないですね。
私が前に思ってた「仕事」とはまた違うんですよね。
── 前に思ってたっていうのは?
山本:
働くっていうことの概念。
── 仕事の感覚が違う、みたいな。
山本:
うん。昔はやらなきゃいけないことって思ってたけど、今はやりたいことをしてるから、仕事で充実感を得られるようになった気はしますね。
── 大きな変化ですね。
山本:
そうですね。
あとこれに金銭面がついて来れば。ばっちりですね。言うことないです(笑)
── 今、目の色変わりましたよ(笑)
お金に対してはシビアだけど迷いすぎることも…
── お金に関してはどんな考え方を持っていますか?介護ライブラリでの収益化は現状厳しい感じだとは思いますが。
山本:
そうですね。今は本当に主人がいてくれるから、こういう生活ができてるなって思うし、そういう意味ですごくラッキーだなぁとは思いますね。
甘えさせてもらってるなっていう感覚はすごくあります。
お金のことは…そうですねー。
私自身はお金に対して、どちらかというとシビアな方だと思います。使い方とか。
── 書いてくださってる記事を見ると、そんな気がします。僕以上にすごい気がする。
参考:山本さんが書いてくださった記事の一覧はこちらで見れます
山本:
それはちょっと恥ずかしいですね…。
── シビアっていうか、賢いなぁっていう感じがしますね。
山本:
でも、それも良し悪しだなぁと思うことはあるんですけどね。
── どういうことですか?
山本:
物一つ買い替えるにしても、いろんなものと比較したり、計画練ったりしますね。
プラスになることもあれば、時間をかけすぎてタイミングを逃しちゃったりして、それで結局、何が何だか分からなくなることもあります。
そんなことがあるので、今は決断力を育てなきゃって思ってますね。
母親のお金の考え方に影響されている
── 今後、山本家ではどういう生活をしていきたいですか?何か考えていることはありますか?
山本:
そうですね。…うーん。
昔は、いろいろ贅沢させてもらってたんですよ。
2年に1回は海外旅行に連れて行ってもらってましたし、塾とか家庭教師とか、行かせてもらったりとかしたし、大学の時も、1ヶ月半くらい留学させてもらいました。
親は、私にかなりお金使ったと思いますよ。
そういう環境で育ったにも関わらず、そんなに一気に使ったりしないのは母親に似たところがあります。
母親が割と締める方だったんで、それを受け継いでるんですよね。
── そうだったんですね。
山本:
母親の性格的に、ムダに贅沢する人じゃないので。
── 質素ですね。
山本:
うん。ブランドが好きとか、宝石が好きとかは全然ないし。
割と、もったいないって言うタイプだったので、それに影響されてきたんだと思うんですよね。
── 山本さんは派手なものに興味ある感じではないですよね。
山本:
うーん。全然興味ないですね。
結婚して、親元を出てから、やっぱり自分のお金でなんとかしていかなきゃいけない、となった時に、そういう性格は役には立ってるかなとは思います。
夫婦交代制で家計管理している話
── 家計って、夫婦のどちらが握ってるんですか?
山本:
なんか、交代制みたいになってます。
── え?交代制ってどういうことですか?
山本:
どちらかが握ってて、それに飽きたり疲れたりしたら、バトンタッチする。
面倒くさくなったら、じゃあそろそろ私がやろうかとか。
── リレーしてる感じですね。
山本:
そんな感じです。結婚してから主人の意見でそうなりました。
── それでうまく成り立つんですか?引き継ぎとかいろいろありそうですけど。
山本:
まぁ、成り立ちますよ。
2人ともが、家の収入と支出を把握しています。
たまに、収入と支出をチェックする会議みたいなのが夫婦間で行われて、それで二人で再確認して、普段の管理はどちらかがする感じですね。
── 夫婦間での会議。
山本:
結構会議しますよ。
お互いの夢だったりとか、今後したいことを話し合う。
── すごい素敵じゃないですか。月1回くらいとか?
山本:
そうですね、不定期ですけど、でもそれくらいのペースかなぁ。
たまに、山本家会議が開催されて。
── いいですね!目標があると、お互いに回しても大丈夫そうですね。
山本:
目標がないとモチベーションが下がるじゃないですか。
どこか行きたい場所があるとか、欲しいものがあるとかを明確にしますね。
それを実現するために、この支出を減らそうとか、もうちょっと収入をどこかで増やそうとかを話しています。
── 話し合うことでお互いの目標が定まりますね。
山本:
おもしろいですね。
── そういう話が夫婦でできるってすごくいいですよね。
山本:
みんなどうしてるんでしょうね?
── ねぇ。うちは僕が全部握ってますからね。
山本:
ふーん。全部ですか?
── 全部握ってます。
山本:
え、奥さんは、いくら稼いで、いくら貯めてとかも全然知らないってことですか?
── そういう訳ではないですけど、資産の管理は全部僕がやってますね。
山本:
それはうちは2人でやってますね。
── うちの場合は、僕の方が、お金にしっかりしてるから。
山本:
へぇー。意外。意外でもないか。でも、奥さんもしっかりしてそう。
── ムダ使いするタイプじゃないから、大丈夫ですけどね。
山本:
でも、まぁ、数字に強いのは松本さん。
── そうなんです。なので僕が結局管理してますね。
山本:
そういう人も結構多いですね。
── 男の人が、っていうパターンですか?
山本:
なんか女の人はやっぱり数字に弱いから、任せてる、みたいな。
── 女性が家計を握るっていうのも、悪くはないと思うんですけど、男の人も入っていいんじゃないかなっていう気持ちもありますね。男性の方が数字に強いところがあると思うので。
山本:
それはありますね。
1人だけで、全部管理しろって言われたら、多分、締めすぎちゃうと思うんですよね。いちいちすごく厳しくなりそう。
「そんなとこにお金使うなんて」って言っちゃいそう。
だけど、2人で一応見てるから、使いどころと節約のしどころは、できるだけ2人で管理してます。
── 2人で見てると、お金のことで夫婦でもめることはないですか?
山本:
結婚当初は結構あったような…。
私はコンビニで買い物をしないんですよね。自動販売機も使わないし。
私はジュースを買ったりとか、あんまりしないんですけど、主人はそういうことをあんまり気にしないタイプで。
そんな時に、「別に今ジュースいらないやん」とかなったら、「え、なんでジュースぐらい買ったらいいやん」みたいな。
そんなしょうもないことを言ったりして、ケンカにはならないけど、考え方が違うんだなとは思ってました。
最近はどっちもが歩み寄ってる感じですかね。
私は勝手に家でお水とかお茶とか持って出かけるし、それがない時は、ジュースとか買っても別に気にしなくなりました。
── いいですよね。夫婦円満の秘訣みたいな。
山本:
そうですね。私があんまり細かく言いすぎると、面倒くさいってなりますよね。
── あんまりケンカしなさそうですけどね。
山本:
しないこともないんですよ。でも、お金のことではそんなにないですね。
言い方がどうこうとかが多かったです。
ずっと一緒にいることで、性格が似て来たような気がします。
お互いがちょっとずつ歩み寄って。
── それ分かるなぁ。ずっと一緒にいると似てくるのかも。
山本:
結婚してから、今まで払わなくて良かったお金が出ていくようになりますよね。
2人で、何にどれだけ使ってるんだっていうのを会議で確認することで、使い道が似て来たような気がします。
お金を管理するのって、結構しんどいじゃないですか。
管理してる側が、ついつい締めがちになるし。
── 見えてる分ね、余計にね。
山本:
うん。考えちゃうんですよね。
1人で管理してると、片方が、「ちょっと外食やめようよ…」とか、「これ買ったら今月の家計が…」とか、言うばっかりになっちゃうんで。
で、言われる方も、言われっぱなしもしんどいし、言いっぱなしもしんどいから、たまに代わると、言う立場が逆転するんですよ(笑)
── おもしろい(笑)
山本:
主人の方が、「いやー、ちょっと、もう今月は…やめよう」とか言い出したりとかしますからね。
私は管理してないと、ついつい「食べに行く?」とか、「遊びに行っちゃう?」とかって言っちゃって。
本当に逆転するんですよ。
だからたまに代わると、相手の気持ちがよくわかります。
── あぁー。なるほどね。めっちゃいいじゃないですか、それ。お互いの気持ちがわかりますね。
山本:
そうですね。本当に、ガラッと口癖が逆転しますよ、自分でもびっくりします。
この間まで締めよう締めようって言ってたのに、お金のこと頭離れると、なんかいくらでも使えるような気がして。
「あれも欲しいなぁ」とか、言い出すんですよ(笑)
将来の夢・目標について
── 最後の質問になりますが、山本さん自身や、夫婦での今後の夢や目標はありますか?
山本:
そうですね。
山本家会議で、したいこととかは結構出すんですよね。どこに行きたいとか。
── どんな話題になるんですか?
山本:
東京オリンピック見に行きたい!とか。
それにはチケット高いだろうねーとか話したり、行くためにはいくら必要かを話したりしますね。
細かいことだったら、洗濯機買い替えたいから、いつまでにいくら貯めたいね、とか。
あとは将来的に、親を旅行に連れて行きたいとか。
そういった大小問わずやりたいことを出して、それをいつまでに実現したいかを考えて、それに必要なお金はいくらかを考えます。
今の収入や支出を洗い出して、目標までに貯蓄できるのか、そこまでの余裕はあるか、を話しますね。
支出を減らすためにこうしよう、収入を増やすためにこうしよう、と決まったところで会議が終わります。
── 結構、理論的な感じですよね。
山本:
そうですね。結構リアルな会議ですね。
割と数字に落とし込んで、みたいな。
そんな話はするので、やりたいことリストみたいなものを、どんどんクリアして行けたらな、と思いますね。
子育ても今始まったばかりなので、これからどれだけお金がかかるか、生活がどうなっていくかは、まだ未知の部分が多いです。
── 教育方針によって、大分変わって来ますもんね。
山本:
変わりますよねー。そういう教育方針とかも、また話し合わなきゃいけないなーと思いますし。
これ夢でも目標でもないか。
でも、やりたいことリストをクリアしていきたいっていうのが1つ、ありますね。
あとは、家族。
子供を産んで、本当に子宝だなぁと思いました。
だから、もう1人欲しいと思うし、そのためにできることを考えていきたいですね。
── 2人いたら2人いたで、楽しいですよね。
山本:
楽しいことをしていけたらなーと。
── 楽しく。
山本:
そうですね。楽しく、ですね。
私、本当に昔から楽しいかどうかで何でも決めているところがあって。
── でも、みんなそうじゃないんですかね。
山本:
そうですね。
全ての基準が楽しいかどうかなので。
仕事も楽しんでやっていきたいなって思うし。
── 介護ライブラリもね。
山本:
そうですね。自分がいかに楽して楽しくできるか。
── 楽して。
山本:
楽して、本当にね。
── でも、重要ですよ。
山本:
楽して。ありますね。
子育てでもめっちゃ思うんですよ。
自分がどうやったら楽になるかなっていうので子育てしてるんですよ。
例えば、布おむつを家では使っているんですよ。
── へぇー!布ですか。
山本:
はい。外と夜は、紙なんですけど。
布おむつを使ってるのはしんどいけど、おむつが外れるのが早いって聞くじゃないですか。そしたら楽だなぁとか。
子供を連れてどんどん外に行くとかも、自分の気持ちが楽になるからだし。
── そうですね。早く取れたら、出かけるのも楽になりますもんね。
山本:
あとは。哺乳瓶に慣れさせることですね。
赤ちゃんが、1ヶ月にならない頃から、わざとミルクをちょっと飲ませて、哺乳瓶に慣れさせて、私じゃなくても面倒見れるように心掛けています。
いっぱい人に会わせて、できるだけ、お母さん離れできるようにとか。
そうやって、楽にしていけることばっかり考えてるような感じです。
目標でもなんでもないですね(笑)
── 楽に考えるのはお互いにとっても大切ですよね。
── まだ出産して4ヶ月弱なので、現実的に考えちゃいますよね。今日はありがとうございました!
山本:
ありがとうございました!
インタビューを終えての感想
今回のインタビューで印象に強く残ったのは、夫婦間で家計管理をリレーしていること。
定期的に家計管理するのを交代することで、お互いの苦労が分かるようになるので、夫婦円満の秘訣にもなりそうです。
山本さんご夫婦には何度もお会いしたことがありますが、私から見るとすごく仲が良さそうに見えます。
こういった夫婦間での工夫があるからこそなんだな〜と思いました。
山本さんが運営する「介護ライブラリ」も合わせて見てくださいね。