春の季節には、どこかに出かけて綺麗な写真を撮りたくなりますね。でも、肝心なカメラを持っていない……なんてことはありませんか?
はじめてカメラを購入するなら、「ヨドバシカメラで新品のデジカメを買う」よりも中古カメラを買ったほうが、断然満足度の高い買い物になります。
元カメラ販売員で、写真歴6年のぼくが知り得た「はじめてのカメラを安く揃える方法」を紹介していきますね。
新品にこだわりたい方は、以下のページがおすすめですよ。
選び方が難しい場合は、こちらのページもおすすめ。
既にカメラを持っている方は、こちらで印刷代を安くする方法を知りましょう。
新品よりも中古カメラを買った方が断然いい
冒頭のメッセージにもあるように、カメラは新品で買うよりも中古カメラで買う方がいいです。
とりわけ、今回この記事を読んでくれている「カメラ初心者」あるいは「はじめてカメラの購入を検討している人」は、なおさら中古カメラの購入を視野に入れましょう。
中古カメラの購入がハッピーな買い物になる理由は、大きくわけて3つあります。
価格が安い
ひとつ目の理由は、中古は「価格が安い」からです。これは、きっと誰もが新品よりも価格が安いのは当たり前だろう、と思うはずです。
まさにその通りです。では実際にどのくらい安いのでしょうか?
たとえば、はじめて一眼レフカメラの購入を検討している人は、ニコンの入門機種D5000台のシリーズを候補とするはずです。
2015年4月12日現在、ヨドバシ.comの「ニコン Nikon D5500 レンズキット ブラック [ボディ+交換レンズ「AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II」は新品で90,870円です。
デジタル一眼レフカメラのボディとレンズ一本を合わせるととても高いなあ、と思ってしまいます。
この価格のモデルを、ヨドバシカメラの店頭でわずかばかり値切って買うのはいただけません。
次に日本最大の中古カメラ店「マップカメラ」を例に取り上げましょう。
カメラ経験者たちが心から勧めるのは、新品ではなく、中古の”中級機より上位のモデルを買うこと”です。ちなみに、デジタル一眼レフカメラは入門機、中級機、上級機種と分かれています。
たとえばNikon (ニコン)中級機の「D7100」のボディの価格は中古で65,800円(2015年4月12日現在)。
これに新品でも2万円弱で購入できる単焦点レンズ「AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G」をセットで買うと、合計で9万円いかないくらいの価格で買えます。
つまり、入門機のレンズキットと同じ価格で、一世代型落ちしている中級機+単焦点レンズのセットを選べるのです。
ボディは型落ちになるとはいえ、中級機。最新モデルの入門機と比較しても、堅牢性や連射速度、操作性などが圧倒的にレベルアップしています。
また、入門機に付いてくるレンズキットは、各メーカーのいちばん安価なレンズです。そのためボケ感などを期待しても、f値のスペックが足りません。
期待するほどの描写を得ることができなくて購入後にがっかりすることが、よくある失敗です。他方、単焦点レンズは写真の写り映えが断然よく、はじめての人は感動すること間違いなしのレンズです。
最新モデルの入門機を買っても、基本的に1年後には新たな最新モデルが発売されます。1世代間での性能は、正直ほとんど変わりません。
また現在のデジカメは性能過多と言われ、各メーカー間でのスペック主義の競争が起こっています。
要するに2,3世代型落ちしているモデルでも、充分な性能のもと使用することができるのです。この事実を知らない初心者は、最新モデルを買おうとしてしまいます。
中古とはいえ、カメラの状態が非常に綺麗
中古とはいえ、綺麗な状態でカメラを買えることが中古を勧めるふたつ目の理由です。
さきほどカメラは入門機、中級機、上級機種に分かれていると述べましたが、下位のモデルを買うと、上位機種に移行したくなる衝動に駆られ、あまりカメラを使わずに買い替えする人がとても多い傾向があります。
そのため中古という記号が付くものの、買い替えのために売られたカメラは非常に綺麗な状態で販売されています。カメラの経験がある人なら、これは誰もがウンウンと頷ける話なんですよ。
また、もともと(とくに昔は)カメラは高級品ということもあり、一般的な中古用品より大切に使われるのも事実。
シャッターや液晶画面などの機械的な部分や、外見の傷の付き具合も、良品の個体が多いのです。
中古カメラ専門店には信頼できる査定スタッフがいる
それでも誰かが使っていたものに大金を出すのは不安だと言う人もいるでしょう。しかし中古カメラ専門店には、信頼できる査定スタッフがいます。
上述したマップカメラでは、新同品、美品、良品、並品、難有品、ジャンク品という状態に分けられて販売されています。たとえば美品は、「多少の使用があるものの、外観のきれいな中古品」というカテゴリで査定されています。
しっかりと査定されており、かつカメラのボディやレンズを購入すると半年程度の購入保険が付いてくるので、購入直後にトラブルがあっても安心することができます。
ぼく自身も同店で今まで3本ほどのレンズ、及びひとつカメラのボディを購入していますが、3年を経てもトラブルは起きていません。
どうしても新品が欲しい方は、以下のページが参考になると思います。
おすすめの中古カメラ専門店まとめ
ここまで中古カメラを推すからには、おすすめの中古カメラ専門店を紹介しておきましょう。
マップカメラ
中古カメラを買いに行くなら、マップカメラを見に行かない人はいないのでは?というくらい、大学時代には写真部の部員たちがこぞって訪れていたお店。
取り扱っている商品数や店舗の面積も最大規模だと思います。
マップカメラでお得な買い物をする方法は、以下のページも合わせてどうぞ。
三宝カメラ
1975年創業の老舗カメラ店。商品管理や適正価格という点に信頼がおけます。
カメラのキタムラ
画像引用:カメラのキタムラ ネット中古 | 中古カメラ・中古レンズの販売・買取
カメラのキタムラは全国チェーン店なので、まずはインターネットで気になる商品があるかどうか探しましょう。
取り寄せることもできるので、マップカメラと同様に最大規模の中古カメラを扱うお店です。
カメラのキタムラだと、Vポイントに対応しているので、普段から使っている方は、ポイントを使って安くすることもできますね。
レモネットストアー
画像引用:レモネットストアー〜株式会社レモン社(ライカ・フォクトレンダー:中古カメラ・買取:万年筆:東京・銀座)〜
銀座にあることもあり、嗜好性の高いカメラを取り揃えている傾向が高い印象。
リコーやペンタックス、富士フィルムなどいった、キャノンとニコンの2大メーカーではないカメラを探している場合は訪れてみることをおすすめします。
もちろん、キャノンやニコンの製品も扱っています。
にっしんカメラ
画像引用:秋葉原の中古カメラ店【にっしんカメラ】
秋葉原にあるにっしんカメラ。時々、びっくりするくらい安い価格で販売されている掘り出し物を見つけることができます。
フジヤカメラ
画像引用:フジヤカメラ店 – 1938年設立 長年の信頼と実績を誇るカメラ販売と買取の専門店
1938年に創業した中野にあるフジヤカメラ。マップカメラと同様に、カメラ好きで知らない人はいないと思われるくらいの人気があるお店。
本店向かって正面のイベントスペースでは、各カメラメーカーの新製品のタッチ&トライイベントやセミナーが開催されています。
さいごに:長く愛着を持てるものを選ぶのが安く買う方法である
大学時代は写真部に所属していましたが、じつはほとんどの部員が今回紹介したような中古カメラ店でデジカメまたはフィルムカメラを購入していました。
入門機を使ってみて上位機種に買い替えたくなる人、付いてくる入門機のレンズキットは映りが良くなかったと買い足す人、実際持ち歩くようになると大きなカメラは重いから、映りのいい高級デジカメに買い替える人など、はじめてのデジカメの購入は多くの人がつまずきます。
その後、安くて、選択肢の自由度が広がる中古カメラを選んでいくのです。
カメラは簡単に買えるほど安いものではありません。
だからこそ長く愛着を持って使えるようにすることが、結果的に回り道をしないので、「安く買う方法」となります。
これからはじめてデジカメの購入を検討している人は、中古カメラを視野に入れてみてはいかがでしょうか。
おまけ:カメラ購入・メンテナンスのやり方について
女性で、初めてカメラを買う場合は高級コンデジがおすすめです。その理由はこちらで。
どうしても一眼レフが欲しい方はこちら。
カメラを手に入れたら、メンテナンスをしっかりしないと長持ちしません。
結果的に安く済ませるためにもメンテナンスはしっかりしておきましょう!
中古カメラを購入後、写真を撮れば、実際にプリントアウトするのもまた1つの楽しみです。デジカメ写真プリントを安くする方法を知ってると、間違いなくお得ですよ!
このサイト(ノマド的節約術)では、他にも様々な節約術を紹介しています。カメラを手に入れるために他の支出を削ると、早く手に入れることができるかもしれませんね。