こんにちは。鉄道の旅が好きな山﨑謙です。
東海道・山陽新幹線を走る「ひかり」。
「のぞみ」ほど速くはないものの東京ー新大阪を3時間以内で結び、静岡や浜松など「のぞみ」が停車しない駅からでも利用できる速達列車です。
自由席車両は5両連結され、3両しかない「のぞみ」に比べて使いやすくなってはいますが、途中の停車駅が多く、短距離利用も多いため「のぞみ」とは別の意味で競争率が激しくなっています。
ここでは「ひかり」の自由席を使う際、座れる確率を上げるために覚えておくといい3つのことを紹介していきますね。
「ひかり」自由席車両は何号車にある?
「ひかり」の自由席は博多方(西側)の1号車〜5号車にあります。
東海道新幹線区間を走る「ひかり」はすべて16両編成なので端のほうになりますね。
- 16両編成「ひかり」の自由席:1号車-5号車(←博多 東京→)
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「のぞみ」に比べて車両数は多いものの運転本数が少なく、「のぞみ」では使えない訪日客向けの「ジャパン・レール・パス」が使えるため、競争率の激しい時間帯もあります。
ホームに着いたら一目散に1号車から5号車の乗車位置を目指しましょう。
「ひかり」自由席車両の座席数から見る、おすすめ号車
「ひかり」自由席車両の座席数は以下のとおりです。
- 1号車 65席
- 2号車 100席
- 3号車 85席
- 4号車 100席
- 5号車 90席
車両によって座席数に差異がありますが、奇数号車にはトイレと洗面台が、1号車はそれらに加え運転席もあるのでより座席数が少なくなります。
指定席でも同じで偶数号車を選んだほうが座席数が多く、着席できる可能性も高くなるので覚えておくとよいでしょう。
なお「ひかり」の場合は自由席車両が多いので、1号車や2号車などのより端のほうが比較的空いていますよ。
平日と休日で比較すると、平日のほうが座りやすく・休日は混雑していることが多いです。
「ひかり」の自由席に座るためには停車駅を知っておく
「のぞみ」の自由席に座る時には、行き先を見て途中駅発着の列車を選んだほうがいいのですが、「ひかり」の自由席に座りたい時は停車駅を知っておきましょう。
「ひかり」は日中1時間の間に2本走っていて、1本は東京ー岡山間を走る500番台(ひかり5xx号)、もう1本は東京ー新大阪間を走る600番台(ひかり6xx号)が運行されています。
この2本、同じ「ひかり」ですが停車駅が全く異なります。
▼新大阪駅の発車標。一番上にひかり512号、3番目にひかり656号、4番目にひかり514号が表示されているが、停車駅が違う。
表にすると以下のとおりです。
停車駅 | 500番台(ひかり5xx号) | 600番台(ひかり6xx号) |
---|---|---|
東京 | ● | ● |
品川 | ● | ● |
新横浜 | ● | ● |
小田原 | | | ★ |
熱海 | ★ | | |
三島 | ★ | | |
静岡 | ● | | |
浜松 | ● | | |
豊橋 | | | ★ |
名古屋 | ● | ● |
岐阜羽島 | | | ● |
米原 | | | ● |
京都 | ● | ● |
新大阪 | ● | ● |
新神戸 | ● | ー |
西明石 | ● | ー |
姫路 | ● | ー |
相生 | ● | ー |
岡山 | ● | ー |
※日中の列車の場合 ※★はどちらかに停車(熱海か三島・小田原か豊橋) |
東京ー岡山を運行する500番台の「ひかり」は静岡県内の3駅に停車するので、静岡・浜松での乗降が多く、東京ー新大阪間は入れ替わりでずっと混雑。
東京ー新大阪を運行する600番台の「ひかり」は小田原に停車して名古屋まで停まらないパターンと、新横浜を出て豊橋まで停まらないパターンの2通りがあり、名古屋から新大阪までは各駅に停車します。
となるとこちらは東京ー名古屋間が混雑します。
名古屋ー新大阪は各駅停車なのでいくらか減りますが、北陸方面への乗り継ぎができる米原での乗降も多いです。
乗っても座れない場合、「ひかり」需要の高い静岡・浜松に停車する500番台の「ひかり」のほうが、ある程度の下車客が見込めるため座れる可能性は高くなりますよ。
ひかり自由席車両に安く乗る方法
自由席は指定席に比べて通常期で520円、閑散期で320円、繁忙期で720円安くなっていますが、できることならもっと安くしたいですよね?
その場合は以下の方法でさらに安くすることができますよ。
1.自由席回数券を買う
回数乗るもしくは複数人数で乗るのであれば3ヶ月間有効で6枚綴りの自由席回数券を買いましょう。
乗る機会がそんなになくても金券ショップで1枚から購入できますよ。
ただしGW・お盆・年末年始は使えず、設定区間が限定されています。
よく使われている東京・品川・新横浜・名古屋ー新大阪などのメジャーな区間は設定されていません。
設定区間は多岐にわたるため、以下のページを確認しましょう。
2.乗車券を分割にする
自由席回数券では乗る区間と利用期間が制限されてしまいますが、乗車券を分割して安くする場合は乗る区間も利用期間も制限されません。
もちろん利用区間に応じて割引額は異なりますが、確実に安くすることができますよ。
乗車券を分割で購入する方法は以下で詳しく説明しています。
なお、新幹線の改札機に通せるきっぷの枚数は4枚ですが、乗車券は2枚まで。
3枚以上の乗車券を使う場合は有人改札を使うことになるので気をつけましょう。
3.[山陽新幹線のみ]日本旅行やJTBのお得な切符を買う
山陽新幹線のひかりのみ使える方法を紹介します。
日本旅行の「バリ得」やJTBの「トクトクひかり・こだま」を使うと、かなり安く山陽新幹線のひかり号に乗れます。
自由席ではなく指定席になりますが、普通に自由席を予約するよりも安くなるのでお得ですよ!
山陽新幹線のひかりは本数が少ないですが、安くしつつ混雑を避けて確実に座りたいならかなりおすすめです。
参考:日本旅行のバリ得はこちら
参考:JTBのトクトクひかり・こだまはこちら
さいごに
「ひかり」の自由席に座れる確率をあげるために覚えておくといい3つのことを紹介しました。
- 1号車から5号車が自由席なので一目散に向かう
- 偶数号車の座席数は多いが、1号車や2号車のより端のほうが比較的空いている
- 停車駅を見て競争率の低い列車を選ぶ
これだけ覚えておけば、自由席でも座れる確率が高くなります。
もちろん混雑時には座れないこともあるので、その場合は指定席を押さえましょう。
ちなみに東海道・山陽新幹線の予約サービス「スマートEX」なら少しの上乗せで、「エクスプレス予約」なら自由席と同じ金額で指定席に乗れます。
「ひかり」の場合は3日前までの予約で普通車指定席とほぼ同じ金額でグリーン車に乗れる「EXグリーン早特」もあるので、それも覚えておくといいですよ。