親の扶養から外れた場合はどうすればいいでしょうか?
20代になってこういった問題に誰もが直面すると思います。
会社員であれば社会保険に移行されることもあるため、手続きなどで手間がかかることはないと思います。
しかし、年収が高くなってしまった大学生やフリーターの場合では自分自身で手続きを踏む必要があるため、やり方が分からず不安になると思います。
そこで、親の扶養から外れて、国民健康保険に入るための手順を紹介したいと思います。
扶養から外れる金額は年間収入130万円以上
まず確認しておきたいこととして、親の扶養から外れる金額は年間収入130万円以上となります。
社会保険で扶養と認められる範囲は年収130万円となりますが、税金での扶養範囲は103万円です。
103万円の内訳は「基礎控除38万円」「給与所得控除65万円」となります。
つまり、103万円を越えると所得税などの税金はかかりますが、130万円を超えなければ扶養から外れるわけではありません。
103万円と130万円が混ざって勘違いしているケースがありますので注意しましょう。
それでは、以下が親の扶養から外れて国民健康保険に入るための手順です。
被扶養者の異動届を提出する
今まで親の扶養に入っていたということであれば、親の会社に「被扶養者の異動届」を提出し扶養から外してもらう必要があります。
自分で直接書類を渡しに行く必要はないため、親に頼んで書類を渡してもらうのがスムーズです。
また、必要書類が社内に用意されている場合もありますので、親に会社で確認してもらうのがいいかと思います。
健康保険資格喪失証明書を発行する
被扶養者の異動届を出した後に、健康保険資格喪失証明書が会社から発行されます。
会社から自宅へ郵送されるか、直接手渡しされるケースになるかと思いますが、再発行の手続きは手間に思われるため、なくさないように注意してください。
会社によっては、健康保険資格喪失証明書を発行するのに要領が分からず時間がかかることもありますので、しっかりと発行されるように気になったときにはこまめに連絡をしておくといいです。
国民健康保険の加入手続きを行う
健康保険資格喪失証明書と印鑑を持って、市役所に行けば手続きをすることができます。
国民健康保険の加入手続きに関しては、そこまで手間がかからずスムーズにできるはずです。
また、国民健康保険の税率や金額は市町村や世帯によって変わりますので、加入手続きのときに聞いてみるといいと思います。
親の扶養から外れ、自分自身で国民健康保険の手続きをするのは手間に感じるかもしれません。
ですが、これから自立して自分の人生を歩む上では、こういったことも多くありますので、今のうちから慣れておくようにするといいでしょう。
また、もっと詳しく学びたい場合には、以下の書籍が健康保険や社会保険の基礎を学ぶうえでおすすめです。
参考:社会保険・年金のキモが2時間でわかる本