赤ちゃんが産まれた直後はさまざまな手続きが発生して、大忙しですよね。
そんな中でも覚えておくといいのが、生後0ヶ月からでなくても赤ちゃん名義の銀行口座を開設しておくことです。
赤ちゃん用の銀行口座があればのちのち便利ですよ。
我が家も赤ちゃんが生後1ヶ月で入院したりと、銀行口座を作るどころではありませんでしたが、生後5ヶ月を迎えてようやく口座を開設しました。
今回は、子どもが赤ちゃんのときに銀行口座開設するメリットと、口座を作るのにおすすめな銀行5選、知っておくべき注意点について詳しく紹介していきます。
赤ちゃんに銀行口座って必要? たくさんある使い道と考え方
子どもが赤ちゃんのときに銀行口座を作るメリットは、貯金額の見通しが立てやすい点にあります。
例えば、生後0歳から毎月500円を貯めると1歳で6,000円、10歳で6万円、20歳で12万円になる・・・と、予想がつけやすいですね。
貯金額を毎月1,000円にするとその倍額になるので、10歳で12万円、20歳で24万円です。
さらに、毎月1万円貯めていけば20歳になるころには240万円と、学資保険並みの額になります。
貯金を0歳から始めると計算しやすく、「定期的に積み立てていこう」というときにモチベーションを保ちやすくなりますよ。
また、金銭的に余裕があるときだけ貯金するにしても、お年玉などの臨時収入のみ貯めていくにしても、その子だけの口座があると子どもの将来を考えるときに金銭的な見通しが立てやすくなりますよね。
子どもの口座を開設するのにおすすめな銀行5選
「子どもの銀行口座を開設しよう」と思い立ったとき、次に考えるのは「どの銀行にしよう?」ということではないでしょうか。
今回、私たち家族が比較検討した銀行を紹介します。
ゆうちょ銀行
日本中どこへ行ってもATMがある、ゆうちょ銀行。
今後20年口座を運営していくうえで安心感があり、ATMでの入出金手数料も無料です。
「ゆうパックを送るついでに」「切手を買いに行くついでに」など、いつでも簡単に『ついで貯金』をしていくことも可能です。
みずほ銀行
個人的に「メガバンクといえばみずほ銀行』という印象がありました。
イオン銀行と提携しているため、イオンやダイエー、マックスバリュやミニストップで平日8:45〜18:00の利用手数料が無料です。
三井住友銀行
本店・支店のATMは毎月25日と26日に限り、通常110円かかる時間外手数料が終日無料で利用できます。
さらに条件を満たすと、コンビニATMとゆうちょ銀行でのATM時間外手数料や利用手数料(各110円)が月4回まで無料になりますよ。
三菱UFJ銀行
三菱UFJ銀行は、毎日8:45から21:00までATMの入出金手数料が無料です。
また、インターネット上で入出金明細が確認できるEco通帳も利用できます。
三菱UFJ銀行のインターネットバンキングを利用すると、過去2年までさかのぼって取引記録を確認できるのが便利だと感じました。
なお、三菱UFJ銀行で口座を作る場合は、赤ちゃん本人と一緒に来店した方が手続きが早く済みますよ。
SBI新生銀行
SBI新生銀行では、会員ランクがゴールド以上になっているとATMの入出金手数料が無料になります。
また、13歳以上になればプリペイドカードの「GAICA」を作ることもできますよ。
GAICAは日本でも海外でも使えるプリペイドカードです。
GAICAはSBI新生銀行と紐付けて使えますよ。
もし、将来的に子どもを海外留学させたいと考えている家庭にはうってつけの銀行かもしれません。
キャッシュカードも32種類から選ぶことができますよ。
結局、赤ちゃん銀行を選ぶ基準は?
赤ちゃんの銀行口座開設を考えるにあたり、今回はあえて保守的な選び方にしました。
実店舗が多い銀行にしたほうが、将来的に子どもと一緒に通って窓口で対応してもらったり、通帳にお金が溜まっていく様子を実際に体感しやすいと思います。
「お金の流れを把握しやすい」と、子どもに説明するときにわかりやすくなりますよね。
口座開設にあたって必要なものと注意点
実際に口座開設する際、どの銀行でも以下の3点は必ず提示を求められます。
- 親の身分証明書(免許証、保険証など)
- 子どもの健康保険証(母子手帳などでも)
- 銀行印
上記以外に、マイナンバーカードが必要になる銀行もあります。
本人連れでないと手続きが複雑になる銀行もありますし、反対にテレビ電話や郵送だけで済む銀行もあります。
規定や必要書類は改定によって変わることがあるため、各銀行のサイトで確認しておくと完璧ですね。
届出印はどうする?
届出書に押印する印鑑は、親のものでも大丈夫です。
それでも、いつかは子ども用の印鑑に切り替えた方がよいでしょう。
その場合、親の印鑑からの変更手続きが必要になりますが、成人するときに印鑑と通帳をそのまま本人に贈ることができます。
印鑑を作る際、男の子の場合は名字の印鑑でいいのですが、女の子なら名前だけの印鑑にするのがおすすめです。
というのも、結婚などで名字が変わっても銀行印を変更する必要がないため、一生使い続けることができるから。
親としても、贈った印鑑をずっと使い続けてくれるのはうれしいですよね。
なお、シャチハタ(朱肉なしで押せるもの)を銀行印に使うことはできないので注意してください。
税金や名義について注意すべきこと
めったにない話かもしれませんが、1年間に110万円以上の額を子ども名義で貯金して渡すと、贈与税がかかる可能性があります。
たとえば貯金合計額が150万円になった場合、基礎控除110万円を差し引いた40万円に税率10%がかかり、4万円の申告納税が必要になってしまうのです。
また、口座は名義人のものになるので、子どもが18歳になったら親が管理できなくなることも覚えておいてください。
もし親が解約したいと思った場合、名義人(子ども)からの委任状が必要になることもあるので、家族でよく話し合って管理していけるといいですね。
結局、今回私たちはゆうちょ銀行で作ることにしました
我が家では、上の子2人の通帳を作っているゆうちょ銀行で、3人目の子どもの通帳も作ることにしました。
というのも郵便局が家のそばにあり、ほとんど毎月行っているからです。
子どもの口座を開設する際、運転免許証と子どもの健康保険証と乳児医療証を提出しました。
乳児医療証に関しては母子手帳でも提示可能ですが、窓口の方からは「個人情報の問題もあるので医療証があればそちらの方がいいです」と言われました。
これらの書類のコピーを取ってもらい、記入済みの書類を提出します。
そして、最初に預け入れする金額を窓口の人に渡し、どのデザインの通帳がよいかを選びます。
うちは長女が黒、次女がピンクだったので、長男は緑にしました。
子どもによって色を変えると、管理するときにわかりやすいですよ。
通帳のデザインを選び終えたら、通帳のできあがりをしばらく待ちます。
ここまでの時間は、約15分ほどでした。
なお、キャッシュカードは約一週間後に簡易書留で届くのが一般的です。
▼ちなみに、私が最初に預け入れした金額は、赤ちゃんの出生体重でした。
赤ちゃんの体重を計るたびにその数字分を入金していってもいいかもしれません。
赤ちゃん口座を作るときにキャンペーンもあります
ゆうちょ銀行では、2018年9月3日から11月30日まで、ゆうちょ銀行や郵便局で通常預金口座を開設した0歳の子どもに対して、2019年1月に年賀状が届いたり、1,000円のお年玉が振り込まれる「はじめてのお年玉キャンペーン」が行われていました。(当時)
ちょうど「ゆうちょ銀行にしよう」と思っていたところだったので「渡りに船とはまさにこのこと!」でした。
次女の口座を開設したときも、たまたまその時期に作ることができたと記憶しています。
ゆうちょ銀行のウェブページをチェックしていれば、年に数回不定期でこのキャンペーンが打ち出されているのがわかりますよ。
利子が少ないこの時代に、口座を作るだけで1,000円もらえるのはうれしいですね。
このとき、「はじめてのお年玉キャンペーン」以外にも、もうひとつキャンペーンが行われているようでした。
それが、ベネッセの『お誕生日記念切手セット』です。
子どもの名前と生年月日が印刷された台紙に、82円と62円のかわいい記念切手がもらえるというものです。
(ベネッセの公式ホームページに情報が見つからなかったので、チラシの画像を載せますね)
これは「はじめてのお年玉キャンペーン」の申請用紙に同封されていた申し込み用紙に必要事項を書き込んで、最寄りのポストに投函するだけで申し込みが完了しました。
さいごに:赤ちゃんの銀行口座を作ってみた感想
銀行口座は原則としてひとつの銀行につき、ひとつしか作ることができません。
そのためファースト口座は、銀行のATMはもちろん、コンビニや他行でも手数料無料の時間帯が広く、気軽に入出金ができる銀行で作るのがよいのではないでしょうか。
子どもが赤ちゃんなら「パパやママが行きやすい銀行」、幼稚園児や小学生だったら「お気に入りのキャラクターの通帳がよい!」という選び方もあるかもしれません。
我が家は子どもの出生体重と同じ金額で貯金を始め、その後もお祝い金やお年玉など子どもとエピソードを共有できる貯め方をしています。
赤ちゃんに贈る最初の銀行口座。
子どもと一緒にお金の勉強を体験していくのもいいですし、成人したときに格好よく「はい」と手渡しするもよいでしょう。
その子の将来を想いながら、家族のスタイルに合った口座を選んであげてくださいね。
おまけ:合わせて証券会社の口座を作るのもおすすめです
ここでは、赤ちゃん向けの銀行口座の作り方を紹介してきましたが、銀行口座だけでなく合わせて証券会社の口座も作っておくと、貯金代わりに積立投資ができますよ。
それこそ0歳から20歳まで投資信託で積み立てていくと、複利効果がとても大きくなりやすいです。
赤ちゃん向けの証券会社はSBI証券がおすすめですよ。