本屋のバイトに、どんなイメージを持っていますか?
『レジに立っているだけで楽なんでしょ』と思う場合もあれば、『きついかも』と思うこともあるかもしれません。
実際に働いてみるとわかることですが、ただの興味本位で働くわけにはいきませんよね。
そんなときは、本屋で働いたことがあるひとに『体験談』などを聞くのが一番です。
『楽だ』『きつい』という要素以外に、さまざまな事やメリットが聞けるはずです。
そこで、このページでは実際に本屋でバイトをしたことがある僕が、体験談や給料(時給)、メリット・デメリットについて紹介します!
本屋のバイトを探す方法
このページでは、本屋バイトの体験談を紹介しますが、もしバイトしてみようと思った場合は、ネットの求人サイトから見ることで手間が省けますよ。
いくつか求人サイトがありますので、もし気になったのであれば、利用してみましょう。
- タウンワーク
- バイトル
- マッハバイト
給料をもらったら、なるべく納得感のある使い方をできるようにするのがいいですね。
本屋のバイトの面接体験談
本屋でバイトをしようと思うとき、まずは『どうして本屋で働きたいのか』という理由(志望動機)が必要ですよね。
ただ、なんとなく『本屋がいいかなぁ』と思うことは少ないかと思います。
僕の場合は、単純に『本を読むことが好きだった』からです。
もちろん面接のときに、その理由を伝えましたよ。
面接をしてくれたのは店長と副店長だったのですが、次のような質問がありました。
そうですか。では、今まで読んだ中で一番おもしろかった本はなんですか?好きな本はありますか?
このような質問をされた場合、本当に本を読むことが好きでないと答えられませんよね。
たとえば、面接をした時期にブームになっていた本があるとしましょう。
知ったかぶりで、その本が好きであること伝えたとしても、本が好きで本屋でバイトをしたことがある僕は次のような質問を返すと思います。
質問をうまく切り抜けられれば問題がないと思いますが、あたふたしてしまったら印象が悪いですよね。
ですので『本が好き』であることは重要なのかな、と僕としてはと思っています。
もちろん本があまり好きではなくても、『なぜ、本屋働きたいのか』という明確な理由があり、なおかつ熱意があればよりよいですね。
本屋のバイトで働いた体験談
本屋のバイトは『きつい』のでしょうか。それとも『楽』なのでしょうか。
体験したことがある僕から言えることは、その両方の面があるということです。
他の仕事でもそうですよね。
では、『きつい』仕事とは何か気になりませんか?
それは以下のような事柄です。
- 本が入った段ボール箱がすごく重い
- イベント時(クリスマスなど)のプレゼント包装がすごく多い
- ふんわりとした特徴しか言われない本の問い合わせがあったとき、探すのに時間がかかる
- 大型書店の場合、新刊が毎日ものすごく入ってくる
今思い出すと、それほどでもない事柄のような気がします…。
一番『きつい』と思うのは、『本』そのものや『本が入った段ボール箱』が重い事です。
力の強いひとであれば楽々かもしれませんが、そうでないひとの場合は結構な重労働ですよ。
では反対に『楽』と思う仕事はなんなのでしょうか。
- 新刊が入ってこない日で、なおかつお客さんが少ないときのレジがものすごく楽
つまり、お客さんが少ない時が暇で楽チンであるということですね。
これは接客業全般にいえることではないでしょうか。
本屋のバイトの服装や髪色などさまざまな働く条件について
接客業といえば、本屋の服装などはどうなのか気になりますよね。
普段行く本屋を思い浮かべてみてください。
働いているひとは、エプロンをつけていませんか?
そうです!
だいたい白いシャツに、本屋のテーマカラーのエプロンが多いですよ。
僕が働いていた大型書店は、ジーンズもOKでした。
でも、シャツは必ず白色を指定されていましたよ。
色といえば、次に気になるのは「髪色」ではないでしょうか。
ちょっとした茶髪であれば問題がありませんでしたが、金髪などとても目立つ色はNGでしたよ。
また他の働く条件として、バイトとして高校生が働けるのかどうかという点も重要ですよね。
高校生でも本が好きなひともたくさんいるはずです。
僕が働いていた本屋の場合は残念ながら高校生はダメだったのですが、本屋によって違ってくるので高校生がOKであるお店を選べばいいですね。
このように、たとえば『派手でなければネイルもOK』という場合だってあるかもしれません。
大型書店の場合は条件が厳しく、小型や町の本屋さんになってくるとだんだん緩くなるイメージがあります。
お客さんとのやり取りで印象に残ったできごと
本屋のバイトでは、ただひたすら『本を棚に入れる』『レジ打ちをする』というわけではありませんよ。
さきほども書いたように、本屋も接客業です。
以下のような場面で接客をすることになります。
- 本の棚入れ中
- レジ打ち中
- 店内を移動しているとき
そうです、黙々と仕事ができるわけではないですよね。よくあるのが『この本ってありますか?』という問い合わせです。
本屋の接客の中で印象に残ったできごとは、接客中でのことが多いです。
僕の中では以下のことがらが心の中に残っていますよ。
- 他のレジが空いているのに、僕のレジ待ち列に並んでくるお客さん
- 文庫本と新書の新刊を毎月10冊くらい予約するお客さんがいて、取り置き棚に用意できてなくても自分で見つけてくるお客さん
僕がレジ打ちをしている列に並んでくれたお客さんは、僕と話しがしたかったみたいです。
これは接客業としてはうれしいことですよね。
僕もそのお客さんがレジに現れると「こんにちは!」と気軽にあいさつをし、明るい気分になりましたよ。
毎月文庫本と新書を大量に予約、購入していくお客さんは寡黙なひとでしたが「すごい読書家なんだ!僕も負けられない!」と勝手に思っていたものです。
そのお客さんが、僕たち本屋側が用意しきれていなかった予約本を、自ら文庫棚の新刊コーナーから持ってきたときは、申し訳ない気持ちでいっぱいでした…。
印象に残ることは黙々と仕事をしているときのことより、ひとと関わっているときのほうが多いですよね。
社員とバイト同士の人間関係
ひとと関わるといえば、社員とバイトの人間関係が気になりませんか?
本屋の従業員は数名の社員に、多数のバイトで成り立っていますよ。
僕が働いていた本屋は4名の社員、各棚ジャンルに契約社員1~2名くらい、バイトが総勢30名くらいの大型書店でした。
特に社員『偉い』という雰囲気はなく、社員とバイトはとても仲の良い職場だった印象があります。
『1つの仕事を成し遂げる』というお店全体で動くわけではなく、各棚ジャンルごとに仕事をしていたため、『棚ジャンルごとのチームワーク(結束力)』があった感じがします。
どの本をどれくらい発注するかなど、大きなことは社員がしていましたが、バイトでもその裁量を任されているひともいました。
そのおかげか、社員も契約社員もバイトもわけ隔てない職場でしたよ。
本屋のバイトで出会いはあるのか
職場が和やかなムードの場合、いい雰囲気が職場に流れているものですよね。
すると、ひとはひとに自然と惹かれていくものです。
本屋のバイトには出会いがあるのでしょうか。あってほしいですよね。
ずばり、出会いはあります!!
その証拠は僕です。僕は今結婚していますが、妻との出会いは本屋のバイトがキッカケなんですよ。
本屋でバイトをするということは、相手も『本が好き』という可能性がありますよね。
ここが共通点です。
だからといって、そこここらで出会いが頻発していたわけではないとは思います。
また全部を把握しているわけではないので、知らないところでも恋が芽生えていたかもしれませんね。
結局のところ、『出会いをものにするかどうか』は本人の行動次第になってくるので、ピンッ!とくるひとがいるのであれば、積極的な行動を心がけたいですね。
本屋のバイトの給料
僕が本屋のバイトをしていたのは、2004年~2006年のことです。
給料は時給でしたが、かなり昔のことなので2018年現在で考えると時給が少なく見えてしまうかもしれませんね。
当時僕は時給850円で1日7時間、働いていましたよ。
たとえば、このリズムで週に5日働いたとすると月収(総支給額)は119,000円です。
週に5日も働くと、企業としては社会保険に加入させなければならないので、出勤日の調整とかをします。
でも時給を上げたり、週にたくさん働いて欲しい人材になると、社会保険にも加入させてもらえましたよ。
僕は2年間働いていましたが、結局時給850円から20円アップの870円までにしかなりませんでした。
本屋は他のバイトにくらべると、時給は安かったですよ。
周りの評判としても、「本屋は時給安いよね」ということが多かったです。
かといって、楽な仕事でもなかった印象があります。
楽じゃない仕事ともなると、本屋のバイトが嫌になりそうですよね。
でも、メリットだってしっかりあるんですよ。
本屋のバイトのメリット
本屋でバイトすると、どんなメリットがあるのか気になりますよね。
僕が一番のメリットだと思うのは、本を購入するときに『社割』が使えることです。
本屋それぞれなので社割があるところと、ないところがあります。
僕が働いていた大型書店の社割は、1割引きでした。
たとえば、1,000円の本が900円で買えるわけですね。
「1割引きなんて大したことないだろう」と思われるかもしれませんが、本は本来割引価格で購入することはできないので、とてもお得なメリットなんですよ。
他にはどんなメリットがあるのでしょうか。
- 自分のオススメ本にポップを書くことができる
- 自分のオススメ本を棚に配置できる
- 自分の担当しているジャンルに詳しくなる
- 本好きにはたまらない職場である
- いち早く新発売の本を見る事ができる
自分が好きな本を棚に配置することやポップを書く事は、ある程度権限が必要なことですが、とてもうれしいですよね。
また、自分が配属された本屋の棚ジャンルについては、仕事がら詳しくなってきます。
むしろ詳しくなければ、仕事ができませんよね。
僕が配属されたのは、まったく興味がなかった『人文書』でした。
哲学や歴史、福祉や教育といった本を扱う棚ジャンルだったんですよ。
最初は『うへぇ…』と思いましたが、だんだんと詳しくなるにつれ仕事がおもしろくなってきました。
本屋のバイトのデメリット
さて、メリットがあればデメリットも当然ありますよ!
本屋でバイトする前に、デメリットって知っておきたいですよね。
僕の体験談になってしまうのですが、以下のようなことです。
- 社割利用によって本が1割引きで買えてしまうので、必要以上に買ってしまう
本当にこれだけです!
普段から本が好きだと、あれもこれも読みたくなっちゃうんですよね。
そこへ『社割を使うと1割引きで買えますよ』と言われた日には、予定以上にたくさん本を買ってしまうものです…。
購入欲を抑えるのがとても大変だった記憶があります。
この社割についてはメリットでも出たことですよね。
そう!メリットであるしデメリットでもあるんです。
一生懸命働いていて収入を得ているのに、支出が多くなると節約どころではありませんよね。
さいごに
本屋のバイトについての体験談でした。
仕事内容が合う合わないの個人差があると思いますが、僕としては本屋のバイトはすごくオススメです。
特に本を読むことが好きなひとにとっては、バッチリですよ。
「今まででの仕事なかで、もう1度やってみたい仕事は?」と聞かれた場合、間違いなく本屋を選びます。
少しでも僕の体験談が役に立てばうれしいです。
本屋のバイトを探すには、以下のサイトを使ってみるのがいいですよ。
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- バイトル
- マッハバイト