書留サービスのひとつに、現金書留というものがあります。
この現金書留ですが、いくらまでお金を入れて送れるのか、お金以外も送れるのかが気になりますよね。
また、現金書留の書き方や出し方についても、詳しくは知らないという場合もあると思います。
現金書留の仕組みについて知っておくと、いざ使いたいなと思ったときに便利ですよ。
このページでは、現金書留にかかる料金や安く送る方法、書き方や出し方について詳しく説明していきますね。
現金書留とは?
現金書留とは、現金を送るときに使われる書留のひとつ。
専用の封筒に入れてくれるので、ご祝儀などのお祝いを送るときにも使えます。
日曜日や休日も配達してくれるため、急ぎで送りたいときも便利ですよ。
もちろん、書留になっているので、郵便物が届かなかったり壊れたりした場合は、損害要償額の範囲内で実損額を賠償してくれます。
現金を送る際はなにかと不安になってしまいますが、補償がある現金書留を使えば安心して送れますね。
現金書留の料金について
現金書留を送るときに、いくらかかるのかも気になる部分だと思います。
料金は郵便物の種類や損害要償額によってちがってきますよ。
損害要償額を10,000円として、定型郵便物で現金書留を送ったときは、以下のようになります。
同じ条件で、定形外郵便物として現金書留を送る場合は以下の通り。
現金書留の損害要償額は50万円まで申し込めます。
特に指定がない場合は、1万円に設定されますよ。
事前に料金を調べたいときは、郵便局のサイトにある手紙(定形・定形外)の料金計算サービスを使いましょう。
ちなみに、現金書留用封筒は1通につき21円です。
現金書留用封筒は現金払いになりますが、送料は切手で支払うこともできますよ。
現金書留を安く送る方法
ここからは現金書留を少しでも安く送る方法について、紹介していきますね。
損害要償額を10,000円までにおさめる
損害要償額は、10,000円までの金額なら料金は480円で済みます。
しかし、10,000円を超えると5,000円ごとに11円の料金が加算されていきますよ。
つまり、損害要償額が大きくなればなるほど、現金書留料金もかかるということ。
安全面をとるか、安さをとるかという選択になりますが、少しでも安く送りたいのであれば損害要償額を踏まえた上で、送る金額を設定しましょう。
小銭は入れないでお札だけ送る
当たり前ですが、小銭を入れるとその分だけ重くなってしまいます。
重くなるということは、それだけ送料もかかってしまうということ。
現金書留として出したい郵便が50g以内なら110円で済みますが、50gを超えると180円になってしまいます。
少しでも安くしたいというのであれば、中身が重くならないように工夫してみましょう。
送料を切手で支払う
郵便局では、現金書留の送料を切手で支払うことができます。
もしも切手が余っているのであれば、支払いに使うことで送料を節約することができますよ。
また、金券ショップで切手を安く手に入れることができれば、その分だけ送料を節約できます。
ちなみに現金書留用封筒は切手払いできないので、注意してくださいね。
無駄なオプションをつけない
現金書留には、いくつかオプションをつけて送ることもできます。
併用できるオプションとそれぞれの料金は、以下の通り。
オプション内容 | 料金 |
---|---|
速達 | 300円 |
配達時間帯指定郵便 | 250gまで +440円 1kgまで +570円 4kgまで +920円 |
配達日指定 | 平日42円/休日270円 |
配達証明 | 480円 |
ただ、現金書留は土日祝も配達されるため、ほぼ差し出した翌日には届きます。
普通郵便よりも早く届くので、よっぽどの理由がない限り速達にする必要はないと思いますよ。
また、配達証明を使えば、相手に届いたかどうかを連絡してくれますが、現金書留はそもそも追跡ができます。
追跡サービスを使えるので、確実に届いたという証が欲しいとき以外は利用しなくても大丈夫ですよ。
現金書留の書き方・出し方について
現金書留の送り方がわかったら、あとは実際に出すだけ。
ここからは、現金書留の書き方・出し方について説明していきますね。
現金書留の書き方
現金書留を送るときは、現金書留用封筒を使います。
この封筒は郵便局に行けばもらうことができますよ。
▼上が「To」でお届け先、下が「From」で依頼主、つまり送り主のことです。
Toの欄には、送る相手の住所と名前、電話番号を書きます。
Fromの欄には、自分の住所と名前、電話番号を書きましょう。
右下には現金書留の欄があり、郵便局のほうで追跡バーコード(お問い合わせ番号)を貼ってくれますよ。
宛先などが書けたら、中にある白い封筒の中にお金を入れて封をします。
封の仕方は、以下の通り。
- 下ふたを起こしてから中ふたを貼りつける
- その上に下ふたを貼りつける
- 最後に上ふたを貼りつける
▼現金書留用封筒の裏面にも封の仕方が書いてあるので、確認しながらできますよ。
▼封をしたあとは、封じ目の○欄に割り印もしくは署名をしましょう。
▼現金書留用封筒の裏面に封じ方についてもしっかり書かれています。
ちなみに、自分で用意した封筒を使って現金書留を送ることもできます。
用意した封筒を使う場合は、封筒の表面に赤字で現金書留と記入しましょう。
手書きしたくないときは、現金書留用の封筒を楽天市場やAmazonなどで買うこともできますよ。
ただ、封筒を用意して郵便局に持っていくのも手間がかかりますよね。
一度にすべて済ませたいのであれば、郵便局で現金書留用封筒を買って、そのまま出すのがおすすめです。
現金書留の送り方は? コンビニでは送れません
現金書留用封筒の用意ができたら、あとは郵便局の窓口に出すだけ。
平日、郵便局の窓口がやっている時間内に行くのが難しいのであれば、ゆうゆう窓口でも受け付けてくれます。
ちなみに、現金書留はコンビニなどのポストからは送れません。
現金書留を送るときは、必ず郵便局で手続きするようにしましょう。
実際に現金書留を送ってみた手順については、こちらで詳しく説明しています。
現金書留はどのくらいで届く?
現金書留を無事に送れたら、いつ相手に届くのかが気になるところですよね。
基本的には、送った翌日に相手の手元に届くことがほとんどですよ。
差し出し時間が午前中であっても、午後であってもほぼ翌日に届きます。
ただし、宛先や差出元が離島にある場合は、届くまでに少々日数がかかります。
遠くに現金書留を送る際、遅くとも3日以内には届くと考えて大丈夫ですよ。
お届け日数は郵便局の公式サイトからも調べられるので、郵便番号を入れて確認してみましょう。
▼郵便局の公式サイトから、「お届け日数を調べる」を選びます。
▼差出元と宛先の住所を入力しましょう。
▼東京から大阪に出す場合も、翌日に届きますよ。
現金書留の受け取り方
現金書留を受け取るとき、そのまま普通に受け取れるのか少々不安になりますよね。
中にお金が入っている分、特別なことをしなければ受け取れないのかと思ってしまいます。
現金書留は、宛名本人に届けられるので受け取った人の署名が必要になります。
もちろん、署名ではなくハンコを押すことでも受け取れますよ。
不在だった場合は、郵便受けに入れてくれないので再配達してもらう流れとなります。
ほかの書留と同じような形で受け取れるので、特別何かしなくてはいけないということはありませんよ。
現金書留で送れる限度額について
現金書留で送るとき、いくらまで現金を入れていいのか、いくらまで送れるのかという部分も気になるところですよね。
また、いくらから送れるのかという最低額についても気になるところ。
小銭も現金書留として送れるので、最低額は1円~でもOKということになりますね。
上限も決まっていませんが、損害要償額として設定できるのは50,000円まで。
これ以上の金額になると、万が一のことがあっても50,000円までしか補償してもらえません。
補償内容的にも、50,000円が上限と考えたほうが良さそうですね。
現金書留で結婚祝いなどのご祝儀を送りたい場合
ご祝儀などのお祝い金を送るときにも、現金書留が使えます。
のし袋のままお祝いを送りたいという場合も、ご祝儀袋がそのまま入る大きいサイズの現金書留封筒が用意されていますよ。
こちらは現金書留封筒代として21円かかります。
郵便局の窓口で「現金書留でご祝儀を送りたいです」と言えば、対応してもらえますよ。
現金書留で現金以外は送れるの?
現金書留という名前なので、現金以外は送れないのかと思ってしまいますよね。
ですが、現金と一緒に手紙や物品を同封することもできますよ。
同封する場合は、定形郵便物もしくは定形外郵便物に現金書留をつけて、手紙などを一緒にする形になります。
ただし、手紙や物品のみを送る場合は、現金書留にはできません。
また、商品券やプリペイドカードの金券のみ送るときも、現金書留ではなく、一般書留か簡易書留で送ります。
こちらも現金と同封する場合のみ、現金書留にできますよ。
また、ゆうパックも現金書留にはならないので気をつけましょう。
小銭も現金書留にすることができますが、外国のコインやドル紙幣(外貨)だけを使う場合は現金書留にはなりません。
外貨を送りたい場合は、一般書留を使う形になります。
さいごに
現金書留は郵便局からしか出せなかったり、いろいろとややこしい部分もあります。
ですが、現金書留の出し方や少しでも安くなる方法を覚えておくと、いざ使いたいときに便利ですよ。
「遠方に住んでいる人にお祝い金を送りたい」という場合、一番安心して送れる方法ではないかと思います。
お金を送るので、安全に、できればお得に送りたいものですよね。
現金書留は、補償もつく上、手紙などと一緒に送ることもできるので使い勝手も良いですよ。
書き方や料金についてわかりづらい部分もあると思うので、このページを見て現金書留を送るときの参考にしてもらえたら幸いです。