こんにちは!
社会人になったばかりの頃、はがきの書き方がわからず恥をかいた小林敏徳です。
「あれ? はがきってどうやって書くんだっけ?」
「御中・・・? それとも様・・・?」
はがきの書き方って、難しいですよね。
個人ではがきを出すことは稀で、会社から出すときも総務に任せっぱなし。
そんな方は、自分ではがきを出すときに分からないことが多すぎてやきもきするのではないでしょうか。
はがきの書き方は、知っておいたほうが得ですよ。
このページでは、はがきの書き方について解説しますね。
はがきの書き方を覚えていて損はない!
メールが主流になった今、はがきを出すことは稀。
年賀状をやめる人も増えていますし、そういう意味では「はがき」の存在意義が薄れているかもしれませんね。
でも、そういう時代だからこそ、はがきの書き方を知っていると役立ちます。
みんなが知らないことをちゃんと知っていれば、それだけで信頼されるからです。
この記事を参考に、はがきの書き方をマスターしてくださいね!
はがきを書くときの注意点
それではまず、はがきを書くときの注意点を紹介します。
はじめに基礎知識をおさえておきましょう。
表面と裏面を間違えないこと
はがきを書く際は、表面と裏面をよく確認してください。
はがきの表面とは、宛名を書く面のこと。
▼「切手を貼るほう」といえば、よりわかりやすいでしょうか。
裏面とは、文章を書く面のことを言い、「文面」と呼ばれることもあります。
▼こちらです。
これは最も基本的なところなので、必ず覚えておいてくださいね。
縦書き・横書きは統一すること
はがきを書く際は、縦書き・横書きを統一しましょう。
よくある失敗は、表面は縦書きなのに、裏面が横書きになっているようなことです。
そうしたからといってはがきが届かなくなるわけではありませんが、受け取った相手が読みづらいのは間違いありません。
統一感のあるほうが美しいですよ。
お礼状などの場合は「縦書き」が望ましい
以下のはがきを書く場合は、「縦書き」にしましょう。
- お礼状
- 目上への手紙
- 慶事
- 弔事
横書きはどうしてもカジュアルな雰囲気になるため、これらのようなときにはふさわしくありません。
間違えそうで心配な場合は、「とりあえず縦書き」にすれば安心ですよ。
会社宛の場合は「御中」と「様」の使い方に注意すること
会社宛にはがきを出す場合は、「御中」と「様」の使い方に注意しましょう。
会社宛のはがきの場合は「御中」をつけ、個人宛のはがきの場合は御中を省略し、名前のあとに「様」をつけるのが基本です。
以下に参考例をまとめてみました。
*会社にはがきを出す場合
- 良い例:株式会社○○○ 御中
- 悪い例:株式会社○○○ 様
*会社に所属している個人にはがきを出す場合
- 良い例:株式会社○○○ 代表取締役社長 ○○様
- 悪い例:株式会社○○○ ○○代表取締役社長 様
*会社に所属している個人に連名ではがきを出す場合
- 良い例:株式会社○○○ ○○様 △△様
- 良い例:株式会社○○○ ○○課 御一同様
- 悪い例:株式会社○○○ ○○・△△様
会社名のあとに「御中」をつけ忘れたり、敬称(様)を忘れるようなことのないよう、くれぐれも注意してくださいね。
はがきの書き方(縦書きの場合)
ここからは、はがきの書き方を画像つきで解説していきますね。
最初は「縦書き」からいきましょう。
最も使用頻度の高い書式なので、よく覚えておいてくださいね。
▼まずは現物をご覧ください。
これが一般的な書き方になります。
注意点は、以下のとおり。
- 切手は左上のスペースに貼る
- 住所は郵便番号の右端から1文字分スペースをあけて書きはじめ、2行以内にまとめる
- 番地などの数字は漢数字で書く
- 都道府県名・ビル名・マンション名は略さずに書く
- 宛名は郵便番号の上3桁から1文字分スペースをあけて書きはじめ、住所よりも大きく書く
- 差出人の住所は郵便番号の右端の列にそろえて書く
- 差出人の住所と名前の文末は高さをそろえる
切手の貼り方や住所等の書き方など、注意点がいくつかありますので、一般常識として知っておきましょう。
裏面も縦書きで、内容は簡潔に
裏面については、比較的簡単ですよ。
意識することは、上下左右ともに1cmほど余白を作り、縦書きにすること。
それと文字の大きさをできるだけ均一にすることくらいです。
あとは内容をできるだけ簡潔にするよう心がけてください!
はがきの書き方(横書きの場合)
次は「横書き」の場合です。
縦書きに比べると使用頻度は低いですが、覚えておいて損はありませんよ。
▼書き方はこんな感じです。
これが一般的なスタイルです。
注意点は、以下のとおり。
- 切手は左上のスペースに貼る
- 住所は切手から2文字分スペースをあけて書きはじめ、2行以内にまとめる
- 番地などの数字は算用数字で書く
- 都道府県名・ビル名・マンション名は略さずに書く
- 宛名は住所から1文字分スペースをあけて書きはじめ、住所よりも大きく書く
- 差出人の住所と名前は右下寄りで書く
こちらも切手の貼り方や書き方など、注意点がいくつかあります。
横書きはカジュアルな場面で使われる書式ですが、はがきを受け取った相手が気持ちよくなるよう、基本的なルールをおさえておきましょう。
裏面も横書きで、内容はカジュアルでもOK
裏面については、そこまで難しく考える必要はありませんよ。
上下左右ともに1cmほどスペースをあけ、文字の大きさをそろえること。
あとは基本的に好きなことを、好きなように書いてください。
横書きにするのは親しい間柄の人に限られるので、カジュアルな文章でもOKです。
はがきの書き方(横向きのはがきに横書きする場合)
最後は、「横向きのはがきに横書きする」場合です。
これはレアなケースですが、参考までに覚えておきましょう。
▼書き方はこんな感じになります。
注意点は、以下のとおり。
- 切手は左上のスペースに貼る
- 郵便番号は指定位置に記入(無ければ左端から2文字分スペースをあけて書きはじめる)
- 住所は左端から2文字分スペースをあけて書きはじめ、2行以内にまとめる
- 番地などの数字は算用数字で書く
- 都道府県名・ビル名・マンション名は略さずに書く
- 宛名は中央に、住所よりも大きく書く
- 差出人の住所と名前は右下寄りで書く
縦書きや横書きの場合と微妙に異なりますので、ぜひ画像を参考にしてくださいね!
裏面も横書きで、内容はわかりやすく
裏面についても横書きに統一しましょう。
他に意識すべきことは、上下左右ともに1cmほどスペースをあけ、文字の大きさをそろえること。
内容については、多少くだけたものでもOKですよ。
さいごに
デジタルに頼ることが増えると、アナログに触れることが減る。
そうなると、「はがきの書き方なんか知らなくてもいい」という発想になりがちですが、実はそうではありませんよ。
みんなが知らないことほど、貴重な知識ですからね。
ネットの時代だからこそ、はがきの書き方をちゃんと覚えておきましょう。