こんにちは!
生まれも育ちも現住所も北海道の朝子です。
わたしはこれまで北海道内で計9回の引越しを経験し、うち7つの賃貸物件に住んだことがあります。
18歳~32歳までの間の出来事なので、わりと多いほうですよね。
現在は持ち家ですが、これまでの経験から「北海道で賃貸物件を探すとき、ここは気を付けておかないと冬場とても大変だ…!」とわかったことがいくつかあります。
ですので、今回は雪が降る地域の部屋探しのポイントについてまとめてみました。
特に、雪が降らない地域から北国へ引っ越す予定のある方、必見です!
冬場の通勤・通学のことを考える
徒歩15分はアウト?セーフ?
最寄り駅から徒歩15分。
近いと感じるか遠いと感じるかは人それぞれですが、北国の場合、雪が降り積もる時期に外を15分歩き続けるのって、結構大変です。
もちろん、自転車は使えませんし、気温は常にマイナス。
天気のいい日はまだいいかもしれませんが、風が強く吹雪の日だってあるでしょう。
そんな日に外を歩くと、たとえ中心部にいたとしても「前が見えない。遭難しそう…」と思ったりすることも(ちょっと大げさですが)。
さらに、歩道がつるつるのスケートリンクのようになっていて、歩き続けること自体が危険なこともあるので、できれば最寄り駅・バス停から徒歩10分以内の物件を探すのが得策です。
かかる時間は夏場の2倍!ノロノロ進む車とバス
雪が降ると道路は渋滞します。
冬場は路肩の雪で車線が減り、さらに路面がアイスバーン状態になるからです。
車はノロノロとしか前に進みませんし、スリップが原因の事故も多発。
車・バス移動にかかる時間は夏場の倍以上なんてこともざらです。
わたしも冬場は極力運転したくないですし、バスも1時間以上遅れることもあるので、できる限りバス利用も避けています。
やむなく車やバスで移動するときは、夏場より1時間早く家を出ます。
でないと時間に遅れてしまうからです。
そんなわけで、「まあ、通勤先から離れてはいるけど、車通勤できるし」と、職場や学校から離れたところに住んでしまうと、冬場は苦労してしまうかもしれません。
雪が積もったとき、どうなるのか想像してみる
1階に住むなら要注意!雪で窓が開けられない
どこの地域でもそうですが、アパートやマンションで一番家賃が安いのは1階です。
それは防犯や眺望面によるものですよね。
ですから、特にこだわらない方は、1階を検討するかもしれません。
でも、雪が降る地域では1階部分が雪に埋もれることも少なくありません。
雪に埋もれた結果、ワンシーズン窓が開けられないということも…。
雪が積もる高さは地域によって違いますし、その年によっても変わります。
なので一概にはいえないのですが、たとえばわたしの住む札幌だと、一晩で50センチ積もることがあります。大人のひざ上の高さです。
もし、1階にある物件を検討しているなら、不動産屋さんに冬場のことを聞いたり、暖房の排気筒をチェックしてみるといいでしょう。
暖房器具と家の外とをつなぐ排気筒が、不自然に窓より上の高さについているなら、冬場は窓が雪に埋まっている可能性が高いです。
また、同じ1階でも地面から高めの造りになっている物件もありますので、いろいろ探してみましょう。
賃貸物件でも雪かきが必要なことは結構ある
ほかにも、注意する点があります。
それは、雪かきをしてくれる人はいるのかということです。
管理がしっかりしている物件は、定期的に雪かきがされていますし、じゃまな雪も雪捨て場まで搬送してもらえます。
常駐している管理人さんが、玄関や通路などの共用部の雪かきをしてくれることもあるでしょう。
でも、物件によっては雪かきの間隔が空いたり、そもそも雪かきをしてくれないところもあります。
定期的に雪の処理がされないと、玄関ドアが雪で開けにくかったり、通路に積もった雪が斜めになって歩きにくくなったりします。
また、ゴミステーションが雪で埋まると、毎回ゴミ捨てが大変ですので、とにかく雪の処理がどうなっているのかはチェックしておきたいポイントです。
ただし、駐車場など、自分が管理しているスペースは自分で雪かきをする必要があります。
車庫があれば駐車場の雪かきのほか、車の雪落としの回数が少なくてすみますので、車をもっている方は車庫がある物件を選ぶのもひとつの手です。
夏場はわからない?家賃が安くても逆にお金がかかる部屋がある!
水抜きって知ってますか?
北国では、家を空けるとき「水抜き(水落とし)」といって、水道管に残った水を出し切ってから家を出ます。
それは、水道管に水が残ると、寒さで凍結して水道管が破裂してしまうからです。
水道管が破裂すると数万円〜数十万円の請求が来てしまうことがありますし、費用の自己負担がなくても家の水道がしばらく使えないなどの不便が発生してしまいます。
そのため、寒い地域では入居時に「冬場家を空けるときは、必ず水抜きをしてください」と説明され、水抜きの方法を教えてくれますよ。
水抜きの方法はその物件によってさまざまですが、水抜き専用のボタンを押してから(バルブをひねってから)、全ての水道の蛇口を開けるだけでできるところが多いです。
▼これはバルブタイプ
ですが、素人が完璧に水抜きをするのは難しく、水抜きをしたつもりでも水が水道管に残り、水道管が破裂してしまうこともあります。
なので、できることなら建物自体があたたかく、水道管が凍りにくい物件を選ぶのが好ましいです。
木造より鉄筋、古い家より新しい家、1階より2階など、よりあたたかい方に暮らすと、水道管の心配だけでなく冬場の快適さが全然違います。
つぎに説明する暖房光熱費も、建物自体が暖かければ、その分の光熱費が浮きますよ。
暖房費だけで月5万円。暖房光熱費に注意する
北国に住むなら、暖房光熱費にも注目しましょう。
わたしはこれまで、プロパンガス暖房で最高月5万円の請求がきたことがあります。
家賃だけをみて、暖房がどうなっているのかよく確認しないと、こんなことになるという極端な例です。
家を決めるときは、家賃や場所のほか、以下のようなことをチェックしてください。
- 暖房の種類はなにか(ガス・灯油・電気)
- ガスなら都市ガス・プロパンガスどっちか
- 灯油は管理会社が補充するのか
- 全ての部屋に暖房は付いているのか
まずは、暖房の種類は何か。
暖房といっても、ガスか灯油、電気によるものかによって、かかる費用は異なります。
灯油やガスは価格が動きますので、その影響は受けますが、一般的にはガスより灯油暖房のほうが光熱費が安く済みますよ。
そして、ガス暖房だったとしても、プロパンガスか都市ガスかによっても、額はかなり変わります。
プロパンガスと比較すると、都市ガスのほうが安いです。
オール電化住宅の場合は、暖房も電気でまかないますが、震災以降は電気代も高くなっています。
電気の使い方や物件にもよりますが、暖房にかかる電気代は都市ガスとプロパンガスの間くらいにイメージしておくとよさそうです。
暖房光熱費は暖房の種類のほか、建物の断熱性能やその年の気温にも左右されます。
入居前に、不動産屋さんにその物件のおおよその暖房光熱費を確認しておくとより安心です。
また、灯油暖房の場合、給油は管理会社が行うことがほとんどですが、まれに自分で灯油を購入して給油しなければならない物件があります。
とても面倒ですし、給油忘れをするとその日は寒くて家にいられなくなりますので、できれば避けましょう。
さらに、いくつも部屋がある場合、暖房がついていない部屋の分は自分で電気ストーブなどを用意する必要があるかもしれませんので、こちらもチェックしておくとあらかじめ準備ができますね。
さいごに
今回、この記事を書くことにしたのは、関東在住の方に「北海道に引っ越すことになったけど、冬場どうやって生活するのか想像もできない」と言われたことがきっかけでした。
北国では夏と冬とでは生活リズムが変わるくらい、雪によっていろいろなことが制限されます。
実際にわたしも、雪のことを考慮していろいろなことを決めたりしてますよ。
雪が降る地域に住むと、冬場は家で過ごす時間がおのずと長くなりますので、こちらの記事をヒントに北国で快適に過ごせる部屋探しができれば幸いです。