服を減らすと言っても、あれもこれも必要な気がして、なかなか進まないものです。
思い切って減らし過ぎるとコーディネートも難しくなってしまいますよね。
わたしもはじめは上手く洋服を減らせませんでした。
でも、今持っている服のアイテム数は、アウターや小物類などは除いて37着です。
もちろん、夏服も冬服もすべて含めて37着。
たった37着でも、不自由なく暮らしていますよ。
このページでは、服を減らして今ある服を活かす方法について紹介していきますね。
キーワードは、「ワンマイルウェアの制服化」です。
はじめに:ワンマイルウェア・制服化の用語解説
あまり耳慣れない言葉が登場しますので、簡単に用語解説をしておきますね。
ワンマイルウェア
1マイル(1.6km)のおでかけが出来るぐらいの服です。
コンビニやスーパーに行けるぐらいの普段着のことですね。
部屋着と分けて考えられることが多いですが、わたしは部屋着と普段着は同じにしています。
制服化
正確には「私服の制服化」と言われます。もともとはミニマリストと呼ばれる人たちの間で使われていた言葉で、制服のように毎日決まった服を着る、という意味で使われています。
有名人で言えば、スティーブ・ジョブズ(apple創業者)、マーク・ザッカーバーグ(Facebook創始者)、バラク・オバマ(アメリカ合衆国大統領)などがよく挙げられています。
たしかに、いつも同じ服を着ているイメージがありますね。
※ミニマリスト……最小限主義者。不要なモノを一切排除した暮らしをしている人のこと。
ワンマイルウェア(普段着)が断捨離の鍵を握る
服を減らすためには、ワンマイルウェアをいかに減らすか、というのがポイントになってきます。
普段着である以上、つい数が増えてしまいがちですよね。
だからこそ、ワンマイルウェアを中心に断捨離をすることで、アイテム数を大幅に減らせるんです。
ワンマイルウェアだと比較的安いアイテムが多いので、手放すときのハードルも低いです。
ワンマイルウェアを最低限に減らすことができれば、クローゼットがすっきりするなど視覚的なインパクトも大きいですよね。
すると、フォーマルウェアや高かったおでかけ着などその他のアイテムも、減らしやすくなるでしょう。
まずは、ワンマイルウェアを集中的に減らしてみてはいかがでしょうか?
着こなせない服はあきらめる
はじめのうちは、あきらかに傷んでいる服、数年間袖を通していない服など、手放す服がたくさん見つかります。
でも、ある程度減らしたところで、「こんなものかな」と満足していませんか?
わたしも少し前までそうだったので分かるのですが、中途半端に服を減らすだけでは、また新たに服を増やしてしまい、頻繁に断捨離する羽目になってしまいます。
気に入っている服でも、まだ着られる服でも少し高かった服でも、着こなせない服はあきらめましょう。
「痩せたら着こなせる」という服でも、すでに1年以上その状態が続いているなら一旦手放してください。
きちんと「本当に着る服」だけを残したら、つい新しい洋服を買ってしまうこともありません。
服を買うときも、本当に必要な服だけを買う慎重さが身に付きますよ。
「私服の制服化」で服を減らせる
私服の制服化というキーワードを知ったのは2014年ごろでした。
「なるほど!毎日違う服を着なければならないなんて法律ないよね!」
と、当時のわたしは私服の制服化という考え方を取り入れることになりました。
実際、制服化を実践している人は増えてきているようで、「トップス2枚、ボトムス2枚」みたいな本当に制服並みの枚数で過ごしている方もいらっしゃいます。
ただ、今ある服を使って制服化するというのが、わたしにはできませんでした。
手持ちの服の中には、制服化できるようなアイテムが無かったからです。
ワードローブを総入れ替えしたい衝動を抑える
手持ちの服で制服化できない以上、「今ある服をすべて処分して、制服化できる服を買い直すしかない」とまで思いました。
そして、毎日同じ服を着るなら、完全に自分に似合うとっておきのアイテムを選びたいです。
ファッションオンチのわたしには、自分に似合う服を厳選するだけでも相当な労力を要します。もちろんお金もかかりますし。
「ワードローブの総入れ替え」はかなり思い切った行動になるので、ひとまず思いとどまることにしました。
標準服という考えを取り入れたら今ある服を活かせた
ほぼ毎日いわゆる「ワンマイルウェア」で過ごすわたしは、制服化をしたいと思いながらもなかなかできずにいました。
でも、ある日ふと、「標準服」のことを思い出したのです。
わたしの高校は、制服が無く私服でした。でも、わたしの1つ下の学年から標準服が導入されたんですよね。
制服とは違い細部まで厳格に決められているわけではなく、一応「ジャケットとズボン(orスカート)以外は自由」みたいな感じだったと記憶しています。
標準服という発想でワンマイルウェアを定義しなおせば、標準となる服を何着か決めて、あとは自由に組み合わせたらいい、ということになります。
制服化だからと言って毎日同じ服を着る必要はありません。
よく考えれば当たり前のことですが、わたしにとってはちょっとした発見でした。
写真を撮れば制服化しやすくなる
標準服という考えを取り入れることによって、今持っている服の中でやりくりができるようになりました。
少ないアイテムだからこそおすすめなのが、画像を使うことです。
ワンマイルウェアを制服化するために、コーディネートのパターンを考えたらすべて写真を撮ってみてください。
画像の一覧を眺めながらコーディネートしていくと何パターン作れるか一目瞭然になるので、「最低限これだけあれば大丈夫」の基準が明確になりますよ。
春夏と秋冬でそれぞれ3〜4パターンほどできれば洗濯などを考えても十分足ります。
▼暖かい時期のコーディネートはこちら。
▼寒い時期のコーディネートはこちら。
寒い時期は洗濯の頻度を「2回着てから洗う」ぐらいに落としても大丈夫なので、服自体は少なめで大丈夫です。
数えてみたところ、ワンマイルウェアは1年間の合計で11着。
春夏用が5着、秋冬用が4着、通年用が2着という内訳です。
「制服化」を取り入れて服を減らすことで得られるメリット
ワンマイルウェアを制服化(標準服化)することにより、こんなメリットがあります。
- 洋服のアイテム数を最低限にできる
- 今ある服を活用できるのでわざわざ買い替える必要が無い
- 毎朝の着替え時間が短縮できる
- 数が少なければすべて覚えておけるので、買い物で失敗しにくくなる
さらに、もう一つ大きなメリットがあると感じています。
制服化をすることにより、仕事がはかどるようになったんです。
わたしたちは、普段から大小さまざまな決断をして生きていますよね。
洋服を選ぶのも、一つひとつ、決断をしていくプロセスが必要です。
このプロセスを極力シンプルにすることによって、脳の疲労を防げるので、重要なことに思考力を使えるようになるというわけです。
このことは、先日読んだ「スタンフォードの自分を変える教室」にも書かれていました。本の中では「意志力」という言葉が使われていましたが。
節約にも時短にもなって、さらに頭の働きまで良くなるのですから、ワンマイルウェアぐらいは制服化してしまってもいいのではないでしょうか?