ほけんの窓口は評判・口コミ通り?元保険会社社員が契約中の保険見直しを体験した感想

こんにちは!
元保険会社社員だった、ライターのなつみとです。

生命保険のこと、どれぐらい分かっていますか?
おそらく、「保険は難しいから、今の保険が適切なのか分からない」と思っているのではないでしょうか。

そんな方におすすめなのが、「ほけんの窓口」をはじめとする保険ショップです。

保険ショップというのはいわゆる代理店で、保険会社と我々消費者のあいだに入って、保険の仲介をしてくれるところなんです。

保険のパンフレット

こうした保険ショップのスタッフにはFP資格を持つ人も多く、相談料も無料。

しかも、複数の保険会社の商品を扱っているため、「医療保険は〇〇生命、死亡保険は△△生命」というように、商品ごとに保険会社を変えてもOK

むしろそのほうが、自分に合った保険プランを設計しやすくなるメリットがあります。

一方で、「結局は保険を契約させるのが目的なんだから勧誘してくるんじゃないの?」とか、「保険会社をバラバラにしたら、住所変更とかの手続きが大変になるんじゃないの?」などなど、不安な要素もあるもの。

そこで、保険ショップの無料相談に行って、体験してきました!

あとに続く方の参考になりやすいよう、本気で相談しに行きましたので、「保険ショップってどうなの?」と思っている方はぜひ参考にしてください。

(※運営者の実体験になります。
補償内容・保険料はそれぞれのご家庭状況に応じて変わります。)

ほけんの窓口で相談した感想

この話は、前編・後編があります。
後編は以下のページです。

わたしが今回相談したいこと

今回の保険相談の目的は以下の2つ。

  • 自分の生命保険を見直したほうがいいか知りたい
  • 夫に合った生命保険に加入したい

【目的1】自分の生命保険を見直したほうがいいか知りたい

実は、わたしは過去に生命保険会社で働いていたことがあります。
なので、生命保険のことは、人よりも深く理解しているつもりです。

ただそれでも、保険会社を退職してから早7年……。
保険商品は日々進化していますから、自分の知識に自信があるわけではありません。

また、わたしが加入している生命保険も古いものは6年前、新しいものでも5年前に加入したものなので、今の状況に合っていない可能性もあります。

【目的2】夫に合った生命保険に加入したい

夫は、生命保険に加入していません。
実はわたくしバツイチでして、昨年再婚したのです。

夫は今まで独身貴族で生命保険とは無縁の生活を送ってきたため、今回初めて生命保険と向き合うことになります。

昨年、父親(わたしから見て義父)をガンで亡くしたこともあり、がん保険に興味を持っています。

また、わたしが今までにも生命保険についての話はしたことがあるのでまったくの無知というわけではなく、「子供が成人するまでは大きめの保障があった方がいい」ということぐらいは知っている状態です。

保険ショップ選びのポイント

保険ショップのカウンター

わたしが実際に保険ショップを探してみて感じた、「保険ショップ選びのポイント」は以下の3つです。

  • 家から行きやすい場所にあるか
  • 取扱っている保険会社の種類・数
  • 落ち着いて相談できる空間か

家から行きやすい場所にあるか

まず、わたしはエリアで絞りました。
やっぱり、近いところのほうがいいですもんね!

夫と二人で相談に行くには、夫の休みである平日に行かなくてはなりません。
そして、我が家には小学生の子供がおり、子供は当然平日は小学校。

つまり、いくら休日でもゆっくりと時間がとれるわけではなく、子供が帰ってくるまでにはわたしたちも帰宅しなければなりません。

家から近くて、かつ交通の便がいいところを選ぶ必要がありました。
この時点で、15店舗ほどに絞り込みました。

取扱っている保険会社の種類・数

保険ショップは数十社の保険会社を扱っているところも珍しくありませんが、ショップごとに微妙な違いがあります。

わたしが現在加入しているのがソニー生命の商品だったため、ソニー生命を取り扱っていない保険ショップは候補から外しました。

別に新たに入ることはなさそうですが、ソニー生命の商品をよく知らない人に相談してもあまり意味が無いかな、と思ったからです。

自分が現在加入している保険会社が取り扱われている保険ショップに行くほうが、より良い選択ができるはずですよ。

また、まだ生命保険に加入していない人も、気になっている保険会社があるならその保険会社を取り扱っているかを確認してから保険ショップを選びましょう。

落ち着いて相談できる空間か

保険ショップの店舗詳細を見れば、店内の様子や外観が載っているところも多いです。
わたしは、以下の2点に注意してみました。

1階のガラス張りの店舗は苦手

大通りに面している店舗で、入り口がガラス張りになっている……。
そういうお店だと、外からの視線が気になりそうだったので、候補から外しました。

閉鎖感のある空間が嫌だという人は、逆にこういうガラス張りの店舗を選ぶのがおすすめです。

小さい店舗は避けたい

わたしも保険会社の窓口で働いていたことがあるので分かるのですが、スタッフの中には当然レベルの差があります。

小さい店舗だとそれだけスタッフの数が少なく、難しい質問をしたときに答えられる人がいるのか、少しだけ不安になりました。

大規模な店だとスタッフ数も多いため、仮に新人さんに当たってしまったとしても、ベテランスタッフのフォローが見込めます。

こうして絞り込んでいった結果、わたしが選んだのは家からも行きやすいところにあった「ほけんの窓口」となりました。

いよいよ相談スタート!

ほけんの窓口

本題の、無料相談のレポートです。

まず、持参すべきなのは「現在加入している保険の保険証券」と、「印鑑」の2つ。

保険証券など保険の内容が分かるものを持って行きましょう。専門家の目でチェックしてもらえます。

印鑑は、その日に自分に合った保険が見つかった場合、加入申込に必要です。

今回担当してくださった佐々木さん(仮名)は、幸運なことにそのお店の店長さんでした。

佐々木さん
↑※イメージです。ほんとはもっと美人です!↑

まずはじめに、相談内容と相談の流れについてのヒアリングです。

「どういったことをお聞きになりたいですか?」
「気になっていることはどういうことですか?」

と、わたしたちが相談したいことを聞いてくれます。

  • わたしの保険の内容を確認してほしい
  • 夫の保険について相談したい

この2点を伝えました。

次に、今回の相談の流れについて、以下の4つに整理してくださいます。

  1. 保険の仕組みについて
  2. 奥様の保障を確認
  3. 奥様の保障を整理
  4. ご主人の保険

デスクの上には、CMで見るような大きなパソコンやパンフレットだけでなく、A4用紙が大量に置いてあります。

さらさらと図解やイラストも使って書きながら説明してもらえるので、生命保険のことを何も知らない人でも、理解しやすいだろうなと感じました。

まず、「保険の仕組み」についての説明がスタート。

この部分は、ここでわたしが説明するより、ほけんの窓口に行った方が100倍分かりやすいと思うので詳しくは割愛させてください。

ほとんどの人が知らない、そして保険会社の営業の人は教えてくれない、保険の基本的な知識について教えてもらえますよ。

わたしは当然知っていることばかりですが、夫にとっては勉強の時間となりました。
(途中、明らかに飽きているのが分かりましたが……夫婦で行く場合、どちらかがこの状態になることは想定しておいたほうがいいでしょう)

ほけんの窓口ドリンクメニュー
ドリンクも出してもらえますよ

【素朴な疑問を解決!】
「保険ショップで加入した保険で、後から住所が変わったりしたらその手続きは自分で保険会社に連絡すればいいの?」

わたしが気になっていた疑問です。
保険ショップで加入すると複数の保険会社の商品を契約することが多いので、あとあと変更手続きをする場合は面倒ですよね?

答え。
「当店に連絡いただければ大丈夫ですよ」

やった! しかも、住所変更だけでなく、保険金の請求手続き等も受付してくれるそうです。

わたしの保険は大丈夫?

いよいよ、本格的な相談に入っていきます!

わたしは、持参した保険証券を佐々木さんに渡します。
一通り目を通し終わったら、一つひとつの保険について解説してくださいました。まず、わたしが加入している保険は、このような感じです。

終身医療保険(ソニー生命)
  • 24歳で加入
  • 月額3,000円程度
  • 入院日額5,000円
  • 特定疾病特約付き(がん・急性心筋梗塞・脳卒中になったら100万円給付される)

※ 一例です。

変額終身保険(ソニー生命)
  • 24歳で加入
  • 月額3,000円程度
  • 保険金200万円
  • 家族収入保障特約付き(15年間、月額10万円の給付金が受け取れる)

※ 一例です。

変額終身保険とは、解約返戻金が変動する終身保険で、運用実績が良ければ死亡時にも保険金が上乗せされる保険。(マイナスの場合も死亡時の保険金は保障、解約時には解約金が少なくなる)

逓減定期保険(ソニー生命)
  • 25歳で加入
  • 月額1,300円程度
  • 契約当初の保障は1,600万円
  • 期間は20年間

※ 一例です。

逓減定期保険とは、年々保障が小さくなっていく定期保険のことです。

今の保険を診断していただいた結果

【2015年7月のデータなので、現在とは異なる可能性あり】

そして、佐々木さんの診断はこちら!

◎医療保険
  • 医療保険自体で考えれば、今は同じ保障内容のものでより保険料負担の軽い医療保険がたくさん出ている
  • ただし、特定疾病特約については、今契約し直すと保険料が高くなる。つまり、トータルでは高くなる
  • 今の特定疾病特約は、「何度でも受け取れるタイプ」がありお得だが、保険料を高くしてまで入る必要は今の私にはなさそう

結論:このままでOK

◎変額終身保険
  • 変額終身保険は普通の終身保険よりも、同程度の保障内容で保険料負担が軽いため、契約(もしくは解約)変更するともったいない
  • 運用の繰入比率の指定・変更をしていないのはもったいない!
  • 特約(収入保障)が15年しかないのがちょっと物足りないが、逓減定期でカバーできているのでOK
  • 今後の貯蓄の増え方によっては、特約は途中で解約してもいいかも

結論:このままでOK。ただし、繰入比率の変更はした方がいい!

資産運用的な性格をもった商品にも関わらず放置してたわたし……。
早めに変更しておきます!

◎逓減定期保険
  • 変額終身保険の特約(収入保障)の不足分をカバーできている
  • 今後の貯蓄の増え方によっては、途中で解約してもいいかも

逓減定期保険は、もともとシングルマザーになったのを機に加入した保険です。

「再婚もしたし解約してもいいかな?」と考えていたのですが、わたしに万が一のことがあった場合でも、夫が「父子家庭」になると母子家庭ほどの支援はないため、今のままのほうがいいとのことでした。

※執筆当時の情報です。現在は父子家庭も児童扶養手当やひとり親医療の助成が受けられるなど制度は変わってきています。

契約内容をひととおり確認していただくと、どの保険も今のままで大丈夫だというお墨付きをもらいました♪
若いうちに加入しておいた保険だということもあって、見直しで保険料負担が軽くなることもなく、「過不足ないですね!」と言っていただきました。

ほけんの窓口キッズスペース
小さい子供がいても遊んでいてもらえます

夫の死亡保障はいくら必要?

次は、夫の保険です。
再婚してから、夫も「そろそろ生命保険に入ったほうがいいのかな」ということは言っていました。

ただ、わたし自身がフルタイムで働いていてそれなりに収入があることと、もともと母子家庭としてやってきたこともあって、夫に万が一のことがあったとしても、生活に困るわけではありません。

だから、わたしも結構のんきに考えていて「そのうちちゃんとしなきゃね」とか言って先延ばしにしてきたのでした。

ただ、実際に夫に万が一のことがあれば、まったく困らないわけではありません。
貯蓄が無いわけではないけど、あくまでも子供の教育資金とか、マイホーム資金とかの名目ですし、夫が多少でも生命保険に入っていれば助かります。

そこで提案されたのが、わたしと同じような形、つまり、

終身保険 + 収入保障保険

という形です。

そもそも、生命保険の形ってこれが多いんです。
「定期付き終身」と言って、以下のような契約の仕方は定番です。

  • 「子供が大きくなるまで」など、期間限定で必要な大きな保障は定期保険で
  • 「お葬式代」など、一生涯必要になるお金は終身保険で

※ 収入保障保険も、定期保険の一種です。

収入保障保険は、普通の定期保険よりも保険料負担が軽く過不足なく備えられる点が魅力。
また、普通の終身保険よりも、保険料負担が軽い変額終身保険は魅力です。

もちろん、人にもよるんですけどね。

「ご主人も、この形でされておくのがおすすめですよ」と佐々木さん。

まず、変額終身保険は、ソニー生命の変額終身保険に決定です。

ほかの保険会社からも販売されていますが、当時はソニー生命を選ぶのが一番でした。

保険金額200万円、65歳払込満了で月額3,088円です。
夫は30歳なので、これなら全然いいですね。決まりです。

収入保障保険については、各社から販売されているので比較していくことになりました。

まず、わたしと同じ、ソニー生命で見てみます。
現在子供は9歳なので、期間は15年間です。月額5万円。

ところが!
ソニー生命では25年間からしか加入できませんでした。
保険って、年齢や契約金額によって加入できる期間が違うんですよ…。

そこで、希望の条件で加入できる保険会社を探してもらったところ、見つかりました!
東京海上日動あんしん生命です。
【2015年7月のデータなので、現在とは異なる可能性あり】

これだと、夫の年齢で月額872.5円。
金額が小さいので月額払いではなく年払になり、年間10,470円です。めっちゃ安い!

ソニー生命は25年間になるので、どうしてもトータルでは高めになってしまいます。
ただし、これはわたしの例なので、同じようになるとは限りません。

ただ、夫の目に留まったのが、ソニー生命の「生活保障特則」でした。
生活保障特則とは、要介護状態など特定の「働けない状態」になった場合にも保険金が出るという特則です。

たしかに、夫が亡くなっても経済的にはそこまで困らないけれど、夫が若くして寝たきり状態に……なんていうことになれば、経済的に困るに決まっています。

わたしも仕事をセーブしたり、もしかしたら仕事をやめなければならないかもしれません。

生活保障特則付きで試算した場合、月額1,515円ということでした。
東京海上日動あんしん生命の安さと比べると高いですが、保障額も大きいので単純に比較できるものではありません。

困った……。
そこで佐々木さん。

「では、収入保障保険についてはとりあえず保留にしておいて、次回は医療保険について考えましょう」

「医療保障とのバランスで、生活保障特則の有無を決めるといいと思います。」

なるほど!!

たしかに、医療保険が充実していれば、事故などの万が一があったとしても、生活保障特則がなくても対処できる可能性があります。

時間も迫ってきたし、我々夫婦も家に帰らなければならないので、この日の相談はここで終了しました。

ほけんの窓口の受付

夫婦にとって、とても良い時間を過ごせました

わたしたちは、2人分の相談をしに行ったため1回の相談では終わりませんでした。
夫婦の保険を相談するなら、2~3回相談に行くと思っておいた方が良さそうです。

一方、自分の保険だけなら、1回の相談でも十分まとまると思いますよ。

わたしも、鈍っていた保険の知識がみるみるよみがえって、楽しい時間が過ごせました。
また、保険については素人同然だった夫も、基本的な知識が身に付き、また、自分に必要な保障を考える良いきっかけになったようです。

わたしとしては、夫が「自分が働けなくなったときのこと」を心配していたことが意外で、かつ「ちゃんと考えてくれてるんだ」と、うれしくもなりました。真面目な話ばかりで疲れるのはたしかですが、夫婦関係にも良い影響があるのではないでしょうか。

わたしは自分の加入している保険のお墨付きももらえたし、夫の保険も良い商品が見つかっていきそうで実りの多い2時間でした。

次回は夫の医療保険について相談してきます。

ほけんの窓口だけでなく、家の近くで保険相談ができますよ^^

ほけんの窓口に行ってきた人の口コミ

ほけんの窓口さんの考えは、保険料って安い物じゃないから、1回の説明で終わらせずにとことん聞いてから入ってほしいそうです!(もちろん入らなくてもOK)

なのでこれから、何回かに分けて話を聞くスタイルのようです。

今日はそもそも保険とは?
社会保険、民間保険の話をしてもらいました。

担当者の方が仕組みを1から教えてくれたので、本当に面白くて夢中で聞いちゃいました!

無料で勉強できるので、ほけんの窓口早く行けばよかったです!

おまけ:窓口に行くのが面倒な方へ

今回は窓口での相談でしたが、そもそも窓口に行くのが面倒という方は、別のサービスだと家まで来てもらうこともできます。

ノマド的節約術の裏話

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この記事を書いた人

節約はするけど好きなことにお金を使うのが大好きなWebライター・webライティング講師。節約に関する知識が豊富な反面、必要なものにはどんどんお金を使っていく性格のため「メリハリあるお金の使い方」を発信していきます!

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