日本有数の観光都市「奈良」。
奈良市内だけでも「東大寺」「春日大社」「奈良公園」「興福寺」「平城宮跡」「唐招提寺」「薬師寺」と観光名所が目白押しです。
そんな奈良をバスでまわるのに便利なのが、奈良県域をほぼ網羅しているバス会社「奈良交通」の1日乗車券・2日乗車券です。
奈良交通のフリー乗車券は全部で3種類
奈良交通のフリー乗車券は、使えるエリアが違う1日乗車券が2種類と2日乗車券の計3種類です。
「奈良公園・西の京 世界遺産1-Day Pass」
「奈良公園・西の京 世界遺産1-Day Pass」は、近鉄奈良駅・JR奈良駅を中心に、東は東大寺・春日大社、西は薬師寺・唐招提寺、北は秋篠寺までをカバー。平城宮跡にも行けますよ。
料金はおとな500円、こども250円です。
「奈良公園・西の京・法隆寺 世界遺産1-Day Pass Wide」
「奈良公園・西の京・法隆寺 世界遺産1-Day Pass Wide」は「奈良公園・西の京1-Day Pass」のエリアに、学園前・郡山・法隆寺・王寺エリアをプラスした1日乗車券で、料金はおとな1,000円、こども500円です。
「奈良・大和路2-Day Pass」
「奈良・大和路2-Day Pass」は「奈良公園・西の京・法隆寺 世界遺産1-Day Pass Wide」のエリアに、天理・桜井・橿原・飛鳥・室生エリアが追加された2日間利用できる乗車券で、料金はおとな1,500円、こども750円です。
乗車券の発売場所
これらの乗車券は奈良交通の以下の案内所で発売されています。
なお、購入は現金か全国旅行支援の地域クーポンのみで、クレジットカードや電子マネー・QRコード決済は利用できません。
- JR奈良案内所(JR奈良駅前)
- 近鉄奈良案内所(近鉄奈良駅前)
- 学園前案内所(近鉄学園前駅北口)
- 学園前案内所(近鉄学園前駅北口)
- 郡山案内所(近鉄郡山駅前)
- 八木案内所(近鉄大和八木駅南口)
- 王寺案内所(王寺駅南口)
- 天理案内所(天理駅前※2-Day Passのみ発売)
乗車券は紙で発行され、表面に乗車日(2-Day Passは使用開始日)が印字されます。
なお「奈良公園で鹿に食べられないようにご注意ください」という鹿が居る奈良ならではの注意書きがあります。
油断していると本当に食べられてしまうので気をつけてくださいね。
スマホアプリならクレジットカード・PayPay・au PAY・Apple Payなどで買える
奈良交通のフリー乗車券は、スマートフォンアプリ「乗換案内」でも購入できます。
参考:「乗換案内」iPhone版アプリはこちら
参考:「乗換案内」Android版アプリはこちら
これなら鹿に食べられることもなく安心ですね(笑)。
案内所での購入は現金か地域クーポンのみですが、アプリではクレジットカード・PayPay(残高のみ)・auPAYなど以下の決済方法での購入が可能です。
- クレジットカード(VISA・master・JCB・AMEX・ダイナーズクラブカード)
- PayPay(残高のみ)
- auPAY
- 銀聯
- アリペイ
- Google Pay
- Apple Pay
- ジョルダンチケットコード
なお、スマートフォンアプリ「バスもり」でも「奈良・西の京 世界遺産1-Day Pass」のみ登録されたクレジットカードで購入できますよ。
参考:「バスもり」iPhone版アプリはこちら
参考:「バスもり」Android版アプリはこちら
スマホアプリ「乗換案内」での購入・使用手順
スマホアプリ「乗換案内」での購入手順を紹介します。
1.「乗換案内」トップ画面、左下の「チケット」をタップ。
2.買いたいチケットをタップ(ここでは「なら1 DAY PASS」をタップ)。
3.チケットの説明画面が出るので、下へスクロールして説明を読み、「このチケットを購入」をタップ。
4.移った画面で同時に利用する人数と支払い方法を選択。
5.確認項目と「ご利用規約に同意」の2ヶ所のチェックボックスにチェックを入れ、「次へ」をタップ。
6.クレジットカードの場合はクレジットカード情報の入力し、「ご購入内容の確認へ」をタップ。
(ここで「カード情報を保存する」を選択すれば、次回からはセキュリティコードの入力のみで購入できる)
8.内容を確認し問題なければ「支払う」をタップ。
9.購入が完了します。
10.すぐチケットを使う場合は、前の画面の「Myチケットを確認」もしくはトップ画面、左下の「チケット」をタップ
11.「Myチケット」内にある購入したチケットをタップ
12.次の画面に出てくる「チケットを使う」をタップ
13.使いたいチケットをタップ。
14.次の画面で出てくるダイアログで「OK」をタップ
15.チケットが表示される(次回以降は「Myチケット」からかんたんにアクセスできる)
なお「チケットを使う」をタップしない限り、利用は開始されず、購入したチケットは購入日から3ヶ月間有効です。
フリー乗車券の利用方法
フリー乗車券は、紙の券もスマホの乗車券も乗務員に提示することで利用できます。
スマホの乗車券はスクリーンショットでは利用できず、都度チケット画面にアクセスする必要があるので、注意しましょう。
また奈良のバスは路線によって前扉から乗るか後扉から乗るかが変わります。
市内循環の黄色いバスや青や赤、黄色の「ぐるっとバス」、220円均一区間を走るバスなど前扉から乗るバスは、乗車するときに乗務員に提示します。
後扉から乗るバスは、乗るときに整理券を取り(発行されない場合もあり)、降りるときに整理券を運賃箱に入れて、乗務員に乗車券を提示します。
同じバス停でも前扉から乗るバスと後扉から乗るバスが来る場合があります。
前から乗るか後ろから乗るかはバス停の時刻表の下のほうに書かれていますし、「奈良バスなびweb」の接近情報でも見ることができるので、事前に確認しておきましょう。
フリー乗車券にはお得な割引特典もある
奈良交通のフリー乗車券を提示すると約60もの施設で拝観料・入館料の割引や飲食店での特典があります。
紙の乗車券を購入したさいにもらえるマップの背面に一覧が載っていますし、スマートフォンのチケットではスマホ画面で特典が使えるお店が確認できますよ。
参考:フリー乗車券特典一覧(マップでの表示)
鉄道で奈良に来るなら鉄道とセットになったフリー乗車券がお得
奈良交通のフリー乗車券は現地のバスのみがフリー区間ですが、鉄道で奈良に来る場合は、奈良までの鉄道の往復または奈良周辺の鉄道自体もフリー区間となった乗車券が発売されています。
新幹線で奈良に来るなら「奈良満喫フリーきっぷ」
東海道・山陽・九州新幹線のエクスプレス予約・スマートEXを利用して京都・新大阪で降りる人が買えるのが「奈良満喫フリーきっぷ」です。
大阪・京都・奈良のJRと近鉄にも乗車でき、奈良交通のバスは「奈良・大和路2-Day Pass」と同じエリアを3日間利用することができますよ。
価格は2023年3月31日まではおとな3,260円、こども1,630円。2023年4月1日からはおとな3,500円、こども1,750円です。
詳しくは以下のページにまとめています。
関西の私鉄で来るなら「奈良・斑鳩1dayチケット」
関西の私鉄各線から近鉄を使って奈良へ向かう場合には「奈良・斑鳩1dayチケット」があります。
以下の私鉄各線の駅から近鉄の京都・奈良エリアと奈良交通のバス「奈良・大和路2-Day Pass」と同じエリアが1日乗り放題です。おとなのみの設定でこども用はありません。
- 阪急:2,200円(2023年4月1日〜:2,350円)
- 阪神:1,900円(2023年4月1日〜:2,000円)
- 神戸高速:2,100円(2023年4月1日〜:2,200円)
- 大阪メトロ・大阪シティバス:1,950円(2023年4月1日〜:2,100円)
- 京都市営地下鉄:2,000円(2023年4月1日〜:2,100円)
- 京阪:1,900円(2023年4月1日〜:2,100円)
- 北大阪急行:1,970円(2023年4月1日〜:2,110円)
- 大阪モノレール:2,530円(2023年4月1日〜:2,650円)
- 神戸市営地下鉄:2,500円(2023年4月1日〜:2,800円)
- 神戸電鉄:2,700円(2023年4月1日〜:2,800円)
- 能勢電鉄:2,500円(2023年4月1日〜:2,650円)
- 山陽電鉄(明石より東):2,600円(2023年4月1日〜:2,700円)
- 山陽電鉄(全線):2,900円(2023年4月1日〜:3,000円)
詳しくは以下のページにまとめています。
利用できるのは当日限りなので、もし何日か滞在する場合は2枚買っておいて行きと帰りで使い、奈良市内で滞在するときは、奈良交通のフリー乗車券を買い足して使うといいですよ。
近鉄線内からは「奈良世界遺産フリーきっぷ」
近鉄線内からは「奈良世界遺産フリーきっぷ」があります。
1日用と2日用があり、出発駅からフリー区間までの近鉄の往復乗車券と奈良交通のバスは「奈良・大和路2-Day Pass」と同じエリアが1日もしくは2日間乗り放題です。
おとな用とこども用があり、発売駅により価格が異なるので、詳しくは公式サイトで確認してください。
キャッシュレス決済でスマホできるのは奈良交通のフリー乗車券だけ
奈良にはさまざまなフリーきっぷがありますが、キャッシュレスで買えて、スマホで提示できるフリー乗車券は現時点で奈良交通のフリー乗車券しかありません。
鉄道で奈良に入る場合は、鉄道の往復やフリー区間つきの乗車券もあるので、滞在にあわせて上手に組み合わせて利用しましょう。