四国エリアの移動でJRを使うときは、Sきっぷ(えすきっぷ)という割引きっぷを購入することで運賃を節約できます。
Sきっぷは基本的に特急列車の自由席専用ですが、一部の区間では指定席用のSきっぷもありますよ。
このページでは、Sきっぷの種類や特徴、各駅からSきっぷを利用した場合にどれだけ安くなるのかを紹介していきます。
JR四国のSきっぷとは?
JR四国のSきっぷとは、特急列車用の往復券や回数券(4枚綴り)のことをいいます。
10枚くらいの回数券になると、使い切るのが大変ですが、往復分や4枚であればすぐに使い切れて便利です。
JR四国のSきっぷには、大きく分けて以下の5種類がありますよ。
- Sきっぷ
- 指定席Sきっぷ
- くろしおSきっぷ
- くろしお指定席Sきっぷ
- くろしおSきっぷ(4枚回数券)
「くろしおSきっぷ(4枚回数券)」以外のSきっぷは、往復分となります。
往復券は有効期間が4日間、4枚回数券は3ヶ月間も有効期間がありますよ。
それぞれの使える区間や料金については、のちほど詳しく説明しますね。
一部区間のSきっぷは2022年3月末で廃止に
お得で使いやすいSきっぷですが、残念ながら2022年3月末をもって一部区間は廃止となりました。
JR四国のSきっぷの廃止になった区間は以下の通り。
- 伊予市~八幡浜
- 伊予市~卯之町
- 伊予市~伊予吉田
- 伊予市~宇和島
- 高松~宇和島
- 松山~卯之町
また、Sきっぷの販売を継続する区間でも、2022年4月から料金が値上げになったところが多いですよ。
スマホアプリ専用の「スマえき Sきっぷ」もあります
JR四国のしこくスマートえきちゃんというスマホアプリでしか購入できないSきっぷもあります。
スマホアプリ専用のSきっぷには、以下の2種類がありますよ。
- スマえき Sきっぷ
- スマえき くろしおSきっぷ
通常のSきっぷと異なり、片道分かつ自由席の利用のみとなります。
また、有効期間も1日間と短くなっていますよ。
アプリでの会員登録やクレジットカード登録が必要になるため、少し手間はかかりますが、駅に行かなくてもSきっぷが買えるのはありがたいですね。
JR四国のSきっぷの区間・通常料金との比較
JR四国のSきっぷの特徴や種類を説明しましたが、どのくらいお得になるのかが一番気になりますよね。
ここからは、JR四国のSきっぷの対象区間と料金について紹介していきます。
自由席のSきっぷの区間・通常料金との比較
まず、自由席のSきっぷの対象区間や料金は以下の通りです。
ちなみに、Sきっぷ(往復券)は片道の値段を記載しています。
実際の購入金額はそれぞれ2倍になりますよ。
区間 | 通常運賃 | Sきっぷ(片道) | スマえき Sきっぷ |
---|---|---|---|
高松~観音寺 | 2,440円 | 2,360円 | 2,190円 |
高松~川之江 | 2,840円 | 2,750円 | 2,550円 |
高松~伊予三島 | 2,840円 | 2,750円 | 2,550円 |
高松~新居浜 | 4,170円 | 4,040円 | 3,750円 |
高松~伊予西条 | 4,170円 | 4,040円 | 3,750円 |
高松~今治 | 5,050円 | 4,240円 | 3,890円 |
高松~徳島 | 2,840円 | 2,750円 | 2,550円 |
松山~川之江 | 4,610円 | 4,120円 | 3,890円 |
松山~伊予三島 | 4,170円 | 4,040円 | 3,750円 |
松山~新居浜 | 3,210円 | 3,110円 | 2,880円 |
松山~伊予西条 | 3,030円 | 2,930円 | 2,720円 |
松山~壬生川 | 2,630円 | 2,540円 | 2,360円 |
松山~今治 | 1,840円 | 1,780円 | 1,650円 |
松山~内子 | 1,610円 | 1,560円 | 1,440円 |
松山~伊予大洲 | 1,840円 | 1,780円 | 1,650円 |
松山~八幡浜 | 2,630円 | 2,540円 | 2,360円 |
松山~卯之町 | 2,840円 | 2,750円 | 2,550円 |
松山~伊予吉田 | 3,030円 | 2,930円 | 2,720円 |
松山~宇和島 | 3,210円 | 3,110円 | 2,880円 |
高知~須崎 | 1,740円 | 1,690円 | 1,560円 |
高知~窪川 | 2,840円 | 2,750円 | 2,550円 |
徳島~阿波池田 | 3,030円 | 2,930円 | 2,720円 |
高知エリアを発着する特急列車に乗る場合は、以下の「くろしおSきっぷ」を利用しましょう。
こちらも往復券と4枚回数券は片道あたりの値段です。
実際の購入金額はそれぞれ2倍・4倍になりますよ。
区間 | 通常運賃 | くろしおSきっぷ(片道) | くろしおSきっぷ(4枚回数券) | スマえき くろしおSきっぷ |
---|---|---|---|---|
後免~中村 | 4,560円 | 4,140円 | 4,000円 | 3,990円 |
後免~宿毛 | 5,290円 | 4,830円 | 4,570円 | 4,560円 |
高知~中村 | 4,370円 | 4,140円 | 4,000円 | 3,990円 |
高知~宿毛 | 5,100円 | 4,830円 | 4,570円 | 4,560円 |
すべての区間において、スマホアプリ専用のSきっぷが最も安くなっていますね。
JR四国の特急列車をよく利用するのであれば、しこくスマートえきちゃんのアプリで「スマえき Sきっぷ」もしくは「スマえき くろしおSきっぷ」を購入するのがおすすめです。
指定席のSきっぷの区間・通常料金との比較
次に、指定席のSきっぷの対象区間や料金は以下の通り。
区間 | 通常運賃 | 指定席Sきっぷ(片道) |
---|---|---|
松山~新居浜 | 3,740円 | 3,410円 |
松山~伊予大洲 | 2,370円 | 2,080円 |
松山~八幡浜 | 3,160円 | 2,840円 |
松山~宇和島 | 3,740円 | 3,410円 |
徳島~高松 | 3,370円 | 3,050円 |
高知エリア発着の特急列車で使える「くろしお指定席Sきっぷ」の対象区間や料金は以下の通りです。
区間 | 通常運賃 | くろしお指定席Sきっぷ(片道) |
---|---|---|
後免~中村 | 5,300円 | 4,560円 |
後免~宿毛 | 6,030円 | 5,210円 |
高知~中村 | 5,110円 | 4,560円 |
高知~宿毛 | 5,840円 | 5,210円 |
自由席の場合と比べて、Sきっぷが使える区間が少ないのが残念なところです…。
なお、4枚綴りの「くろしお指定席Sきっぷ」はありません。
もし対象の区間を特急列車で往復する際は、こちらのSきっぷを使って料金を節約しましょう。
さいごに
このページでは、JR四国の「Sきっぷ」について紹介しました。
Sきっぷを使えば、自由席・指定席ともに普通に切符を買って乗るよりも安くなりますよ。
特に短期的な出張や旅行で特急列車に乗る場合は、Sきっぷを使わないともったいないです!
四国エリアを電車で移動する際は、ぜひ活用してみてください。
おまけ:JR四国のその他の割引きっぷ
以下のページでは、JR四国のSきっぷ以外の割引きっぷについて解説していますので、あわせて参考にしてくださいね。