ドイツの首都ベルリン在住の編集者 / フォトグラファーの小松﨑拓郎です。
海外で暮らしていくうえで欠かせないのが、海外口座への送金。
今回紹介するTransferWise(トランスファーワイズ)というサービスは、今やなくては生活ができません。それほど重宝しているサービスですよ。
- 海外に来たばかりで、まだその国の銀行口座を持っていない。
- 日本の銀行口座しか持っていないけれど、海外の銀行口座に振り込む必要がある。
- 海外の銀行口座に振り込めなくて、困っている。とにかく、送金手段を知りたくて仕方ない…!
- あるいは、海外移住の準備をしている。
そんな時に、ぜひ読み進めてみてください。
このページでは、海外の銀行口座に安く簡単に振り込むことができるトランスファーワイズのメリットと送金の手順を紹介していきますね。
そもそも日本の銀行口座から、海外に送金する場合の選択肢は?
日本の銀行口座から海外に送金する場合、どんな選択肢があるのでしょう?
これまでの一般的な方法は、国内の銀行口座による外国送金サービスを利用すること。
たとえば、三井住友銀行のインターネットバンキングSMBCダイレクトのサービスの一つとして、外国送金サービスを提供しています。
SMBCダイレクトの場合、外貨振込手数料として他行宛で一律3,500円かかります。
送金サービスは一度の二度の利用ではなく、毎月使い続けるもの。
この積み重ねがジャブのように家計にダメージとして効いてきます。
たとえば、1年間の生活費を日本から送金する場合、12ヶ月として計算すると「3,500円 × 12ヶ月 = 42,000円」もの手数料がかかることになります。
他にも大手銀行である三菱UFJダイレクトの海外向けの送金手数料は、当行本支店・現地法人宛であれば1,500円ですが、他行宛の場合は3,000円かかります。
一般的にどれくらいの外貨送金手数料がかかるのか、想像してもらえるのではないかと思います。
トランスファーワイズを利用するメリットは?
1. 手数料が安い
実際にトランスファーワイズはどれくらい手数料が安いのでしょうか?
たとえば2019年7月末の時点では、日本円で20万円の生活費を送金する場合、手数料合計として1,719円と表示されています。
送金画面で「他社サービスと比較する」というボタンをクリックすると、楽天銀行やSBI新生銀行、SMBC信託銀行PRESTIAやSony Bankなど、様々な国内銀行の手数料と比較することができます。
受取額を表示した画面をこちらに貼り付けますが、手数料と受け取り金額の違いから、一目瞭然でお得なことがわかります。
なぜこれほど手数料を安くできるのかというと、国内送金を生かした仕組みになっているからです。
日本から利用する場合、日本の銀行口座から日本のトランスファーワイズの口座にお金を振り込みます。
するとドイツのトランスファーワイズの口座から、振り込んだ金額分をドイツの受取人の銀行口座宛に振り込めるという仕組みです。
素晴らしいアイデアで生まれた新しいサービスです。
詳しくトランスファーワイズの仕組みを知りたい場合は、以下の動画がとってもわかりやすいですよ。
2. アカウントの維持費もかからない
現時点では、アカウントを開設するのも維持するのも無料です。
気軽にトランスファーワイズのアカウントを作りやすいですよ。
3. わかりやすい操作感(ユーザーインターフェース)
ぼく自身、大切なお金を扱うからこそ慎重になるし、少しでも理解できないサービスを利用することはできません。
お金を扱うサービスにおいて、わかりやすいことはとっても重要だと思います。
トランスファーワイズはSkypeの創業者が立ち上げたサービスです。
今や世界中で普及するサービスを開発した経験や技術があり、トランスファーワイズもわかりやすくて、使いやすいのが魅力。
とにかくシンプルです。
パソコンから Web サイトにアクセスして送金するのはもちろん、スマートフォンのアプリで気軽に送金できますよ。
逆に、トランスファーワイズでできないことは?注意しておくことは?
とはいっても、メリットだけではなく、デメリットもあるのではないかと思うかもしれません。
アカウント開設の前に確認をしてもらいたいのは、送金可能な国一覧です。
自分が送りたい国で、そもそも利用できるかを事前にチェックしてみてください。こちらから確認できます。
トランスファーワイズの会員登録・送金する方法
ここからトランスファーワイズの会員登録および送金する手順を紹介します。
会員登録に必要なもの
会員登録に必要なものは、パスポートや運転免許証等の本人確認書類、「マイナンバーが確認できる書類です。
マイナンバーカードがあれば1つでOKです。
会員登録の手順- まずはじめにトランスファーワイズのウェブサイトにアクセスして、右上の「会員登録」ボタンをクリックしましょう。
- 個人または法人のどちらかをクリックし、メールアドレスとパスワードを記載のうえ、「口座開設する」をクリック。
- その後、案内にしたがって本人確認の書類を提出しましょう。
- まずはじめにトランスファーワイズのウェブサイトにアクセスして、右上の「会員登録」ボタンをクリックしましょう。
- 個人または法人のどちらかをクリックし、メールアドレスとパスワードを記載のうえ、「口座開設する」をクリック。
- その後、案内にしたがって本人確認の書類を提出しましょう。
初回の送金額が100,000円以上の場合、本人確認と住所確認の両方をする必要があります。
提出した資料の審査が完了すると、登録住所に4桁のアクティベーションコードが郵送されますよ。
本サイトでアクティベートすることで登録を完了です。
送金する手順
ここからは送金の手順を説明していきますね。
▼まずは、「送金する」を押しましょう。
▼送金する金額と通貨の種類を選びます。
▼次に、送金する金額を記載しましょう。
片方の欄を記載すると自動的にレートを計算して空欄を埋めてくれます。
こういう小さなユーザーへの配慮が、トランスファーワイズの良いところですね。
▼受取人の銀行口座を記載します。
初回以降は、写真のように受取人の銀行口座を選ぶだけでOKです。
▼送金の目的を選びます。
▼送金内容を確認し、「確認して続行」をクリック。
なお、簡単なメッセージを記載することもできますよ。
▼利用規約を読み、同意を示すチェックを入れましょう。
▼次に、入金方法を選びましょう。
日本からの送金の場合は、銀行振り込みまたはデビッドカードを選択します。
今回は銀行振り込みを選びました。
▼指定された日本のトランスファーワイズの口座に振り込んだら、「振り込みを行いました」をクリック。
「後で振り込む」「送金キャンセル」することもできます。
▼1-2日後に、入金の確認および送金開始のメール通知が来ます。
わかりやすいメール通知が来るので、ホッと安心できますよ。
▼その後、受取人へ着金する日程の連絡が来ます。
以上で送金完了です!
さいごに
海外で銀行口座をすぐに開くのは、難しいこともあります。
僕自身、ドイツの個人番号や住所登録を示す書類をすぐに用意できなかったので、結果的にドイツの銀行口座は移住後すぐに開設することができませんでした。
日本の銀行口座しかない状況でも、安く簡単に送金できるトランスファーワイズは、海外での中長期滞在においてとっても役立つツールです。
ぜひ利用してみてくださいね。
写真:TransferWise公式サイトより引用