「健康になりたければ、足すな、引け」カラダのよろず屋・にへーさんが語る、今日からできる“0円”健康法

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健康のために、「痩せたい」「体力をつけたい」「代謝をあげたい」・・・こんなことを思ったとき、どんな選択肢が思い浮かびますか?

筆者・小山内が思い浮かぶ健康法は、サプリやジム、ヨガなど。
とにかくお金がかかるものばかり。

「ローマは一日にして成らず」という言葉がありますが、健康もまた、一日にして成らず。

健康維持のためには、日々の健康的な生活の継続が不可欠ですが、お金がかかる健康法は、継続するのさえ億劫になってしまいます。

お金をかけないで健康になる方法はないのかな? できれば、毎日継続できそうな。

こんなことを思う中で、ある日ノマド的節約術のオーナー・松本さんから、仁平尚人さんを紹介いただきました。

仁平さんは、「カラダのよろず屋」という肩書きで、日本全国の様々な体の悩みを抱える患者さんを施術しながら、武術から医術まで包括的に学べる「体道塾」を運営しています。

参考:仁平さんのブログはこちら
(現在、施術の新規予約は受け付けていませんが、ブログからも学べることがたくさんです。)

柔道整復師の資格を持ちながらも、「ヒミズ」という独自の施術方法でからだを改善させている仁平さん。

なんと現在は、予約が700人待ちなんだそう。そんな仁平さんのルーツになっているのが、武術。

「武術?」と不思議に思いますよね。

だけど仁平さんによれば、武術と医術は切っても切り離せない関係にあるそうなんです。

また武術だけでなく、森羅万象すべての現象が、人間の体に深く影響していると考えているのだそう。

そんな仁平さんは、「健康になりたければ、足すな、引け」と説きます。

そしてそのために具体的にできるのは、「よく噛んで、水を飲むこと」だと。

「健康になりたければ、足すな、引け」って、どんな理論からきているの?
本当に、「よく噛んで、水を飲む」ことから健康体を手に入れられるの?

半信半疑に思ったら、ぜひ続くインタビューを読み進めてみてください。

仁平尚人さんインタビュー

仁平尚人さん

インタビューした日:2019年4月17日(水)

武術と医術は表裏一体!?

── もともと武術をされていた仁平さんが、医術に関心を持つようになったきっかけを伺いたいです。

仁平尚人(以下、仁平):
武術は人を殺す技、医術は人を生かす技。一見相反する「術」のように感じるかもしれません。

だけどじつは、武術と医術は、別物であるどころか表裏一体の関係です。その可能性に気づいたことが、医術を学ぼうと思ったきっかけでした。

── 武術と医術は表裏一体?

仁平:
まずは、そもそもどうして僕が武術を始めたのかお話ししますね。

僕が武術を本格的に始めたのは、小学生の頃。それまでずっといじめられっ子でした。やられてもやり返すことはなく、いつもやられっぱなし。

だけどある日、友だちのお兄ちゃんから「いじめられてるなら」と剣術を教えてもらったんです。しばらく練習しているうちに、いじめっ子に勝っちゃって。それがきっかけで武術を始めました。

もともと実家のテレビで『水戸黄門』を観ていたというのもあって、「強さ」に憧れていたんです。だけどそれは、いじめっ子をやっつけたい、という気持ちよりかは、もっと「男子あるある」なマインドでした。

たとえば、世界最強になりたい、みたいな(笑)。

── いじめられたことがきっかけで始めた、武術だったんですね。

仁平:
だけど中学1年生の頃、一度武術から離れました。

きっかけは、ある日僕が、道場破りをしに来た子を武術で下半身不随にしてしまったこと。武術って、武道とは全く異なるものなんです。生き残っている者が正義の世界だから、「なんでもあり」のルールなわけで。

つまり、相手に何をしてもOKってことです。物騒な話だけど、火薬の作り方とか、毒草の見分け方とかまでも習っていました。そんな考え方だから、僕も下半身不随にしてしまったその瞬間は、特に罪の意識を感じなかったんです。

仁平:
だけど家に帰ってからじわじわと、「僕はあの子の人生を壊しちゃったんだな」と自分への嫌悪感が込み上げてきました。

もともと、いじめられていたことがきっかけで始めた武術だったのに、今度は武術を使って自分がいじめる側になっているんじゃないか。

そんな気持ちに苛まれ、一旦は武術を離れたんです。だけどこの出来事が、医術の扉を開くことになりました。

── 詳しく聞かせてください。

仁平:
僕が武術から離れてからも、当時武術を教えてくれていた師匠は、僕を気にかけてくれました。師匠は、武術を教えながらも鍼灸施術をしている方でしたが、その施術現場に僕を呼んでくれました。

師匠がやっていた施術法は「無極鍼(むきょくしん)」と言います。箸の半分くらいの太さの針(鍼)を、おへその真ん中に刺して、ぐりぐりと左右に回す。それで体の悪いところを改善させるんです。

── 針をおへそに・・・ものすごく痛そうです。

仁平:
それが痛くないんですよ、血も出ないですし。

僕も当時は、「どうしてこれで改善するんだろう?」と不思議でした。患者さんも同じことを思っていたみたいで、師匠に「どうして先生はこんなことできるんですか」と聞いたんです。

そうしたら師匠は「人のことを殺せるから活かせるんだ」と。それを聞いて僕はハッとしたんです。「もしかしたら、僕がこれまでやってきた武術も、人を生かす方向に変化できるのかも」って。

それから医学書を買い込んで、ものすごく勉強しました。そして、1年と少しが経った中学2年生の冬に、下半身不随にしてしまった子の病室に行って三日間「施術させてください」と頼み込んだんです。

結果、その子は僕の施術を引き受けてくれて、無事に改善することができました。

── にわかに信じがたい話です・・・・でも、今のお話が本当なら、武術が医術と深く関係しているものだということはわかります。

仁平:
僕の施術法は、口で説明するよりワークショップに来てもらったり、実際に施術を体験してもらう方が納得してもらえるので、小山内さん。

── はい!

仁平:
さっそく今から施術を受けてみましょう!

── えぇ!?

仁平さん独自の施術法「ヒミズ」を体験

── ・・・と言われても私、体はどこも悪くないと思うんです。

仁平:
ほんとうですか?

でも小山内さん、右の手首が曲がっていますよね。

── !?

仁平:
腕から手首にかけて、骨が2本あるんですよ。その骨がずれています。

── あの、じつはもう良くならないだろうと思っていたし、日常に支障が出ているわけじゃないから誰にも言っていなかったんですけど。じつは中学のときに手首を痛めてからずっと、右の手首が左の手首より曲がらなく、体重をかけると痛むんです。

仁平尚人さん
一見、特に曲がっているようには見えないため、誰かから手首について指摘されるのは初めてだった

仁平:
施術してみても?

── ぜひ、お願いします!

仁平:
最初に言っておきますが。僕の施術法「火水(ヒミズ)」は無極鍼とは違って、とっても痛いですよ。

── え、ちょっと待っ・・・痛い、痛い、痛い!

仁平尚人さん
手首を掴まれ、施術を受ける筆者。仁平さんが触る力はそんなに強くないはずが、手首から「ゴリゴリゴリ」と何かが剥がれていくような嫌な音が。そしてかなり痛かった

仁平:
ヒミズは施術法というより、この世の原理に則った公式に近いイメージです。

僕はヒミズを用いる前は、骨、筋、気の流れを整える「三元療術」という施術を作ったのですけど。22歳のある日、『日月神示』という本を読んでいるとき、「縦横交わると力が出る」という文に出会ったんです。

僕はそれを読んで、これは医術に応用できる物理だ、とハッとして。日月神示に端を発し、その日のうちに編み出したのがヒミズ。

ヒミズは、この世の原理に則っているので、たとえば農業や金融にも対応できます。

僕はヒミズを使って、植物の成長促進を誘発させたりだとか、仮想通貨が流行ったときかなり儲けたんです。

ちなみに、ヒミズは今さっき小山内さんに施術したような「触る施術」だけではなく、人の意識をコントロールすることから体を改善する、「触らない施術」もあります。

── (手首の施術、触らない方法じゃダメだったのかな・・・)。

触らない施術として仁平さんが紹介してくれたのは、「指パッチン」で意識の方向をコントロールする施術法。どんな理論で意識の流れにより体の改善ができるのか、筆者には理解できなかったが、実際に仁平さんの生徒で体得している人が200人以上いるようなので、スピリチュアルではないようだ

森羅万象の法則が、人体の法則にも当てはまる?

── ヒミズはこの世の原理に則った公式、それを医術として使っているだけというお話でしたが。そもそも医術とこの世の原理が関係していると考えるのは、どうしてですか?

仁平:
2016年に、「火星が地球に近づいた」というニュースがあったんです。

そのときに、心臓病患者と肝臓病患者が増えたんですよ。僕はそれを疑問に感じながら、東洋医学書を読んでいました。

東洋医学には、五行思想という自然哲学の思想が反映されているんです。五行思想とは、「万物は火・水・木・金・土の5種類の元素からなり、5種類の元素は『互いに影響を与え合い、その生滅盛衰によって天地万物が変化し、循環する』という考え方なんですけど。

五行思想に則ると、火星の「火」は心臓、肝臓は「木」に当たります。「火が地球に近づいたから心臓病患者が増えて、火が近づくことによって、木である肝臓が燃やされちゃったんじゃないか」。

こんなことを考えたんです。

── すごい思考の深さです。

仁平尚人さん

仁平:
それがきっかけで、「この世の森羅万象の法則って案外、人体に関係しているのかも?」と思うようになって。そこから医術の領域を越え、世の中の原理に目を向けるようになりました。

ヒミズは、そういった世の中の原理を収束した知恵なんです。知恵を体系化して、施術として再現できるようにしただけです。

「健康になりたければ、足すな、引け」。

── ところで、仁平さんのように武術にも医術にも長けていない私たちが、自分の力で健康を維持できる方法ってあるのでしょうか?

仁平:
ありますよ、そしてとても簡単で、かつお金は一切かかりません。

── 教えてください!

仁平:
健康になりたければ、まず「ゼロ」の状態をつくることが大切です。

── ゼロの状態?

仁平:
体に余分なものがなく、欠けているものもない、平らな状態のことです。僕の目指す施術もそこにあります。ヒミズを使って、余分な部分は取り去り、欠けている部分は埋める。

体をゼロの状態に戻すと、正しく眠たい時間に寝れるように、休みたい時に休めるように、食べたい時に食べられるようになります。

── 健康的ですね。ゼロの状態をつくるために、どうすれば良いのでしょうか?

仁平:
よく噛んで、よく水を飲むことです。これでゼロの状態がつくれます。しかも、これは0円です。

水を飲んで、よく噛むことにより、必要以上に食べなくなる。人間って、何もしなくても一日2.5ℓ以上は、体の外に水が出て行く生き物なんです。だから、2.5ℓは水を取らないといけないんですよ。

だけど、それは水でなければなりません。ジュースとか、カロリーのあるものは代謝されてしまうから。よく噛んで、よく水を飲むことにより、自分にとって本当に必要なエネルギーがどのくらいなのかわかるようになるんです。

仁平尚人さん

── 食事以外にも、ゼロの状態に戻す方法はありますか?

仁平:
体の自然欲求に従うことです。寝たいときに寝る、体を動かしたいときに動かす。

── ジムやサプリとかに頼る前に、もっと身近なところから健康体を目指せる気がしてきました。

仁平:
健康のために何かを足していく「足し算の健康法」って、自分にとって健康を害している原因と、自分にとって本当に必要なものがどんどん整理できなくなっていく落とし穴があります。

── ラーメンを食べたからジムに行くとか、飲みすぎたからサプリを摂るとか。

仁平:
何か余分なものを打ち消すために、また何かをプラスする。そういう健康法は、お金もかかりますよね。

だから大切なのは、何かを足す前に、今の状態から引き算してみること。

何か健康を阻害する原因になっていそうなものを減らして、「これかな?」という作業をやってみる。違ったら、それは手放さなくていいんです。また別の部分に目を向けて、「これだ」とわかったら、それを手放せばいいので。

だから、「健康になりたければ、足すな、引け」。そして自分のゼロの状態を見つけることが大切、というのが僕の伝えたいこと。そのために手っ取り早く実践できるのが、よく噛み、よく水を飲むことです。

健康の基準は外側に求めず、自分の胸に聞いてみよう

── 健康のためにはゼロに戻すことが大切、ということでしたが。「そもそも私たちが向かうべき健康って、どういう状態だろう?」とふと疑問に思いました。

仁平:
健康の基準は人それぞれ。

僕にとって健康は、「人生を遊びつくし、死ぬまで遊べる体を持っている」こと。だけどそれが万人にとっての健康だとは思っていません。

── たとえば、世界保健機構(WHO)の定義する健康は、「病気や虚弱がない状態ではなく、身体的、精神的、社会的に良好な状態」ですが。

仁平:
でもそれって、結構難しいことですよね。特に、毎日そういう状態でいれるかって言ったら、やっぱり体調が悪い日もあるし、精神的に参る日もあるわけで。

僕は、健康の基準は自分次第でいいと思うんです。その人が側から見て健康に見えなくても、自分で健康だって思えていたら、それは誰も否定することはできないじゃないですか。

だから僕は施術の前、患者さんに「あなたはどうなりたいんですか?」って何時間も聞いたりします。

仁平尚人さん

── 自分の中の基準を明確にすることで、本当に必要なものが見えてくる。

仁平:
健康の基準が明確になると、そこにコミットしない余分なものにお金を使うことがなくなって、節約にもなると思いませんか。

── 健康だけでなく、仕事とか、暮らしとか「自分がどうなりたいのか」を外側に求めないことが、節約につながる気がしました。

仁平:
「自分がどうなりたいのか」を理解するために大切なのが、健康だけでなく何事においても、まずゼロの状態をつくることなんです。

僕はミニマリストでもあるんですよ。基本は毎日自炊ですし、家賃を抜かせばたぶん月5万円でも生活できるんじゃないかと思います。

ミニマライズを意識すると、固定費を洗い出せます。固定費を洗い出す作業は、自分に必要なお金はなんなのか見極める作業。

── 先ほどまでの、「ゼロ」の状態をつくる話に近いんじゃないかと思います。

仁平:
健康と同じように、お金も「自分に本当に必要なお金はなんなのか」整理して、理解しないと、いつまで経ってもお金の不安や恐怖から逃れられないんじゃないかと考えます。

健康も同じで、健康への漠然とした理想や不安を明確にすることから、本当にありたい健康な状態に近づけると思います。

仁平尚人さん

インタビューした感想

筆者は取材が終わったあと、仁平さんに施術してもらった右手首が本当に良くなっているのか確かめるため、恐る恐る腕立て伏せをしてみました。

すると、なんということでしょう。
全然痛くないし、自然に手首が曲がるようになっていたんです。

それで、「ズレている」と指摘された骨が、正常値に戻っているのか気になって、レントゲンを撮りに行くことを考えました。でも、考えて、やっぱり行動に移すのをやめました。

よくよく考えたら、私は右手首が左手首より上手く曲がらないことに、手首を痛めてからの8年間そんなに苦労してこなかったからです。仁平さんに指摘するまで、そのことを忘れていたくらいに。

「そうか、これが自分にとっての健康か」と納得しました。
私が困っていないなら、それでいいじゃん。そんな気持ちになりました。

自分にとっての健康を問いただす。
仁平さんの施術は、私にそのきっかけをくれました。

今はそこまで健康に不安を抱いていない私ですが、もしも自分の健康に不安になったときは、まずは自分の心にどうなりたいか問い、「よく噛んで、よく水を飲む」ことから、自分だけの健康を目指したいです。

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この記事を書いた人

小山内 彩希

編集者・ライター。1995年生まれ、秋田県能代市出身。株式会社Wasei「灯台もと暮らし」編集部。野球しながら植物を育てています。

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