Hareca(ハレカカード)の払い戻しと解約の違いや方法・手数料・定期のみ解約する方法のまとめ

Hareca(ハレカ)は、岡山県内の主要なバス路線や路面電車で利用できる交通系電子マネーです。

SuicaICOCAなどのように、事前にカードへチャージして利用できます。

対応する交通機関を使うときに読み取り装置にHareca(ハレカカード)をかざすだけで、自動で運賃が支払われ、スムーズに乗り降りできるので便利ですよ。

しかし、最近はモバイルSuicaなど便利なサービスが増え、Harecaが不要になるかもしれません。

そんなときは、Harecaを払い戻しや解約をして、カードにチャージした残高やデポジットを返金してもらうのがお得です。

ただ初めて払い戻しや解約をおこなう場合は、どうやってやればいいのかわからないこともありますよね。

このページでは、Harecaの払い戻しと解約の違い、種類別の払い戻し・解約方法や手数料、手数料が無料になる場合などについて紹介していますよ。

Hareca払い戻しと解約の違いや方法・手数料・定期のみ解約する方法

Harecaの払い戻しと解約の違い

Harecaには「払い戻し」と「解約」があります。
どんな違いがあるのか、気になりますよね。

まずは、2つの違いについて見ていきましょう。

払い戻しは残高の返金のみでカードは返金後も使用可能

払い戻しは、Harecaのカードを返却せずに、チャージした残高のみ返金してもらうことです。

そのため、返金後にカードは手元に戻ってきます。
戻ったカードにふたたびチャージをすれば、いままでどおりHarecaを使えますよ。

当面はHarecaを使う予定はないけど、いつか再び使用する可能性があるときは、解約ではなく払い戻しをするのがおすすめです。

解約は残高やデポジットを返金してもらいカードを返却

解約は、Hareca自体を解約し、カードも返却します。

返金を受けたあとは、Harecaを利用することはできませんよ。
もし、ふたたびHarecaを使う必要がでたときは、あらためてHarecaを購入する必要があります。

Harecaはもう使うことがないというときは、解約するのがおすすめです。

Harecaの払い戻し・解約ができる場所は発行事業者のHareca取扱窓口

払い戻しと解約の違いがわかったら、払い戻しや解約するにはどこに行けばいいかが気になります。

Harecaの払い戻し・解約ができるのは、Harecaを発行する事業者のHareca取扱窓口です。
Harecaを購入した会社の窓口に行きましょう。

▼購入した事業者を忘れた場合は、カードの表面に発行事業者の名称が記載されていますので、確認してくださいね。

Hareca(ハレカ)カード

▼Harecaの発行事業者は、以下の4社ですよ。

  • 岡山電気軌道(路面電車、岡電バス)
  • 両備バス
  • 下電バス
  • 宇野バス
Hareca(ハレカ):案内所
倉敷駅前案内所

▼事業者別のおもなHarecaの取扱窓口は、以下のとおり。

事業者おもなHareca取扱窓口
岡山電気軌道(路面電車、岡電バス)岡南営業所(本社)
津高営業所
岡電観光センター
岡山駅案内所
両備バス両備バス岡山駅総合案内所
倉敷駅案内所
天満屋チケットセンター
両備観光センター(岡山観光センターなど一部を除く)
下電バス岡山駅バス案内所
本社バス事業部
興除営業所
児島営業所
倉敷駅前案内所
宇野バス宇野バス本社(表町バスセンター内)
岡山駅案内所

Harecaの払い戻し・解約には手数料がかかる

Harecaの払い戻しや解約をするには手数料がかかります

Harecaの払い戻し・解約手数料は、Harecaの種類によって異なりますよ。

なお、Hareca定期券は解約しかありません
また定期のみの解約か、Hareca自体を解約するかでも違ってきます。

それぞれ見ていきましょう。

無記名・記名式のHarecaの払い戻し・解約手数料

まずは、無記名Harecaと記名式Harecaの払い戻し・解約手数料を紹介しますね。

▼無記名Harecaと記名式Harecaの払い戻し・解約手数料は以下のとおりですよ。

パターン払い戻し・解約手数料
無記名Hareca200円
記名式Hareca200円

無記名Harecaも記名式Harecaも払い戻し・解約手数料は同じ金額ですね。

払い戻し手数料がなしになる場合がある

無記名Hareca・記名式Harecaの場合、チャージ残高からプレミア付与額を差し引いた金額が200円以下のときは、手数料がかかりません

そのため、Harecaをうまく計算して使って払い戻し・解約すると、お得になりますよ。

なお、プレミアのサービスの詳細は、以下のページを参考にしてください。

Hareca定期券の払い戻し・解約手数料

続いてHareca定期券の払い戻し・解約手数料を紹介しますね。

Hareca定期券は、定期のみの解約か、Hareca自体を解約するかで手数料は変わります。
さらに、バスの定期券か路面電車の定期券かでも違いますよ。

また、チャージ残高の有無でも異なります。

▼Hareca定期券の払い戻し・解約手数料は、以下のとおりです。

定期のみの解約チャージ残高ありバス500円
路面電車300円
チャージ残高なしバス500円
路面電車300円
完全解約チャージ残高ありバス700円
路面電車500円
チャージ残高なしバス500円
路面電車300円

払い戻し・解約したときの返金額について

ここからは、実際に解約したときの返金額の計算方法について紹介しますね。

返金される金額の計算は、払い戻しと解約で違ってきます。
また、Harecaの種類でも異なりますよ。

払い戻し・解約したときの返金額は「プレミア」の額が差し引かれる

返金額を計算するときに注意しなければいけないのは、Harecaにはお得なサービス「プレミア」があることです。

プレミアは、チャージ残高や前月の利用総額に応じて、利用可能金額が増加するサービス。

払い戻し・解約のときには、このプレミアによる増加分がチャージ残高から差し引かれますよ。

プレミアのサービスの詳細は、以下のページを参考にしてください。

解約のときは購入時に支払ったデポジット額が戻ってくる

払い戻しと解約で違うのが、デポジットの返金の有無です。

デポジットとは、購入時に支払った預かり金のこと。

払い戻しは、返金のみでカードは引き続き持つことになります。
そのため、デポジットは返ってきません

いっぽう、解約はカードを返してHarecaの使用をやめるものです。
だから、デポジットが返ってきますよ。

なお、デポジットの金額は500円です。

ちなみにカードが壊れいて、窓口でチャージ残高が確認できない場合は、デポジットは返ってきませんよ。

無記名・記名式のHarecaの返金額

返金額の計算のポイントがわかったら、つぎはHarecaの種類ごとに返金額を見ていきましょう。

まずは、無記名Harecaと記名式Harecaの返金額ですよ。

▼無記名Hareca・記名式Harecaの返金額は、以下のとおり。

種別プレミア込み残高返金額計算法
払い戻しプレミア込み残高200円超プレミア込み残高-プレミア付与額-手数料
プレミア込み残高200円以下残高が全額返金
解約プレミア込み残高200円超プレミア込み残高-プレミア付与額-手数料+デポジット
プレミア込み残高200円以下デポジットのみ

プレミア込み残高が200円以下のときに解約した場合、返金されるのはデポジットの500円のみです。

▼払い戻しのとき、たとえばプレミア込み残高が1,800円(うちプレミア付与額200円)だった場合、以下のとおりですよ。

内容金額
プレミア込み残高1,800円
プレミア付与額-200円
手数料-200円
合計1,400円

▼解約のとき、たとえばプレミア込み残高が1,800円(うちプレミア付与額200円)だった場合、以下のとおり。

内容金額
プレミア込み残高1,800円
プレミア付与額-200円
手数料-200円
デポジット500円
合計1,900円

Hareca定期券の返金額

続いて、Hareca定期券の返金額を見てみましょう。

Hareca定期券を解約するときの方法は、以下の3種類があります。

  • 定期のみの解約し、記名式Harecaとして引き続き利用する
  • 定期を解約し、チャージ残高を払い戻し、カードは手元に残す
  • Hareca自体の解約し、カードを返却する

▼Hareca定期券を解約するときの返金額は、以下のとおり。

種類プレミア込み残高乗物計算方法
定期を解約して残高を払い戻すプレミア込み残高200円超バス定期払い戻し計算額+プレミア込み残高-プレミア付与額-手数料500円
路面電車定期払い戻し計算額+プレミア込み残高-プレミア付与額-手数料300円
プレミア込み残高200円以下バス定期払い戻し計算額-手数料500円+残高
路面電車定期払い戻し計算額-手数料300円+残高
定期を解約して記名式Harecaとして使用バス定期払い戻し計算額-手数料500円
路面電車定期払い戻し計算額-手数料300円
完全解約プレミア込み残高200円超バス定期払い戻し計算額+プレミア込み残高-プレミア付与額-手数料700円+デポジット
路面電車定期払い戻し計算額+プレミア込み残高-プレミア付与額-手数料500円+デポジット
プレミア込み残高200円以下バス定期払い戻し計算額+残高-手数料500円+デポジット
路面電車定期払い戻し計算額+残高-手数料300円+デポジット

定期払い戻し計算額は、発行事業者や、利用区間・利用期間などにより変わってきますよ。

たとえば、プレミア込み残高が200円より多い場合で定期を解約して残高を払い戻すときを例に見てみましょう。

▼定期払い戻し計算額が1,000円、プレミア込み残高が1,800円(うちプレミア付与額200円)だったとしたら以下のようになります。

内容金額(バス)金額(路面電車)
定期払い戻し計算額1,000円1,000円
プレミア込み残高1,800円1,800円
プレミア付与額200円200円
手数料500円300円
合計2,100円2,300円

続いて、プレミア込み残高が200円より多い場合で定期を完全解約する場合です。

▼定期払い戻し計算額が1,000円、プレミア込み残高が1,800円(うちプレミア付与額200円)だったとしたら以下のようになります。

内容金額(バス)金額(路面電車)
定期払い戻し計算額1,000円1,000円
プレミア込み残高1,800円1,800円
プレミア付与額200円200円
手数料500円300円
デポジット500円500円
合計2,600円2,800円

Harecaの払い戻し・解約の方法

Harecaを払い戻し・解約するときの手数料や返金額の計算がわかったら、払い戻しや解約の方法が気になるところ。

ここからは、Harecaの払い戻しや解約をする方法や手順について紹介しますね。

Harecaの払い戻し・解約には身分証明書が必要

▼Harecaの払い戻し・解約に必要なものは以下の2種ですよ。

  • Harecaカード
  • 身分証明書(運転免許証、健康保険証など)

Harecaの払い戻し・解約をするには、身分証明書(運転免許証、健康保険証など)の提示による本人確認が必須です。

そのため、Harecaを払い戻したり解約したりするときには、身分証明書を忘れずに持っていきましょう

Harecaを払い戻し・解約するときの手順

続いて、Harecaの払い戻し・解約の手順を紹介します。

▼Harecaの払い戻しのおおまかな手順は、以下のとおりです。

  1. 購入した事業者のHareca取扱窓口へ行く
  2. 窓口で、係員に「Harecaを払い戻したい」または「Harecaを解約したい」と話す
  3. Harecaのカードを係員へ手渡す
  4. 必要書類に住所・氏名などを記入する
  5. 返金がある場合は、お金を受け取る

では実際にやってみましょう。
以下は、解約をする場合ですよ。

▼Harecaのカードと身分証明書を持って、購入した事業者のHareca取扱窓口へ行きましょう。

Hareca取扱窓口(両備玉島観光センター)

係員に「払い戻したい」または「解約したい」と伝えます。
なお、Hareca定期券の場合は、定期のみの解約か完全解約かも言ってくださいね。

その後、係員によってカードの残額確認と、返金の額について説明されます。

また、本人確認もするので、身分証明書を係員へ見せましょう。
最後に必要書類に住所や氏名などを記入しますよ。

▼書類に記入したら、係員から返えしてもらえるお金と払戻精算書が渡されます。

Harecaを解約して返金されたところ

▼金額と内容をよく確認してくださいね。

Harecaを解約して渡される払戻精算書

さいごに

Hareca(ハレカカード)には「プレミア」というお得なサービスがありますが、払い戻しや解約をするときは、逆にプレミアがあるので計算がややこしく感じました。

念のため、払い戻し・解約するときは、窓口でしっかりと返金額を確認してもらうのがおすすめです。

Harecaは最終使用日から10年で失効し、失効したらチャージ金額やデポジットは取り戻せません。

Harecaを使わなくなったら、そのままにして消滅させるよりも、払い戻ししたり解約したりして返金してもらったほうがお得です。

忘れないうちに早めにHarecaを払い戻し・解約しましょう。

ノマド的節約術の裏話

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この記事を書いた人

岡山県出身、広島県在住のライター。将来に必要なお金を作っていくため、節約するとともに、資産運用する余裕資金を捻出していきたいと思っている。地域文化やグルメ・写真などに強いので、ノマド的節約術では文化・風習に関する記事や外食系の記事を多く作成。また、元 鉄道会社の社員なので交通系の記事も。