着ぐるみの仕事にはどんなイメージを持っていますか?
こどもの集まるキャラクターショーで人気キャラクラーを演じる。
イベント会場などで風船を配ったり、こどもたちとふれあうといったイメージがあるのではないでしょうか?
着ぐるみの仕事とひとことでいっても、その内容は多種多様なんですよ。
このページではイベントの着ぐるみバイトについて、わたしの経験を交えて紹介しますね。
着ぐるみの仕事って具体的にはどんな仕事?
どうやったら着ぐるみの仕事ができるの?
こんな疑問に答えながら、着ぐるみの仕事がどんな感じなのかを紹介しますね。
これをきっかけに、着ぐるみの仕事の魅力などについて知ってもらえるとうれしいです。
着ぐるみバイトの種類
ひとことで着ぐるみバイトといっても、その種類は様々です。
真っ先にイメージするのはキャラクターショーではないでしょうか?
イベントなどで行われる戦隊ものや、人気キャラクラーのショーなどは一度は見たことがあるかと思います。
その他にも、イベント会場を歩き回ってこどもたちとふれあうグリーティングという仕事もありますよ。
イベントによってはグリーティング以外にステージに上がって簡単なパフォーマンスをすることもあります。
キャラクターショーの仕事
着ぐるみというと、真っ先にイメージするのがキャラクターショー。
人気キャラクターになりきってショーに出るのは憧れますよね。
ただ、キャラクターショーをやるのはとても難しいです。
厳しい練習をしないと出演できません。
初心者でいきなりキャラクターショーをやるのは難しいし、それなりに固い意志をもってないと難しいと思います。
着ぐるみの仕事の中ではハードルが一番高いお仕事です。
グリーティングの仕事
グリーティングとは着ぐるみを着てお客さん、特にこどもたちとふれあう仕事です。
イベント会場の中を歩き回って、こどもたちと一緒に遊んだり写真を撮ったりします。
キャラクターショーのような特別なスキルは必要なくて、こどもが好きであれば楽しんでできる仕事ですよ。
ただ、着ぐるみに入ると視界が狭くなって、動きも制限されるので慣れるまでは注意が必要です。
もちろん付き添いのスタッフが側についてくれるので、そこまで心配する必要はありません。
初めての着ぐるみはグリーティングがおすすめです。
ステージで簡単なショーに出演の仕事
イベント会場のステージに立って、簡単なパフォーマンスをすることもあります。
台詞なしのぶっつけ本番でパフォーマンスすることもあれば、事前に台本を渡されて少し練習してからステージに立つことも。
「ステージに立つなんてちょっと……」
少し不安になるかも知れませんが、一度やってみるとそこまで緊張するもありません。
オーバーリアクションで元気よく振る舞えば大丈夫です。
キャラクターショーのように、しっかりとしたパフォーマンスは要求されないことが多いですが、程よい緊張感が楽しめますよ。
ステージでショーをした後にグリーティングをすることもあります。
着ぐるみバイトをするためには?
着ぐるみバイトをするなら、イベント関連の会社に登録するのが一般的です。
その他にも単発の仕事として、求人が出されていることもありますよ。
着ぐるみバイトの情報は求人サイトに時々掲載されているので、日々チェックしておくのがおすすめです。
- タウンワーク
- バイトル
- マッハバイト
この中だと、マッハバイトがおすすめです!
バイトが決まると、祝い金として5,000〜10,000円がもらえます。
そして一番忘れてはならないのは、着ぐるみの仕事には身長制限があることがほとんどだということ。
多くの着ぐるみは小さく作られているので、身長160センチ以下など条件がついてることがあります。
応募する時にはしっかりと条件を確認してくださいね。
着ぐるみ専門の会社に所属する
キャラクターショーの場合には、着ぐるみ専門の会社に登録して、しっかりと演技の練習をしないとステージには立てません。
演技の練習などでは給料が発生しないことがあるなど、よほど着ぐるみの仕事に対して熱意がなければやれないと思います。
逆に熱意のある人にとっては、とてもやりがいを感じられるのではないでしょうか。
イベント会社に所属して着ぐるみの仕事をもらう
グリーティングなどの特別なスキルが必要ない着ぐるみの仕事をするなら、イベント会社に所属する方法もあります。
イベント会社では着ぐるみだけでなく、幅広いイベントを行っているので、着ぐるみ以外にもいろんな仕事も経験できるのが魅力ですね。
イベント会社に所属後は、たくさんあるイベントの仕事の中から、ときどき着ぐるみの仕事を割り振ってもらうことが多いです。
私の場合、この形で着ぐるみの仕事をやってました。
一度着ぐるみをやると次回から仕事を振ってもらいやすくなるので、積極的に着ぐるみをやりたいとアピールするといいですよ。
もちろん着ぐるみでしっかりとアピールできれば、次からは指名で着ぐるみの仕事を振ってもらえることもあります。
次回につなげるように一回一回の仕事で自分をアピールするのを心がけてくださいね。
求人情報で着ぐるみの仕事に応募する
求人情報の中には、1日だけなどの単発で着ぐるみの求人があることもあります。
経験者が優遇されることが多いですが、未経験でも大丈夫なことも。
とにかく一度着ぐるみの仕事をやってみたいという人は応募してみてはいかがでしょうか。
単発のバイトだと、ショットワークスで探してみましょう。
着ぐるみバイトの仕事内容
着ぐるみバイトはどんなことをするのか、私の経験から2つ紹介したいと思います。
- グリーティング
- ステージで簡単なショー
イベント会場に到着してからの仕事の流れを紹介しますね。
入る着ぐるみの種類
まず、着ぐるみと一言でいっても、動物やキャラクターなど本当にいろいろです。
様々な着ぐるみがありますが、大きく2種類に分けられます。
- 分厚い生地でできた着ぐるみ
- 空気で膨らませる着ぐるみ
ひとつめは着ぐるみと聞いてまっさきにイメージするものです。
犬やパンダなどの動物、キャラクターなどが多いですが、珍しいものでは野菜や電車などの着ぐるみもあるんですよ。
私は動物などはもちろんですが、野菜や電車など、少し珍しい着ぐるみにも入りました。
このタイプは、分厚い生地でできた着ぐるみに入って、お面を被るものが多いですよ。
ふたつめは、空気で膨らませる着ぐるみです。
ビニールなどの素材で作られていて、背中に送風機を背負って中に入ります。
出番になると、送風機を動かして着ぐるみを膨らませるんですよ。
一般的な着ぐるみと比べて涼しいので快適ですが、移動や演技は慣れるのに時間がかかると感じました。
イベント会場に到着してから着ぐるみに入るまで
イベント当日、多くの場合は会場に集合します。
まずは担当者さんへの挨拶から始まりますよ。
挨拶は元気よくがポイントです。
挨拶が終われば控え室へ移動します。
ちゃんとした部屋のこともあれば、テントが控え室のことも。
着ぐるみはこの控え室に置いてあって、どんな着ぐるみ入るかはこの時に初めてわかることもあります。
控え室に移動するまで、どんな着ぐるみなのかドキドキしながら移動するのも楽しいです。
控え室で担当者さんから、一日のスケジュールの説明がありますよ。
どんな感じで着ぐるみを演じるかなど伝えられることもあるので、しっかりと確認しておきましょう。
説明を受けたら着ぐるみに入る準備です。
着ぐるみに入る時にはいくつかのマナーがありますよ。
- 着ぐるみに肌が触れないように長袖、長ズボンを着用する
- 面を着ける時にはタオルや手ぬぐいなどを頭に巻く
いよいよ着替えて着ぐるみに入ります!
着ぐるみは一人では着られないので、アテンドさん(付き添いの人)に背中のファスナーを閉めてもらうなど手伝ってもらいましょう。
面を着けると、一気に視界が狭くなるので慎重に控え室から外へ。
アテンドさんに手を引いてもらって、ゆっくりと歩いて行きましょう。
着ぐるみは入るとその瞬間から世界が変わります!
まだお客さんのいる表側には出ていないのですが、スタッフしかいない裏側でもいきなり人気者になれるんです!
他のスタッフから「キャー」と言われたり、かなりの注目を集めますよ。
まだ会場の裏だからと思わずに、着ぐるみに入ったらその瞬間からそのキャラクターになりきって振る舞いましょう!
イベント会場を歩いてこどもとふれあう
ついにイベント会場へ。
会場に入ると一気に視線が集まるのを感じますよ。
思いきりオーバーなリアクションでそのキャラクターを演じましょう。
こどもに手を振るのも、ただ単に手を振るのではなくて、大きな動作で手を振るといいですよ。
腕を限界まで大きく動かしたり、両手で大きく手を振るなど、とにかく大きく目立つようにやるのがコツです。
小さなこどもの反応もほんとうに様々した。
- じっとこっちを見て固まる子
- 満面の笑顔で走ってくる子
- 泣き出す子
そのこどもに応じて、よろこんでもらえるように演じてくださいね。
積極的なこどもは抱きついてきたりするのですが、うっかりこどもにぶつかったりしないように注意も必要ですよ。
着ぐるみに入ると視界が狭くなるので、足下のこどもが見えないこともあるんです。
あとは動きがどうしても制限されるので、体当たりされたりするとこちらが転んでしまう可能性もあるのでこどもの動きにはしっかりと注意を払いましょう。
こどもは思った以上に元気なので、しっかりと気をつけておかないと予期せぬハプニングが起こることもあるので要注意です。
もちろん側にはサポートしてくれるアテンドさんがついているので、過度に神経質になる心配はありませんが。
着ぐるみに入っているときには絶対に声を出したらダメなので、なにか問題があればアテンドさんに身振りで伝えます。
その合図も事前に決めておくとスムーズですね。
ステージに立って簡単なパフォーマンスをする
会場を歩いてこどもとふれあうだけでなく、ステージに立って簡単なパフォーマンスをすることもあります。
事前に台本を渡されていることもありますが、ぶっつけ本番のことも多々ありました。
キャラクターショーとは違って、かなり自由にやらせてもらえることが多いのが特徴です。
呼ばれたらステージの上に出て、司会の人との簡単な掛け合いをしますよ。
グリーティングの時と同じように、オーバーリアクションで元気よくやるのが基本です。
ステージに上がっていることもあってちょっぴり緊張します。
その分、終わった時の達成感はなんとも心地いいですよ。
着ぐるみに入ってる時間は長くて1回30分ほど
着ぐるみの中は想像以上に暑いです。
中に入って2、3分もすると汗がどんどん出てきます。
ショッピングセンターなどの屋内だと空調が効いていて比較的快適なんですが、屋外の場合にはかなり過酷でしたね…。
夏場の炎天下では10〜15分位でふらふらになるほどです。
そういう理由から、1回あたり着ぐるみに入っている時間はそれほど長くはありません。
長くても1回あたり30分くらいですよ。
イベントによって着ぐるみに入る回数は違いますが、1日で4〜5回程度のことが多いです。
あいだの時間は休憩できることが多い
着ぐるみに入っている時間は1回あたり30分ほど。
1日で5回入るとして、2時間半ですよね。
それ以外の時間はなにをしているか?
多くの場合、着ぐるみに入っていない時間は休憩です。
半分以上が休憩なんで、ものすごく楽な仕事に思えますが実際にやってみるとそうでもないんですよ。
着ぐるみに入ると体力をかなり消耗するので、これくらい休憩しないとなかなか体力が回復しません。
イベントによっては着ぐるみに入っていないとき、別の仕事をすることもあります。
あるイベントでは、お客さんに配る風船を用意しないといけなかったんですが、着ぐるみを脱いだらひたすら風船を膨らませたことも。
着ぐるみバイトの給料
気になるお給料についても紹介しますね。
私が着ぐるみの仕事をよくやっていた2000〜2010年頃までの話ですが、一般的なイベントスタッフと同じ時給800円でした。
2019年現在の給料の相場は、私がやっていた時と比べて高くなっています。
全国のイベントスタッフの時給は922円〜1,249円ほどです。(2019年6月現在・タウンワーク調べ)
ただし先ほども触れましたが、実際に着ぐるみに入っている時間は1日あたり2時間半ほど。
そう考えると実働に対してのお給料はとてもよかったです。
着ぐるみバイトの場合には、給料の計算が時給と日給に分かれますので応募する時にはよく確認しておいてくださいね。
時給計算の場合には、なにもしていない拘束時間も給料が発生するので少し得した気分になります。
着ぐるみバイトのメリット
着ぐるみの仕事には、他の仕事では味わえないいいところがたくさんありますよ。
一度これを味わうと病みつきになってしまうことも。
私自身もすっかり着ぐるみの仕事にハマってしまいました。
こどもとふれあえる
1番目のメリットはこども達とふれあえることでしょう。
こども好きにとってはたまらないですよ。
満面の笑みを駆け寄ってきてくれるこどもとのふれあいは忘れられません。
人気者になれる
着ぐるみに入るといきなり人気者になれます。
こどもだけでなく大人も笑顔で近寄ってきてくれるんです。
さっきまでは大勢の人の中の一人だった自分が、着ぐるみに入った瞬間に特別な存在に。
たくさんの人たちが寄ってきてくれて、楽しそうにしてくれるのはうれしいですね。
別人格の自分になれる
これは自分でもびっくりしたんですが、着ぐるみに入ると別人格になれます。
わたし自身は結構控えめな性格で、人と積極的にふれあうのはどちらかというと苦手なタイプです。
ところが、着ぐるみに入った瞬間にまったく違う自分になれたんです。
普段の生活では絶対にやらないようなリアクションをとったり、どんどん相手に向かっていくなどとても積極的な行動をとりました。
新しい自分を発見したような、そんな新鮮な気持ちになったのを今でもはっきりと覚えています。
着ぐるみバイトのデメリット
着ぐるみの仕事は楽しいことがたくさんありますが、大変な仕事でもあります。
私が感じた着ぐるみのデメリットも紹介しますね。
暑くて匂いがきつい
真っ先に挙げるのは暑さと匂いです。
着ぐるみの多くは、分厚い生地で全身を覆うタイプなのでとても暑いんですよ。
自分の体温と夏場などでは気温によっても着ぐるみの中はどんどん暑くなっていきます。
完全に蒸し風呂状態になってしまうんです。
それに追い打ちをかけるのが匂い。
着ぐるみは毎回クリーニングに出せないので、使った後は乾かして次の人が使うんです。
乾かしているとはいえ、何度もいろんな人が中に入るので次第に汗のにおいなどが着ぐるみについていきます。
着ぐるみによってはかなりの匂いで、忍耐勝負のような状態になってしまうこともあるんです。
こどもによっては殴られることもある
多くのこどもはニコニコとやさしく着ぐるみに接してくれますが、中にはやんちゃなこどももいるんです。
わたしはこんなことをされました。
- 殴られたり蹴られる
- 後ろのファスナーを開けられる
- 目隠しされる
- のぞき穴から中を見られる
一番多いのが殴られたりすることです。
小さなこどもならまだ大丈夫ですが、中学生や高校生ともなると力も強いので一発殴られると結構堪えます。
あとは後ろのファスナーを開けようとするこどももいますよ。
あるイベントではファスナーをかなり開けられて、体が丸見えになったことがあるのですが、その時のアテンドさんはナイスフォローでした。
「内臓がでちゃうからやめてね」
着ぐるみに入っていると基本的には無抵抗になるので、アテンドさんのフォローは本当に心強いです!
結構多いのが「中に誰が入っているんだろう?」と思うこどもたち。
ある程度大きなこどもは中の人に興味が出てくるようで、じっとお面についてるのぞき穴を探して中をのぞき込んでくるんですよ。
中に入っている身からしても、中を覗かれるのはドキドキです。
時にはバレでしまって「中に男の人がいる!」って大声で言われたりすると結構悲しくなってしまいます。
さいごに
着ぐるみのバイトについて紹介しました。
数あるバイトの中でも着ぐるみのバイトは特殊なほうで、他のバイトにはない素晴らしい経験がたくさんできますよ。
着ぐるみのバイトをするなら、イベント関連の会社に登録して着ぐるみの仕事をもらうのが一般的です。
もちろん、本格的にやるならキャラクターショーなどを専門にやっている会社に登録します。
着ぐるみの仕事に向いているのはこんな人ですよ。
- こどもが大好き
- オーバーリアクションができる
- 体力がある
- 狭いところも平気
- 身長が低い方が有利
このページではイベントの着ぐるみバイトを紹介しましたが、イベント以外にも着ぐるみの仕事はありますよ。
有名企業の商品PRで着ぐるみに入ることもあるのですが、これはイベント会社以外にも商品PRなどを請け負っている会社から求人が出ることもあります。
興味のある人はアルバイトの求人情報を探してみてはいかがですか?
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