返信用封筒は、何かしらの手続きで利用することがありますよね。
普段の生活にはあまり登場しないので、どうしてよいのかわからないこともあるかと思います。
そのなかで、返信用封筒に書いてある宛名の敬称について、考え込んだことはないでしょうか?
「行(いき)」と書いてある場合、そのまま郵送していいのか、それとも修正したほうがいいのか…。
そこでこのページでは、返信用封筒に書いてある宛名の敬称について、どのように訂正すればよいのか、どんなパターンがあるのかなどを紹介しています。
返信用封筒に書いてある宛名は「行」が書かれていることが多い
何かの手続きを郵送で行うとき、企業から送られてきた資料の中に、返信用封筒が同封されていることがありますよね。
▼たとえば、以下のような封筒が入っていたとします。
宛名には、「行」の文字が印刷されていますね。
▼他の封筒も見てみましょう。
だいたい、「行」の文字が書いてあります。
「行」ばかりではなく、中には「〇〇係」と敬称自体が付いていないものもありますよ。
返信用封筒に書いてある「行」の消し方
企業から送られてくる返信用封筒の宛名には、「行」の文字が多めであることがわかりました。
返信用封筒を返送するときに、宛名の「行」をどうすればよいのか気になるところ。
もちろん何も修正しなくても、相手方に届くことには変わりありません。
でもマナーの1つとして、修正をしておきたいですよね。
▼消し方は、とても簡単。「行」に二重線を引きましょう。
以下の例は、わかりやすく赤色で示しますね。
▼二重線は、さきほどのように横でもいいですし、縦や斜めでも問題ありません。
「行」を消したあとは「御中」と記入する
返信用封筒の宛名の消し方は、とても簡単でしたね。
次は「行」に変わる、新しい敬称を付ける順番です。
もちろん、このまま郵送しても返送先に届きますが、かなり失礼ですよね…。
敬称を消した場合は、必ず新しいものを付けましょう。
▼「行」の変わりに、「御中(おんちゅう)」を付けます。
以下の例は、わかりやすく赤色で示しますね。
これで完成です!
なお「〇〇係」などと、敬称が最初から付いていない場合にも「御中」と付けましょう。
封筒に書く敬称の種類の一覧
「行」から「御中」へと、返信用封筒の宛名の敬称を修正しました。
修正の方法は、これだけなのでしょうか?
他にどんな敬称があるのか、気になります。
▼封筒に記入する敬称の種類は、以下のとおりです。
- 様
- 御中
- 先生
- 殿
僕は、「様」や「御中」は見た事がありますが、「先生」や「殿」はないですね…。
一体どんなときに使うのでしょうか。
▼それぞれの敬称の利用範囲は、以下のとおりです。
敬称 | 利用範囲 |
---|---|
様 | 相手の氏名に付け、広く一般的に使える |
御中 | 会社、団体、部課名などに付ける |
先生 | 教師や習い事の先生の氏名に付ける |
殿 | 目下の相手の氏名や、社内の相手の役職名に付けるのが一般的 |
利用範囲を見てみると、企業から送られてきた返信用封筒への修正は、「御中」でよいことがわかります。
▼個人から送られてきた返信用封筒の宛名に、「行」と書いてあった場合は「様」を書くようにしましょう。
返信用封筒を作成した場合に書く宛名
返信用封筒は、相手方からもらうばかりではなく、ときには自分で作成して同封する場合があります。
▼たとえば、戸籍謄本を郵送で取得したいときに同封するんですよ。
「いやいや、戸籍謄本は役所窓口で取得するし」と思うかもしれませんが、その他の手続で利用する機会があるかもしれません。
こういった場合、返信用封筒の宛名の敬称をどのように書けばよいのか気になりませんか?
▼企業から送られてきた返信用封筒と同じく、「行」でよいかと思います。
▼もしくは、何も敬称を付けなくてもいいですね。
でも何も敬称を付けない場合、相手方に「どうしよう…」と悩ませてしまうかも。
「行」と付いている場合、何もわからなくても「このまま返送すればいいか」と、気軽にポストに投函してくれそうですよね。
相手方の負担、気持ちを考えて敬称を書くのがよいかと思います。
間違えても、「様」と付けないようにしましょう!
さいごに
普段の生活のなかで、返信用封筒をもらって郵送する場合、郵送先は企業のことが多いかと思います。
企業の場合は、宛名の敬称を「御中」に修正する!と覚えておくと、よいですね。
おまけ:英語の敬称
もしかして、エアメールを送ることもあるかもしれません。
覚えておくと、いいかも!
相手 | 敬称 |
---|---|
男性 | Mr. |
既婚女性 | Mrs. |
未婚女性 | Miss |
女性全般 | Ms. |