運転免許証は、取得したらそのままずっと使えるわけではありません。
3〜5年に一度、更新手続きをする必要があるんですね。
しかし、手続きは数年おきのため、手続きの方法や必要な持ち物を忘れてしまうのではないでしょうか。
また、初めての更新で「何をどうしたらいいかわからない!」ということもありますよね。
このページでは、運転免許の更新手続きができる期間や場所・必要な持ち物・更新手続きの流れについて詳しく解説しています。
運転免許証の更新があるときに参考にしてみてくださいね。
運転免許証更新のお知らせ(ハガキ)を確認しよう
自分の免許更新期間がいつなのか、よくわからない…と思うかもしれませんが、大丈夫。
なぜなら、免許の更新が必要な年の自分の誕生月の1ヶ月前を目安に、「運転免許証更新のお知らせ」のハガキが届くようになっているからです。
ハガキには以下の内容が記載されていますよ。
- 更新期間
- 更新申請場所
- 受付時間・講習日・交付日
- 講習の種類
- 講習区分
- 手数料
- 当日の持ち物
必要な情報が書かれているだけでなく、更新手続きの際にもこのハガキを持っていく必要があるため、届いたらなくさないようにしてくださいね。
運転免許証の更新手続きを行う期間
運転免許証の更新手続きができる期間は、あらかじめ決まっています。
具体的には自分の誕生日の前後1ヶ月間で、合計で2ヶ月間ありますよ。
たとえば誕生日が10月30日の場合、更新手続きができるのは以下の期間です。
- 9月30日〜11月30日
誕生日の1ヶ月後の日、上の例でいうと11月30日が土日祝や年末年始の休日にあたる場合は、その翌日まで手続きができます。
更新日は自分で選べる
2ヶ月間の期間内であれば、更新手続きはいつ行っても大丈夫です。
ただし、以下の期間は混み合いやすいので、なるべく避けたほうがスムーズに手続きができるでしょう。
期限前更新ができる場合もある
この2ヶ月間のあいだで、どうしても手続きを受けることが難しい…ということがあるかもしれません。
やむを得ない理由があると判断された場合には、期限前更新を受けることができます。
具体的には以下のようなケースですね。
- 旅行や出張で海外に行く予定がある
- 怪我や病気で入院する予定がある
- 妊娠している
期限前更新には、更新できない理由を証明するものが必要です。
海外に行く予定がある場合はパスポートや航空券、入院する予定がある人・妊娠している人は医師の診断書などですね。
ただし、期限前更新をすると、更新日から一番近い誕生日までを1年として計算するため、通常の更新よりも免許証の有効期限が短くなるため注意しましょう。
期間を過ぎてしまったらどうなる?
更新期間に気づかなかった、更新期間に手続きに行けなかったなどの理由で、手続きが間に合わなかった場合は免許が失効になってしまいます。
免許が失効になると運転ができないのはもちろん、証明書としても使えないので不便ですよね。
しかし、もし失効になってしまっても、失効から6ヶ月以内であれば大丈夫。
決められた講習を受ければ、免許の再取得が可能です。
6ヶ月を過ぎてしまうと、再取得には新たに運転免許証試験を受け直すことになるため注意してくださいね。
運転免許証の更新手続きができる場所
つぎに、運転免許証の更新手続きができる場所について見ていきましょう。
大きく以下の3ヶ所に分けられますよ。
- 運転免許センター
- 運転免許試験場
- 住んでいる地域の管轄の警察署
運転免許センター
運転免許センターでは、即日講習・即日交付が可能です。
行ったその日にすべての手続が終わり、新しい免許証がもらえるのがメリットですね。
また、免許証用の写真も撮ってくれるため、自分で写真を用意する手間が省けます。
デメリットとしては、待ち時間が長いことでしょうか。
土曜日や祝日は休みのところが多く、日曜日に混み合うため、手続きが1日がかりになることもあります。
運転免許試験場
運転免許試験場は、呼び方が違うだけで運転免許センターと変わりません。
運転免許センターと同じように手続きができますよ。
警察署
住んでいる地域の管轄の警察署でも手続きが可能です。
免許センターや試験場は各都道府県の大きな市にあることが多いため、遠くて行きづらいという人には便利ですよ。
ただし、警察署で手続きをする場合は、指定日に講習を受けに行かなければなりません。
また、新しい免許証の交付も後日になるため、何度か警察署に足を運ぶ必要があります。
わたしが警察署で手続きをした際は、申請手続きから講習日までに1ヶ月以上の期間がありました。
更新期間ギリギリに手続きをすると、講習日に間に合わない可能性もあるので気をつけましょう。
また、警察署によっては申請手続きを受け付けていなかったり、優良・一般運転者のみの受付だったりします。
都道府県によって異なるため、運転免許証更新のお知らせ(ハガキ)を確認してみてください。
自分が受けられる更新申請場所が載っていますよ。
免許更新手続き申請の受付時間
免許更新手続きは、免許センターや警察署の受付時間内に行います。
運転免許証更新のお知らせにも載っていますよ。
参考までに、わたしが住んでいる秋田県の場合は以下のとおりでした。
- 運転免許センター:8:30〜9:30 / 13:00〜13:50
- 警察署:8:30〜12:00 / 13:00〜16:00
受付時間は、午前と午後の1日2回に分かれていますね。
免許センターは、警察署に比べると受付時間が短いのも特徴です。
都道府県によっては終日受け付けをしているところもありますよ。
秋田県の場合、免許センターは土曜日・祝日が、警察署は土日祝日が休みでした。
免許更新手続きに必要な持ち物
免許更新手続きに必要な持ち物は以下のとおりです。
持ち物は運転免許証更新のお知らせにも記載されていますよ。
- 運転免許証
- 写真
- 運転免許証更新のお知らせ
- 印鑑
- 更新手数料
- その他
運転免許証
更新をする前の、古いほうの免許証です。
写真
警察署で手続きをする場合、申請用写真を用意しましょう
以下の基準を満たした写真が必要です。
- 6ヶ月以内に撮影
- たて3cm×横2.4cm
- 無帽・無背景
- 上三分身(胸から上)
- 正面で鮮明なもの
証明写真機を使う場合は、「免許証用」を選択してください。
なお、運転免許センターで手続きをする場合、写真は必要ありませんよ。
運転免許証更新のお知らせ
誕生日の前に送られてきた、運転免許証更新のお知らせです。
引っ越しなどで住所変更を行っていないと、このハガキも届かないので注意しましょう。
もしハガキをなくしてしまっても再発行はできません。
ハガキ自体がなくても手続きは可能ですが、通常より時間がかかるということを覚えておいてくださいね。
印鑑
印鑑は実印ではなく、認印で大丈夫です。
シャチハタでは不可になることもあるので気をつけてください。
なお、印鑑は都道府県によって要らない場合もあります。
秋田県の場合は不要でしたよ。
自分の都道府県で印鑑が必要かどうかは、運転免許証更新のお知らせに記載されているので確認してみましょう。
更新手数料
運転免許証の更新にあたって、手数料が必要です。
講習区分によって手数料は変わりますよ。
こちらも都道府県によって金額が異なり、秋田県の場合は以下のとおりでした。
更新手数料 | 講習手数料 | 合計 | |
---|---|---|---|
優良運転者 | 2,500円 | 500円 | 3,000円 |
一般運転者 | 2,500円 | 800円 | 3,300円 |
違反運転者 | 2,500円 | 1,350円 | 3,850円 |
初回運転者 | 2,500円 | 1,350円 | 3,850円 |
その他
そのほか、メガネや補聴器をつけている場合は持参しましょう。
住所・名義変更がある場合の持ち物は?
更新手続きと同時に住所・名義変更をする場合は、証明する書類が必要です。
通常の持ち物にくわえ、住民票を用意しておきましょう。
くわしくは以下の記事で解説しています。
運転免許証の更新手続きの流れ
それでは、運転免許証の更新手続きの流れを解説していきますね。
※受ける場所によって順番が前後する場合がありますが、内容は同じです。
運転免許証更新のお知らせを窓口に出す
送られてきた運転免許証更新のお知らせを受付窓口に出し、運転免許証の更新の申請に来たことを伝えましょう。
すると「更新申請書」を記入するよう指示が出ますよ。
更新申請書に記入→提出する
更新申請書には、日付・氏名・電話番号を記入します。
また、4ケタの暗証番号が2組必要です。
これは運転免許証のICチップを保護するためのものなので、誕生日や電話番号などは避けてくださいね。
さらに、申請書のほかに質問票の記入も必要です。
質問票の記入は2014年から義務付けられたもので、運転に支障のある一定の病気に該当するかどうかを判断します。
具体的には以下の病気・症状ですね。
- 統合失調症
- てんかん
- 再発性の失神
- 低血糖症
- 躁うつ病
- 睡眠障害
- 認知症
- アルコール・麻薬などの中毒
「はい」にチェックした場合、個別に話を聞かれることになりますよ。
安全運転に支障がないと判断されれば更新できますが、医師の判断によってできない場合もあります。
視力検査を受ける
申請書と質問表を提出したら、視力検査を受けましょう。
運転免許センターには専用の部屋がありますし、警察署では指示された場所に行ってください。
メガネやコンタクトをしている人は、装着した状態で受けますよ。
普通自動車免許の場合、片目で0.3以上、両目で0.7以上あれば合格です。
更新手数料を払う
窓口で更新手数料を支払います。
運転免許センターでは証紙販売窓口で金額分の収入印紙を購入し、申請書に貼り付けてください。
係員が貼り付けてくれるところもありますよ。
わたしが行った警察署では、現金で支払うだけでOKでした。
交通安全協会費は任意
講習手数料を支払うとき、交通安全協会費の案内があると思います。
「払うのが義務なのかな?」と思ってしまいますが、こちらは任意なので、払いたくなければ払わなくて大丈夫です。
費用は年に300円〜500円×次の更新までの年数分なので、3年更新なら900円〜1500円ほど、5年更新なら1500円〜2,500円ほどですよ。
都道府県によって内容は異なりますが、交通安全協会に入会すると次のような特典があります。
- 免許証ケースがもらえる
- 交通事故で入院した際に見舞金がもらえる
- チャイルドシートの無料レンタル(1〜6ヶ月間)
- 地域のお店で使える割引券がもらえる
写真撮影をする
運転免許センターでは、撮影専用の部屋で写真撮影を行いますよ。
自分の気に入った写真が使いたい場合は持ち込みも可能ですが、免許の交付に時間がかかる場合もあるので、確認しておくといいですね。
警察署で申請する場合は撮影がないので、あらかじめ写真を撮って持っていきましょう。
講習日の決定
警察署の場合、申請手続きがすべて済むと、講習日の案内があります。
写真のような用紙をもらいました。
講習日の候補は何日かあり、基本的には誕生日より後の日付を指定されます。
誕生日以前だと、まだ新しい免許証ができていないためですね。
後日取りに来るのであれば、誕生日より前の講習を受けることもできますよ。
また、指定された日に都合が悪ければ変更も可能です。
ただし、日曜は特に混み合うため先着順になるといわれたので、土日の講習を希望する場合は早めに手続きを行うのがおすすめですよ。
免許講習の受講
わたしは警察署で手続きをしたため、後日指定日に講習を受けに行きました。
運転免許センターで手続きした場合は、その日のうちに講習を受けることになります。
講習内容や時間は、講習区分によって異なります。
具体的には以下のとおり。
講習区分 | 時間 |
---|---|
優良運転者講習 | 30分 |
一般運転者講習 | 1時間 |
違反運転者講習 | 2時間 |
初回運転者講習 | 2時間 |
わたしは今回優良運転者だったので、30分はあっという間に終わりました。
内容は以下のとおりでしたよ。
- 秋田県の死亡事故・飲酒運転の件数や内容の説明
- 新しく制定された道路交通法について
- 夜道の運転ではハイビームを使おう
2時間以上の場合はビデオを流したりもしますね。
なお、講習中は居眠り・スマホの操作は厳禁です。
これらが原因で講習を受けていないとみなされれば、免許の更新ができないこともあるので気をつけましょう。
新しい免許を受け取る
講習を受け終わると、ようやく新しい免許証がもらえます。
名前を呼ばれたら取りに行き、氏名・住所に間違いがないかを確認しましょう。
これで運転免許更新手続きはすべて終了です!
おつかれさまでした。
免許センターではここまでで2時間〜半日ほどかかります。
わたしが行った警察署では申請手続きで10分ほど、講習で30分だったので、2回行く手間はあるものの比較的早く済みましたよ。
運転免許証の更新手続きのポイント・注意点
日にちに余裕を持って手続きしよう
運転免許証の更新手続きには、2ヶ月間の期間が設定されています。
お知らせはハガキで届きますが、あとで行こう〜と思ってうっかり忘れ、免許が失効してしまう…という可能性も。
免許が失効したことに気づかずに運転すると違法になりますし、失効から6ヶ月を過ぎると再び学科・技能試験を受けなければなりません。
また、警察署で手続きする場合は、基本的に免許更新の申請日と講習日が別々になります。
更新期限ギリギリに行くと講習日に間に合わなかったり、希望の日にちに講習が受けられなかったりすることもあるため、日にちには余裕を持って手続きするよう心がけましょう。
日曜や連休中は混み合うので注意
多くの運転免許センターは土曜日が休みのため、日曜日が混み合います。
警察署が土日休みなので、土日にしか手続きできない人が運転免許センターに行くからでしょう。
また、年末年始・ゴールデンウィーク・お盆などの長期休暇中もとても混雑します。
ふだん海外にいる人や、ふだんまとまった休みがとれない人も手続きに行きますからね。
日曜や長期休暇にしか手続きに行けないという場合は仕方ないので、混雑を覚悟し、早めの時間に行くのがおすすめ。
可能であればそれ以外の日に行くといいですね。
さいごに
運転免許を持っている人なら、3〜5年おきに必ず受けなければならない更新手続き。
とくに難しいことはありませんが、やることや必要な持ち物が多いので注意が必要です。
また、手続きを免許センターでするか、警察署でするかでもやり方が変わってきます。
まずは届いた運転免許証更新のお知らせをよく読み、自分が手続きできる場所はどこなのか、必要なものは何なのかをしっかりチェックしておきましょう。