ライブスタッフ(コンサートスタッフ)と聞くと、どんなイメージがありますか?
「体力仕事で大変そう…」「好きなアイドルやアーティストのライブが近くで見れそう!」なんて、いろいろと思うことがあるかもしれません。
そもそも、ライブスタッフになるにはどうすればいいのかも気になるところですよね。
評判や口コミが気になったとしても、周りにライブスタッフ経験者がいない場合、未知のアルバイトだと思います。
私は東京に住んでいる頃、約1年ほどライブスタッフとしてアルバイトしていました。
このページでは、ライブスタッフとしてアルバイトした体験談と共に、働いてみてわかったメリット・デメリットについて紹介していきますね。
ライブスタッフになるためにはどうする?
ライブスタッフになるためには、まず求人を探して面接を受ける必要がありますよ。
ネットの求人サイトでも普通に出ているので、探してみましょう。
以下のような求人サイトでも、ライブスタッフを募集していることがあります。
- タウンワーク
- バイトル
- マッハバイト
この中だと、マッハバイトならバイトが決まることで5,000〜10,000円がもらえます。
私も求人サイトを見て応募して、面接をしましたよ。
ライブスタッフでバイトしようと思ったきっかけ
ライブスタッフに限ったことではありませんが、バイトの面接を受けるときに、必ず志望動機を聞かれると思います。
私がライブスタッフとしてバイトしようと思ったのは、もともとライブの裏方に興味があったから。
ライブそのものも好きでしたが、ライブが成り立つためには運営している人たちの努力があってこそだと思っています。
せっかく東京にいることだし、ライブの裏方が見られる仕事があるのなら挑戦してみようという気持ちで、応募してみました。
あと、シフトの融通がきくところと時給が良かったのも理由のひとつです。
学校にも通っていたため、自分の好きなシフトで入れて短期間で稼げるという点が魅力的でした。
ライブスタッフのバイト面接について
ライブスタッフの求人を見て連絡をしたら、面接をする流れになります。
そのとき、「どうしてこの仕事を選びましたか?」ということを聞かれることが多いはず。
いわゆる、志望動機というやつですね。
ライブスタッフをしている人の中には、「好きなアーティストやアイドルに会えたらいいな~」と思って、この仕事を選ぶ人も結構います。
ただ、志望動機で「好きなアーティストがいるから会いたいです!」と伝えるのは、直球すぎるので控えたほうがいいですね。
私も当時好きなアーティストはいましたが、あくまでもライブの裏方の仕事が気になるという感じで志望動機を伝えました。
ライブの出演者が気になるからという理由だと、「そちらに夢中になってしまい仕事をしないのでは?」と思われてしまい、面接に落とされてしまう可能性が高くなります。
面接する側は、仕事にどれぐらい意欲的かを見てくると思うので、ライブスタッフとしてどんなことをしたいのかを素直に伝えればいいと思いますよ。
ライブスタッフとしてアルバイトした体験談
ここからは、私が実際にライブスタッフとして働いてみた体験談を紹介していきますね。
ライブスタッフの仕事内容について
ライブスタッフといっても、仕事内容はいろいろとあります。
たとえば、ライブスタッフ中に私が経験した仕事は以下の通り。
- チケットもぎり
- 荷物検査
- 会場案内
- 警備
- 裏方(設営の手伝い)
ここからは、それぞれの仕事内容について簡単に説明していきますね。
チケットもぎり
ライブスタッフの仕事として、一番目につくのはチケットもぎりかもしれません。
ライブチケットを確認して、半券をもぎる(切り取る)仕事です。
この作業もライブスタッフの仕事のひとつですよ。
チケットもぎりとは別に、身分証明書を提示してもらって本人確認をすることもあります。
スムーズに会場に入ってもらうためにも、チケットもぎりは正確さとスピードが求められますよ。
荷物検査
ライブ会場に入る前に、荷物検査を行うのが基本です。
この荷物検査もライブスタッフの仕事のひとつ。
手荷物の中にカメラやビデオカメラといった、撮影機器が入っていないか、危険物が入っていないかどうかを確認します。
もしもカメラやビデオカメラが入っていた場合は、スタッフが一時預かりする形になりますよ。
預かったカメラなどに番号札をつけ、控えの番号札を渡すのも仕事の内です。
もちろん、一時的に預かった荷物はライブ終了後に返却します。
たまにクレームを入れてくるお客さんもいるので、荷物検査もなかなか大変な仕事ですね。
会場案内
お客さんが会場入りしてから、ライブが始まるまでの間は、会場案内が忙しくなります。
トイレの場所を聞かれたり、救護室への行き方について聞かれたりします。
ある程度、会場の位置関係などを知っておくことが大事ですね。
特に、東京ドームなど大きな会場になるとチケットの席番号や、入場ゲートがわからないというお客さんも結構います。
迷っていそうなお客さんがいたら声をかけ、座席へ案内してあげるのもライブスタッフの仕事ですよ。
また、グッズ売り場への案内なども行います。
警備
ライブが始まると、今度は警備の仕事が忙しくなります。
警備の仕事をする場合は、ライブ会場内に配置されることが多いですよ。
ライブ中に危ないことをするお客さんがいないか、カメラなどを構えているお客さんがいないかどうかをチェックする仕事になります。
また、ライブ中に具合が悪くなったお客さんを救護室に案内したりもしますね。
ライブ会場内に入るとはいえ、見るのはステージではなく、あくまでもお客さん。
普通にライブを楽しむ…という感じではないので、期待しすぎないようにしましょう。
裏方(設営の手伝い)
ライブ会場によっては、設営や片付け(ばらしと呼ばれるもの)の手伝いをすることもあります。
力仕事になるので、設営で呼ばれるのはほとんど男性のライブスタッフでしたね。
女性が手伝う場合は、簡単な作業のことが多かったです。
裏方は本職の方が行うことがほとんどなので、専門的な知識はいりません。
小さなライブ会場とかだと、ライブスタッフで設営や片付けを行うこともあるようです。
ライブスタッフのバイトで大変だった仕事
ライブスタッフのバイトで、一番大変だったのは「クレーム対応」でしたね。
どんな仕事でもお客さんからのクレームはうれしくないものだと思いますが、トラブルにならないよう、慎重に受け答えするのが大変でした。
お酒が飲めるライブ会場だと、酔っ払ったお客さんに絡まれるということもありましたね。
まだちゃんとしたクレームならいいのですが、中には理不尽なクレームをつけてくるお客さんもいるので要注意です。
もしも絡まれたり、クレームを言ってくるお客さんがいる場合は、警備の人に伝えるという形になっていました。
そこまで過激なクレームなどはありませんでしたが、やっぱり聞いていて楽しいものではなかったですね。
ライブスタッフのバイトで楽しかった仕事
ライブスタッフのバイトをしていてよかったのは、やっぱりライブだったり、アーティストやアイドルを好きな人が働いている環境だったというところ。
自然とそういう話題で会話も弾みますし、休憩時間中に好きなアーティストやアイドルの話ができるのはうれしかったですね。
あと、ライブに詳しい人の裏話的なものも聞けて面白かったです。
ライブに出演する人によって、仕事内容も少しずつ変わってくるので、毎回新鮮な気持ちで仕事ができました。
刺激を受けるアルバイトという意味ではとても魅力的だと思います。
何より、ライブ終了後に楽しそうに帰っていくお客さんの姿が間近で見れてうれしかったですね。
ライブスタッフのバイトで求められるスキル
これからライブスタッフのバイトをしてみようと思ったとき、どんなことができると有利なのかが気になるかと思います。
具体的にこういうスキルや資格が必要というものはありませんが、たとえば以下のようなことができると便利です。
- 丁寧な受け答えができる
- 説明がうまくできる
- 英語ができる
ライブスタッフは裏方的なイメージがありますが、実際にはライブに来たお客さんと多く接します。
接客業なところもあるので、丁寧な受け答えができたり、質問に対してうまく説明できるとお客さんもよろこんでくれますよ。
お客さんはライブを楽しみにきているため、ライブスタッフの態度が悪いことで気分を壊さないよう、注意したいところ。
また、これは必須ではありませんが、多少なりとも英語ができると便利です。
過去に海外のお客さんが来たときに英語で話しかけられ、うまく説明できなかった…という経験談があるので、もし話せるのであればいざというときに役立ちますよ。
ライブスタッフのバイトの給料について
ライブスタッフとして働こうと思ったとき、一番気になるのが給料面についてではないでしょうか。
時給なのか日給なのか、そのあたりも気になるところですよね。
ライブスタッフとして働く場合、イベント関連の派遣会社から派遣されることがほとんどです。
バイトルだと、仕事が見つかりやすいですよ。
時給にすると1,000円~1,200円あたりが平均ですね。
私が働いていた頃もこれぐらいの値段でした。
基本的に時給換算でしたが、会社によっては日給払いができるところもあるようです。
ライブスタッフのバイトに関する疑問について
ライブスタッフの仕事や給料面について紹介してきましたが、ほかにもよく聞かれる質問について答えていきますね。
ライブスタッフは正社員になれる?
ライブスタッフとして働いている人のほとんどは、イベント会社の派遣やアルバイトとして来ていることが多いかと思います。
ただ、音響や照明などを担当している方は正社員です。
また、イベント会社のオフィスで企画や運営を担当する方も正社員が多いですね。
派遣や日雇いとして来ている人も多いですが、ライブスタッフのまとめ役や運営にあたる人は正社員の可能性が高いです。
ライブスタッフのアルバイトから正社員になった、という話もちらほら聞きましたよ。
正社員として働きたいのであれば、正社員を募集しているイベント会社の求人に申し込んでみるのもひとつの手ですね。
マイナビエージェントやマイナビジョブ20’s、DODAなどに登録して探してみましょう。
服装や髪型は自由?
ライブスタッフというと、服装や髪型の自由がきくイメージがあるかもしれません。
私が働いていたところはそこまで厳しくありませんでしたが、スタッフとしてお客さんの前に出ることも多いため、相手を不快にさせるような服装や髪型はタブーかと思いますよ。
ちなみに、ライブの内容や仕事によっては、スーツが必要になることもあります。
また、ライブによってはスタッフTシャツを着ることもありますよ。
スーツさえ持っていれば服装に関してはお金がかからなかったので、アルバイトの身としてはうれしかったですね。
ライブスタッフって何時まで働くの?
ライブは大体夕方~夜に始まることが多く、1日シフトに入ると大体5~7時間働くことになります。
たとえば、17時から入場が始まるライブの場合、15時に集合というケースが多かったですね。
ライブ終了が21時としても、後片付けなどをするので解散は22時ごろ。
スケジュールを一覧にすると、以下のようになります。
スケジュール | 時間 |
---|---|
集合 | 15:00 |
会場準備 | 15:30~ |
入場開始 | 17:00 |
ライブ開始 | 18:00 |
ライブ終了 | 20:00 |
後片付け | 20:30~ |
解散 | 21:00 |
時給1,000円×6時間とすると、1日で6,000円になりますね。
ただ、休憩時間も1時間以上はあったので、そんなに長時間働いているという感覚はなかったです。
私が働いていたところはお弁当も出たので、お金がない学生としてはうれしかったですね。
ちなみに、ライブの終了時刻がのびてしまった場合、当たり前ですがライブスタッフの帰宅時間も遅くなりますよ。
会場から自宅までが遠い場合は、終電の時間などを確認しておいたほうがいいですね。
アーティストやアイドルには会える?
ライブスタッフと聞いて、「出演アーティストやアイドルに会える?」という部分は気になるところですよね。
結論からいうと、滅多なことがない限り、アーティストやアイドルに会うことはありません。
楽屋に出入りするスタッフさんならともかく、ライブスタッフの仕事はライブに来るお客さん相手がメイン。
アーティストやアイドルに会いたいから、という理由では長続きしない仕事だと思いますよ。
とはいえ、音は少なからず聞こえてきますので、仕事する日のアーティストの音楽を少しでも知っておくと、より楽しくなります。
Apple Musicを使っていたら気軽に聞けますので、バイトに行く前に聞いておくのもいいですね。
ケータリングとか食べられるの?
楽屋内での食事や軽食のことをケータリングといいます。
このケータリング、一度は食べてみたいなと思ってしまいますよね。
ただ、残念ながらケータリングはあくまでもライブの出演者が食べるもの。
ライブスタッフがケータリングを食べるという機会は基本的にありませんよ。
私が働いていたところでは、ライブスタッフがケータリングを用意するということもありませんでしたね。
もしかしたら管轄が違うのかもしれません。
ライブスタッフのバイトのメリット・デメリット
ライブスタッフの仕事についていろいろと説明してきましたが、メリットとデメリットについて簡単にまとめてみました。
まず、メリットとしては以下の通り。
- ライブの裏の世界を知れる
- ライブ会場に詳しくなれる
- バイト仲間と好きなアーティストやアイドルの話ができる
- ライブの音漏れが聴こえる
ライブスタッフならではの体験ができるところが、何よりのメリットですね。
会場の中で仕事をしているときは、ライブの音漏れが聴こえるので好きなアーティストの日に当たるとうれしいかもしれません。
ちなみに、デメリットは以下のようになります。
- クレーム対応が大変
- ライブによっては終了時間がのびる
- 人混みが苦手だとしんどい
ライブによっては終了時間がのびることにより、帰宅が難しくなってしまう場合もあります。
また、ライブ会場は当然ながら混み合うもの。
特に入場前とライブ終了後は人混みが激しいので、人酔いしやすい場合は注意が必要です。
クレーム対応はどの仕事でもきついものだとは思いますが、「○○のファンにクレームをいわれた=○○のファンはちょっとこわい」という思考に陥らないとも限らないので、柔軟に対応するのが理想的ですね。
さいごに
ライブスタッフのアルバイトについて思い返してみると、大変なこともあったけどなんだかんだ楽しい記憶のほうが浮かんできますね。
そもそも地方ではあまりライブスタッフの求人もないので、東京にいたときに体験できてよかったな~と思います。
ライブスタッフといっても、学生だけでなく20代・30代以降の方も多いように感じました。
シフトに融通がきくので、副業としてライブスタッフをしている20代の方も多かったですよ。
ただ、派遣会社に登録してライブスタッフとして働くことが多いので、高校生では難しい部分もあるかもしれません。
「なかなか体験できない仕事をしたい」という場合、ライブスタッフはおすすめのアルバイトです!
ライブスタッフのアルバイトを探してみたい場合は、以下のような求人サイトを参考にしてみてくださいね。
- タウンワーク
- バイトル
- マッハバイト
この中だと、マッハバイトならバイトが決まることで5,000〜10,000円がもらえますよ。
バイトルもイベント派遣会社が多いですよ。
また、バイトではなく正社員を目指すのであれば、いろいろな転職サイトに登録しておけば求人を見つけやすくなります。
ライブスタッフではなく、普通にライブを楽しみたい場合は、以下のページもおすすめです!
おまけ:ほかのアルバイトについて知りたい場合
このページでは、ライブスタッフのアルバイト体験談について紹介してきました。
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