「土鍋でごはん」の光熱費って?電気代VSガス代どちらが節約されるかを調べてみた

こんにちは、「灯台もと暮らし」編集部の立花です。

先日「うちには炊飯器がなくて土鍋でご飯を炊いている」という記事を書きました。

ご飯を炊くこと以外にも使いまわせて、安くて便利で、長く使える土鍋ですが、どれくらいコスパがいいのでしょうか?

今回は光熱費を計算してみたいと思います!

土鍋を使うとどれくらい光熱費が節約になるの?

まず、土鍋を使う頻度ですが、わたしの場合、一度に3号くらいお米を炊いて、すぐに食べる分だけとりわけ、あとはおにぎりにして冷凍保存しています。

そのため毎日土鍋を使う必要はなく、2~3日に1回の頻度で十分。

また、ご飯だけでなくパスタやうどんを食べる日もありますので、実際に土鍋でご飯を炊くのは1週間に1回か2回という感じ。

しかも土鍋でお米を炊くと20分から30分で炊き上がるので、「我慢できない!」「お腹が空いて待てない!」という時でも便利なんですよね。

もちろん、炊き上がったあと10分くらい蒸した方が甘みがぎゅっと詰まって、より美味しく炊き上がります。

ですが、せっかちな方にも土鍋はピッタリなアイテムなのです。

というわけで、この記事ではわたしが実際に土鍋を使っている使用頻度と、暮らしている場所の光熱費代に則って、計算をしてみたいと思います。

土鍋

北海道の光熱費事情

そもそもですが、ガスには都市ガスとプロパンガスの2種類があります。

北海道の中でも、わたしが暮らす下川町が位置している道北エリアではプロパンガスが主流です。

ただし、遠方のため輸送費がかかり、価格競争をする事業者がいないなどの理由で、北海道が日本で一番プロパンガス価格が高いそうです。

ガス会社を選べるようになったことで、もっと安くなることもあるそうなのですが、面倒だからという理由で見直す方も少ないんだとか・・・。

そんな道北のプロパンガスの平均価格は基本料金1,600円、従量料金500円台です。

例えば東京は、プロパンガスより都市ガスの方が圧倒的に優勢です。

そのためプロパンガスも価格設定を抑えなければならず、都内のプロパンの平均価格は基本料金1,500円、従量料金300円台くらいと、北海道より安いことが分かりますよね。

プロパンガスだと20分ほど中火で加熱してご飯を炊くとなると、1回35円ほどかかります。

そのため、一週間に3回、毎週ご飯を炊くとなると

35×3×4=420

という計算式になり、毎月420円かかります。

都市ガスだと半額くらいで抑えられるので、自分でガス会社を選択すればもっとコストを抑えられるかもしれません。

次に、炊飯器で炊く際の電気代を計算してみましょう。

わたしは北海道電力と契約して電気を買っているのですが、基本料金は50アンペアでで1,674円です。

最初の120kWhまでなら23円54銭/1kWh、120kWhから280kWhまで29円72銭/1kWhかかります。

炊飯器ですが、日々進化を遂げていますのでさまざまな性能があります。

わたしが持っている土鍋は3合炊きですので、同じくらいの量のお米を炊ける炊飯器を使うと想定すると、炊飯時の消費電力は450Wくらいです。

炊飯する時間を1時間とすると、10.35円かかります。

この電気を一週間に3回、毎週使用したとしたら、

3×4×10.35=124.2

という計算式になり、月々124.2円かかります。

プロパンガスを使って土鍋でご飯を炊く場合と、北海道電力と契約して電気炊飯器でご飯を炊く場合だと、炊飯器の方が安いという結果になりました。

ガス代もプロパンガスの中でもさらに料金が細分化されますので、一概には言えませんが、今回の事例で考えると炊飯器の方が節約になるということになってしまいました。

ちょっとショックです。

光熱費の出どころは自分で選べる

今回調べて分かったのは、ガスも電気も自分で買い取る場所を選べる、ということ。

ついつい面倒くささと忙しさにかまけて「とりあえずググって一番上に出てきた会社と契約してしまえ」と思いがちです。

毎日使うものだからこそ、一番しっかり選ぶべきインフラだと思いつつ、だからこそ「ややこしいこと考えないで分かりやすい会社でサクッと使用開始したい」となってしまうのかもしれません。

怠け心ゆえに損をしているということは、ガス代や電気代だけでなく他のシーンでも言えるところが多そうです。

とっても反省しました。

他にも光熱費がお得になる方法は?

さて少し余談になるのですが、このままでは引き下がれないので、何か今のわたしの暮らしで節約になるものはないか考えてみました。

そのうちの一つが、薪ストーブ。

最近使い始めたのですが、これがとても便利です。

薪ストーブ

大きい薪ストーブは熱のエネルギーをたっぷり蓄えているそうで、その熱でお湯を沸かしたり、鍋でコトコト煮込み料理なんかもできたりします。

まだ、わたしは使いこなすのに必死で料理までやる余裕がないのですが・・・。

ただ薪ストーブを使えば、費用としては薪代のみで、光熱費がかかりません。

しかも薪ストーブのかまどの中にアルミホイルで包んだサツマイモやおやきを入れて、蒸し焼きにして楽しむこともできるのだとか!

わたしはまだ、薪を使った火の調整でてんてこ舞いで全く応用できていませんが、近いうち焼き芋にチャレンジしたいと思います。

電気代vsガス代の議論は続く

土鍋愛用者としては「電気代が節約できてお得!」と大手を振って主張したかったのですが、実際に数字を計算してみたら、立場が逆転してしまいました。

ですが、上にも書いた通りガス代や電気代は契約する会社や地域によって、かなり価格に差があります。

中でも「北海道はプロパンガス使用率が高く、しかも高い」というのは、正直全く知りませんでしたので、勉強になりました。

ただ、地域に応じて必要なものも変わってきますし、東京では薪ストーブを使うほど寒くなりません。

「郷に入っては郷に従え」のマインドで、でもコストを抑えられるところは抑えつつ、北海道暮らしを楽しみたいと思います。

ノマド的節約術の裏話

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この記事を書いた人

1991年生まれ、静岡県出身の編集者。これからの暮らしを考えるメディア「灯台もと暮らし」の執筆、編集を担当。いつか書道教室をひらくのが夢。