こんにちは!
損保会社で事故の対応をした経験がある朝子です。
今まで、友人や親族の車に乗っているとき「運転を交代したいけど、この車の保険じゃわたしは運転できないから」と、運転を代われなかったことはありませんか?
自動車保険には、運転者を限定することで保険料を抑える特約があり、多くの人が運転者限定特約を付けています。
契約自体を変更することもできますが、たった1日だけのためと思うと、手続きが面倒に感じてしまいますよね。
でも、最近は安くて簡単に入れる、1日だけの自動車保険があるんです。
今回は1日だけの自動車保険、通称ワンデー保険についてまとめてみました。
ワンデー保険とはどんな保険?
ワンデー保険とは、1日だけ車を運転したいとき、安い保険料で手軽に入れる自動車保険のこと。
一般の自動車保険は等級や車種で保険料が決まりますが、ワンデー保険の保険料は一律同じ金額で、等級もありません。
以下がワンデー保険の概要です。
- 保険期間:24時間
- 保険料:500円から
- 基本補償:対人・対物・対物超過費用・自損・搭傷
- その他:ロードサービス
ワンコインですが、最低限、必要な補償はカバーされていますよ。
たった500円でロードサービスまで付いているとは驚きですよね。
また、追加の保険料を支払えば、借りた車の損害費用を補償する特約が付けられたり、対象運転者を増やしたりすることも可能です。
ワンデー保険を販売している保険会社は以下の3社で、それぞれ呼び名が違います。
- 東京海上日動火災「ちょいのり保険」
- 三井住友海上「1DAY保険」
- あいおいニッセイ同和「ワンデーサポーター」
ワンデー保険に加入するにはどうしたらいい?
ワンデー保険は、保険料が手ごろなだけでなく、加入手続きもとっても簡単なんですよ。
まずは、手続きに必要な情報はこちらです。
- 運転者の免許証番号・有効期限
- 運転する車のナンバー・メーカー名(トヨタ・ホンダなど)
- 運転者の氏名・住所・電話番号・生年月日
必要な情報がわかったら、各社のHPを通してスマホですぐに手続きができますよ。
ここでは、三井住友海上の1DAY保険の入りかたを紹介しますね。
▼三井住友海上のHPから手続きをするときは、最初にトップページ「個人のお客さま」というところを押してください。
▼そのまま下にスクロールしていくと、1DAY保険のページの入り口があります。
▼1DAY保険のページ内に「専用手続サイトはこちら」とあるので、そこを押しましょう。
▼自動的に宛先が入り、メールが送れるようになっているので、メールを送信。
そうすると、自動返信で「【1DAY保険】お客さま情報登録のご案内」というメールが送られてくるのでメール内のURLをクリックして、名前などの必要事項を入力するだけで手続きは完了です。
また、1DAY保険の保険料は、携帯電話料金とあわせて請求されるため、スマホからの手続きはドコモ、au、ソフトバンクとワイモバイルの4社のみ対応しています。
ちなみに、東京海上やあいおいニッセイ同和のワンデー保険は、ドコモ、AU、ソフトバンクの3大キャリアしか対応していません。
でも、最近は格安SIMを利用している人も多いと思います。
保険会社に問い合わせたところ、「大手キャリア以外は現時点では非対応。もし家族が大手キャリアのスマホなら、そのスマホを使って契約していただく・・・などしか対応できない。」とのことでした。
では、格安SIMなど、大手キャリア以外のスマホを利用している人はワンデー保険に入れないのかというと、三井住友海上の1DAY保険なら、セブンイレブンで加入できます。
コンビニから三井住友海上の1DAY保険に加入する方法
それでは、コンビニから加入する方法を解説していきますね。
コンビニから加入できるワンデー保険は、三井住友海上の1DAY保険のみです。
セブンイレブン店舗内にあるマルチコピー機で三井住友海上の1DAY保険に加入ができますよ。
▼セブンイレブンのマルチコピー機画面から手続きします。
▼1DAY保険を選びましょう。
▼加入手続きの際に必要な情報の案内が出てきます。
▼ここからは、保険始期日など、必要事項を入力する画面が続きますよ。
▼全ての入力が終わったら、マルチコピー機からA4サイズの用紙が出てきます。
この用紙を持って、30分以内にレジで支払を完了させれば加入手続きは完了です。
所要時間はわずか5分ほどでした。
入りたいときにすぐに入れるので、急なときでも安心ですね!
ワンデー保険に加入するときに知っておきたい注意点
ワンデー保険は、一般の自動車保険との相違点があります。
それらを知らないと、いざ事故が起こったときに「必要な補償が付いていなかった」と困ってしまいかねません。
特に、実際の事故のときに困らないよう、以下のような点はよく確認したいところです。
- 人身傷害保険が付いていない
- 車両復旧費用特約は駐停車中は対象外
- 車両復旧費用特約には10~15万円の免責金額がある
ワンデー保険に付いている、自分側のケガの補償は自損事故と搭乗者傷害の2つのみ。
これらは、定額払いの保険なので、支払われる保険金が実際にかかった治療費に満たないことがあります。
実際にかかった治療費が支払われる人身傷害保険はワンデー保険には付けられないようです。
つぎに、車両復旧費用特約についてですが、一般の自動車保険の車両保険とは補償内容が若干異なります。
一番大きな違いは、運転中のみの補償であることです。
つまり、駐停車中の損害は対象外なので、例えば、駐車場に駐車中に当て逃げ被害にあったときは保険金は出ません。
そして、ワンデー保険を取り扱う3社とも、車両復旧費用特約には10~15万円の免責金額を設定しています。
免責金額というのは、契約者自身が負担する額という意味です。
15万円が保険から支払われ、残りの15万円は自己負担
また、ワンデー保険は加入したいと思ったタイミングですぐに加入できるのが大きな魅力ですが、車両復旧費用特約を付けたい場合は7日前までに契約手続きをしなければなりません。
ちょっと待って!加入中の自動車保険に他車運転特約が付いているかも!?
ワンデー保険に入ると、安心して他人の車を運転できるようになりますね。
でも、自分や家族が車を所有していて、既に一般の自動車保険に入っていれば、他人の車を臨時で運転したときに、自分の自動車保険を使用できる他車運転特約という特約が付帯されているかもしれません。
この特約は、記名被保険者だけでなく、家族も被保険者になることができます。
ただし、契約している車に運転者限定条件を付けている場合、限定外の家族は他車運転特約も使用できません。
また、あくまでこの特約は一時的に他人を車を運転しているときに補償されるため、毎週使用していたという実態があったり、業務で使用したときは補償の対象外となります。
さいごに
最近は自分で車を所有する人が少なくなってきたので、このような保険のニーズは年々高まっていますよね。
実際に、そういう人が無保険で車を運転して事故を起こすことがないようにつくられたのがワンデー保険だそう。
ワンデー保険はまだ新しい保険なので、保険の内容や加入条件は定期的に改定されています。
それぞれの保険会社によっても詳細は異なりますので、加入する際はきちんと各保険会社に確認してみてくださいね。