ベトナム最大の街・ホーチミンには電車がない!市内移動の最適解はタクシーです【伊佐知美の世界一周とお金の話 #12】

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こんにちは、トラベルライターの伊佐知美です。

2017年10月に2週間ほどベトナムに滞在しました。そして初めてホーチミンを訪れたのですが、驚いたのが、「人口約840万人を超えるホーチミンには、市内に電車が通っていない」という事実!

東京が約1,300万人、大阪が約880万人であることを考えると、「電車が通っていない」って……どうやって移動すれば?

ベトナムのホーチミン
空から見た、ベトナム・ホーチミンの様子

と思ったのですが、ホーチミンではタクシーやバス、あとは「セオム」と呼ばれるバイクタクシーが活発な様子。また「Grab」や「Uber」といった配車アプリを使うのも一般的なよう。

この記事では、1週間滞在した私の実体験をもとに、ホーチミン市内の移動方法について説明します。

ベトナムのホーチミン
ホーチミンの街のいたる所で見られる風景

移動の最適解は、タクシー!

ホーチミンのタクシー会社

最初に結論から申し上げたいのですが、実体験からいって、ホーチミン市内の移動はタクシーの一択だと思います。

初乗りは10,000ドン〜13,000ドンほど(約50〜70円)で、その後距離に応じて料金が加算されていきます(タクシー会社によりますが、私が渡航していた2017年10月は、700メートル以降16,000ドンほどが追加されていきました)。

私は市内の2〜3分の移動から、15分程度の中距離移動などでタクシーをよく利用していましたが、ベトナムは物価が安いため、大体60,000ドン(約300円)で収まることが多かったです。

もちろん他の移動方法もあります! が、個人的にあまりオススメできないなぁと思ったので、今回はタクシー説明に絞ります。他の移動方法は、記事末尾にまとめておきます。

まずはタクシーの話を詳しく!

ホーチミンのタクシー会社
信頼できる、VINASAN(ヴィナサン)タクシー

ホーチミンでのタクシー乗車の際、気をつけたいのは以下1点。

・タクシー会社は、「MAI LINH(マイリン)」「VINASUN(ヴィナサン)」を選ぶこと。

ホーチミンは、聞きしに勝るバイク王国。人よりもバイクの台数が多い、なんて言われたりします。道路は大渋滞。そんな中で、悲しいことですが、悪いことを考えない人がいないわけが……ありません!

旅行者を対象に、いわゆる「ぼったくり」や「お願いしていないところに連れて行かれてしまう」個人タクシーもあると聞きます。

それらを避けるためにも、ぜひベトナムの大手タクシー会社である上記の「MAI LINH(マイリン)」または「VINASUN(ヴィナサン)」を選びましょう。

当たり前ですが、上記の2社が100%トラブルに遭わないかといえばそれは保証できません。

ですが少なくとも私は20回ほど乗ってトラブルはゼロでしたし、個人タクシーよりも安全なことは、ほかの旅行者の口コミから判断しても間違いないと思います。

捕まえ方は、日本とほぼおなじ。以下2つがおすすめです。

どちらの場合も、あらかじめ検索しておいた目的地のGoogleMapを直接見せるか、検索結果のスクリーンショットなどを見せながら行き先を伝えましょう。

[1]「Sigon Centle」「シェラトンホテル」のような、大きなショッピングモールまたは大手ホテルのタクシー乗り場に並んで乗る

タクシー専門のスタッフが常駐している場合が多く、彼らは英語が堪能です。

目的地を理解すると、現地のタクシー運転手にベトナム語で、正確に目的地を伝えてくれるためものすごく安心!

[2]街中に普通に走っているタクシーを、手を上げて停める

ほぼ日本と同じです。が、ホーチミンのタクシー運転手の中は、あまり英語が通じなかった気がします。私の語学力が乏しいという説もありますが……(笑)。

そのため、路上でタクシーを停めた場合は、口頭ではなく、住所が書いてある紙を見せるのが一番!

私はあらかじめ検索しておいた目的地のGoogleMapを直接見せるか、検索結果のスクリーンショットを見せるようにしていました。

タクシーのトラブルを減らすポイント

  • 目的地は、「誰しもが知っているランドマーク」を指定しよう

私は宿泊先にAirbnbを利用することが多いですが、その場合の住所はほぼローカル! 現地の人でも正確な場所がわからなかったりすることも多いです。

その場合、無理に正確な住所を伝えるよりも、近くにある「◯◯ホテル」や「◯◯ショッピングモール」それが無理でも飲食店やチェーン店など、何か運転手さんが「行けそう」と思える場所を伝える方が得策です。

目的地が分かりづらいと、東南アジアのタクシー運転手さんは面倒くさくなってしまうようで、私は何度も「降りてくれ……」と言われてしまいました(笑)。

なので最近は、宿泊しようと思っている場所近くのランドマークを、予約する前にかならずチェックしています。もし近くに大きなお店があったら、降車時だけでなく、乗車時もその場所でタクシーを捕まえればいいので、楽ちん!

(まぁ、最初から大手ホテルに宿泊すれば、こんな悩みはなくなるんですけれどね……。)

ホーチミン市内の、他の移動方法まとめ

ベトナムのホーチミン

タクシー以外の移動方法について、私はあまりオススメしませんが、現地で出会った旅人たちはバンバン使っておりました。

ぜひ参考にしてみてください。私が選ばない理由も併記します。

セオム(バイクタクシー)

現地男性がおもな運転手。道に停まっており、「タクシー?」と声をかけてくれるので、それに従って乗れば大丈夫です。

メリットは金額の安さ(タクシーの半額程度)と、渋滞をすり抜けられること。ただしホーチミンは本当にバイクの交通量が多く、後ろに乗り慣れていないと危ないと思います。

少なくとも私は、リュックにPCも一眼レフカメラも入っているので、怖くて多用できませんでした……! 旅やバイクに慣れている人や、男性はいいかも。

個人タクシー

いい噂を聞かないので、できれば避けてください。中には、「MAI LINH(マイリン)」や「VINASUN(ヴィナサン)」のステッカーを勝手に車体に貼っているドライバーもいるので、お気をつけて。

配車アプリ「Uber」「Grab」

普通に使えます!  便利です! が、ホーチミンは朝と夕刻、また雨が降った際などはよく渋滞します。そのため、「あと7分で到着」とアプリに時刻表示されても、10分、20分来ないなんてことがザラ。

数十分経過してから、車が配車されないからキャンセルしようと思っても、「Uber」ならキャンセル料が発生したり、「Grab」なら次回以降の使用制限に引っかかってしまったりします。

空港から市内への移動ならまだしも、市内⇔市内の移動の際は、私は残念ながらあまり配車アプリを上手くホーチミンでは使いこなせず、でした!

レンタルバイク

1日15万ドンほどで借りられます。国際免許が必要。

移動できる上、安くて楽しいアクティビティにもなりますが、いかんせん日本に比べて交通量が多すぎるので、旅人には薦めません!

ベトナム国内ではダナンやホイアンなど、中規模以下の都市でしたらレンタルバイク、オススメします。

ホイアンで借りたバイク

余談ですが、私は街中のレンタルバイク屋さんよりも、点検面などでホテルの方が信頼できるだろうと思い、ホテルでバイクを借りました。

しかも四つ星ホテル!(このときは少し贅沢をしたのです)

なのに、速度メーターは1ミリも動かず。「もうベトナム、何も信用しない……」という気持ちにはなりました(笑)。ベトナムは右側通行など交通ルールが日本と少し違うので、運転の際は気をつけてくださいね。

安全に、効率的に移動しよう

快適な旅に必要不可欠な、慣れない街での交通手段の確保。基本的には目的地の地図と住所を見せれば、スムーズに移動できるはず。

ホーチミンは、ご飯が美味しくてお買い物が楽しい街ですよ。ぜひぜひ楽しんでくださいね。

ノマド的節約術の裏話

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この記事を書いた人

1986年生まれ、新潟県出身のライター・編集者。これまでに仕事をしながら世界を2周、47都道府県55ヶ国200都市以上を巡る。これからの暮らしを考えるウェブメディア『灯台もと暮らし』創刊編集長、オンラインコミュニティ「#旅と写真と文章と」「#EnglishChallenge」オーナー。