壊れたビルケンシュトックのサンダルは修理と買い替えどちらがお得?直営店で詳しく相談してみた

履きつぶしたビルケンシュトックと新品のビルケンシュトック

いよいよ今年も7月。これからの夏場に履く機会がより増えていくものといえばサンダルですね。

実は私、3年ほど前よりビルケンシュトック(BIRKENSTOCK)というブランドの製品を使い続けています。

やや値は張るのですが、モデルによっては春先から秋口まで履くことも可能。何よりも履いていて疲れにくい品質と長く使えるしっかりしたつくりが気に入っている理由です。

そんなビルケンシュトックも今年で4年目。そろそろ季節と思い、先日片付けてあったものを出してみたんですが、なんと少し壊れかけていることに気が付きました。正直かなりショックでした・・・。

ただチェックしてみた限りでは、その他の部分はまだまだしっかりしているようにも。そこでビルケンシュトックの直営店に修理の相談をしてみることに。その結果が下の写真です。

履きつぶしたビルケンシュトックと新品のビルケンシュトック

はい、相談した結果から、同じモデルの新品を買い直すことにしたんです。

今回はこれからシーズン本番を迎えるビルケンシュトックの修理と買い直しについて、費用やチェックしたいポイントなどを、お店の方に聞いてきたことも絡めながら紹介していきます。

ノマド的節約術 ビルケンシュトックのサンダルは修理と買い替えどちらがお得?

箇所別の修理費用はどのくらいかかる?

私がこれまで履いていたのがこちら。

履きつぶしたビルケンシュトック

アリゾナ(ARIZONA)という製品名のモデルで、ビルケンシュトックの定番の一つです。価格も2016年現在だと税込8,640円と、ビルケンシュトックのラインナップの中ではリーズナブルな位置づけになっています。

見ていて気になったのが、ベルト部分とソールのつなぎ目。内側をチェックしたところパカパカと剥がれていたんです。

ソールとストラップの接着が剥がれている

剥がれが大きくは目立たなかった反対側と比べると完全に接着がとれていることがわかります。

ソールとストラップの接着が剥がれている

もちろん新品であれば、このようにぴっちりと接着されており、隙間はありません。

新品はソールとストラップの間に隙間がない

新品の価格を考えたら修理のほうが安いだろうと直営店のスタッフの方に相談してみたのですが、ソール部分とベルト部分の再接着は1箇所につき税込1,728円がかかるとのこと。

再接着は1箇所ごとに修理代が加算

片足で1箇所のカウントだったので、両足で1,728円×2=3,456円。新品の半額にせまる金額と考えると、決してバカにできないですよね。

そして今回実物を持参して見てもらったのですが、この時、他にも劣化が見れる箇所の指摘がありました。

まずはアウトソール。アウトソールとは履いた際に地面に接する外側のソール部分です。

地面に接する部分がアウトソール

あまり気にしていなかったのですが、お店の方が言うにはソールがかなりすり減っているとのこと。試しにこれまで履いてきたものと新品を見比べてみると・・・。

履きつぶしたビルケンシュトックのアウトソール

新品のビルケンシュトックのアウトソール

白い部分の厚みが全然違いますよね。言われてみれば確かに、と感じました。

ちなみに履いた際に足に接する内側のソールはインソールといいます。

足に接する部分がインソール

ストラップはインソールとアウトソールの間に挟み込まれて固定。その上でソール側面との隙間が接着といったつくりになっています。

そのため、アウトソールを張り替えると、併せて必要となるストラップの接着作業は無料になるそうですよ。

アウトソールの張り替えは1足で税込4,860円。先程より少し金額は上がりましたが、プラス1,404円でソールも張り替えしてもらえるのならまだ良い気もしますね。

と考えていたところ、さらにひとつ指摘が。インソールの劣化です。

よく観察してみると、側面に面したコルクがボロボロになっています。場所によっては崩れかけているところも。

履きつぶしたビルケンシュトックのインソール

インソールのコルクが浮いてきている

新品を改めて確認してみると、コルクの表面にコーティングが施されていました。外観からツヤツヤとしていることがわかりますよね。

新品のビルケンシュトックのインソール

コーティングが剥がれて崩れかけているインソールはさらなる劣化も進みやすく、アウトソールを張り替えてもそれほど長く履けない可能性が高いのだとか。

ちなみにインソール・アウトソールを一式交換すると費用は税込9,180円に。すでに新品の価格を超えてしまいましたね。もちろんこちらもストラップの接着は無料なのですが。

改めて修理箇所と費用をまとめてみるとこのような感じになりますね。

  • ストラップの再接着:税込1,728円/箇所
  • アウトソールの張り替え:税込4,860円/足
  • ソールの一式交換:税込9,180円/足

もう少し詳しく話を聞いてみると、接着が剥がれただけであれば、1シーズンくらいは問題なく履くことができるそうです。

ただ修理は効果が薄いだろうということで、今回お店のスタッフの方からは今回買い直すか、あるいは今シーズンだけ古いものをそのまま履いて来シーズンに買い直すか、といった提案をいただきました。

修理の金額を聞いて少し驚きもあったので、併せて実際に修理を依頼されるケースはどういった状態のものが多いのかも聞いてみることに。

すると修理を依頼されるケースは、モデル自体がすでに取り扱いのない限定品である、あるいは数万円のかなり高価なモデルである、といったことが多いのだとか。確かにその理屈はわかりますね。

私も実は履いているサイズが28.5cmと大きいので「新品が簡単に買えないのでは?」と心配していたのですが、このアリゾナに関しては28.5cmの新品も国内で取り扱いがあるとのこと。

結果として買い直しという判断をしたわけですよ。

実はかなり余裕を持つべき修理期間

今回は金額面も考え同じモデルの新品を買い直すことにしましたが、参考までに修理を依頼した場合に必要な時間はどの程度なのかも聞いてみました。

するとシーズンにはよるものの、6月中旬の本シーズン前にもなると、修理に出してから戻ってくるまで1~2ヶ月程度かかる場合もあるそうです。

今回相談しに行ったのは6月上旬。

シーズンに合わせて気持ち早め相談したと思っていたのですが、このタイミングだと場合によっては返ってくるのが8月の後半です。

帰ってきても履ける時間がかなり短くなってしまいますね。

やはり特に夏場前は混みあうようなので、どうしても修理をして履き続けたいという場合も、可能な限り、かなり余裕を持っておくことが大事だとわかりました。

お店できちんと試着すればさらに長持ちするかも

今回新品を買い直すにあたり、お店のスタッフの方からの提案で、改めてサイズの測定とフィッティングをしてもらいました。そこでひとつ気がついたのがストラップを止める位置の違い。

下の写真は左が古いもの、右が新しいものです。

ストラップの固定位置が違う

比べてみると、古いものは2本のストラップいずれも穴が2つ分余っていますが、フィッティングしてもらった新しいものは余っている穴がありませんよね。

実際には金具の下に穴がひとつ隠れているのですが、それでも穴ひとつ分、サイズ調整が異なっています。

ちなみに新しいものはこれで無理もなく、でも靴下1枚くらいなら履ける程度のほぼジャストフィットのサイズでした。

これで履けるということは、古いものを履いていた時はかなり緩めに履いていたということであり、歩いていた際にサンダル自体がガポガポと動いていたことも想像できますね。

古いものは以前アウトレットで購入し、購入後に自分でストラップを調整した記憶があります。

サイズに関しては好みがあるので緩くてもよいとはお店のスタッフの方に言われました。

ですがそれなりに値がするものなので、可能であれば一度きちんとフィッテイングしてもらうことで、もともとしっかりしたつくりのビルケンシュトックをさらに長く履くことができそうですね。

まとめ:修理依頼は余裕を持ったスケジュールで

つくりもしっかりしており、修理サービスも提供されているビルケンシュトック。新品は安いモデルでもそこそこ値がするので、当然買い直すより直して履いたほうが安いと思い、今回相談をしてみました。

ですが実際にはそうとも言い切れないということがわかりました。

壊れ方や劣化具合はそれぞれですが、再接着でも修理に1~2ヶ月かかるケースもあることを覚えておき、どうしようか迷ったら少しでも早く、まずはお店の方に相談してみるのがよいかと思います。

また買い直すときには面倒でも改めてサイズ測定、フィッティングをしてもらいましょう。より長く履き続けるためにも、購入時にはお店に足を運んでみるのがオススメです。

ノマド的節約術の裏話

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この記事を書いた人

スマホをはじめとする「ガジェット」に関心が強いフリーランスのブロガー/ライター。海外からの個人輸入を通じて気になる製品をおトクに入手する方法を追いかけるかたわら、購入費用の捻出に活きる“日常での節制・節約”を日々勉強中です。得意分野の「モバイル関連」情報をメインに、実体験から得た知識・経験をわかりやすく噛み砕いてお届けします。