クラウドソーシングのランサーズに登録したのをきっかけに、フリーランスのWebライターとなり、4年目に突入したなつみとです。
と、軽く自己紹介しただけでも聞きなれない言葉がたくさんでてきたと思います。
- クラウドソーシング
- ランサーズ
- フリーランス
- Webライター
「その仕事ってちゃんと生活していけるの?」と、世間一般の認知度はまだまだ低いです。
でも、わたしは実際に2013年からはライター業で生計を立てています。
ここまでやってこられたのには運が良かったとか自分自身がんばった、などいろいろあるんですが、ずっと意識していたのは「責任感」です。
このページでは、クラウドソーシングを使った働き方やWebライターを仕事にすることに対して、わたしが大事にしている「責任感」のお話をしたいと思います。
聞き慣れない4つの用語の意味をカンタンに説明します
まずは、ここまで出てきた用語の解説を簡単にしておきますね。
クラウドソーシングとは?
クラウドソーシングとは、会社が、「社外の人に対して、必要なときに、必要な分だけ仕事を頼める」という仕組みのことです。
クラウドソーシングは「業者に外注する」だけでなく個人に対して依頼することもできるので、コスト削減になります。
一方、働く側からすると、会社に属することなく自分で仕事を選び、やりたい仕事だけできるというメリットがあります。
ネット上で完結するため、地方に住んでいても、本業を別に持っていても、在宅でもできるというのもメリットです。
ランサーズとは?
ランサーズとは、クラウドソーシングサービスの1つ。
日本最大級で、もっとも古くからあるサービスなんですよ。
仕事の受注からクライアントとのやりとり、お金のやりとりまですべてがサイト内で完結します。
わたしは2012年9月にランサーズに出会ったことで、Webライターとしてのキャリアを歩むことになりました。
フリーランスとは?
フリーランスとは、特定の組織に属さずに個人で仕事をしている人のこと。自営業のことですね。
わたしは個人事業主として働いていますが、法人化する人もいます。
Webライターとは?
Webサイト専門のライターのことをWebライターと言います。
従来の「フリーライター」だと雑誌や書籍など紙媒体のお仕事をする人が多かったのですが、最近はWeb中心のフリーライターも増えています。
ただ、Webと紙媒体の両方をやるライターも、当然ながらたくさんいます。
わたしも、紙媒体のお仕事は経験していますよ。
フリーランスは責任感が大事
社会人なら、自分の仕事に責任を持つべきですよね。
そして、フリーランスとして働くと、会社員以上に責任感が重要な意味を持つようになります。
会社で大きな失敗をしても、個人的に損害賠償を請求されることはなかなか無いと思います。
でも、個人で仕事をするということは、大きな失敗があったときにはすべて自分で責任をとらなければなりません。
会社でクライアントの信頼を失ったとしても、よほどでない限りは解雇にも減給にもなりません。
でも、フリーランスがクライアントの信頼を失うと、そのクライアントからは二度と仕事がもらえなくなります。つまり、収入がなくなります。
Webライターが持つべき責任感
自分の仕事に責任を持つということを、もう少し詳しく解説していきましょう。
Webライターとして働く場合、特にこの2つに対しては、強い責任感を持つべきだと考えています。
- 記事の内容
- 納期
間違った内容は書かない
まず、自分が書く記事に対する責任ですね。
よく聞くのが「コピペ」です。
コピー&ペースト、つまり、他の人の文章を写しちゃうことですね。
丸ごとであれ部分的にであれ、コピペは絶対にしてはいけない行為です。
著作権を侵害することになります。
また、リサーチ不足により間違った情報を書いてしまう、というのもよく見かける問題です。
コピペとリサーチ不足、それぞれ詳しく見ていきましょう。
参考:著作権って何? | 公益社団法人著作権情報センター CRIC
どこまでがコピペなのか
他人の文章を一切写してはいけない、というわけではありません。ただしルールがあります。
「引用」はOK
たとえば、とある商品を紹介する記事を書くとき。
商品を販売している会社の公式サイトから、紹介文を部分的に写したい、ということはありますよね。
「公式サイトでは、このように書かれています」という感じで紹介するケースです。
この場合は「引用」になります。
引用にはルールがあり、簡単に言うとこうなります。
- 主従関係が成り立っている
- 引用と分かる形にしている
つまり、自分が書いた記事が「主(メイン)」になっていて、引用している部分が「従」になっているか。
また、引用部分が他と区別できるように色が変わっていたり、出典元が明記されていることも必要です。
※最近はやりのキュレーションサイトは、引用なのか「パクリ」なのか、微妙なラインです。
Naverまとめなど、いろんなサイトの画像や文章を集めてまとめた記事のことをキュレーションサイト・キュレーション記事といいます。
「出典元さえわかればOK」というわけではありません。場合によっては著作権違反になるので、キュレーションの仕事をするときには細心の注意を払いましょう。
わたしはやったことないんですけどね。
「リライト」はNG
リライトとは、既存の文章を、意味は変えずに新たに書き直す、という意味です。
簡単に言い回しを変えて見たり、もしくは内容を入れ替えたりして、違う文章にしてしまうことですね。
他の誰かが書いた文章を、「コピペはダメだから」と自分流に書き換えて提出する、というのはNGです。
文章を書き換えていても、意味が同じならコピペと同じです。
コピペはバレる
他人の文章を写すというコピペ行為は、ちゃんとバレるようになっているんです。
クライアント側でツールを使ってチェックしていますし、わざわざ調べなかったとしても、偶然発見してしまうこともあります。
コピペした文章を掲載しているサイトは、Googleなどで検索されたときにも上位に表示されなくなります。
検索結果に出てこないようなコンテンツは無いのと同じですから、クライアントに迷惑がかかりますよね。
当然、クライアントからの信頼を失ってしまうでしょう。
リサーチ不足で間違った内容を書かないで
Webサイトというのは、少し知識があれば誰にでも作れます。
そのため、インターネット上には間違った情報もたくさんあるんです。
そういった間違った情報に気付かずに、それが正しいと思い込んでしまう人も少なくありません。
記事を書くときに、そんな間違ったサイトを参考にすると、当然自分の記事にも間違った内容を書いてしまうことに・・・。
複数の情報をあたる
間違った情報に惑わされないためには、複数の情報源を参考にするのも有効です。
ただ、それぞれの情報が異なっていた場合、どれを信用したらいいのか分かりませんよね。
だから、信頼できる情報源を見極めることが大切です。
信頼できる情報をあたる
特定の商品に関する記事を書くなら、その商品の公式サイトが「信頼できる情報源」になります。
個人の方が書かれているブログで、その商品について書かれていたとしても、その人が書いている内容が正しいとは限りません。
わたしはお金に関する記事をよく書くのですが、たとえば税金関係なら国税庁のサイトを見るなど、内容に応じて信頼できる情報源を見極めていきます。
インターネット以外も調べる
そもそもの話なのですが、なんでもかんでもインターネットで検索していてはいけません。
公式サイトを読んで分からないなら、問い合わせをすべきです。
特定の商品(たとえば化粧品)の使用感について書かなければならないなら、実際に使ってみるべきです。
特定のお店について書く場合、必要なら実際に足を運んでみましょう。
もちろん、インターネット以外の手段としては、書籍や雑誌・テレビなどの情報源も活用できます。
このように、ときには自分の足も使いながら、しっかりとリサーチして正しい情報を書くようにしなければなりません。
納期に対する責任感
Webライティングの仕事には、当然締め切りがあります。
いわゆる「納期」と言われるものですね。
わたしは、納期のことを「デッドライン」ととらえています。
カタカナで書くと実感が湧きにくいですが、日本語にすると「死の境界線」です。
わたしはかなりリアルに、「納期を過ぎたら死ぬ」と考えています。
大げさに思われるかもしれません。
でも、納期をやぶってクライアントからの信頼を失えば、次の仕事はありませんよね。
納期をやぶることを繰り返していると、どんどん仕事がなくなり、生活できなくなってしまうんですよ。
「死の境界線」という捉え方は、決して大げさではないと思っています。
そこで、わたしが納期をやぶらないために実践していることを紹介しますね。
以下で紹介するのは、ランサーズに登録したはじめの1年間ぐらいに実践していたことです。
現在は、文字単価が上がっている分仕事の数としては減らしています。だからそこまで納期を気にしなくても大丈夫です。
自分のペースを把握する
ランサーズに登録した当初は、自分が1日にどれぐらい書けるのかなんて分かりません。
でも、自分の執筆ペースを知らないことには、たくさんの仕事が請けられませんよね。
万が一、オーバーワークになってしまったら大変です。
だから、普段から1記事あたり何分かかるか、1時間あたり何文字書けるか、といったことを計算しながら働いていましたよ。
カレンダーでスケジュール管理
抱えている案件が多くなってくると、きちんとカレンダーに予定を落とし込んでいくようになりました。
Googleカレンダーならスマホと同期して使えますし、時間単位で管理できます。
新しい仕事が入るたびに、その仕事をいつやるか、時間単位で細かく入力していました。
iPhoneを使うようになってからは、iPhoneのカレンダーを使っていますよ。
エクセルで仕事管理
エクセルで仕事の一覧表を作り、そこに所要日数や納期までの日数が表示されるようにしていました。
所要日数はこのような計算式でもとめられます。
また、納期までの日数もカウントダウンされるように設定していましたよ。
このほか、報酬額も入力し、1か月あたりの報酬合計や文字単価なども分かるようにして管理していました。
信頼関係を作っておく
わたしは子供が病気だろうが自分が病気だろうが、頭と手が動く限りは働きます。
でも、かなり忙しい時期に、身内の不幸があったときにはさすがに仕事をストップせざるを得ませんでした。
ただ、普段から信頼関係を築けていたおかげで、納期が遅れてしまっても、その後も継続して依頼してもらうことができました。
普段から信頼関係を築いておけば、万が一のことがあったときも、配慮していただけることがあります。
強い責任感を大事にしたい
わたしは、もともと責任感が強い方です。
だからこそ、フリーランスという働き方のほうが合っているのかもしれません。
会社だといくら「わたしが責任をとります」と言っても、上司の責任になってしまうことも多いですからね。
Webライターであれば、記事の内容や納期に対して、責任を持つ意識は重要です。
責任感は人それぞれ考え方が違うと思いますが、フリーランスとして生きていく以上は、責任に対して真剣に向き合う必要があるのではないでしょうか。
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さいごに、わたしがランサーズを使ってWebライターとして実績を作ってきた体験を紹介しますね。
仕事やお金に対する考え方が以下の記事には詰まっています。