札幌から旭川までの行き方・JRとバスの料金比較

北海道最大の都市札幌市と第二の都市旭川市のあいだは約130km。

結構距離が離れていますが旺盛な移動の需要があり、JRの特急列車と中央バスの都市間高速バスが30分から1時間おきに走っています。

どちらにもメリット・デメリットがありますが、私は時間が読めるJRの特急を使うことが多いです。

ここでは札幌から旭川までのJRのきっぷを安く買う方法を紹介します。

札幌と旭川を結ぶ特急、メインは「ライラック」と「カムイ」

札幌と旭川を結ぶ特急は「ライラック」と「カムイ」がメインで、1日4本網走発着の「オホーツク」と朝の旭川方面と夜の札幌方面へは1日2本稚内発着の「宗谷」も加わります。

JRの特急「ライラック」
JRの特急「ライラック」

「ライラック」は6両編成で1号車の先頭旭川寄り半分はグリーン席、1号車の残り半分と2号車(場合によっては3号車も)は指定席で、1号車の窓際席がコンセントつき。

「ライラック」の指定席
「ライラック」の指定席
「ライラック」1号車指定席のコンセントつき席
「ライラック」1号車指定席のコンセントつき席

「カムイ」は5両編成で4号車が指定席「uシート」でコンセントがついています。

「カムイ」の指定席「uシート」
「カムイ」の指定席「uシート」
「カムイ」の自由席
「カムイ」の自由席

「オホーツク」は4両編成で、2023年3月までは2号車グリーン席のみコンセント付きで、1号車と2号車の旭川寄りが指定席。

「宗谷」は4両編成で、1号車グリーン席窓側のみコンセント付きで、2号車、3号車が指定席となっています。

コンセントの有無、混雑状況を見て、自由席を選ぶか指定席を選ぶかを決めるといいですよ。

札幌と旭川を結ぶ高速バスは「高速あさひかわ号」

札幌−旭川間の都市間高速バスは北海道中央バス、道北バス、ジェイ・アール北海道バスが「高速あさひかわ号」という名前で運行しています。

一般的なバスと同じ4列の座席で車内には無料のWi-Fiとトイレがついています。

北海道中央バスの「高速あさひかわ号」
北海道中央バスの「高速あさひかわ号」

JR特急と高速バス、所要時間と通常料金の比較

JRの特急「ライラック」と「カムイ」の札幌−旭川間の所要時間は1時間25分。

片道の通常料金は自由席で4,690円、指定席で5,220円となっています。

一方の高速バス「高速あさひかわ号」の札幌駅前ターミナルから旭川駅前までの所要時間は、夏は2時間5分、冬は2時間25分。

片道の通常料金は2,300円で、JR特急の半分です。

JR特急「ライラック」「カムイ」北海道中央バス「高速あさひかわ号」
所要時間1時間25分夏:2時間5分・冬:2時間25分
通常料金自由席4,690円・指定席5,220円2,300円
車内設備トイレ・一部コンセント席無料Wi-Fi・トイレ
JR特急と高速バス、所要時間・通常料金・車内設備の比較

「高速あさひかわ号」は往復券や4枚から20枚までの回数券があり、札幌−旭川は最安1,840円!

さらに「高速あさひかわ号」には有効期限のない往復券4,350円があり、片道の料金は2,175円

また窓口では4枚から20枚までの回数券も販売されており、こちらを使えば片道の最安は1,840円です。

時間はかかりますが、料金に関しては高速バスが圧倒的に安いです。

往復券・4枚回数券はバスターミナル待合室内の券売機で買える
往復券・4枚回数券はバスターミナル待合室内の券売機で買える

JRの特急は自由席往復利用の「Sきっぷ」と指定席片道利用「えきねっとトクだ値」で対抗。

高速バスに対抗するため、JRの特急にも自由席往復利用の「Sきっぷ」5,550円(片道2,775円)とネット予約専用で指定席片道利用の「えきねっとトクだ値」2,860円が設定されています。

旭川駅にも案内のポスターが至るところに貼られていました。

旭川駅に貼られていた「えきねっとトクだ値」のポスター。下には「Sきっぷ」の案内も書かれている。
旭川駅に貼られていた「えきねっとトクだ値」のポスター。下には「Sきっぷ」の案内も書かれている。

JRの特急往復利用、値段重視なら自由席で使える「Sきっぷ」

札幌−旭川を6日以内の往復利用で値段重視なら自由席で使える「Sきっぷ」がオススメです。

通常料金4,690円が、「Sきっぷ」なら往復で5,550円、片道は2,775円と格安です。

ホームページにはQRコードも載っており、これを駅の指定席券売機にかざせば、かんたんに発券できますよ。

「ライラック」も「カムイ」も自由席車が多いので、パッと乗りたいときに自由に乗れるのがいいですね。

ただし、自由席車にはコンセントがついている席はないので注意しましょう。

参考:自由席往復割引きっぷ(Sきっぷ)|JR北海道

JRの特急片道利用、確実に座りたい、コンセントを使いたいなら指定席・uシートで使える「えきねっとトクだ値」

片道利用や確実に座りたい、コンセントを使いたいのなら指定席・uシートで使える「えきねっとトクだ値」。

利用日の当日1時50分までにJR東日本・北海道のネット予約「えきねっと」で予約することで、指定席を乗車券込みで2,860円で購入でき、こちらも格安です。

確実に座れますが、当日変更のさいは通常料金になりますし、席の空きがない場合もあるので、あらかじめ予定が決まっている場合に使いましょう。

「カムイ」の指定席「uシート」、「ライラック」の1号車窓際席にはコンセントがついているので、移動中にコンセントを使いたい場合にもオススメですよ。

なお「えきねっとトクだ値」はネット予約専用商品で、駅の券売機やきっぷうりばでは販売されていないので注意しましょう。

参考:えきねっとトクだ値|JR北海道

「Sきっぷ」の買い方と乗り方

「Sきっぷ」はJR北海道のホームページに掲載されているQRコードを指定席券売機にかざせばかんたんに買うことができます。

もちろんQRコードがなくても購入できますし、通常の券売機でも現金での購入になりますが「Sきっぷ」ボタンがあるので、それを押せば購入が可能です。

自由席車両であればどの席に座ってもかまいません。空いている席に座りましょう。

旭川駅の券売機。左から話せる券売機、現金のみの券売機、クレジットカード専用の指定席券売機。 すべての券売機で「Sきっぷ」が買える。
旭川駅の券売機。左から話せる券売機、現金のみの券売機、クレジットカード専用の指定席券売機。
すべての券売機で「Sきっぷ」が買える。
旭川駅ホームにある特急乗車口案内。「ライラック」も「カムイ」も自由席車が多いので、「Sきっぷ」は使いやすい。
旭川駅ホームにある特急乗車口案内。「ライラック」も「カムイ」も自由席車が多いので、「Sきっぷ」は使いやすい。

「えきねっとトクだ値」の買い方と乗り方

「えきねっとトクだ値」を利用するには、まず「えきねっと」の会員登録が必要です。

▼会員登録をしたら、トップページで乗車駅と降車駅を入力します。

乗車駅と降車駅を入力
乗車駅と降車駅を入力

▼翌日以降の日時を選び、人数を指定します。

「えきねっとトクだ値」は翌日以降の日付を選ぶ必要がある
「えきねっとトクだ値」は翌日以降の日付を選ぶ必要がある

▼注意事項が出てきますが、北海道内の駅で受け取る場合は問題ありません。スクロールし「上記の内容を理解した」を押して次に進みます。

スクロールして「上記の内容を理解した」を押して次へ
スクロールして「上記の内容を理解した」を押して次へ

▼列車の一覧が出ます。「えきねっとトクだ値」対象列車には「トクだ値設定あり」の表示があります。「きっぷ・座席の種類選択へ進む」を選んで次に進みます。

「トクだ値設定あり」がついていれば「えきねっとトクだ値」の申込が可能
「トクだ値設定あり」がついていれば「えきねっとトクだ値」の申込が可能

▼座席の種類の指定席の項目にある「トクだ値45%OFF」を選びます。

「トクだ値45%OFF」を選ぶ
「トクだ値45%OFF」を選ぶ

▼スクロールし「次へ」を押して進みます。

スクロールし「次へ」を押して進む
スクロールし「次へ」を押して進む

▼どの座席でもいいなら「どの座席でもよい」座席を選ぶなら「座席表(シートマップ)から選択する」を選びます。

自分で座席指定するかどうかを選ぶ
自分で座席指定するかどうかを選ぶ

▼「座席表(シートマップ)から選択する」を選んだ場合は、座りたい座席を選択し「決定」を押します。

シートマップから座りたい座席を選ぶ
シートマップから座りたい座席を選ぶ

▼「申込内容を確認する」を押して内容の最終確認を行います。

座席が指定されます。「申込内容を確認する」を押して内容の最終確認へ。
座席が指定されます。「申込内容を確認する」を押して内容の最終確認へ。

▼申込内容を確認します。

申込内容を確認する
申込内容を確認する

▼支払い方法を選択します。

支払い方法を選択
支払い方法を選択

▼申込内容に問題がなければ「この内容で確定」を押す。

申込内容に問題がなければ「この内容で確定」を押す
申込内容に問題がなければ「この内容で確定」を押す

▼あらためて受け取りに関する注意点が表示されるので、下までスクロールし「上記の内容を理解した」を選ぶと

下までスクロールし「上記の内容を理解した」を押す
下までスクロールし「上記の内容を理解した」を押す

▼申込みが完了します。

申込が完了すると同時に登録しているメールアドレスにもメールが届きます
申込が完了すると同時に登録しているメールアドレスにもメールが届きます

▼QRコードで乗車券を受け取りたい場合は「QRコードを表示」して、スクリーンショットを撮っておくと受け取りが楽にできますよ。

下にスクロールし「QRコードを表示」してスクリーンショットを撮っておくと発券が楽です。
下にスクロールし「QRコードを表示」してスクリーンショットを撮っておくと発券が楽です。

▼QRコードを指定席券売機にかざしてきっぷを受け取ります。

指定席券売機メニューの「QRコードの読取」を押す
指定席券売機メニューの「QRコードの読取」を押す
券売機右下のQRコードリーダーにQRコードをかざす
券売機右下のQRコードリーダーにQRコードをかざす
券売機右下のテンキー右側の赤く光っているところにQRコードをかざす
券売機右下のテンキー右側の赤く光っているところにQRコードをかざす
きっぷが発券されます。クレジットカードもいりません。
きっぷが発券されます。クレジットカードもいりません。

急いでいて安く行きたいならJRの特急一択

旭川駅にあった「えきねっとトクだ値」と「Sきっぷ」のポスター
旭川駅にあった「えきねっとトクだ値」と「Sきっぷ」のポスター

札幌−旭川136.8kmを1時間25分で走る特急「ライラック」と「カムイ」は、国内の在来線特急の中でもかなり速い列車です。

その列車が通常の半額ほどの料金で乗れる「Sきっぷ」と「えきねっとトクだ値」はかなりおトクです。

時間の節約とお金の節約を上手にするなら、これらのきっぷをうまく使いましょう。

ノマド的節約術の裏話

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この記事を書いた人

「豊かな移動」を突き詰める移動自体を楽しむ人。小学生のときにゆうちょの定額貯金の存在に気づいたわりには、その後お金の使い方に苦労。今はさまざまなクレジットカードや予約サービスを活用し、移動費の節約や料金をかけずにゆったり移動する「豊かな移動」を志向。2023年からは「移働家」として家なし生活してます。