献立を考えるのが面倒になることってありませんか?
そんなときにあると便利な食材がひき肉です。
生でも火が通りやすく、下ごしらえして冷凍すれば日持ちもします。
さらに、つくり置きレシピにも使いやすく、お弁当にも使いやすいので便利ですよね。
このページでは、そんなひき肉を活用した時短レシピを紹介します。
生のひき肉を使ってできる超簡単料理
どの肉も少量買うよりまとめ買いしたほうが100gあたりが安くなりますよね。
ここで紹介するつくり置きレシピはいろいろな料理にアレンジもできるので、ぜひ勇気を出してビックサイズのファミリーパックのひき肉を購入してみてください。
困ったときに頼りになるお助け食材になること間違いなしです。
それではさっそくいってみましょう。
思い立ったらすぐできる!フライパンビピンバ
まず紹介するのが『私が究極に疲れているときのサバイバルレシピ』。
とても簡単ですが美味しいので、驚かずについてきてくださいね。
(材料)3〜4人前
- 合挽肉 150g
- A 酒と醤油と砂糖 大さじ1
- A 生姜とにんにくのすりおろし それぞれ小さじ1/2
- ※焼肉のたれ大さじ3でも代用可能
- 温かいごはん 500g
- B 白いりごま 大さじ1-2
- B ごま油と塩 小さじ1ずつ
- 豆苗 1袋
- ※小松菜などの青野菜でも可
- もやし 1袋
- C ごま油 小さじ1
- C にんにくすりおろし 小さじ1/2
- C 塩 ふたつまみ
- キムチ、卵、千切りニンジンなどお好みで
(つくり方)
- 温かいごはんにBを入れ、フライパンに乗せます。
- 合挽肉にA(もしくは焼肉のたれ大さじ3)を混ぜたものをフライパンに乗せます。
- もやしにCを混ぜたものをフライパンに乗せます。
- 1/2に切ったもやし(もしくはお好みの青野菜)をフライパンに乗せます。
フライパンにどんどん入れていくだけだから簡単ですよね。
写真のように円グラフみたいに盛り付けていくと、できあがりがきれいになりますよ。
- ごはんの上にキムチや卵、お好みの具を乗せたらフタをしめて弱めの中火で10分から12分加熱したらできあがり!
うちは子ども達が卵乳アレルギーのため卵は入れられませんが、ごはんに少しくぼみをつけて卵を割り入れて加熱すると、白身がプリッ、黄身がトロッとした半熟状態に仕上がります。
ワンプレートに「ごはん→野菜→ひき肉」の順番に盛り付けても、フライパンから直に取り分けて海苔で巻いて食べても美味しいです。
これにわかめスープを添えれば栄養バランスもとれたズボラ晩御飯の完成です。
小さい子どもがいる家庭ではキムチやコチジャンは別添えで用意しましょう。
この日はつくり置きの豚ハムと、小松菜とニンジンのナムル、キムチ、きゅうりとブロッコリーの塩にんにくマリネ、ナスとひき肉の炒め物、キャロットラペなどの常備菜を一緒に並べました。
炊飯器ロールキャベツ
ひき肉は豪快に調理してもきちんとした料理に仕上がる懐の深い食材です。
次は炊飯器にスイッチポンで完成のロールキャベツのつくり方を紹介しますね。
このロールキャベツの肉のタネは、のちにハンバーグにも使えます。
肉のタネは2倍〜3倍量でつくるなど各家庭の必要な量で仕込んでください。
ちなみに、うちの場合は子どもが卵乳製品アレルギーがあるため、卵は入れない代わりに片栗粉を入れ、牛乳の代わりに豆乳を使っています。
(材料)
- A 合挽肉 250g
- A 玉ねぎ 1/2個
- A パン粉 大さじ3
- A 片栗粉 大さじ2
- A 豆乳 大さじ2
- ※牛乳でも可
- A ナツメグ 少々
- A 塩胡椒 少々
- キャベツ 1個
- スープ
- B 水 200ml
- B ローリエの葉 1枚
- B コンソメ 小さじ2
- B 塩胡椒 少々
- 人参やじゃがいも
- ※お好みの野菜でも可
(つくり方)
- 玉ねぎをみじん切りする。
他にボウルが2つあるのは、基本の肉そぼろやハンバーグを一緒につくっていたからです。
他の料理を同時につくるときは、こうして同じ食材を多めに切っておくことで手間が省けますよね。
- キャベツの外側の葉を炊飯器に入るくらいの大きさまで剥き、中に肉を詰められるくらいくり抜きます。
- ボウルにAを入れます。
- よく混ぜ合わせて、くり抜いたキャベツに詰めましょう。
あまり上の方まで詰めすぎると、加熱したあと肉の部分が盛り上がって盛り付けづらくなるので、写真のように詰めすぎず、八分目くらいまでにしておくと安全です。
- 炊飯器に3を入れて、Bを入れます。
水の分量はキャベツが半分浸かるくらいが目安です。
- 炊飯器の普通の炊飯モード(もしくは早炊きモード)で炊いたらできあがりです。
食べるときはナイフでカットして取り分けます。
こんな手軽なのに、ナイフを入れて肉汁があふれると家族が喜んでくれるからつくる側もうれしいメニューです。
冷凍できるひき肉アレンジメニュー
これまでは生のひき肉を使ってきましたが、冷凍できるレシピがあると頼もしいですよね。
ここからは冷凍&冷蔵つくり置きとして使える元タネと、それを使ったアレンジレシピを紹介します。
普通のロールキャベツ
さて、先ほどの炊飯器ロールキャベツで使った肉タネを多めに仕込んでおいた方は、残りで冷凍ロールキャベツもつくっておきませんか?
つくり方は簡単。
先ほど剥いたキャベツの外側の部分を、軽く茹でるかレンジにかけて柔らかくし、肉タネを包んで楊枝かパスタで刺して固定した状態で冷凍しておくだけです。
こうしておけば「今日何つくろう?」と迷ったときに、スープの中に入れて煮込むだけでメインのロールキャベツの完成です。
とにかくラク!
あとは隙間に人参やじゃがいもやベーコンかソーセージなど、好きな具を入れておけばできあがりです。
おでんに入れても美味しいですね。
ハンバーグも形を変えてつくっておくとアレンジ自在!
先ほどの炊飯器ロールキャベツのタネでハンバーグもつくっておきましょう。
一般的な大きさのハンバーグ以外にも、薄めで平たい形やミートボールくらいの小さなものも一緒につくっておくと便利ですよ。
お弁当用のミニハンバーグ
小さくつくったものは写真のように、朝お弁当にちょこっと入れてあげるにもいいですね。
朝食用のハンバーグサンド
薄めのハンバーグは、サンドイッチに入れるとちょうどよい収まりになります。
ルパンで観たようなミートボールパスタ
ミートボールくらいの大きさに焼いて冷凍しておいたものは、トマトソースパスタに混ぜるだけでルパンの『カリオストロの城』に出てくるミートボールパスタのような一品がつくれます。
ハンバーグでミートソースパスタ
肉のタネをつくる工程でナツメグを入れているので、冷凍しておいたハンバーグを崩してミートソースをつくっても美味しいですね。
基本の肉そぼろのつくり方
これまでハンバーグのアレンジでいくつもレシピを展開しましたが、ひき肉の懐の深さはこんなものではありません。
次は基本の肉そぼろからアレンジを展開していきましょう。
冷凍保存の分も考えたら、食べる人数によっては倍量つくっておいてもくらいです。
(材料)4人分
- 合挽肉 300g
- 玉ねぎみじん切り 1/2個
- 人参みじん切り 1/3本
- 生姜とにんにくのみじん切り 1かけずつ
- A 醤油 大さじ2
- A みりん 大さじ1
- A 砂糖 大さじ1
(つくり方)
- フライパンに油を敷き、生姜とにんにくをゆっくり温めて香りを出したら合挽肉を炒め、みじん切りの玉ねぎと人参を加えてよく炒めます。
- 肉の脂が多く出すぎていたらキッチンペーパーで拭いて、Aを加えさらに炒めたらできあがりです。
基本そぼろからのかんたんアレンジ料理
基本の肉そぼろはそのまま食べるだけでも十分美味しいのですが、さまざまなアレンジが効くのでうちでは多めにつくって冷凍しています。
そうすれば子ども達が学校から帰ってきて急に「お腹すいた!お菓子じゃ足りない!ごはんにして!」と叫び出しても、10分あれば栄養のあるごはんを出してあげられるんです。
そぼろ丼
本当に時間がないときはそぼろごはんの登場です。
そぼろをメインにするときは、『豆腐とかぼちゃでつくった卵そぼろ風』と『人参と小松菜のナムル』と三色丼にして出すことが多いです。
写真では『イワシの梅煮』に時間をかけて骨まで食べられるようにして出したのに、子どもから「魚?えー」とブーイングが起きたときのものです。
「ほらよ」と肉そぼろをかけたら全部完食して「美味しかった!」と言ってくれたのでホッとしました。
このように「もう一品」というときにも活躍すること間違いなしです。
チャーハン
休日のお昼ご飯に『餃子』と『シュウマイ』はつくったけど、「メインとしては少し物足りないかも」というときは、そぼろごはんではなくチャーハンにするとたいてい丸く収まります。
写真は、刻んだネギとニンニクをごま油でじっくり炒めたら、細かく切ったピーマンと肉そぼろを入れてチャーハンにしたものです。
厚揚げとナスのあんかけ
こちらも「冷蔵庫に厚揚げとナスしかない!」そんな、冷蔵庫の中身が寂しい日におすすめのメニューですね。
炒めたナスと油揚げに肉そぼろを加えてみりんと醤油で味を調節したら、片栗粉と同量の水でとろみをつけてあんかけをつくります。
どんな野菜でもアレンジ可能なのがうれしいところです。
これと常備菜でちゃんとしたごはんになったので助かりました。
麻婆白菜
麻婆豆腐も麻婆茄子も、とにかくひき肉が要。
家庭で食べる分には「適当だけど美味しい」というのが、みんな幸せになれるレシピだと思います。
本格的につくりたい方は、豆板醤など最初にさっと炒めて香ばしさを出してみてください。
(材料)
- 白菜 1/4株
- 肉そぼろ 100g
- A 生姜とにんにくのすりおろし 小さじ1ずつ
- A 醤油と酒 大さじ1
- A 砂糖 大さじ1/2
- A コチュジャン 小さじ1~(子どもも食べるなら入れなくても)
- B 片栗粉 大さじ1
- B 水 大さじ3
(つくり方)
- フライパンで白菜を炒めて肉そぼろを加えます。
- そこにAを加えて炒め、Bを混ぜたものを加えててとろみを出したらできあがりです。
キーマカレー
「カレーが食べたい」と思ったのに「肉がない」というときはありませんか?
そんなときも肉そぼろが冷凍庫にあると、キーマカレーがすぐできます。
汁気を少なくすればお弁当にも入れやすいですよ。
(材料)
- A 肉そぼろ 200g
- A 玉ねぎみじん切り 1/2個
- A 人参みじん切り 1/3本
- A 刻んだきのこ 1/2パック分
- カレールー 3かけ
- 水 大さじ3
- B しょうがとにんにく すりおろし小さじ1/2くらい
- B ウースターソース 大さじ1
- B トマトケチャップ 大さじ1/2
(つくり方)
- カレールーは刻んでおきます。
- 刻んだAを炒めたら水を加えます。
- 1に刻んだカレールーとBを加えて、とろみがつくまでよく混ぜたらできあがりです。
肉そぼろにはもともと玉ねぎと人参が含まれているので、本当に時間と材料がないときは肉そぼろだけでも大丈夫ですよ。
写真は冷蔵庫にあった野菜を入れてつくりましたが、ルーを多めに入れたため普通のカレーとキーマカレーの中間のような仕上がりになりました。
それもまた美味しかったです。
他のメニューは炊いたキヌアでつくったサラダと、大根葉のツナ炒め、厚揚げの照り焼きとお味噌汁でした。
まとめ:ひき肉のアレンジメニューで時短と安心を手に入れよう
いろいろなアレンジができるひき肉料理。
今回はその一部を紹介してみました。
どのレシピも簡単につくることができるので、忙しくても余裕を持って動けますよね。
子ども達にも「冷蔵庫を開けたらすぐに食べられるおかずがあってごはんが食べられる」という安心感があると、お菓子ばかり食べるようにならないのかな、という気がします。
うちは家族が食べ盛りのため、つくり置きをつくっても一週間ももちませんが、今回紹介したレシピは清潔な容器に入れて冷蔵すれば翌々日くらいまで保存がききます。
今晩以降のおかずのヒントにしていただけたらうれしいです。