こんにちは、旅ライターの伊佐知美です。
先日、台湾を、台北を中心に10日間旅してきました。
その際、台北市内の移動は公共交通機関である電車(MRT)とバス、あとはUberを併用しました。なのですが、ある程度どちらも利用した結果、時間とお金、労力等を総合的に判断して「完全にUber勝利……!」という気持ちになりました。
以後、旅中の移動はなるべくUberを選択し、合計11回も乗ってしまいました。
この記事では、どうしてそういう選択するようになったのか、理由と背景をまとめます。台北旅の交通手段の選び方の参考になったら嬉しいです。
ちなみに、台湾は都市によってUberの普及状況が異なります。台北・高雄では日常的に使えますが、台南はUberが一台も走っていませんでした。2019年1月時点の情報です。
台北の交通事情について
台湾は交通網が発達している街が多く、とくに台北・高雄は電車やバスで難なく移動できます。値段は、電車は距離によりますが20〜40元(約80〜160円)ほど、バスは片道一律15元(約60円)。
対して、台湾のUberは、電車で20元(約80円)の距離を、100元(約400円)くらいかけて移動するイメージ。距離や時間帯にもよりますが、費用は2〜5倍程度、もしくはそれ以上になります。
台北は観光地かつ、現地の人が働くビジネル街でもあるので、市内には本当にたくさんのUberが走っていました。現地でできた友だちに聞いたら、地元の人も日常的にUberを使うそうです。
私の滞在中は、Uberを呼んだら5分以内に指定の場所に車が登場しました。
一番早い時は、Uberを呼んだ30秒後に、もう乗っていたというくらいのスピード感でした。
台北が、待ち時間が極端に少ないUber発展都市だというのも、今回は重要なポイントかもしれません。
旅先の交通費の考え方について
金額だけでいうと、電車やバスの方が、断然安いです。
なのですが、台北は地下通路が発達していて、電車の乗り口がすぐわからないことも多いし、バス停も同様です。電車はあまり遅れませんが、バスは遅延があり得るため、「Googleマップでは最短20分と表示されていたのに、30分以上かかった」ということもありました。
その点、Uberはサービスの特性上、自分がいる場所を指定すれば目の前に車が迎えに来てくれるし、目的地までもドアトゥードアで到着できます。
とくに今回は2人旅だったので、料金が半分になることもあり、時間も体力も節約できるUberが本当に便利だなと思いました。
結果、途中で「ちょっと、豪遊しすぎかな……?」と不安になるほど乗ってしまいました!(笑)
全11回の乗車で5,500円、節約できた時間は2時間以上
不安になったのですが、帰国後、クレジットカードの明細を確認したところ、合計11回の乗車で、総額は1,500元(約5,500円)ほどでした。
1人当たりの金額は2,750円。
つまり、1回あたりのUber料金は約500円、2人旅なので1人当たりの料金は250円!
これを、全て電車・バスを利用したと仮定したら、総額は1人あたり約300元ほど、2人で約600元、日本円にして総額約2,400円です。つまり、1人当たりの金額は総額約1,200円。
この差額を、大きいと思うか、小さいと思うかは人次第だと思います。
でも、私は「こんな差で、時間が買えるんだ!」と思いました。
時間に焦点を当てると、Uber乗車時間は合計161分。電車・バス乗車を想定した場合、徒歩も入るので、Googleマップで調べたところ、300分以上かかる計算になりました。移動時間が、約半分ほど減らせています。
金額でいうと、差額は3,100円。この値段で2時間以上の時間が買えて、かつ体力が温存できる、電車からは見えない道路からの外国の景色が楽しめる、などの特典がついてくるなら、私は台北ではUberを選択したいな〜と改めて思いました。
大人の旅は、どこにお金と時間を使うかで見える景色が決まってくる
とにかく出費を削って、そのおかげで体験できる「ローカルな瞬間」をたくさん体に蓄えて、現地の暮らしを楽しみ尽くす……そういうスタイルの旅も、もちろん存在します。
それは、いわゆる時間に制限のない「バックパッカー旅」に分類されるかと思います。
けれど、バックパッカーのように、「とにかく時間ならあるから」という選択が、しづらい人もたくさんいると思います。
とくに日本人が行く台湾、台北の旅は「週末海外」の旅スタイルが主流。
そんな時、ローカルの気分が味わえる電車やバスなどの公共交通機関を利用するのもいいですが、Uberという選択肢を、積極的に選ぶのもいいのではないでしょうか。
もちろん、Uberを使うためにはスマホや通信環境が必要です。
私はSIMフリースマホなので、空港到着時に台湾のSIMカードを買って、現地で使っていました。
人生で大切な要素であるお金と時間。旅先でもうまく自分の求めるものと合致した選択ができると、いいですね。ではまた次回! よい旅を。