いつか、ビルトインタイプの食洗機がついたシステムキッチンのある家に住みたいライター、なつみとです。
子どもが公立中学校に通っているため、先日の引越しでも校区内で物件を選ばなければならず、我が家が住んでいるエリアにはシステムキッチンのある物件なんて予算内ではありませんでした・・・。
というわけで今は、据置型の食洗機を使用しています。
もともと食洗機が無いキッチンに食洗機を導入するには、基本的には据置型の食洗機を設置するしか方法はありません。
一応、持ち家であれば「ビルトインタイプの食洗機を設置できるシステムキッチンにリフォームする」という方法もありますが・・・。
我が家のように賃貸の場合は据置型の食洗機を購入するのが現実的ですよね。
でも、初めて食洗機を購入する場合、食洗機の選び方や設置方法など、わからないことだらけなのではないでしょうか?
わたし自身も、わからないことが多くて食洗機導入までには時間がかかりました。
実際に食洗機を導入してみると思っていたほど難しくないし、なにより食洗機がある生活って本当に最高!
そこでこのページでは、初めて食洗機を買う人が知っておきたい食洗機の選び方などについて、まとめて紹介していきます。
食洗機を置く場所を考えよう
食洗機を購入するにあたって、まずは設置場所を考える必要があります。
どんなに狭いキッチンであっても、食洗機を置く場所は作れるとは思うのですが、どうしても置く場所が無いという可能性はあります。
また、置き場所によっては追加で延長用ホースなどの部品が必要になることも。
購入してから「置けない!」となっては困りますから、購入前に調べておきましょうね。
食洗機の置き場所を考える上で必要なポイントは以下の通り。
- 食洗機のサイズ
- コンセントの場所
- 給水・排水の経路
以下から簡単に説明しますね。
食洗機のサイズを知ろう
まず、据置型の食洗機は大きくわけて、「レギュラーサイズ」と「コンパクトサイズ」の2種類のサイズしかありません。
もっと言えば、据置型の食洗機はPanasonicが独占状態になっているので、このページで紹介するのも「Panasonicの据置型食洗機」の話だと思ってください。
レギュラーサイズとコンパクトサイズでは庫内の容量が2倍違うのですが、本体サイズは大きく違いはありません。
コンパクトサイズだとフライパンや鍋は入らないので、1人暮らしや2人暮らしであってもレギュラーサイズのほうがいい、という意見が多いですよ。
本体サイズだけでなく、扉を開けた状態も勘案しなければなりません。
狭い場所だと、扉を開けるときに壁や蛇口につっかえてしまうという問題も。
扉を開けるだけの十分なスペースがあるか、必ず確認してくださいね!
ちなみに我が家では、コンパクトサイズを使用してます。
「2人暮らしだし、キッチンも狭いから」と安易にコンパクトサイズを選んでしまいましたが、これはこれで十分満足できています。
次に買い替えるとしたらレギュラーサイズにすると思いますが^^;
食洗機本体が置ける場所を探そう
食洗機のサイズを踏まえたうえで、設置場所を考えていきましょう。
定番としてはキッチンの作業台、いわゆるワークトップですね。
給水・排水の都合上、シンクに近いほどいいです。
なんとなくで済まさず、必ずすべてサイズを計って、本当に置けるのか・本当に扉が開けられるのか、確認しましょう。
シンク付近に設置できない場合でも、給水ホースは最長4mのものが販売されているので、約4mの距離までであれば設置できますよ。
ただし、後述する給水・排水の経路については注意してくださいね。
コンセントの場所を決めておこう
食洗機は家電ですから、当然コンセントにつながなければなりません。
消費電力は、レギュラーサイズで最大1,000W以上、コンパクトサイズで700W近くあります。
キッチン家電は最大消費電力が1,000W前後のものもありますから、同時に使用するとブレーカーが落ちてしまう可能性も。
どのコンセントにつなぐのかを決めて、距離がある場合は延長コードの手配も忘れずにしておきましょうね。
ちなみに我が家では、換気扇のコンセントにつないでいますよ。
オーブンレンジなど消費電力が高い家電と同じコンセントを使わざるを得ない場合も、同時に使わないように気をつければ大丈夫です。
給水・排水の経路を考えておこう
食洗機は、キッチンの水道につないで給水します。
また使用後の水は排水ホースを介して、シンクへと排水します。
給水ホース・排水ホースともに本体に付属してきますが、シンクから離れた場所に設置する場合は、付属のものよりも長いホースを用意しなければなりません。
給水ホースは1.2m・2m・4mと種類があります。
排水ホースは延長用ホースが売っているので、付属のホースにつないで長さを伸ばすことが可能です。
排水についてもう1点、設置場所と排水場所との「高低差」にも気を付けてください。
20cm以上の高低差があると排水がうまくできないことがあるそうです。
より正確に言うと、設置場所より排水場所が、20cm以上高くなってはいけないということ。
排水経路の途中で20cm以上の段差を経由するのもNGです。
低いところから高いところへ排水するのができなくて、高いところから低いところへ排水すいる分には大丈夫。
ビルトインタイプの食洗機はわりと低い場所にあるので据置型でも低い場所い置けるような気がしてしまいますが、そうはいきません。
ワークトップに設置する場合はなんの問題もありませんが、それ以外の場所に設置する場合は、排水場所より20cm以上低くならないように注意してくださいね。
置ける場所がないときの対処法
広いキッチンであれば食洗機を置くスペースはあると思いますが、古いキッチンだと作業スペースも狭くて、設置場所が見つからないこともあります。
我が家もまさしくそうでした。
しかし、ホースを長くして少し離れたところに設置したり、もしくは段差部分に設置したりうする方法もあります。
そういった少しイレギュラーな設置方法を採用する場合は、追加でホースや調節脚などが必要になることもあるので、以下の記事を参考にしてみてくださいね。
食洗機の機能・選び方
食洗機の選び方としては、まずは前述のとおり、レギュラーorコンパクトのサイズから選ぶことが大切です。
機能面を気にするのはそこから。
機能が多いのはレギュラーサイズのほうなんですが、いくら機能が豊富でも、設置する場所がなければ意味がありませんからね・・・。
さて、サイズを決めたらそこから、機能面を考えてみましょう。
据置型の食洗機はそもそもPanasonicの独占状態なので、比較する機種も少なくて済みます。
悪く言えば選択肢が少ないということになりますが、よく言えば選びやすいということですよね。
機能面での大きな違いは、「コースの種類の豊富さ」になってきます。
上位機種だとパワフルコースや低温ソフトコースなど、さまざまなコースが選べます。
わたし自身は標準コースと乾燥のみのコースしか使っていないので、コースの豊富さはどっちでもいいんですが・・・。
ただ、「乾燥機能の有無」は必ず確認してください。
2018年8月現在で展開されている機種の中には、1つだけ乾燥機能がないものがあります。
個人的には乾燥機能は必須なので、乾燥機能がない機種は選択肢になりません。
あとは、レギュラーサイズとコンパクトサイズでは使用水量や消費電力、重量に違いがあります。
使用水量はレギュラーで11L、コンパクトで9Lなので大きく違わないように思います。
消費電力量はレギュラーで770Wh、コンパクトで600Whなのでこちらも大きな差とは言えない気がしますね。
ただ重量は、レギュラーで約19kg、コンパクトで約12kgなのでけっこう違います。
12kgだと女性でもなんとか持てるぐらいだと思うのですが、19kgになるとかなりきついです。
持つだけならギリギリなんとかなりますが、「床に置いた食洗機を棚に乗せる」などの作業はかなりきついのではないでしょうか。
レアなケースかもしれませんが、わたしのように数年に一度引越しをする人や、こまめに模様替えしたい人についてはコンパクトサイズを買うほうがいいかもしれませんね。
以上が食洗機の選び方のポイントです。
販売されている機種の種類自体が、2018年8月現在で5種類とかなり少なく比較もしやすいですし、選び方は意外と簡単なのではないでしょうか。
分岐水栓の選び方と取り付け方
食洗機を使用するには、食洗機本体の購入とは別に、分岐水栓も購入しなければなりません。
分岐水栓とは、キッチンの蛇口に取り付けるパーツのことで、ここから食洗機に給水できるようにするわけですね。
分岐水栓の調べ方
分岐水栓は数十種類もあり、水栓の品番によって合う分岐水栓が異なります。
つまり、自宅のキッチンの水栓品番を調べないと、必要な分岐水栓も分からないということ。
と言っても調べるのは簡単。
品番が分かる人は、以下のサイト内で品番を入力するだけ。
品番が分からない場合でも、上記のサイトの「分岐水栓サポートデスク」から、水栓の写真を送ればサポートデスクが調べてくれますよ。
わたしも先日引越したときには引越し前に使用していた分岐水栓が使えず、品番もわからなかったのでサポートデスクで教えてもらいました。
返信は早く、1営業日程度しかかからなかったと思います。
必要な分岐水栓が分かれば家電量販店で注文してもいいでしょうし、Amazonなどネット通販でも販売していますよ。
分岐水栓の取付方法
家電量販店で食洗機を購入すれば、数千円の工事費で設置までやってくれます。
しかし、工事費を節約したい場合や、引越したとき、中古の食洗機を購入した場合などは、自分で設置することもできますよ。
流れとしては、以下の通り。
- 止水栓を閉めて水が出ないようにする
- 水栓のパーツを外す
- 分岐水栓を取り付ける
- 止水栓を開ける
- 食洗機と給水ホースをつなぐ
- 排水ホースをとりつける
分岐水栓を取り付けたら、あとは食洗機と分岐水栓を給水ホースでつなぎ、排水ホースをシンクへ這わせるだけで設置完了ですよ。
水栓の形状により必要な工具は多少異なると思いますが、基本的にはドライバーセットとスパナがあれば大丈夫。
我が家にはサイズが調整できるモンキーレンチがあるので、そちらでだいたい対応できます。
ただ、パーツが固着していてナットが外せないとか、特殊な形状でどうしていいか分からないといった場合には、食洗機の設置サービスを頼ってもいいでしょう。
くらしのマーケットでも、食洗機設置サービスが出品されていました。
また賃貸の場合、管理会社に聞いていてもいいかもしれません。
わたしは、先日引越してきた家でナットがどうしても外れず、ダメもとで電話してみたら来てくださいました。
分岐水栓の取付方法は、分岐水栓に付属の説明書に丁寧に解説してあるので、ネジやナットが外せないというトラブルが起こらない限りは個人でも問題なくできると思いますよ。
さいごに
わたしはワーキングマザー歴10年以上ですが、食洗機を導入したのは今年に入ってからです。
「夫に相談したら『食洗機は要らない』と言われた」とか、「自分自身の中にも少し引け目があった」などの理由もあります・・・。
でも、ドラム式洗濯機やロボット掃除機を導入していく中で、「食洗機は設置場所とか設置方法とか全然わからない」という問題がハードルになっていた部分もあります。
結局、いざ導入してみると狭いキッチンにも食洗機は置けましたし、選び方や設置方法も大して難しいことではありませんでした。
食洗機の選び方がわからないせいでまだ導入できていないとしたら、本当にもったいない!
わたしを含め、食洗機を導入して「食洗機なんていらなかった」と言っている人は見たことがないので、気になっている人はぜひ導入してみてほしいです。