Airbnbをシェアハウス代わりに使ってみた感想【伊佐知美の世界一周とお金の話 #19】

こんにちは! 家なし・オフィスなし・パートナーなしの3拍子が揃って久しい、伊佐知美です。仕事はウェブメディア『灯台もと暮らし』の編集長や、ライターやフォトグラファーをしています。

この数年は、旅をしながらノマド仕事をするスタイルで仕事をしており、日本国内はもちろん海外にもよく取材に行っています。

そのため、途中で「自宅、いらないな……!」という結論に達して、「家がない暮らし」を続けていたのですが、このたび新しいライフスタイルに挑戦することになりました。

それが、「Airbnbのノマド2人組シェア」!

伊佐知美の世界一周とお金の話_Airbnbシェア
右)執筆者の伊佐知美です

……何を言っているか分からないかと思いますので、この記事でその有用性と将来性についてお話ししますね。

この記事が参考になる人

  • 旅をしながら働きたい人
  • 暮らすように旅をしたい人
  • 多拠点居住に興味がある人
  • 東京に長期出張の予定がある人 など

まず、このたびシェアを実施した2人を紹介します

[1]伊佐知美

伊佐知美の世界一周とお金の話

プロフィール
旅する『灯台もと暮らし』編集長、「旅と写真と文章のSlackコミュニティ」主宰、ライター、フォトグラファー。家なし暮らし歴2年。2016年4月から「仕事×世界一周の旅」へ。

[2]古性のち

古性のち

プロフィール
旅と生きているライター。「旅、ときどき仕事」運営。温泉ソムリエでもある。世界中を旅しながら、可愛いものを切り取り届けるのが仕事。2017年に半年間開催していた写真展を終え、現在オリジナルzineをBASEにて販売中。

とはいえ、お互いに原稿を書くため、宿泊費が比較的リーズナブルになるといってもドミトリータイプの宿はできれば避けたい。かといって、個室を一人で予約すると、コストがかさむ……。

そんな葛藤を続ける中で、私たちは気がついたのです。

「誰かほかに、一緒に部屋を借りられるひとを探して、シェアをすればよいのでは?」

今日から12月中旬まで(多分)東京なので、エアビーでお家借りて都内に住みます?

— 古性 のち (@nocci_84) 2017年11月17日

期間が一緒なので(多分)、一緒に住みた…?

— 伊佐 知美 (@tomomi_isa) 2017年11月18日

いーさーさーんーっ なんとなんとまあ!
12月3日までは友人のカフェの3Fに住み着くことになったのですが、その後未定すぎるのでいさすん空いてたら…!シェアしませう!(´∀`*)

— 古性 のち (@nocci_84) 2017年11月18日

ということで、お互いに見つけました! 同じようなライフスタイルの人を!

(そんなに都合よくいくのか……? 正確にいうと、以前から友人でした。このように、SNSの何気ない会話から、仕事や企画が始まることはよくあります)

……という経緯で、互いに色々な場所を移動していたのですが、2017年の12月上旬に偶然東京滞在の日程が重なったため、本当に2人でAirbnbを借りてみることになりました。

実際に、どんなAirbnbを借りたの?

伊佐知美の世界一周とお金の話_Airbnbシェア

借りた家は、東京都内の世田谷区の一軒家。部屋は、2階の角部屋の個室です。広さは大体12〜13畳というところ……? ちなみにキッチンは調理用具や調味料含めて完備で、洗濯機・乾燥機付き。

伊佐知美の世界一周とお金の話_Airbnbシェア
引用元:Airbnb

駅までの徒歩は表記8分、2駅使えて、あとはバス停が目の前なので、渋谷駅までも10分程度という立地!

そのスペックで、金額は1泊5,550円ほど。泊数は10日だったので、合計額の55,500円を2人で割ると……費用は1人あたり27,750円。1泊あたりは2,775円。

これがどれくらいの金額かというと、ベッド1台のスペースのみの都内ドミトリーが、1泊どんなに安くても3,000円なことを考えると、大体相場は同じくらい!

海外でも平均相場は3,000円だったので、これはかなりの許容範囲。というより、東京は世界でも物価がかなり高い方の街なので、コストパフォーマンスとしては優秀といっていいでしょう。

Airbnbのシェア暮らしの決算報告

伊佐知美の世界一周とお金の話_Airbnbシェア

さて、肝心のお金の話です。

結論から申し上げると、期間限定のトライの感触としては「かなりよかった」です。

家賃が1泊2,775円なので、1ヶ月30日として1人あたり83,250円が月間の出費。そうすると、都内での1人暮らしと同じくらいの費用感にはなるのですが……。

Airbnbは1週間や1ヶ月などのまとまった日数を予約すると10%程度割引になることが多いです。そうすると、8,320円の割引。大体1ヶ月あたり75,500円。

さらにはそれは、固定費がすべて含まれる計算になります。ガス・電気・水道代、あとはWi-Fiなどの通信費もタダ! 乾燥機もついているので、天候関係なく洗濯物が乾いて毎日快適に過ごせます。

その上、価値観や暮らしのリズムが一緒の友人と暮らせて楽しい!

今回の場合は「住みたいエリア」に絞って物件を探したので、おしゃれなカフェやパン屋さん、居酒屋さんなどをめぐったり、お散歩をしたりとステイ中の昼・夜問わず日々楽しめました。

伊佐知美の世界一周とお金の話_Airbnbシェア
おいしいカレー屋さんがあると聞いて、2人でランチをしに出かけたり
近所で買ったパンを焼いて、朝ごはんを作ったりしていました

実施期間に実感したのは、「もしかして、これが『暮らすように旅する』ことなのでは……?」ということ。

長く旅をしたり、固定の住居を定めずに暮らしていると、以下のような気持ちが本当に湧き出てきます。

長く旅を続けていると、心のなかにどんよりした疲れが溜まってきます。風通しの悪い宿にいるとこの疲れが増幅して、旅を続ける元気がなくなっちゃうんです。反対に風通しの良い宿に泊まると、朝起きた時に心が軽くなる感じがあります。風を通さないと、どんよりした孤独のホコリが積もってくる。

— 小倉ヒラク (@o_hiraku) 2017年12月22日

旅を続けるうち、最初の頃は「ただ安い」だけでよかった宿泊先が、それだけでは物足りない……というか、辛くなってきます。とくに私が大切にしたいと思うのは、「心地よく過ごせるか」という点。

「旅をするだけ」「寝泊まりをするだけ」ではなく、毎日をきちんと人間らしく過ごしながら、いかに持続可能性を持たせた費用感で、宿泊先を確保し続けられるか。

その点で考えると、今回チャレンジしてみた「Airbnbのシェア暮らし」は、とてもよいソリューションなのではないかと感じました。

この手法は海外にも展開できる

あまり数は多くないかもしれませんが、同じノマド暮らしをしている仲間同士で、日程と場所さえ合わせられれば、海外でのAirbnbシェア暮らしも実現可能そうだと感じています。

実際に、じつは伊佐知美と古性のちの2人はタイ・バンコクで数泊ですが、合流したことがあります。

シェムリアップからきた伊佐さんと合流でけたーーーー!わーいわーい新鮮。
宿が可愛い。やばい。やば可愛い。
これから夜の街に繰り出す(=´∀`)! pic.twitter.com/KNrsP0bcAZ

— 古性 のち (@nocci_84) 2017年9月7日

バンコク!トンローエリアのかわいいホテルにステイ。隣にいるのは… のちちゃーーーーーん!( ´ ▽ ` )✨ 合流できたうれしいー!
でもふたりともまず端っこノマド?笑 pic.twitter.com/4RhFyvOXj9

— 伊佐 知美 (@tomomi_isa) 2017年9月7日

あとは古性さんではありませんが、オーストラリアのゴールドコーストやバイロンベイという街でも、旅人同士でAirbnbシェアを実施したことがあります。これも同じくかなり快適でした。

伊佐知美の世界一周とお金の話_オーストラリア
オーストラリア・バイロンベイでシェアをしたAirbnbの家(引用元:Airbnb

これが発展すると、シェアハウスという発想になるのでしょうか……?

じつは、この期間限定のAirbnbシェアがあまりにも費用・精神的に充実していたため、古性さんと一緒にシェアハウス暮らしを始めてみようか、という話にもなっています。

とすると、よくある話にまとまっていくような気もするのですが(笑)。たとえば自分たちが旅に出ている間はAirbnbとして人に貸し出すなど、「ノマド族が集まる家」を集めるのもなんだか楽しそう!という考え方にもなりました。

1人で旅をするのも自由でいいですが、時や場合によっては誰か同じような趣味思考の人とシェアするという選択肢も、旅最中にはかなりアリなのではないかと思います。

ただAirbnbの場合であれば、予約の際に「2名予約」が選択できますので、勝手にシェアをせず、あらかじめオーナーにシェアの旨を伝え2名分の料金を支払って始めましょうね。

「旅をしながら仕事をする」。これについては私もまだ実施期間が3年程度。試行錯誤の途中なので、もし何かアドバイスがあればぜひ教えてほしいです!

ではまた次回。

ノマド的節約術の裏話

ブログでは公開していない情報をメールやLINEで受け取れます。無料で登録可能ですので、下記のボタンよりお気軽にご登録ください!

この記事を書いた人

1986年生まれ、新潟県出身のライター・編集者。これまでに仕事をしながら世界を2周、47都道府県55ヶ国200都市以上を巡る。これからの暮らしを考えるウェブメディア『灯台もと暮らし』創刊編集長、オンラインコミュニティ「#旅と写真と文章と」「#EnglishChallenge」オーナー。