こんにちは! 2016年4月から世界一周のノマド旅に出発し、これまで延べ40ヶ国100都市を訪れたライターの伊佐です。
突然ですが、海外で体調を崩したり、怪我をしてしまったりしたらどうすればいいのでしょう?
海外傷害保険に入っていたら、ぜひためらわずに国際病院を受診しましょう。国内と同じで、「何かあってから」では遅いのです。「心配だったけれど、何もなくてよかった」そう言うために病院を受診できるのも、海外傷害保険に入っている方のメリットではないでしょうか。
この記事では、私が実際にベトナム・ホーチミンで体験したクレジットカード付帯の海外傷害保険を使うまで、とくにキャッシュレス・メディカルサービスの使い方について紹介します。
じつは以前、インドネシア・バリでも同じように国際病院にてキャッシュレス・メディカルサービスを使用したことがあるのですが、流れは基本的に変わらなかったので、ほかの国を旅行される方も、ぜひ参考にしてみてください。
私が保有しているクレジットカード
- 三井住友カード プライムゴールド
使用した海外傷害保険
- キャッシュレス・メディカルサービス
病院においてその場で治療費を自己負担することなく治療をうけられるサービスをいいます。 治療費は保険金として三井住友海上から提携病院へ直接お支払いします。
※お支払い対象とならない保険事故、費用はお客さまの自己負担となります。
引用:キャッシュレス・メディカルサービスとは|三井住友海上保険
旅の詳細
・旅行期間:14日間
・怪我をした日:渡航3日目
・病院へ行った日:渡航5日目
ホーチミンで何があったのか
何があったかと聞かれたら、「パワー全開で回っている扇風機に手を突っ込み、負傷&流血してしまった」です。
なぜそんなことが起こったのか
私も分かりません!(笑)。まさか海外で、こんなバカみたいな理由で怪我をしてしまうとは。きっと、朝起きたばかりで、寝ぼけていたんだと思います。
扇風機の位置を動かすため、日本製の扇風機と同じノリで、「えいやっ」と扇風機に触りました。それはもう、何のためらいもなく。
瞬間、パワー全開で回っていた扇風機の翼は、鈍い音を立てて止まりました。もちろん電源はついたまま。数秒後には、何事もなかったかのようにまた回し始めていました。けれどあの数秒、フルパワーの扇風機を止めたのは、私の左手の薬指1本!
ざくざくっと! ええ、ざくざくっといきました! あんなに血が流れたのを見たのは、久しぶりです……。
めちゃくちゃ痛かったです。しかも血が苦手なので、流血の衝撃に耐えきれず、10分ほど貧血になって立てなくなりました。
その後タオルで頑張って止血、絆創膏を二重に巻き、私は出かけます。そう、痛みに打ちひしがれているのもつかの間、私は数十分後に仕事のアポイントがあったのです。
夜になっても痛みも血も止まらなかった
がしかし予定を終えても、夜になっても、ついでに言うと眠って翌朝になっても痛みはおさまらず、また絆創膏を張り替えるたびに血が出ました。
「これはまずいかもしれない……(というか、痛くてパソコンが打てないし、仕事に支障もある)」。
と思い、そこで初めて国際病院に行くことを決意。とても遅いですね……。今では反省しています。あんなに痛かったのだから、もっと早く行けばよかった!
実際の国際病院の受診方法と、その様子
ここからは保険会社によりますが、私が加入していた三井住友プライムゴールドカード付帯の、三井住友海上火災保険株式会社の流れを記載します。
国際病院の探し方- 現地の人に聞く
- 「地名」「国際病院」のワードで検索する
- 24時間営業の日本の保険デスクに電話する
- 現地の人に聞く
- 「地名」「国際病院」のワードで検索する
- 24時間営業の日本の保険デスクに電話する
私は、現地の人に聞いた上で、名前で検索してヒットした「ロータスクリニック」へ行くことにしました。
病院へ
本来であれば予約した上で病院へ行ったほうがスムーズなのですが、異国ですし、行ってからどうにかなるだろう、と私はいつも直接行ってしまいます。
日系企業が多く入るビルの3階にロータスクリニックはありました。他フロアにはAEONも入っていました。なんとなく安心します。
そしてこちらが、「ロータスクリニック」の入り口。まるで日本の病院のようです。
一生懸命英語で説明しようと心の準備をしてきましたが、受付の方は日本語がペラペラ。「どうされましたか?」という流暢な日本語に感動しました。
受付でパスポートを提示し、状況と病状を説明。さらに三井住友海上火災保険株式会社の保険証書を提出し、キャッシュレスメディカルサービスを受けたい旨を伝えます。
国際病院を受診する際は、パスポートと保険証書は必ず持参しましょう。
ちなみに、インドネシア・バリで受診した際はもっと規模の大きな総合病院で、受付は英語のみ。
電話で日本人スタッフに病状を伝えて、現地スタッフに通訳。再び電話を受け取って病院側の処置を聞き、電話越しに薬の説明を受ける……というスタイルだったので、言語対応は病院によって大きく変わりそうです。
とにかく日本語が話せるスタッフがいて、さらに日本人医師がいる現地の病院は本当に心強いと感じました。
保険会社に、キャッシュレスメディカルサービスが適用可能かを確認
その際、オペレーターに伝えた内容は以下です。
- 名前(読み方と、漢字の両方)
- 生年月日
- クレジットカードの種類と、番号
- 怪我の状態と理由
- 出国日
- 帰国予定日
- キャッシュレスメディカルサービスを希望している旨
待つ
一旦電話を切り、ロータスクリニックが本当に三井住友海上火災保険株式会社のキャッシュレスメディカルサービス適用の対象か、などを確認する段階に入ります。
場合によりますが、通常、この確認は1時間ほどかかります。病院へ折り返してもらうよう依頼し、私はいったん病院の外に出ました。
1時間ほどして戻ってくると、無事受診できるとのこと。ここでやっと、医師に会えることになりました。
一般的な受診をしましょう
ここからは、日本と同じ。通常通りの受診をして、医師の判断をあおぎましょう。
私の場合は問診の後、骨に異常がないかどうかのレントゲン撮影、その後問題がなかったことがわかったので、傷の消毒、手当、処方、とことが進みました。
「2週間程度で治ると思います」。この医師の言葉が、異国でなんと心強く響いたことか……!
「ベトナムで扇風機に指を挟んで負傷、骨折」とか、もうあほ丸出しですからね。いやすでにこの怪我をした時点で丸出しなんですけれども。それは分かっているのですけれども。
診察代は、もちろんゼロ!
診察を終え、処方された絆創膏などを受け取ると、「以上です」とのこと。
保険の範囲内ですから、この日私が支払ったお金はゼロ。そのまま病院を後にします。
クレジットカード付帯保険の海外傷害保険は、積極的に活用しよう
じつは私は、スペインとチェコでスマートフォンの盗難に遭い、同じプライムゴールドカードの付帯保険である「携行品損害」も請求したことが2度あります。
プライムゴールドカードの年会費は5,400円。マイ・ペイすリボの契約や、WEB明細書サービス申し込みなどの一定の条件を満たすと、年間1,620円まで値下がりします。
適用される旅行期間は90日までです。それを超えると、補償の対象外となります。
逆に言うと、90日以内の旅行であれば、わざわざ保険会社の海外傷害保険に別途加入することなく、クレジットカード付帯保険のもので十分だと私は考えています。
「『海外傷害保険を実際に使う』なんて、非日常すぎてなんだか気が引けるし、難しそう……!」私も最初はそう思っていました。
けれど、見知らぬ土地であれ、病院を受診できて、しかもそれがキャッシュレスでいいなんて! 病気や怪我で不安になったら、安心を得るためでもよいので、時間と状況がゆるのならばぜひ病院は行きましょう。何かあってからでは、遅いのです!
私は、今後扇風機に手を突っ込まないように、気をつけます……。ではでは、次回。