フリーランスとして生き延びていくためには、無駄な支出は可能な限り抑える必要があります。
その中でも税金は抑えることができるのであれば、とことん抑えたいですよね。
近頃はフリーランスという言葉が流行っているように感じます。でも、お金のことについてしっかり考えている人はどのぐらいいるのでしょうか。少し疑問に思うところです。
今回はフリーランスとして生きていくのであれば、必須と言っていいほど重要な節税についての方法を紹介します。
「小規模企業共済」という言葉を聞いたことがありますか?
フリーランスで、まだ入っていないのであれば今すぐに加入したほうがいいぐらいおすすめの節税方法です。
私もこの機会に小規模企業共済に加入することにしましたので、実際にやった手順をすべて紹介していきますね。
また、小規模企業共済に申し込むときに必要な書類もまとめておきます。
小規模企業共済の特徴やメリットをおさらい
まずは、小規模企業共済の特徴やメリットについて、あらためて一覧にしておきますね。
- 月額1,000〜70,000円を掛け金にできる
- 掛け金は全額所得控除
- 1年分の前納もできる
- 20年未満で任意解約すると、戻りが掛け金よりも少ない
- 一括受け取りすると退職所得扱いになる
- 最大2,000万円の借入ができる
最大で月に70,000円も掛け金を積み立てることができ、しかも全額所得控除になるのがおすすめです!
20年未満での解約だと全額戻ってこないデメリットはありますが、月1,000円ずつ積み立てして年数・月数を稼ぐこともできます。
小規模企業共済の申し込みに必要な書類
小規模企業共済に申し込みするためには、いくつかの書類が必要が必要になります。
- 確定申告書の控え
- 契約申込書(様式小101)
- 預金口座振替申出書
- 本人確認書類
- 印鑑
あとは、その場で掛け金を払うのであれば、1か月分の掛金もしくは前納する場合は前納掛金を持っていくといいですよ。
公式ページには、本人確認書類や印鑑についての記載はないですが、持っていっておいたほうが、もし必要だったときにすぐ出せるようにしておくと安心です。
小規模企業共済への加入申し込み
ここから、小規模企業共済の加入申し込み手順を紹介していきますね。
まずは以下のページを開いてみましょう。
参考:小規模企業共済の申し込みはこちらから
ここから契約申込書を取り寄せます。
▼以下のような画面が出てきますので、1つ1つ入力していきましょう。
入力項目は以下の通りですよ。
- 氏名
- 郵便番号
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
- 必要な部数(パンフレット・制度のしおり・契約申込書)
資料請求すると数日後に、家に小規模企業共済の資料が送られてきます。
次は届いた資料に書き込みをしていきましょう。
届いた資料の中に記入例があるので、それを参考に書いてくださいね。
銀行に印鑑をもらいに行く
書類への記入が終わると、次は口座引き落とししようと思っている銀行に行きます。
そこで、銀行の確認の印鑑をもらってください。
対象となっている金融機関は注意が必要です。
ネット銀行、ゆうちょ銀行は使えません。
ネット銀行はまだ諦めがつくものの、「ゆうちょ銀行で引き落としができないってどういうこと?」と突っ込みを入れたくなりました。
聞いてみたら、銀行になってからまだ歴史が浅いからとのことらしいですが、理解に苦しむ理由でしたね。
文句を言っても仕方ないので、普通の銀行を使うことに。
私はネット銀行とゆうちょ銀行しか口座を持っていないので、小規模企業共済だけのためにわざわざりそな銀行の口座を作りました。
私のように普通の銀行口座を持っていないというケースは少ないだと思うので、あまり気にならないところだと思います。
▼ちなみに、苦労して銀行に押してもらった印はこちらです。
このまま銀行で提出すれば小規模企業共済の手続きが終わりますよ。
最寄りの商工会議所に書類を持参する方法も
銀行に印鑑をもらえれば、書類記入は全て完成となります。
当時の私は、最寄りの商工会議所に書類を持っていって初めて手続きが完了すると思ってたんですよね。なので、普通はここまでする必要ありません!
ちなみに、持っていく商工会議所は必ずしも本部でなくとも大丈夫です。
私は支部に持っていきましたが、受理されました。
書類以外に必要となるのが、銀行引き落としが始まるまでの月額掛け金です。
私は毎月10,000円ずつにして、商工会議所の窓口では10,000円支払い(掛け)ました。
その場合は、最初の引き落としが2ヶ月か3ヶ月分になると言っていたので、最初の引き落としのときだけは注意が必要です。
後日、小規模企業共済手帳が到着しました!
申込みしてから約2ヶ月後ぐらいに、小規模企業共済手帳が届きました。
▼これが小規模企業共済手帳です。
横長であまり「手帳」という感じはしないですね。
手帳は数ページあります。
まず1枚開くと、小規模企業共済契約締結証書が目に入りますね。
ここには、契約成立年月日、掛金月額などが書かれていますよ。
2枚目は掛金払込書です。
最初の1回は申し込むときに払わないといけないので、その分が2枚目に入っていました。
3枚目は契約内容確認書。申込情報や住所などの情報、引き落とし先の金融機関や口座情報が印字されています。
4枚目は月額の掛金を変更する際に使う「掛金月額変更(増額・減額)申込書」です。
増額できる余裕ができるようにガンガン稼ぎたいですね…!
最後の5枚目は、届出事項変更申出書です。
住所氏名などが変更になった場合に使う分ですね。引越した時や結婚などで姓が変わったときに使う可能性があります。
手帳が届いたことで、自分が小規模企業共済に申し込みしたという実感がわいてきました!
掛金はすべて控除できますし、20年以上積み立てれば額面上のお金となって返ってきます。長い目で見てコツコツと積み重ねていきたいと思いました。
節税と将来への積み立てに使える
小規模企業共済は個人事業主のための退職金の積み立てのようなものです。
また小規模企業共済に積み立てた金額は全て控除されるので、節税にもなります。
その話は以下の記事で紹介した通りですね。
また一度入るからには、ずっと積み立て続けることになるので、無理のない金額から始めることが大事です。
月額1,000円〜70,000円で500円単位で自由に設定できるので、収入が少ないうちは1,000円から始めて、収入が増えて安定してきたら最大の70,000円にしておくのがベストです。
小規模企業共済は年数が大事なので、加入できる状況にあるのであれば、すぐにでも加入しておくほうがいいです。
20年を超えてくると掛けた金額以上になって返ってくるので、めちゃくちゃオイシイですよ。
節税した上にプラスになって返ってくるって、利回り換算するととんでもない数字になると思います。
知るか知らないかで大きく変わるのが、税金のことです。
節税できるところは節税して、自分の懐により多くのお金が残るようにしていきましょう!
さいごに:申込み手順まとめ
さいごに、もう一度申込の流れをまとめておきますね。
- 資料請求フォームから、申し込み
- 資料が家に届く
- 届いた資料の契約申込書に必要項目を記入
- 確定申告書のコピー、印鑑、契約申込書を準備する
- 銀行引き落としのために、銀行に印をもらいに行く
- 提出完了
- 後日、小規模企業共済の手帳が届く
また、掛け金の変更を行いたい場合は、こちらのページで詳しく解説しています。