フリーのwebライター・セミナー講師として働くなつみとです。
共働きだと、家事の負担って大きく感じますよね。
片付けや細かいところの掃除など、優先度の低いところから家事が滞りがちになりませんか?
夫が会社員、妻であるわたしがフリーランスとして働く我が家では、5か月ほど前から家事代行を利用しています。
でも、利用するまでには悩みました。
家事代行って高いイメージがありますし、利用方法についてもわからないことはいろいろあったんですよね。
だからこそ、「家事代行に興味はあるけど利用するかどうか迷っている」という人の助けになれればうれしいです。
このページでは、家事代行の利用までの流れや利用方法、料金・プランの選び方について紹介しますね。
家事代行の利用を決めるまで
家事代行に興味を持つようになったのは、今から2年ぐらい前です。
webライターとしての仕事が軌道に乗ってうれしい一方で、忙しくて家事がどんどん負担になってきたんですね。
また、社会的にも共働き家庭が増えたことや女性の活用(という言葉は好きではありませんが)という言葉を聞くようになり、家事代行サービスも増えてきたころだと思います。
家事代行は贅沢?
興味を持った時点で少し調べてみたのですが、やはり高いです!
1時間あたり3,000円程度が相場で、2時間の利用なら6,000円、3時間なら9,000円ほどかかることになります。
プランによっては割引があるものの、それでも気軽に依頼でるような金額ではありませんでした。
当時の世帯手取り月収は50万円ぐらいだったと思いますが、それぐらいの月収だと「これは贅沢すぎるかも」と思いました。
わたしはフリーランスなので、家事代行を依頼することで収入は増えるかもしれません。でも、それでも家事代行の費用を回収しきれるとは思えず、利用には至りませんでした。
ただ今思えば、家事がストレスになるようなら息抜き程度にスポット利用してみても良かったかもしれません。
家事のストレスとアトピーの悪化の悪循環
はじめに家事代行に興味を持ったときは、一通りの家事はなんとかできていました。しかし、徐々に家事の負担がストレスになるように……。
わたしは2年ほど前から成人アトピーを発症し、ハウスダストやダニのアレルギーがあることもわかりました。
地域のお祭りでバザーを担当したときには、いろんな家庭の押し入れに眠っていたであろうホコリっぽい商品を触っていたことで手や顔が真っ赤にただれたほどです。
今から半年ほど前には、「掃除をサボるとアトピーが悪化する⇒でも家事のための時間が十分にとれない」という流れがストレスになり、さらにアトピーを悪化させる状態になってしまいました。
家事の精神的な負担が大きいと感じた
家事ができないほど忙しいというわけではありません。
だらだら過ごしているときもあれば、友達と遊ぶことだってあるのですから。
ただ、「あれやらなきゃ」「これもやらなきゃ」と、常にやらなければならない家事が頭の片隅にあり、なおかつ「でも先にこの仕事をしなくちゃ」とか「家事やりたくないな」といった気持ちがあると、それが負担になります。
夫は家事をしてくれますが、会社員で家にいる時間自体が少ないため、どうしてもほとんどの家事はわたしがすることになりますよね。
なおかつ、子供の学校プリントをチェックしたり、習い事のスケジュール管理をしたりといった育児も合わせると、仕方ないと分かっていても「不公平だ」と感じるようになりました。
家事代行を試してみたら完全に意識が変わった
悩んでいても仕方ないので、試しに家事代行を使ってみることに。
改めて調べてみると、家事代行は高いけれど、安い業者もあることが分かりました。
そして、試しに1つの業者を選んで「お試しプラン」をお願いすると、家事代行の素晴らしさが分かりましたよ。
- 手際がいいから短時間でも多くの家事をやってくれる
- オーダーメイドでプランを作ってくれる
- 日ごろから片付けられるようになる
家事代行のスタッフは手際がいいから短時間でも多くの家事をやってくれる
家事代行は1回あたり2時間もしくは3時間が一般的です。
わたしは「2~3時間では大したことはできないだろう」と思っていました。
でも、プロは違います!
自分で家事をするときには途中でスマホを見たり、つい仕事を始めてしまったり、疲れたからと休憩したりしてしまいますよね。
一方家事代行のスタッフさんは家事が仕事なので、淡々と家事を進めていきます。
もちろんプロの家事代行スタッフなのでスキルもありますし、わたしがやるよりもサクサクと家事が進むんですよね。
つまり、自分でやる2時間とプロがやる2時間では、できる家事の量が全然違うということ。
「2~3時間でどれぐらいできるものなんだろう?」と疑問に思っていましたが、予想以上にたくさんの家事をしてくださいますよ。
ホームページに載っているプラン以外にもオーダーメイドプランを作ってくれる
家事代行サービスのホームページを見ていると、たいていいくつかのプランが掲載されています。
単発の「スポットプラン」や定期の「週1回3時間プラン」、「週2回2時間プラン」など、業者ごとにいろんなプランがあります。
でも、どんなプランが自分に合っているのかなんて、はじめはわかりませんよね。
実際に利用してみると、こちらの希望を丁寧にヒアリングしてくださった上で、自分に合ったプランを提示してもらえます。
ホームページに掲載されているプランだけでなく、たとえば「月2回ぐらいでいい」という人なら「月2回2時間プラン」のようなオーダーメイドのプランを作ってもらえるんです。
オーダーメイドに対応しているかどうかは業者によっても違うかもしれませんが、定期的に利用するのであればある程度融通は利くと思いますよ。
家事を頼みやすいよう日頃から片付けられるようになる
家事代行を利用するということは、他人が家に入るということです。
だからこそ、信頼できる業者を選ぶことが大切になります。
スタッフの方は、はじめに「触ってはいけないところ」「入ってはいけないところ」を聞いてくださいますから安心です。
ただ、財布を置きっぱなしにしていたり、大事な書類を要らないDMと一緒に置いていたり、といったことがあると、スタッフさんに迷惑がかかってしまいますし、最悪トラブルに発展してしまうことも。
部屋が散らかっていると、スタッフさんはその都度「これはどこに置いておきましょうか」と聞かなければなりませんし、もしくは大事なものがゴミと間違えられて捨てられてしまう可能性もあります。
家事は溜まっていても、貴重品や仕事道具などなくなると困るものだけは、きちんと定位置に置くようにしようと思えるようになりましたよ。
ちなみに、家事代行ではお片付けもしてくださいます。
はじめは「これはどこに収納しますか?」と聞かれるたびに答えなければなりませんが、徐々に覚えてくださるので指示するのも楽になっていきますよ。
家事代行サービスでやってくれる家事とは?
「家事」にはいろんな仕事がありますよね。
基本的には、「すべての家事に対応してくれる」と思って大丈夫です。
家事代行のサービス内容- 片付け
- 掃除
- 洗濯
- 料理
- 買い物
- 片付け
- 掃除
- 洗濯
- 料理
- 買い物
鍵の預かりサービスもあるので、不在時に入って家事をしてもらうことも可能です。
さらに、こんなサービスにも対応していることがありますよ。
- ベビーシッター・送り迎え
- 高齢者対応(介護ではない)
- ペットのお世話(エサやりや散歩)
イメージ的には、いわゆる「家政婦」ですね。
ただ家政婦というと、住み込みで家のことをしていたり、もしくは通いでも毎日来るイメージがありますよね。
そして、「家政婦はお金持ちが雇うもの」というイメージも。
たしかに、毎日だったり住み込みだったりでお願いするとなればお金もかかりますが、もちろん週に1回や月に1回の利用で問題ありません。
対応してくれる家事自体は一般的な「家政婦のイメージ」と同じだと思いますよ。
※あくまで「一般的な家政婦」です。テレビドラマに出てくるような家政婦とは違います^^
わたしは主に掃除をお願いしています
わたしがサボりやすいのは、掃除・片付けです。
料理はやらないとご飯が食べられませんから、やらざるを得ません。
洗濯も、溜めてしまうと着る服がなくなってしまいますから毎日しています。
でも、掃除と片付けに関しては、少しぐらいサボっても死にません。
仕事が忙しくなってくるとつい後回しになり、「あとでまとめて掃除しよう」と思っているうちに汚れが溜まっていくのですね……。
最近はロボット掃除機を購入したので日々の掃除はかなり楽になりましたが、拭き掃除は面倒でなかなか手を付けられません。
できれば料理も洗濯もしてほしいですが、優先度が高いのは掃除・片付けですし、それだけでもやってもらえればだいぶ気持ち的にも楽になりますよ。
家事代行の料金・プランは?
家事代行も業者によっていろんなプランがありますが、ここでは一般的によく見るプランと料金の相場を紹介しますね。
家事代行には単発利用と定期利用がある
まず、家事代行には単発利用のスポットプランと、定期利用の定期プランがあります。
たとえば「大掃除をしてほしい」「引越し後の後片付けをお願いしたい」といった場合には、単発で利用したいですよね。
単発プランは定期利用に比べると割高ではありますが、利用したいときだけ気軽に利用できるのがメリットです。料金の相場は1回2時間で6,000円程度、3時間で9,000円程度です。
一方、定期プランは頻度や時間数によっていろんなプランがあります。以下から詳しく解説しますね。
定期利用は1回あたりの料金と利用頻度で月額料金が決まる
定期利用の場合は、月額料金で決められることが多いです。
その都度支払うのではなく、毎月決まった金額が引き落とされるんですね。
まず、1回あたりの時間数で料金が決まります。
例ですが、こんなイメージで、時間数が多いほど1時間あたりの単価が安くなりますよ。
- 1時間……3,000円
- 2時間……5,400円(1時間あたり2,700円)
- 3時間……8,100円(1時間あたり2,400円)
次に、利用頻度です。
定期プラン料金は週1回以上の利用で適用される業者が多いですよ。
週1回、週2回など自分の希望に応じて決めていきます。
また、わたしは月2回にしているのですが、このように定期プラン料金外の定期利用だと、割引がないこともあります。
ただ、割引欲しさに利用頻度を増やすのも本末転倒なので、多少割高でも必要な分だけ利用した方がいいと思っています。
このように、1回あたりの利用時間と利用頻度により、月額料金が決まりますよ。
往復の交通費は別途かかることが多い
プラン料金には往復の交通費が含まれていないことが多いので、別途支払わないといけません。
バス・電車といった公共交通機関の運賃を実費で支払う業者もあれば、「一律900円」のように決まっている業者もあります。
小さなことかもしれませんが、週1回の頻度で来てもらうより、月2回だけ来てもらって1回あたりの時間を増やす方が節約になることもありますよ。
入会金・年会費がかかる場合もある
家事代行サービスは、業者にもよりますが入会金や年会費がかかることが多いです。
入会金ははじめの1回だけ払うもので、入会することによって会員料金が適用されますよ。3,000円~2万円ぐらいまでピンキリですが、0円のところもあります。
年会費も業者によってピンキリですが、年途中で解約した場合は返金されることもありますよ。
業者によっては入会金・年会費ともに高額な場合もあるので、プラン料金だけで決めずにトータルでいくらかかるのかもしっかり確認しておきましょう。
家事代行を利用するときの手順・流れ
家事代行を利用するまでの流れはこのようになっていますよ。
- 家事代行業者を選ぶ
- お試しプランに申し込む
- お試しプランを利用する
- 契約するかどうかを決める
【1】家事代行業者を選ぶ
利用したい業者がまだ決まっていない場合は、インターネットで検索して利用してみたい業者を選びましょう。
安いかどうかだけでなく、信用できる業者かどうかもしっかり見てくださいね!
情報が少なすぎたり、できたばかりのようなよりも、長年運営されている業者やサイトの情報が充実していてわかりやすい業者を選ぶようにすると失敗しにくいと思います。
迷う場合は実際に利用してから決めるのが一番です。
たいてい「お試しプラン」や「体験プラン」といった初回向けのプランがあるので、複数の業者を利用してから決めても良いでしょう。
代表的な家事代行業者だと以下のところがありますよ。
- ベアーズ
- CaSy
- くらしのマーケット
- カジタク
【2】お試しプランに申し込む
利用したい業者が絞り込めたらお試しプランに申し込みます。
ウェブ申し込みできるところは多く、サイト内の申し込みフォームに必要事項を記入するだけなので簡単ですよ。
中には電話受付しかしていないところもあるので、その場合は電話で申し込んでくださいね。
ウェブ申込みの場合、申込時に利用日の希望も伝えますが、まだ仮予約の状態です。
申し込み後に担当者から電話orメールで連絡があり、打ち合わせの上利用日が決まりますよ。
直前の予約だと空きがない場合もあるので、希望日時はなるべく余裕をもって先に設定しておくのがおすすめです。
【3】お試しプランを利用する
予約当日、指定時間に家事代行のスタッフさんが来られます。
はじめはすぐ家事に取り掛かるのではなく、まず打ち合わせからスタート。
こういった内容を聞かれるので、答えていくだけで大丈夫ですよ。
- やってほしい家事は何か
- 掃除用具等の置き場所はどこか
- 触ってはいけない場所・入ってはいけない部屋は?
打ち合わせによって、家事の内容が決まります。
この後からがサービス時間になり、家事が始まるという流れです。
家事の最中でも、気になることがあれば話しかけても大丈夫ですよ。
利用時間をたっぷり使って、しっかり家事をしてもらえます。
【4】契約するかどうかを決める
お試しプランの家事が終わったら、最後に契約についての話があります。
もしくは、スタッフさんが帰られた後に、メールや電話でやり取りする場合も。
希望の利用時間・利用頻度で見積もりを出してもらえますし、プランも複数出してもらうことができるので、いろいろ聞いてみましょう。
その場で契約することもできますし、もう少し検討した上で後日申し込むこともできますよ。
もちろん、「お試しプランを使ったら契約しなければならない」ということはありませんし、合わないと思えば断わりましょう。
さいごに
わたしはずっと「家事は生きていく以上やらなければならないことだ」と思っていましたが、最近は違うなと思い始めました。
家事はやるべきことなのではなく、「やらざるを得ないもの」です。
中には家事が好きな人もいて、できる限り自分でやりたいという意見もあっていいのですが、かと言ってすべての人が等しくやらなければならないわけではないはず。
洗濯板が洗濯機に変わったように、ホウキが掃除機に変わったように、今も家事事情は変化しています。ロボット掃除機や食洗機といった家事家電を使うのも、家事を楽にする手段ですよね。
同じように、家事代行サービスを使うのも、家事を楽にする手段の1つだと思うようになりました。
すべての家事を任せてしまう人がいてもいいと思いますし、わたしのように、溜まってきた家事を定期的にリセットしてもらうというやり方もありますよ。