こんにちは、手帳と雑貨文具マニアのライター、森山です。
文具店や書店には毎年9月の終わり頃から手帳が並び始めますが、百均の手帳売り場にも、続々と手帳がそろい始めているのをご存知でしょうか?
百均はたまに「百均だからしょうがないか」と感じてしまうほど、壊れやすいものや使いにくい商品もありますが、毎年手帳はコスパ抜群のものが多いのです。
手帳の平均価格は2,000円ですから、同じようなレイアウトで気軽に使える100均手帳はうれしいですよね。
知っている方は早めにチェックしているので、良いデザインのものはいつまでも売っているわけではありません。
私は毎年何冊もノートを使っているデジタル&アナログ手帳併用型なので、今年も早めに見に行ってみました。
今回はその中でも、特におすすめしたい手帳5冊と、その中身をご紹介します。
コスパ最強の100均手帳を紹介
DAISO(ダイソー):キャラクターデザイン手帳が豊富
百均はコストと質のバランスを保つためか、比較的マンスリーだけの「カレンダー式」や「スケジュール帳」が多いのも特徴です。
その中でもダイソーは、特にディズニー関連のマンスリー手帳のバリエーションが豊富です。
(1) 「ディズニーB6スケジュール帳 G-90 No.4」
中身はこんな感じにシンプルなものもあれば、キャラクター色強いものもあります。
今回は9歳になる長女へ「少し大人っぽいものが持ちたいだろうな」と思って、薄紫の手帳を選びました。
この手帳の紙質はサラサラしていて意外と厚め。ハンコは裏写りしますがギリギリ許容範囲です。
マンスリーの後ろはノートになっていて、最後にパーソナルデータを書くページで締めています。
子供に持たせるのにちょうど良い手帳ですね。
Can Do(キャンドゥ):充実の品揃えが魅力
近くのキャンドゥは小さな店舗なので「手帳は売ってないかも」とあまり期待していなかったのですが、使えそうな手帳が3冊ありました。
(2) 「SJI-61883 ダイアリー 2017 A5 64P ライフスタイル」
料理や食材、メイソンジャーやスキレットが描かれている表紙の手帳です。
マンスリーが四分割されているので、家族の予定や時間ごとの予定だけでなく、「朝ごはん、昼ごはん、おやつ、夜ごはん」などのメモにも使えそうですね。
紙質はザラッとして薄めなので、ハンコを押したり太いペンで書くと裏写りします。
マンスリーの後ろはノートになっています。
(3)「17ダイアリー B6ソフト 鳥づくし SB-223」
人気の小鳥柄マンスリーがこちらです。百均手帳のなかでも、インコ柄は人気です。
表紙をめくると最初のページに、縦に定規のルーラーが印刷されているので、16cmまでの長さを測ることができます。地味に便利ですね。
そしてマンスリーの後ろには26ページのノートになっており、国内郵便料金表や、「東京」「大阪」だけでなく、「札幌」や「京都」などの地下鉄図、それからパーソナルデータのページがあります。
意外と充実した内容です。
中はシンプルなレイアウトなので、シールを貼ったり自由にカスタマイズできそうですね。
上の部分の色は月によって変わるので見やすいです。
紙質は蛍光っぽい白で、手触りは少しザラッとしていますが、付箋の付け外しには向いているように感じます。
(4)「A6ダイアリー マンスリー&ウィークリー(チェック)」
百均には、マンスリーのみ、ウィークリーのみの手帳が多いのですが、最近はマンスリーとウィークリーのレイアウトの手帳も増えている気がします。
こちらの「A6ダイアリー マンスリー&ウィークリー(チェック)」は、マンスリーとウィークリーのどちらのページもあり、色も黒と茶色から選べます。
ほかのページは以下のような構成になっています。
- 年間カレンダー
- イヤープラン
- マンスリープラン
- ウィークリープラン
- 方眼メモ
- 年齢早見表
マンスリーはこんな感じで、2週間ホリゾンタル式になっています。
紙質はコピー用紙くらいの薄めで、文字を消すと少しヨレてしまいますが、まあ許容範囲です。
製本は中綴じ式です。元が1枚の長い紙を中央で縫いつけているだけなので「手帳」というよりも「ノート」といった感触ですね。
ですが、こちらは中を開くと毎月のウィークリーの最後に収支表があるので、お買い物ノートやおこづかい帳、簡易的な家計簿としても使えます。これは便利!
Seria(セリア):100均一オシャレ!だけど売り切れ率高し
百均の中でも、オシャレでかわいい雑貨が豊富なセリア。セリアにも、もちろんたくさん手帳が売られています。
ですが、全体的に人気なのか、私が行ったセリアにはサンプル以外あまり残っておらず・・・。
お店で見つけた数少ない手帳からいくつかご紹介します。
(5) 「A6セミサイズダイアリーbyサンノート」
百均の文房具をたくさん作っている、株式会社サンノート製のノートは「百均なのにちょっとした工夫がある」というものが多い気がします。
例えば、百均ノート界で伝説の368ページノートも、サンノート製のものです。
このように、巻頭に使い方まで載っています。
なんて親切なんでしょう。
わかりやすい説明ですね。
もう「紙質の違い」と「ペンとの相性」へのこだわりがある人以外は、充分満足できてしまいそうです。
そのマンスリー、実際はこんな感じです。
1ヶ月が6週になる月も、「31日」と「24日」が1マスに入ってしまうこともなく、メモ欄も確保されています。Notesと称されたエリアにはToDoリストも記入でき、日付の横には祝日名所、六輝(六曜)まで載っていて至れり尽くせりです。
週の左端には「今月の目標」を書く欄があり、ハートマークを塗りつぶすことで達成度が可視化されます。
ウィークリーは、6時から24時までのバーチカル式で、左端にはチェックボックス付きのToDoListもあり、180度パタンと簡単に開く仕様です。
百均なのにこの心づかいがたまりません。
ちなみにこの手帳はダイソーでも売っているので「セリアになかった」という場合にはダイソーへ行ってみてくださいね。
使い方に幅が出る300円の手帳たち
さて、ここからは、百均ではありませんが同じ“安くてコスパがいい手帳”をご紹介したいと思います。
300円均一の「3coins」(スリーコインズ)で買える、格安の手帳たちをご覧下さい。
スリーコインズにはさらなる驚きのコスパ手帳が!
3coinsには300円(税抜)の手帳が、たくさんそろっています。
こちらもまた使いやすく、かわいい手帳ばかり。
柄やレイアウトもかなり多種多様です。
(6) プラネタリウム(B6サイズ横ウィークリー)
開くと全体の紙はクリーム色で、ラインや文字は黒ではなく茶色なので優しいの印象の手帳がこちらです。
紙質は薄めなので、スタンプや色分けする時に裏写りは注意してください。
マンスリーページを開くとB6サイズいっぱいに、使いやすいシンプルなレイアウトです。
左端のノートになっている部分は、その週の目標やToDoリストにするにもちょうど良さそうですね。
下にはNotesと書かれたスペースがあって、その月にあったことや残しておきたいメモも書けそうです。
ウィークリーの曜日が月曜始まりでない場合、前月の月末から書かれているものではなく、枠なしの空欄になっています。
180度パタンと開く仕様ではないので、手で押さえながら書くイメージですね。
2017年の始まりは日曜日からなので、枠なしのスペースが大きく確保されていますね。
ここに「今年の抱負」なども書くことができそうです。
他の月も、月始メモとして使えそうで、とても便利。左側は方眼メモになっているので絵や図を描いたり、シールを貼ったりするのに使いやすいです。
(7) 「B6ダイアリー ウィークリー花」
領収書などの紙を入れられる、チャック袋がついたカバーのB6サイズ手帳もありました。
マンスリーを開くと1マスが上下に分かれています。
「午前中の午後の予定」「仕事とプライベートの予定」「自分と家族の予定」など書き分けることができますね。曜日は英語表記です。マンスリーの左端にも日にちと曜日が書かれているので、また違った使い方ができそうですね。
紙は白色系で厚さは少し薄め。触り心地は少しざらざらですが悪い感じはしません。
紙の角が丸くなっているのでやさしい雰囲気を感じます。
ホリゾンタルのウィークリーは、一日の欄の上下に4つの目印が打たれているので、時系列で分けて書き込んだり、家族のメンバー別の予定を書き込んだりなど、いろいろな使い道がありそうです。
上には小さなカレンダーがあり「今は1ヶ月のどのくらいの週なのか」が一目で簡単にわかるようになっています。右側は方眼なので、これもまた使いやすいですね。
(8) 「Twin Schedule セミA5」
そして最後にご紹介したいのは、マンスリーとウィークリーをバラバラにめくることができるツインダイアリー!
以前はLoftや東急ハンズでもなかなかなかった、このレイアウトの手帳なのです。こんなものが300円で買えるなんてとても驚きました。
マンスリーとウィークリーを別々に開くことができるので、目標や行事を見失いづらいのが残念ですが、、第2週も第3週もマンスリーを俯瞰しながら過ごすことができます。
クリップで留めておいて、立てかけておけばデスク手帳としても使いやすい手帳です。
ただ惜しいのは、紙質がとても薄いこと。ハンコを押せば裏写りしてしまいますし、万年筆も色写りしてしまいます。
シャープペンシルや色鉛筆を駆使して、インクも薄いものを極力使うように意識すれば使えそうです。
上部のイヤーページと見開き12ページのマンスリーが終わっても、下部のウィークリーページは続きます。
そのため上部のマンスリーのあとは、メモページが52ページついているのです。
一年間は約53週ですから、上部を週間プロジェクトメモとして使いながら、ウィークリースケジュールを照らし合わせていくという使い方もできるので、これはとても良いですね。
100均とスリーコインズで手帳をたくさん買ってみた感想
「百均の手帳? 質はあまり良いとは言えないんでしょう?」と思っていましたが、近年「あれ? 意外と良い! しかも毎年改良を加えられてる!」とおどろいています。
今の手帳は、「100均で十分なのでは?」と思えるクオリティーのものが多いです。
今回は実際に買って、開いて、触って、使ってみた感想をお伝えしてみました。
手帳は1年を共に過ごすものですから、色、紙の厚みとペンの滑り具合、触り心地など、ご自身で実際に触ってみて感覚的に「これは良い!」と思ったものを選ぶのが一番だと思います。
決めきれなければ、一冊だけでなく「これはメモに」「これは索引代わりに」など手帳別に分ける使い道もあります。
みなさんと1年を共にする相棒になる、良い手帳が見つかりますように。