自由が丘から下北沢にバスで行く方法!渋谷駅のしんどい乗り換えを回避できる

お出かけを楽しむためには、元気の源である体力と気力が大切ですね。

でも、東京都内を電車で移動していると、乗り換えが多いので疲れてしまうことがあります。

特に渋谷駅での地下から地上への長距離の乗り換えは、長い通路を歩いたり、階段を登り降りすることになったりして、大変だと感じませんか?

なんとか渋谷駅で乗り換えをせずに、体力と気力を残しておきたいものです。

そこで今回は、自由が丘から下北沢へ行くときに、バスを使うことで渋谷駅での乗り換えを回避しようとしてみました。

その体験談と電車とバスの料金・時間差をお伝えします!

渋谷駅:地下から地上への乗り換えに一苦労

そもそも、どうして渋谷駅の乗り換えは大変なのでしょうか?

今回の出発点となる東急東横線の渋谷駅は、2013年の3月に、それまで地上2階にあった東横線のホームが、地下5階へと移動になったのです。

もう数年前のことですが、あまりの変化にびっくりしたことを覚えています。

駅のホームの地下化のおかげで、東横線が東京メトロ副都心線と直通になって、便利になりました。

しかしその代わりに、JR山手線や京王井の頭線への乗り換えが大変になってしまったのです。
具体的にいうと、山手線や井の頭線のホームは、地上2階にあります。

地下5階から地上2階へ登るということは、7階建てのビルを登るようなものです。これは疲れますよね。

渋谷駅構内立体地図
引用:渋谷駅 構内図|東京メトロ

また、渋谷駅の駅構内図を見ればわかるように、乗り換えの経路はかなり複雑です。

「歩いては階段を登り」を繰り返していると、同じ所をぐるぐる回っているような気がして、精神的にも疲れてしまうのです。

渋谷駅の地下通路

しかしながら、渋谷駅の「乗り換えの不便さ」は、2020年に開催される東京オリンピックに向けて、改善されていくそうです。

20年までにJRの路線の東側に地上46階、高さ約230メートルの高層ビルを建設する。このビルの地下部分に東横線・東京メトロの改札と、JR改札をつなぐエスカレーターを設け、移動距離を短くする計画だ。通路幅も現状より広くする。乗り換えの所要時間は現在の半分程度に短縮できるという。

引用:渋谷駅の不便な乗り換え、6年の我慢で解消へ – 日本経済新聞

2020年まで待つ間に、渋谷駅での乗り換えで、不便やストレスを感じないように工夫できることがあることがあるのではないでしょうか。

バスを使えば乗り換えを回避できる?

あるとき、自由が丘から下北沢までを電車で移動したことがありました。
自由ヶ丘と下北沢は、ともにファッションで人気のある場所です。

そのときに、ふと気づいたんです。



渋谷を経由した電車での移動は、遠回りなのではないだろうか?



もし、自由が丘ー下北沢間をまっすぐ移動できたら、渋谷駅の乗り換えも回避できる!と。

自由が丘から下北沢までのルート
引用:地図データ ©2015 Google,SK planet,ZENRIN

思い立ったが吉日。バスの路線を調べてみたところ、ピッタリのルートがあったので、試しにバスに乗ってみることにしました。

ルートは以下の通りです。

まず、「自由が丘駅入り口」から東急バス(渋11)の「渋谷行き」で「中里」へ向かいます。
そして、「中里」というバス停で東急バスを降りて乗り換えます。

「中里」から小田急バス(下61)の「北沢タウンホール」から乗車し、「下北沢駅前」まで乗れば到着です。

バスルート:自由が丘から下北沢まで
引用:地図データ ©2015 Google,SK planet,ZENRIN

バス停は駅の目の前というわけではないので、場所を紹介しておきますね。

「自由が丘駅入り口」も「下北沢駅前」も、最寄駅から近いので便利。
徒歩2分の場所にあります。

バスに乗っているのは、電車に比べてお年寄りの方が多かったように感じます。
座席も空いていて、車内は落ち着いた雰囲気でした。

「歩数」「時間」「料金」:バスと電車で比較してみました

自由が丘駅ー下北沢駅間で、バスと電車での移動は、どのように違うのでしょうか?

「歩数」「時間」「料金」の3つを軸に、バスと電車間の比較をしていきますね!

どのくらいエネルギーの消費量が違う?

「Walker – 歩数計 Lite」という歩数記録管理アプリを使って、バスと電車を比べてみました。

歩数記録管理アプリによるバスの計測時間

歩数記録管理アプリによる電車の計測時間

下記が、実際にバスと電車のどちらの交通手段も利用してみた歩数の結果です。

  • バス:944歩
  • 電車:1,626歩

この結果から、1,626歩歩く電車での移動は、944歩歩くバスに比べて「1.7倍」歩くことになると言えます!

また、この歩数には、階段での上下移動による消費量は反映されにくいです。
平地の一歩と、階段を登る一歩では疲れが断然違いますよね。

渋谷駅の乗り換えでは、じつに7回も階段を登り降りしているんですよ。

さらに、「座って移動できるか」という交通手段の選択において重要ですよね。
バスは比較的座席が空いていて、長時間座り続けることができました。

それに対して、渋谷駅を中継する電車では、空いている座席を見つけることができず、立ちっぱなしでした。

  • 電車はバスの1.7倍歩く
  • 階段の上下運動が7回もある
  • バスは長時間座れるの対して立ちっぱなし

という上記の3点を踏まえると、電車での移動はバスでの移動に比べて「約2倍」エネルギーを消耗する交通手段であり、逆に、バスの場合は電車の半分以下の消費になるでしょう。

時間はどのくらい違う?

続いて、移動時間の差を表したのがこちらです。

  • バス:49分42秒(駅からバス停への移動時間も含む)
  • 電車:38分55秒

移動時間は、10分程の差があります。
その分早く目的地に到着できるのが、電車の利点ですね。

今回は、井の頭線も東横線も各駅停車のタイミングで電車に乗りました。
急行電車に乗れるタイミングなら、電車での移動はより早くなります。

料金はどのくらい違う?

バスの場合

バスの運賃は、「自由が丘駅入り口」から「中里」までが220円、「中里」から「下北沢駅前」までが220円で、合計440円です。

参考:自由が丘駅入口から下北沢駅前までのバス乗換案内 – NAVITIME

電車の場合

電車の運賃は、「自由が丘」から「渋谷」までが160円、「渋谷」から「下北沢」までが130円で、合計290円です。

参考:自由が丘(東京都)から下北沢までの乗換案内 – NAVITIME

つまり、バスだと「150円分」余計にかかってしまいます。

毎日通勤で利用するなら費用としてかさみますが、例えば仕事等で人に会いに行くときや、休日に遊びに行くために渋谷経由の乗り換えを避けるなら、バスで行くのもよい選択肢ですね。

時間に余裕があるときは、バスを選ぼう

今回、自由が丘ー下北沢間を移動するときに渋谷駅での乗り換えをバスで回避しようとしました。

その結果、150円と10分だけ損をしてしまう代わりに、使う体力は半分以下になることがわかりました。

ゆっくりと疲れないバスで移動するか、体力をかけて早く電車で移動するか。

どちらの選択肢も知っていれば、そのときの気分に応じて優先したい手段を選ぶことができますね。

電車での移動に疲れたら、バスに乗って移動できないかを調べてみると、体力・気力の節約になるかもしれません。

この考え方が、楽しいお出かけの役に立てば嬉しいです!

今回紹介したルートの他にも、電車の乗り換えで消耗するのを避けられるバスのルートがあると思いますから、自分の地元でも調べてみてくださいね。

補足例として、三軒茶屋ー下北沢間はバス1本で移動できます。

参考:下61(駒沢陸橋-北沢タウンホール)[小田急バス] 路線図 – NAVITIME

電車で渋谷に出るよりも、バスの方が楽に移動できます。三軒茶屋や下北沢周辺の方はぜひ利用してみてください。

また、町を巡るときには、電車やバス以外に、格安のレンタサイクルを使うという方法もありますよ。

ノマド的節約術の裏話

ブログでは公開していない情報をメールやLINEで受け取れます。無料で登録可能ですので、下記のボタンよりお気軽にご登録ください!

この記事を書いた人

木村すらいむ(木村一輝) 文脈をテーマに、フリーランスとして活動中。 ブログ「文脈をつなぐ」 ネットラジオ「文脈ラジオ」、ライティング・文字起こし・イベント企画・ホームページ制作など。 1992年・群馬生まれ。東京工業大学大学院卒(修士・数学)。