こんにちは!
ワンオペワーキングマザー、なつみとです。
ファミサポって、知っていますか?
正式名称は「ファミリー・サポート・センター事業」。
簡単に言うと「子どもを預かってもらえる仕組みのひとつ」なんですが、利用している人が少ないんですよね。
「利用方法がよくわからない」「手続きが面倒くさい」などの理由があるのだと思います。
息子が幼児だったときにファミサポを利用しまくったわたしからしたら、「もったいない!!」と叫びたいぐらい。
ファミサポは格安だし融通も利くし、働く親だけでなく専業主婦の方だって利用していいし、「とりあえず登録しておけばいい」と思っています。
というか、とりあえず登録しておけば、「子どもの預け先が無い!どうしよう!」という事情が発生したときにも慌てずに済みますよね。
そこでこのページでは、ファミリーサポートの手続きや利用方法などについて解説します。
またイメージしやすいよう、わたしが利用したときの感想も書いておきますね。

ファミサポとは? 格安で子どもを預けられる制度です
まず簡単に、ファミサポがどういうものなのか説明しておきますね。
ファミサポとは、「子育てを援助したい方が特定の研修を受けて、自宅で子どもを預かってくれる制度」と言えます。
「子育てを助けてほしい人」と、「子育てを助けたい人」を、公的な機関がマッチングしてくれる、という感じですよ。

その、マッチングしてくれる事業所のことを「ファミリー・サポート・センター」というわけですね。
なお、子育てを助けてほしい人のことを「依頼会員」、子育てを助けたい人のことを「提供会員」と呼ぶことが多いです。
自治体により名称が異なるかもしれません。
提供会員には、たとえば「子どもが自立した子育て経験のある年配女性」などが多いですよ。
厚生労働省のパンフレットも分かりやすいです。
参考:ファミリー・サポート・センターのご案内-厚生労働省
ベビーシッターに近いサービスですが、行政が実施している事業である点、格安で利用できる点は違いますね。
預ける予定が無くても登録しておくのがオススメ!
わたしはファミサポにすごく助けられたのですが、一方で「利用したことがない」「手続きが面倒くさい」と、ネガティブなイメージを持っている人も多いです。
たしかに、なんでもネット予約できるこの時代に、わざわざ事業所に行って入会手続きをするのは面倒くさいかもしれません。
詳しくは後ほど解説しますが、ファミサポを利用するまでには、登録手続きや提供会員との面談なども必要です。
「今週末に用事が入ったけど実家に預けられないからファミサポを使いたい!」など急を要する場合には、利用手続きが間に合わない可能性もあります。
だからこそ、預ける予定が特になくても、「とりあえず登録しておき、とりあえずいつでも頼れる提供会員さんを見つけておく」のがオススメなんです。
それに保育園やシッターさん選びでも、子どもの命を預けるわけですから、やっぱりちゃんと面談とかするじゃないですか。
ファミサポも同じです。
子どもが安心して過ごせるよう、切羽詰まっていないときに手続きしておくと安心ですね。
ファミサポを利用する方法

ではここからは、実際にファミサポを利用する方法を紹介していきますね。
なお、手続き方法については自治体によって多少違いがあるかもしれません。
利用登録・マッチングの手順
ファミサポを利用するには、まずは依頼会員としての登録が必要です。
全体の流れとしてはこんな感じです。
- ファミサポ登録手続きをする
- 事業所から提供会員を紹介してもらう
- 提供会員と事前打ち合わせ(面談)をする
ファミサポの利用登録
まずはお住いの地域の「ファミリー・サポート・センター」を調べてみましょう。
「ファミサポ」と検索すれば、お近くの事業所の情報が出てくるはずですよ。
もしくは、市役所などに行けばパンフレットも置いてあるでしょう。
登録は、事業所に出向いて手続きする方法と、郵送する方法があります。
自治体によっては郵送手続きができない場合もあるかもしれませんので、不明な場合は問い合わせてくださいね。
事業所に行って登録する場合は以下のものを持参するといいと思いますが、心配な場合は事前に問い合わせておくといいですよ。
- 本人確認書類
- 子どもの本人確認書類(保険証など)
- 印鑑
提供会員を紹介してもらう
登録のついでに、「提供会員の紹介」もお願いしましょう。
たいていは、数日以内には連絡がくると思います。
提供会員との面談「事前打ち合わせ」をおこなう
マッチングできたら、「事前打ち合わせ」をおこないます。
必ず対面で、なるべく子どもも連れて行ってくださいね。
事前打ち合わせでは、子どもを預けるときの条件・ルールのすり合わせなどをおこないます。
たとえば、保育園へのお迎えもしてもらう場合はどこの保育園に通っているのか、お迎え時のルールなどを共有しておく必要がありますよね。
また、子どものアレルギーや持病についても知らせておかなければなりません。
そして、子どもを連れていくのは、「子どもを提供会員さんに慣らしておく」という狙いがあります。
だって、突然知らない人に預けられるの、不安じゃないですか。
なので、子どもを慣らす意味でも、しっかりと事前打ち合わせをしておきましょう。
ここまでできたら、子どもを預ける体制が整ったことになります。
子どもを預けるときの流れ
事前打ち合わせが終わったら、いつでも、提供会員さんと直接やりとりして預かってもらうことができます。
もちろん、いつでもと言っても相手の都合もありますし、前もって相談し、合意にいたっておく必要がありますが。
ファミサポの事業所に依頼すればほかの提供会員さんをさらに紹介してもらうこともできますが、「事前打ち合わせ」をしたうえでそのことを事業所に報告しない限りは、勝手に子どもを預けることはできませんよ。
事前打ち合わせさえ終わってしまえば、あとは会員同士で自由にやり取りできますし、利用する際に事業所に報告をしておくだけで大丈夫になります。
さて、子どもを預けるときはこんな流れになります。
- 提供会員さんに預けたい日時を相談する
- OKであれば、詳細な条件を確認しておく
- 子どもを預ける
- 子どもを迎えに行き、料金を支払う
ファミサポはあくまで「有償ボランティア」という形ですし、「お金を払ってるんだからサービスしろ」という態度は絶対にダメです。
イメージ的には、知り合いに少しお礼を渡して子どもをみてもらうような感じなので、必ず相手の都合もちゃんと受け入れましょう。
また利用時には、ファミサポ事業所への報告が必要です。
わたしの経験では、これまではいつも提供会員さんが報告をしてくださってましたよ。
利用料金は都度払いで、お迎えの際に支払います。
ファミサポ事業所からは、「子どもの前で現金の授受を見せないよう、封筒などに入れてやり取りしてください」と言われていたのでそうしていましたよ。
子どもを預けているあいだの保育レポートのようなものもいただけます。
子どもの食事や、病児保育について
子どもを預ける時間帯によっては、食事が必要になることもありますよね。
基本的には、「お弁当を持たせる」もしくは「追加料金を払って提供会員さんに用意してもらう」のいずれかです。
食事を提供してもらう場合の料金は事業所でルールが決まっていますが、子どもの食べる量や、アレルギーなどで用意の難易度が高い場合などは高めに設定するなど、会員同士で相談して決めることになっているようですよ。
また、すべての自治体がそうではないようですが、病気の際に預かってもらうこともできます。
その場合も追加料金が設定されています。
もちろん、素人には看護できないような重病は預けられませんし、「軽度の病児のみ」としている自治体もあります。
それでも、保育園に預けられないレベルの熱があるけど、病院の「病児保育」も満員で預け先が無く、仕事を休むのが難しいという場合には助かりますよね。
預けられる時間について
ファミサポを使って子どもを預けられるのは、月曜から土曜の朝7時~夜7時など、保育園と同じぐらいの時間帯となっている自治体が多いようです。
ただし、日曜祝日もしくは早朝や夜間も、割増料金で預けられますよ。
たとえば、わたしが昔利用していた北九州市では、このような料金体系になっています。

もちろん、預ける時間帯も、提供会員さんによって事情が異なります。
「主婦業もあるから預かるのは17時まで」と決めている提供会員さんもいますし、それでも夜間預ける必要がある場合は、事業所に連絡して別の会員さんを紹介してもらうことになりますよ。
ファミサポにかかる料金の仕組みと支払い方法
ここまででも料金の話が出てきましたが、ここで整理しておきましょう。
ファミサポでかかる料金は、以下のようになっています。
- 1時間ごとの時間内料金:700円程度
- 1時間ごとの時間外料金:900円程度
- 1時間ごとの病児料金:100円程度の追加
- 食事代:1食あたり200円程度
1時間未満の場合は、30分程度なら半額とするなどと自治体ごとに決まっていますよ。
利用料金は現金で封筒に入れて、お迎え時に渡してくださいね。
ファミサポを利用していたときの感想

さいごに、わたし自身がファミサポを利用していたときの感想を紹介しますね。
ただ、息子が保育園児のときのことなので10年ほど前のことになります。
北九州市と京都市でそれぞれお世話になりましたが、いずれも、とてもいい会員さんに巡り合えました。
北九州市でお世話になった方は、子どもがすでに成人し、旦那さんはまだ定年前で働いているという主婦の方でした。
わたしがどうしても残業しなければならないときにお願いしていたのですが、急に残業が発生したときにダメ元でお願いしても、快く引き受けてくださいました。
また食事の手配はお願いしていなくても、お迎えが19時ごろになるときには食事を済ませてくださって、わたしの分のおかずまでおすそ分けしてもらったりと、とても良くしてもらえましたよ。
息子もとても懐いていて、本当のおばあちゃんのようでした。
京都市でお世話になった方は、まだ子育て中の方でした。
と言ってもお子さんは小学校高学年と高校生でしたが。
わいわいと賑やかな家庭で、息子も楽しく過ごせたようです。
預け時間が半端になったときは当然金額は繰り上げてお渡しするのですが、受け取ってもらえず、でも、当時は家計にゆとりもなかったので、すごく助かりました。
ファミサポは保育園やベビーシッターのような「プロ感」はありませんが、一方で、一般の方だからこそ、「近所の親切な人に甘えさせてもらう」感覚があったり、直接のやり取りだからこそ融通が利く面もあります。
現代は「核家族化」を通り越して「ワンオペ育児」が常態化している家庭も少なくないですよね。
保育園や幼稚園で世界を広げてあげることもできますが、ファミサポを利用すればさらに、違う世界の人たちと触れ合うことができます。
親にとっても、特にわたしのようにシングルマザーだとどうしても一人で抱え込んでしまいがちなので、積極的にいろんな人を頼れるのはいいことだと思っていますよ。
さいごに
ファミサポは、たしかに利用するまでの手続きは面倒くさいかもしれません。
でも、保育園の手続きに比べれば書類も少ないですし、わざわざ準備するようなものもないんです。
子どもの預け先が無いときだけでなく、親のリフレッシュ目的で利用することだってできますし、もっと広がればいいのになと思っていますよ。