普段の生活で当たり前のように使っている銀行口座、普通にお金を預けていれば普通預金で、ちょっとお金を増やそうと思った時には定期預金を使うことがあると思います。
普通預金や定期預金の利率を細かく気にしたことがありますか?
私は今の今までありませんでした。税引前の0.3%とか0.5%ばかり見て、引かれる税金のことを細かく計算したことがありませんでした。
いや、細かく計算したこともありますが、完璧にできていなかったことを知ったんですよね。
利息の細かな税金の話をこれからしていきましょう。
普通預金・定期預金は金利が高いほうがもらえるお金も多くなります。
以下のページで比較ができますので、今後の参考にぜひ!
普通預金・定期預金で引かれる税金は「国税」と「地方税」がある
普通預金や定期預金にお金を預けていると、利息を受け取る時に2種類の税金が引かれます。
種類 | 税率 |
---|---|
国税 | 15.315% |
地方税 | 5% |
この利率で計算して、小数点が出た場合は切り捨てになります。
国税・地方税それぞれに対して小数点切り捨てになるので、預入額を調整すれば、受取利息を最大化することができますよ。
預金100万円・年利0.5%で計算すると税金は以下のようになります。
種類 | 税率 |
---|---|
国税 | 765円 |
地方税 | 250円 |
税引前の利息は5,000円のため、実際にもらえる利息は以下の通りです。
「5,000円 – 765円 – 250円 = 3,985円」
税金と聞くと、自分で払わないといけないのかと思うかもしれませんが、預金利息にかかる税金は利息から引かれるものなので、自分で支払い手続きをする必要はありません。
普通預金・定期預金の国税と地方税を算出する計算式
利息のことを考える前に、引かれてしまう税金をまず計算しましょう。
国税と地方税でそれぞれ計算式があります。
国税の計算式
「預入額 × 利率 × 預入期間 × 15.315%」
です。この結果に対して小数点が出た場合は切り捨てです。100万円を年利0.5%で1年預けたら計算式は以下の通りになります。
「1,000,000 × 0.5% × 1年 × 15.315% = 765.75」と、なります。国税は765円ですね。
地方税の計算式
「預入額 × 利率 × 預入期間 × 5%」
国税と利率が違うだけで計算式は同じです。小数点以下が切り捨てになるのも同じです。同様に100万円を年利0.5%で1年預けたと仮定して地方税を計算してみましょう。
「1,000,000 × 0.5% × 1年 × 5% = 250」と、なります。小数点が出なかったので、そのまま地方税は250円です。
切り捨てを利用して利息を最大化させよう
小数点以下は切り捨てとなります。この仕組みを活かせば、預けた金額に対して受け取る利息を多くできます。実質の利率を高めることができます。
上の例だと100万円ではなく、999,999円を定期預金にしたら、地方税が249円で済むのが分かりますよね。
預入額が1円違うだけで支払う税金が1円増えたり減ったりするので、うまいこと計算して税金を安くして利息を多めに受け取りましょう。
財形年金貯蓄・財形住宅貯蓄で非課税にする方法も
勤務先で財形年金貯蓄・財形住宅貯蓄が使える場合は、元本550万円の利息までは申告することで非課税にできます。
ただ、今の日本はそもそも金利が低すぎるので、利息自体も小さな金額です。
利息にかかる税金も小さな金額なので、そこまでこだわらなくてもいいかなと思います。
普通預金や定期預金など口座残高には税金がかかりません
あくまで税金がかかるのは、普通預金や定期預金でもらった利息に対してだけです。
もともとある口座の残高に対して税金がかかって、もともとあったお金が減ってしまうことは現状だとないので安心してくださいね。
貯金(預金)が1000万円を超えたら税金はかかるの?
貯金が1000万円以上あると税金がかかるのではないかと不安になるかもしれませんが、現時点ではそんなことはありません。
いくら貯金があっても税金はかからないです。
ただ、1つの銀行だけで預金が1000万円を超えている場合は、1000万円を超えた部分が法律で預金保護対象外となっているため、万一銀行が破綻したときに戻ってこない可能性があります。
どうしても不安なら、別の銀行に分散して1つの口座で1000万円を超えないようにしましょう。