こんにちは、ライターの森山です。
朝、子供がいるお家や家族で暮らしているお母さんは、毎朝めまぐるしいほどの忙しさかと思います。
朝ごはんは、パン派かご飯派で分かれますが、午後の腹持ちを考えたら「やっぱりご飯」という方が多いかもしれません。
「炊飯器開けて、ラップ片手にガッと熱いご飯をつかんで、梅干し入れてギュッと丸めて持っていく」というワイルドなお弁当にはかないませんが、自宅で作るお寿司のお弁当は、ただご飯を詰めるお弁当よりも食べやすく、合理的に栄養が取れるのでおすすめです。
その「お寿司弁当」のために備えておきたい具が、今回ご紹介する3つのレシピ。
冷凍保存もできるので、まとめて作って常備しておくと、とっても便利です。
時短で済ませたい時のお弁当「お寿司弁当」の具材3つ
(1) かんぴょう煮
かんぴょうは食物繊維が豊富なだけでなく、カルシウムとマグネシウムの含有量の比率がほぼ2:1で、体内に取り入れやすい形で含まれているそうです。
お寿司屋さんで食べるだけでなく、家でも手軽に取り入れられるようになると良いですね。
かんぴょうは、まとめて作って冷凍しておけば食材を結ぶ時などに使えて意外と便利です。
ぜひ、忙しい日のために、まとめてたっぷり作ってみてください。
材料
- かんぴょう(無漂白のもの):30g
- 塩:小さじ1/2
- 出汁:100ml
- てんさい糖:大さじ2と1/2
- 醤油:大さじ2と1/2
- みりん:大さじ2
作り方
- かんぴょうを水洗いして、塩を振り揉み込んでアクを取る(最初は紙みたいな感触でも、1〜2分で弾力を感じられるようになってきます)
- 鍋にお湯を沸かして10分から15分茹でてザルにあける。ここで下ごしらえは完了
- 塩からみりんまでの調味料を入れ、かんぴょうを加えたら落とし蓋をして、中火から弱火で煮る
- 煮汁がなくなるまで煮たら、できあがり(焦げないように気をつけましょう)
保存方法は、常温でも3日は持ちますが、それよりも20cmくらいに切って5本ずつラップで包み、ジップ袋に入れて冷凍しておくと便利です。
そうすれば使いたい時にすぐ、解凍して使うことができますよ。
(2) シイタケの佃煮
出汁を取ったあとの干し椎茸と生の椎茸、混ぜてもどちらでも作れる佃煮です。
お寿司の具になるほかにも、ご飯のお供としてもとても美味しいので、作り置きしておくのがオススメです。
余ったら冷凍もできますが、きんぴらや肉そぼろなどに混ぜて炒めても美味しいので、すぐになくなってしまいますよ。
材料
- 椎茸:4〜5枚(大きめ)
- 出汁:50ml
- てんさい糖:大さじ2
- みりん:大さじ1/2
- 酒:大さじ1
- 醤油:大さじ2と1/2
作り方
- 椎茸をスライスして鍋に入れる
- 醤油以外の材料を加えて、中火で5分煮る
- 醤油を加えて、煮汁がなくなったらできあがり
(3) おいなりさん
みんなが大好きなおいなりさんも、時短レシピとしてよく作る一品です。
家で作ると、市販の甘ったるい味ではなく、自分の好きな味に調節しながら作れます。
良い油で揚げられた良質の油揚げを選ぶもよし、量とコスパを重視するもよし。酢飯を入れても普通のおいなりさんにしても、刻んで混ぜ込んでも美味しいです。
材料
- 油揚げ:4枚
- 出汁:100ml
- てんさい糖:大さじ1
- 黒糖:大さじ1/2
- みりん:大さじ1
- 醤油:大さじ1
- 天然塩:ひとつまみ
作り方
- 油揚げは油抜きをして半分に切り、開く
- 鍋に出汁とてんさい糖と黒糖を入れて落とし蓋をしたら、中火で5分煮る
- みりんと醤油と塩を加えて、落とし蓋をして煮汁が少なくなるまで煮たら、できあがり
2の段階で味を見て、「甘さが足りない」と感じたらお好みで黒糖を追加しても良いでしょう。
3の最後に味を見て、もし「醤油が足りないかな」と感じられたら、小さじ1/4くらいずつ少量加えてみてください。
おいなりさんは、この微調節が醍醐味。「ここ!」と感じたところが家庭の味になるのです。
「お寿司弁当」を実際に作ってみた
今ご紹介した3種類の具は、たとえばこんな風に使います。
(1) 飾り巻き寿司
午後もしっかり動けるように、お昼もしっかり食べて欲しい時は、子供が大喜びする飾り巻き寿司がオススメです。
材料費は安いけれど、ビジュアル的に面白いものが手軽に作れます。
作る方も遊び心を持てますし、「包んで巻けばできあがり」というシンプルさも楽しいです。
うちではよく「アンパンマン」、「パンダ」、「祝」の文字などを作っています。
(2) 野菜海苔巻き
慣れれば「飾り巻き寿司で遊んでみる」ということもできますが、めんどくさい時や急いでいる時は、やっぱり野菜海苔巻きにするのが定番です。
他におかずがなくても、海苔巻きを具沢山にしてしまえば、栄養面も心配がありません。
ご飯を少なめにして、そのぶん野菜を多くすれば低糖質ダイエットにも活用できます。
子供の好き嫌い対策にも「巻き込まれてしまったら、つい食べてしまう」ということが多いので重宝しています。
ひと切れずつ手でつまんでパッと食べられて、服も汚さないですね。
ちなみに、具はこのように野菜てんこもりでも大丈夫です。
ご飯を少なくしたい時は、具をぎりぎり一周巻き込めるくらいに調節するのがベスト。
お茶碗一杯分より少ないので、意外とぺろりと食べられてしまいますよ。
作る時は、できるだけ海苔の端までごはんを広げましょう。
巻き込む時にきゅっと締めながら巻くのがうまく形にするコツです。
(3) ちらし寿しの具
上でご紹介した3つの具を、すべて刻んで野菜と酢飯に混ぜ込めば、簡単ちらし寿司のできあがり!
ケーキの型にごはんを詰めて、ひっくり返してお皿に盛り、上にサーモンやマグロ、イクラなどを乗せれば見ているだけで心踊るケーキ寿司ができます。
写真は、よりケーキっぽさを出すために、周りを白い酢飯で固めてから、内側に具が多めのちらし寿司にしました。
飾り付けにピーラーで薄くスライスしたキュウリや大根を使うのも楽しいですよ。
番外編:巻き寿司の切り方
巻き寿司といえば「手がかかる」「一口サイズに切る時に、うまく切れない」など、どちらかというと面倒くさい印象があるかもしれません。
ですが、キッチンペーパーを上から包丁にかぶせて、刃先だけ出るようにして、水で濡らしてから切ると、スパッときれいに切ることができます。
さらに、すべて切り終わって包丁を洗う前に外したキッチンペーパーで刃先をぬぐうと、ラクにお米のぬめりが取れます。
節分の太巻きの時や運動会の朝など巻き寿司が活躍しそうなシーンに、ぜひ一度試してみてください。
お刺身がなくても、これらの具はすべて作り置き保存が効くので、あとはアボカドや蒸し野菜などがあれば、手軽に家庭でお寿司が楽しめます。
余力があればピンク色のでんぶや、黄色の卵焼き、しっかりめに味付けした高野豆腐などを用意しても良いですね。
手巻き寿司の時のアクセントにも、お茶漬けにも、ちょっとしたおつまみにも使える「お寿司弁当」の基本の具。
ぜひ食卓に合わせて楽しんでみてください。