こんにちは。
2016年4月から仕事をしながら世界一周に出ている、ライター・編集者の伊佐知美です。
世界一周に出ると決めたはいいものの、じつは困ったのが出発までの準備。
この記事では、海外に長く旅に出たいと考えている人の参考になるように、私の準備編の話をします。
連載第1回目では予算について書いています。
旅のはじまりは準備から
じつは、世界一周は行ってからではなく、行くまでにも結構な費用が発生します。
私の場合は予防接種や海外旅行傷害保険、旅行用のグッズを買うために、結局20〜25万円ほどかかりました。
無駄なものを買うのは避けて、本当に必要なものだけ買いましょう。
予算の準備
以下の記事で詳しく述べましたが、私の旅の期間と予算は以下の記事の通りです。
- 旅の期間:約1年(日本への2度の一時帰国を含む)
- 予算:250万円〜300万円(旅の準備資金を含む)
この予算をどう準備したのか?
それは、ズバリ数年間に渡る貯金です。
私が旅に出発したのは29歳の時でしたが、旅の予算はじつは25歳までに全額貯めていました。
当時は大手金融企業の社員だったため、給与天引きとボーナスを旅貯金に充当。
住宅補助などの福利厚生が充実していたこともあり、そこまで貯金が難しかった記憶はありません。
具体的な持ち物
・・・とはいえ、最初に申し上げておきます。
女性ということもありますが、私の世界一周の荷物は他の旅人に比べてとても多いです。
メインの荷物は、3つ。
57リットルのスーツケースと、30リットルのリュックサックと、街歩き用としてサブバッグのポシェットを持っていきました。
重量にすると、メインが15キロ。リュックサックが3キロ。
15キロなのは、LCCの荷物制限が15キロであることが多く、それを超えると超過料金が発生する可能性が高いから。
撮影や執筆、編集や校正の仕事をしながら旅をしていたので、どうしてもパソコンやカメラ、周辺機器等がかさばってしまうんですよね・・・。
電子機器は致し方ないとして、その他の荷物は重量制限のことも考えて、極力減らしたいところ。
海外30カ国ほどを旅しながら、徐々に厳選されていったアイテムたちを以下に列挙します。
スーツケース
バックパッカーも考えたのですが、非力なため、重いバックパックを背負って世界中を旅する自信がなく……。
とはいえ石畳の多いヨーロッパや、未舗装の道路の多いアジアなどはスーツケースでは心もとない。
検討した結果、いざとなればリュックとしても使える、背負えるスーツケースの「[ソロ・ツーリスト] solo-tourist キャリーバッグ アブロードキャリー57」を選択することにしました。
リュックサック
そもそも荷物が多くて重い私。持ち物の「そのものの重さ」は極力は減らそうと、軽い素材を使ったリュックサックの「THE NORTH FACE PURPLE LABEL『Flight Day Pack』(Navy)」を買いました。
サブバッグ
スーツケースとリュックサックは、基本的に宿に置いておくので、街歩き用にポシェットと、折り畳めるエコバッグを持っていきました。
これは特におすすめ!
ポシェットの「Hellolulu HOLLIS ミニショルダーバッグ」は、つねに貴重品をまとめて入れておく用に。
エコバッグは、パソコンや温度調節用のパーカー、タオルや折り畳み傘など、必要なものを都度選んで入れて使用していました。
私は柄が気に入った「ROOTOTE レイニールー バッグ雨よけカバー」をエコバッグに代用していましたが、とにかくこういった薄くて折り畳めるバッグは1つは持っていった方がよいです!
特に女性は。なぜかというと、街歩きでお土産などを買った時に、持ち帰るのが便利だからです!
カメラ
仕事用なので、カメラは複数持参。
「Sony α7Ⅱ」に、レンズは「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA SEL55F18Z」を使用。
サブカメラとして、「RICOH GRⅡ」も持っていましたが、使用頻度はSONYが圧倒的に多いです。
MacBook Air 11インチ
ノマド仕事のため、「MacBook Air」は必須です。
iPad mini、iPhone6
こちらも観光用・仕事用として持参。
電子機器が多いですね・・・。
「iPad mini」は迷ったのですが、日本と原稿のやりとりをすることが多く、「iPad mini」を使用して赤字を入れる、という作業が必要だったので、泣く泣く持っていきました。
でも、一度チェコで「iPhone6」が盗難に遭ったことがあり、その時は代用品として「iPad mini」が本当に重宝しました。
でも、仕事で使わないのであれば、特にiPad類は必要ないと思います。
周辺機器・充電機器類
各種充電器のほか、以下のものを持っていきました。
- ポータブルハードディスクドライブ「My Passport for Mac」
- USB
- ミニコンポ
- ボイスレコーダー(取材用)
- モバイルバッテリー
パスポート & 国際免許証
当然必要なパスポートと、あとは海外でレンタカーがしたかったので、国際免許証を取得して持参しました。
実際にニュージーランド等でレンタカーを借りたので、持っていって良かったです。
ちなみに日本の運転免許証を持っていれば、免許センターで申請するだけで、2,400円で当日取得できます。
電子書籍
海外一人旅は何かと心配。
電子書籍で、『地球の歩き方』や『るるぶ』などのガイドブックを購入して持っていました。
電子書籍ならかさばらないし、軽いし、オフラインでも見られるので、とても便利です!
着替え
洋服は、薄くてかさばらない。洗えてすぐ乾く。そして軽い!というのが絶対条件。
その上で、5〜40度程度の、冬から夏までの全季節に対応できる、温度調節が効くアイテムをチョイスするのが大切です。(南極などはまた別です。)
防寒用として、ユニクロの「ウルトラライトダウン」と、薄めの「ウィンドブレーカー」。
寒さ・暑さ対策として、薄い「UVカットパーカー」をチョイス。
女性の場合、UVカットパーカーなら日焼け対策にもなるのでおすすめです。
あとは、普段着のワンピースと、寝間着用のワンピース、登山などする時のためのパンツとTシャツを1枚ずつの、合計8〜9着ほどを着まわしていました。
下着・靴下・水着
下着は1週間分程度、靴下は2〜3足持っていきました。
海辺に行くなら水着は必須!
ですが、世界中に「H&M」等のファストファッションのお店があり、リーズナブルに手に入るので、私はオーストラリアで途中で買い替えました。
これは水着に限りませんが、大抵のものは旅先で購入できるため、出発時はあまり張り切って買いすぎないのがかしこい選択だと思います。
せっかく気合を入れて出発前に色々と購入しても、旅先で書い直したり、私の水着のように途中で買い直したりすることって、かなり旅人あるあるなのです。
靴・サンダル
私はオーストラリアやニュージーランドで登山をする予定だったので、「アディダス」のスニーカーを持参。
あとは、フラットのサンダルと、ビーサンを1つずつの、合計3足を持ち歩いていました。
フラットサンダルは、街歩きの時に自分の気分を上げる、おしゃれアイテム。
そのため必須ではないので、こだわりのない人は不要だと思います・・・。
洗面道具
メイク落とし、洗顔、化粧水、ボディクリームなど使い慣れたものを、1ヶ月分程度持っていきました。
使い切ったら、やはり都度現地で調達。
現地のものを使うのは肌が荒れて心配、という人は、空港の免税店で見慣れた製品を購入することができるので、そこで調達するのがよいと思います。
実際に私は、「キールズ」というアメリカブランドや、「ロクシタン」というフランスブランドの製品を免税店でよく購入していました。
化粧品
女性ならではだと思いますが、意外とかさばるのが化粧品。
アイシャドウ、チーク、アイブロウ、マスカラなどアイテムを厳選して、必要最低限のものを持っていきましょう。
日焼け止め
日本の日焼け止めは世界一!
私はフェイス用に「カネボウ化粧品」の「アリィー」を3〜4本持参。
ボディ用は、現地調達していました。
ヘアドライヤー
私は、髪を乾かさないと眠れません!
そのため、海外対応のドライヤーは必須。
小さくて折り畳める「Panasonic」の「海外対応マイナスイオンドライヤー ZIGZAG イオニティ EH5206P-A」の製品を選びました。
意外にドライヤーが備え付けられていない宿は多いので、美容にこだわりのある人は持ってくとよいと思います。
メガネ・ワンデーコンタクトレンズ
目が悪いって、本当に不利です。
普段はツーウィークコンタクトを利用しているのですが、保存液や洗浄液を持っていくのが嫌だったので、ワンデーコンタクトをチョイス。
ツーウィークに比べて多少経費がかかりますし、かさばりますが、清潔ですし使えば減っていきますし、目のトラブル回避にもなるので後悔はしていません。
その他持っていってよかったもの
以下、細々していますが持っていってよかったものも挙げておきます。
- マスク
- サングラス
- 飲みなれたビタミン剤
- 薬
- 折り畳み傘
- 物干し紐
- 洗剤
- インスタントの味噌汁
- パソコン液晶用のウェットクリーニングティッシュ
持っていったけれど、不要だったもの
逆に、以下は持っていったけれども、ほぼ使用しなかったものです。
- 英語用の名刺
- 本
- ヘアアイロン
- 紅茶
海外旅行傷害保険
私は、旅の総期間は1年間ですが、仕事の関係で3ヶ月に1度程度は帰国することが決まっていたので、海外旅行傷害保険はクレジットカードでカバー。
出発時は29歳だったため、20代限定で持てる上位カードの「三井住友カード プライムゴールド」を選択しました。
そのため、ほかの海外旅行傷害保険には加入せず。
費用は年間5,500円。一般的な海外旅行傷害保険に加入するよりも、3〜4万円程度節約できました。
ただ、クレジットカードによってはカバー内容が心もとないこともあるため、行先や目的に沿って、海外旅行傷害保険を追加するのがよいと思います。
予防接種
2016年12月現在で、以下4種の予防接種を打っています。
- A型肝炎
- B型肝炎
- 破傷風
あと、2017年の渡航に向けて、狂犬病と黄熱病を打つ予定です。
総額費用は5万円程度。
これも個人差があると思うので、行先によって、選択しましょう。
ちなみに予防接種は、三軒茶屋の「ふたばクリニック」へ行きました。
持ち物リストを作って、最小限の出費にしよう
旅の持ち物は、期間や目的、行き先によって大きく変わります。
必要なものを吟味して、旅の出発時は荷物を最小限におさえ、現地調達できるものは都度現地で買う、というスタイルが一番かしこいのではないかと思います。
では、よい旅を!
ボン・ボヤージュ!