すみだ北斎美術館のチケット料金を割引クーポンなどで安くする方法・混雑状況・アクセス方法

こんにちは、「灯台もと暮らし」編集部の立花です。

先日、2016年11月22日に開館した「すみだ北斎美術館」へ行ってきました。

オープンしたばかりで新しいため、平日の昼間に行けば少しは混雑していないだろうと思っていましたが、甘かったです・・・。

ですが、世界に誇る日本の浮世絵画家・葛飾北斎の名作をたっぷり味わえました。

今回は、すみだ北斎美術館への行き方と展示内容、それからお得な特典についてご紹介します。

すみだ北斎美術館の料金を安くする方法

すみだ北斎美術館とは

すみだ北斎美術館は東京都墨田区という都内でも下町のエリアにある美術館です。

すみだ北斎美術館

現在の墨田区亀沢付近で、1760年に生まれた葛飾北斎の作品を主に取り扱っています。この亀沢付近とは、美術館がある地域なのです。

当時にしては珍しいほどご長寿だった北斎は、90歳で亡くなるまでほぼずっと、地元の墨田区で創作活動をしていたと言われています。

すみだ北斎美術館は、世界に知られている北斎の名画や経歴を、地域の財産として残し継承していくために開館されました。

すみだ北斎美術館への行き方

この美術館へ行く際は、都営地下鉄大江戸線の両国駅が最寄りで、徒歩5分で到着します。
JR中央総武線の両国駅からだと、徒歩10分ほどですよ。

両国駅の隣の錦糸町駅から歩けなくもないですが、30分ほどかかりました。

すみだ北斎美術館のチケットについて

常設展は、以下の料金設定で見ることができます。

  • 一般:400円(団体320円)
  • 高校生、大学生、専門学校生、65歳以上:300円(団体240円)

企画展は毎回内容によって料金が変わるため、都度チェックする必要があります。

すみだトリフォニーホールに行くとチケットが割引に!

チケット価格は前売り価格も先ほどの固定価格と変わりません。

ですが、同じ墨田区エリアの施設を利用することで、割引を受けられることがあります。

その施設とは、両国駅の隣の、錦糸町駅近くにあるすみだトリフォニーホールです。

ここが主催・共催している公演の半券を持っていくと、すみだ北斎美術館の企画展・常設展をともに団体割引料金で見ることができます。

ちなみに美術館のチケット割引が受けられるアプリ「ミューぽん」に、すみだ北斎美術館が追加されれば企画展の一般チケットも割引になるなと思いました。2017年度版にアプリがアップデートされたらどうなるか、楽しみです。

すみだ北斎美術館で受けられる特典とは?

すみだ北斎美術館では、企画展のチケットを買うと常設展も無料で一緒に見ることができます。

わたしが行った時は開館記念展「北斎の帰還-幻の絵巻と名品コレクション-」をやっており、一般価格1,200円のチケットを買って常設展も合わせて見ることができました。

また、展示チケットの半券を取っておくと他の両国エリアの施設で、いくつか特典を受けることができます。

[1]江戸東京博物館で受けられる特典

美術館からほど近く、都営地下鉄大江戸線の両国駅から徒歩1分のところにある江戸東京博物館に行くと、団体割引料金で常設展を見ることができます。

たとえば一般が600円のところ、すみだ北斎美術館の半券があれば480円で入場できるというものです。

なお、江戸東京博物館の常設展・もしくは企画展の半券があれば、すみだ北斎美術館でも常設展を団体割引料金で見ることができます。

[2]郵政博物館で受けられる特典

東京スカイツリーのソラマチイーストヤード9階にある郵政博物館では、すみだ北斎美術館の半券(常設展・企画展どちらでも可)があれば無料で入場可能です。

チケットは当日のものではなく、今日北斎美術館へ行って来週郵政博物館へ行った場合でも割引が適応されるのが嬉しいポイントですね。

すみだ北斎美術館の企画展と常設展に行ってきた

わたしが見に行った開館記念展「北斎の帰還-幻の絵巻と名品コレクション-」は、日中にも関わらず多くの人が訪れていました。

海外に流出して100年ほど行方不明になっていたという北斎の絵巻「隅田川両岸景色図巻」が、この企画展の目玉です。

7メートルもの長さの絵巻物で、お客さんたちはガラスケースに越しに「ああ、ここが今のあの橋ね」「このあたりは私が住んでいる所かしら」と楽しそうに話しながら見つめていました。

その他に展示してある北斎の作品も細かい筆のタッチが多く、至近距離で見たくなる作品ばかり。混雑の影響もありますが、展示室の壁面に人々が張り付くように見入っていたのが印象的でした。

個人的には、1811年頃に描かれたとされる『吉原妓楼の新年』が一番好きでした。

遊女と吉原で働く男たちの慌ただしくも楽しそうな正月の様子で描かれており、「今も昔も年末年始は、ちょっとしたお祭りだったのだな」と感じた作品でした。

すみだ北斎美術館の企画展

ちなみに、北斎作品ではずっと「北斎漫画」が大好きなのですが、これらの展示は少なかったのがちょっと残念。

「北斎漫画」には動物や人、モノ、植物などなど様々なイラストカットがスケッチされているのですが、江戸時代以降の人々の暮らしや表情が伝わってくる作品の一つです。

見ていると、人々の声や生活音が聞こえてくるようでとても好きなのです。

いつか企画展で「北斎漫画全部見せます」というような展示があったら、ぜひ行きたいと思います。

オススメは常設展

初めて行ったすみだ北斎美術館ですが、この美術館の常設展はかなり気に入りました!

全体的にこぢんまりとしていて見やすく、ちょっとした宇宙空間のような暗さと照明が施された展示室は、回っているだけでワクワクしたんです。

中でも北斎が84歳の頃のアトリエを再現した模型は、かなりリアルでした。

解説によると、北斎は畳の上で丸くなるようにして座り、机を使わず絵を描いていたそうです。

すごくゆっくりとですが北斎の模型は動くので、ぜひ実際に見ていただきたいと思います。あまりにリアルすぎて動いた時は生身の人間かと思ってびっくりしました。

すみだ北斎美術館の常設展

館内には図書館も

美術館の隣には、図書館もあり誰でも無料で利用することができます。

ただし、本を館外へ持ち出すことはできません。

一見小さい図書館ですが、浮世絵の歴史を学べる書籍や美術史の名だたる作家たちの資料がまとめられています。

すみだ北斎美術館の図書館

注意するところ

すみだ北斎美術館へ行って気づいたのは、トイレの数がちょっと少ないなあということです。

地下を除いた各フロアには男女のトイレが1つずつしかなく、混んでいる時は不便に感じる人がいるのではないかと思いました。

また、1階のトイレ前の通路はとても狭いため、ベビーカーや補助機を使って歩いているお年寄りなどは、使いづらそうに感じます。

墨田区から世界へ届ける北斎の魅力

北斎の作品をはじめ浮世絵全般は、海外でも高い評価を受けている日本美術の一つです。

すみだ北斎美術館では、今後どんな企画展が行われるのか、わたしもとても楽しみにしています。でもまずは「北斎漫画」特集を、近々やってくれますように!

ノマド的節約術の裏話

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この記事を書いた人

1991年生まれ、静岡県出身の編集者。これからの暮らしを考えるメディア「灯台もと暮らし」の執筆、編集を担当。いつか書道教室をひらくのが夢。